【PS3】The Last of Us(ラスト・オブ・アス) レビュー
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-06-20 |
価格 | 5980円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:サバイバルアクション ■ プレイ人数:1人(オンライン:2〜8人) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt | 2pt | 2pt |
47pt
GOOD!
・グラフィック
ゲーム全体のグラフィックの平均レベルが上がっているため「すげー!」ってほどではありませんが
PS3では最高峰なのは間違いないでしょう。
・緊張感
銃があまり使い勝手がよくなく、弾や回復アイテムの数に制限があるため難易度が上がるほど緊張感があります。
・ステルス要素
個人的にステルス要素が好きなので、アンチャのなんちゃってステルス要素と違いほぼ全編通してステルスで戦っていくことも出来てよかったです。
BAD/REQUEST
・NPCの挙動
ほぼ全てのシーンで同行者と一緒に行動するわけですがその挙動が不自然です。
プレイヤーは音を立てず見つからないように隠れながら進んでるにも関わらず、
同行者たちはそんなのお構いなしに敵の目の前であろうと走り回ります。
でも同行者たちは見つからない。しかしプレイヤーが同じ行動を取れば当然見つかります。
またその同行者たちは基本的にプレイヤーの周りをうろちょろし続けているため、進路妨害されることが多々ありました。
・快適さ
ホラーゲームによくあるゲーム性としての意図的なものだと思いますが基本的に操作性が悪いです。
またストーリーの進行過程でちょくちょく強制歩きになったり走り速度が落ちたりで2周目以降で煩わしく感じる部分が結構多かったです。
・敵の種類
クリーチャーは4種類のみで他はほとんど普通の武装した人間でした。
ホラーゲームと聞いていたのでもう少しホラーっぽいクリーチャーが出てくるものだと思っていたのですが特にそういうことはありませんでした。
・一本道
オープンワールドのゲームじゃないのであたりまえといえばその通りなんですが基本的にほぼ一本道です。
サバイバルというからにはもう少し探索出来る部分を増やして、出来れば複数ルートを用意していて欲しかったですね。
COMMENT
事前情報では世界で絶賛されているとのことでしたが何故絶賛されているのか不思議なゲームです。
画面が暗い場面が多く操作性が重かったため非常に疲れるゲームでした。
ストーリーとしては王道とも言えるものでありがちな展開で最後まで特に捻りなどはありませんでした。
ホラーには期待しないほうがいいです。
進行上の半分以上でごくごく普通の武装した人間を相手にすることになります。
ネガティブな意見ばかり書きましたが決して悪いゲームではありません。
ただ前情報との差が激しすぎるという印象です。
アンチャーテッドが好きで好きでたまらない人の方がこのゲームは楽しめそうな気がします。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 5pt | 4pt | 5pt | 5pt | 3pt | 3pt |
89pt
GOOD!
現行機最高クラスの圧倒的なグラフィックで、特に窓から漏れる日差しや太陽で照りつく建造物など、「光」の描写は驚異的。この点においてはアンチャーテッドシリーズを凌駕する素晴らしい出来だった。崩壊した都市やそこに生い茂るたくさんの木々、キャラクターの細かく作られた表情など思わず見とれてしまうほど美しかった。
ゲーム全体を通して四季があるので、季節によって非常にキレイな映像を体験できる。
アンチャーテッドのように戦闘はオマケ扱いなのかとおもったらそんなことはなく、何も考えずに突っ込んだらまず死亡するバランス、噛み付かれたら即死のクリッカーの存在などがあって考えながら戦う必要がある。
常に物資が不足しているので、地形・所持品・周りに落ちているアイテムなどから戦術を組み立てていくのが面白かった。
基本的には隠れて敵を伺い、チャンスがあったら背後から即死攻撃といった具合で、ステルスメインの戦いはサイレンを思い出した。かなり緊張感がある作りなので初代バイオハザードとも似ているかもしれない。
主人公の能力を上げたり、素材を集めてナイフや火炎瓶を作ったりなどのサバイバル要素が良かった。一本道だが開けたマップもあって、いろいろ探索するのが楽しい。日誌やメモ帳などを見つけた際にジョエルがその内容に対して自分の意見をいうのが面白い。
各キャラのモーションが非常に作りこまれており、例えば格闘攻撃を仕掛けた際に周りにある壁などによってアクションが変化したり、エリーがその辺に座って足をブラブラさせていたりと細かい部分にも力が入っている。
ハリウッド映画顔負けの素晴らしい完成度のストーリーで、最初はお互いビジネスライクな感じだったジョエルとエリーが旅をしていくうちに徐々に絆を深めていく描写や絶望的な状況の中で生き抜く人間の葛藤、生きるか死ぬかの非常にハードな世界観と色々と考えさせられる人間ドラマが繰り広げられる。おかげでとても熱中できやめ時が見つからなかった。
特にゲーム開始直後の冒頭10分ほどのオープニングは完璧。まさかいきなり涙を流しそうになるとは思わなかった。一気にゲームの世界に引き込まれて行く。
また詳しくは伏せるが研究所についてからの怒涛の展開はとても熱い。ジョエルとエリーの絆にグッと来た。
一度ゲームを開始してからはロードがなく、コンティニューがとても早いので、難易度故に死亡回数は多いもののそれほど苦痛にはならなかった。
BAD/REQUEST
人間との戦闘が少し多すぎる。感染者との戦いは面白いが、人間相手だとありふれたただのTPSになってしまう。また終盤になるとステルスせずに激しい銃撃戦が多くなるのも残念。
AIの出来がお粗末。味方が感染者の目の前をダッシュで通り抜ける、進路の妨げになるなど改善の余地あり。敵も同じ場所を行ったり来たりと不可解な動作が見られた。ただ、パートナーは敵に発見されないようなので、自分さえ気をつけていれば問題なくステルスプレイ出来る。
パートナーに「隠れろ」や「待て」など指示出来ればよかったと思う。
ゲーム全体が若干単調なように感じられる。一本道で戦闘もやや地味なせいだと考えられる。
プレイしている時に一回だけバグに遭遇し、カメラの位置がおかしなことになった。チェックポイントから再スタートしたら元に戻った。
エンディングは若干消化不良であっさりしすぎている気がするが、このくらいの方がこのゲームには合っているかもしれない。
COMMENT
中級でクリア。オンラインは未プレイ。
発表当時から期待しており、あまり楽しめなかったらどうしようかと心配していたが期待以上の出来だった。アンチャーテッドがグラフィック、演出は素晴らしかったもののプレイ部分に関してはやや味気ない作りだったのに対してラストオブアスはどちらにも力が入っているように思える。
日本版は残虐描写が規制されているようだが感染者は欠損し内蔵も飛び出る。ジョエルは死亡時に目をえぐられたり動脈を引きずり出されたりとなかなか頑張っていたと思う。
ゴア表現が苦手な人もオプションでオフにできるので問題なくプレイできる。
大作映画を見ているかのような圧倒的な迫力と凄まじい没入感で一気にエンディングまでたどり着いた。人は選ぶもののゲーム史に残る傑作には違いないと思う。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 5pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt |
65pt
GOOD!
何といってもグラフィック
PS3のゲームの中では断トツなのではないでしょうか
人間もリアルだし、自然も良い
光の使い方は制作者も言っていましたがすごいです
空中に舞う埃や胞子でこれまたすごい
ロード
起動するたびに少々長いロードが入りますが、ゲームを始めるとロードが皆無
そのおかげで没入感がある
時間を忘れて七時間ほどぶっ通しでやってしまいました
マルチ
自分は割と好きです
シングルの雰囲気を損なうことなく面白いです
BAD/REQUEST
一本道ゲー
探索する家屋は多いが銃弾と調合素材、収集要素を集めるだけ
一本道なのにアンロックアイテムが何周もすること前提なのはちょっと・・・
アイテムのバランス
これは入手素材のバランスがおかしいと感じました
例えば、煙幕を作るのには砂糖と火薬が必要です
そして火薬は刃物と組み合わせると爆弾を作ることができます
さらに刃物は布と組み合わせることでナイフを・・・
といった具合に素材の使いどころも考えるのですが、砂糖は上記の煙幕にしか使いません
しかし刃物は(敵が近くを通ると爆発する)爆弾、(序盤は一回だけで使いきりの)ナイフなどのステルスアクションメインに使うものに多く使います
何が言いたいかというと、必要な素材が少なく、いらない素材は多いということです
スピード
走る速度が遅い
敵がいるところでは全力でダッシュするのですが、捜索中は常に小走り
敵の数
後半に行くにつれて数だけで難易度をあげている気がします
それとこのゲームには感染者(頭がキノコになっていて目が見えない、音で索敵する)、半感染者(目は見えている)etcがいるのですが、そいつらが同じ狭いところにワンサカいる
感染者を音を立てずに倒そうと思っても半感染者に見られたり、一体ずつ倒そうとしても少しの音で大量に集まってきたり・・・
しかもそのエリアを安全に捜索したいならほぼ全滅させないと無理ですね・・・
(自分の腕もありますが)
味方の差
主人公は感染者に格闘以外で触れると一発アウトです
なのに十四歳の子供は十秒以上耐える
その他にもステルス中、敵は主人公しか視認しないなど
(これはCPUが見つかってイライラするよりましですが)
COMMENT
宣伝が先走りしていましたね
でも面白いのには変わりないです
向いている人
アクションゲームが好き、雰囲気ゲームが好き、ステージ捜索が好き
向いていない人
アクションは嫌い(難易度でどうにかなるとはおもいますが)、グロ耐性が皆無、一本道ゲーが嫌い、まどろっこしい移動が嫌い(スタイリッシュアクションが好き)
人を選ぶ作品ですね
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-03-25
いやぁ,おもしろい。4回はやり直したね。
GOOD!
ゾンビがはびこって荒廃した世界を舞台にしたTPS風味のアドベンチャーゲームで、ここが目新しい!というところはあんまりないのですが、この手のゲームの醍醐味、廃屋に上り込んで物資を探し回るのはとても楽しいです。本作では説明書にも「弾薬は貴重品」とあり、実際手に入る数がかなり少ないため、落ちている弾薬を拾ったときの喜びはまたひとしおです。
戦闘も、主に対人間と対化物の二種類に分けられますが、やっぱり怖いのはゾンビより人間なんだなと思わせる敵AIの(いい意味での)いやらしさ。こちらがカバーポジションで身を潜めていると、背後をつこうと回り込んできます。また、エリーを操作して挑むことになるボス戦。シチュエーションも相俟って、「こいつに捕まったらとにかくヤバイ!」と、凄まじい緊張感でした。
ボリュームも相当あります。完全に一本道の本作ですが、これだけの綺麗さでこのマップの量は相当凄いと思います。作るのにどれだけ時間と手間がかかったことか。
BAD/REQUEST
・感染が発生して主人公の一人であるジョエルが大事なものを失ってしまうオープニングは素晴らしかったです。……そこまでは良かったんですが。最終的にここまで感情移入できない主人公は久しぶりでした。序盤、もう一人の主人公であるエリーに対して理由もなく冷たく接します。厳しい世界で生き残るために敢えて厳しく……とか、そういった事情があるならまだわかりますが、実際は単なる八つ当たりです。そうした子供じみた態度も終盤でようやくマシになってきますが、そうしたらそうしたで今度は(最悪な意味で)JRPGの主人公みたいなことをやらかします。まあ、こんな狂った世界で主人公だけまともでいられるわけがないというのもわかるんですが、もう一人の主人公であるエリーが物凄くまともで良い子なだけに、余計にジョエルが酷く見えます。
・「弾薬が貴重品」とGOODでも触れましたが、敵は遠慮なしにバンバン撃ってきます。そうした敵を倒した際に弾を落とすことがありますが、酷いときには数人の敵を倒しても一発も落とさないことも……。お前らついさっきまで何を撃ってたんだと。アイテム所持数の上限もかなり低く設定されており、弾薬が余るほど持ててしまったらサバイバル感が減ってしまうからというゲーム的な都合も理解できるんですが、何か釈然としません。
・アクションできる物体には△ボタンマークが表示されますが、ものすごく小さいです。小さめのテレビでプレイされている方は要注意です。
COMMENT
難度中級で一周クリア。オンラインは未プレイです。
脳に寄生するキノコのせいでゾンビ化というアイディアは面白いです。感染が進んで頭の上半分が舞茸みたいになった感染者の見た目もいいです。でもグロテスクな要素は思ったより強くなく、ホラー要素もかなり弱めなので、そういったものが苦手な人でも比較的大丈夫だと思います。
旅する中で出会った仲間との別れなど、ぐっとくるシーンもあるのですが、BADでも触れたようにジョエルに終始イラついたせいで常に白けながらプレイする羽目になりました。「人を選ぶ」のタグを選んだ理由です。
タイトルを見て「最後はきっとこういう展開になるんだろうな」と予想していましたが、全然違う結末でした。エンディングを見て、そこからタイトルの意味を考えてみたとき……もしかしたらここが本作で一番ホラーな部分かもしれません。