このソフトのレビューを書く

【PS3】Demon’s Souls(デモンズソウル) レビュー

発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメントオフィシャルサイト
発売日 2009-02-05
価格 6980円(税込)
レーティング 【D】17才以上対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon(廉価版)
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:アクションRPG
■ プレイ人数:オフラインモード:1人 / オンラインモード:最大4人

【廉価版】
■ 発売日:2010/02/25
■ 価格:3,800円

総合ポイント
89
(難易度)
3.90
レビュー数
164
スコアチャート Demon’s Souls(デモンズソウル)レビューチャート

Demon's Souls(デモンズソウル) 購入する
0%
0-9
0%
10-19
1.8%
20-29
1.2%
30-39
6.7%
40-49
4.3%
50-59
5.5%
60-69
12.8%
70-79
25%
80-89
42.7%
90-100
【60点以上】
86%
【標準偏差】
17.44


533人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 4pt 4pt 1pt 1pt 2pt 2pt
総合点
40pt

GOOD!

まず初めに、私はクリアする前にやめました。その点をふまえた上で良い点悪い点をレビューしたいと思います。
ちなみに、私は高評価タイトルを年間1、2本ぐらい買うコープゲー好きの罰箱ユーザーです。
おもに、海外タイトルばかりやっているので、求めるものや感覚が違うので大多数の方の意見とは違います。同じ考えの方の参考になればと思いレビューしました。

色々なレビューを見て、かなり評価が高いのでps3本体と同時購入を決意。
しかし、ダメでした。何点になっているかわかりませんが、自分的には58点ぐらいですかね?

しかしながら良いところはあり、ハマル人が多いのもうなずけます。

まず、良いところは、雰囲気、世界観です。特別新しい何かがあるわけでもないのですが、風景、敵、装備品にいたるまで、お笑い系のネタ武器などもなく、すべて統一されたダークな世界観がプレーヤーをひきつけます。

サウンドはBGMなどはほとんどありませんが、ここで、という場面で効果的な挿入でゲームを盛り上げてくれます。

グラフィックに関しては、発売日を考えれば、かなり綺麗なのではないでしょうか?

操作性やユーザーインターフェイスはさすがjpげーだけあって、違和感なくすんなりなじみます。メニューを開くのにいらいらするとか一切ありません。

ラグも少なく、ロードもさほど気になりません。

調整幅に限界はあるものの、キャラメイク(性別、顔)も出来、装備、育成に自由度があり、作成した自分のキャラに愛情を持つこともできます。

そうじて、皆様がおっしゃるとおりよい点ばかりで、最初私も寝る間もおしんでプレイをしておりました。

難易度にかんしても、最初のチュートリアルにあたるポーレタリア城ですら、自分は全く難しいと感じず1度も死亡することなく2時間ぐらいでクリアーできました。

逆になにが難しいの?とすら思います。

しかし、評価されているオンラインプレイに関して、?をつけずにはいられません。
続きはバッドで、、、。

BAD/REQUEST

感覚の違いなのでしょうか。
海外ゲームと日本ゲームの違いとは・・・。

日本のゲームは、定められたクリアーのしかたをいかに見つけるか?
製作者が考えた、クリアーまでの正解への操作をいかにミスなくできるか?
なのだと自分は考えます。

一方、海外タイトルは、クリアーとか一応あるけど、どうでもいいよ。
遊び方、遊ぶ場所、ツールは作ったからあとは好きにやってよ。
なのではないかと思います。

デモンズソウルには日本ゲームには珍しく、遊び方への自由がありました。
難易度はあるけど、自分でキャラ成長させて好きにやってよ。難しけりゃオンラインで仲間よべるし!みたいな。


私もフルプライスの時に購入していればわからなかったかもしれません。

しかし、このゲームの最大の特徴である、部屋別けをしないシームレスなオンライン機能が、すべての世界観や自由度を崩壊させてしまっています。

ゲーム内で拒否することの出来ない、強制対戦に黒ファントムの進入というのがあります。
これが最悪です。

説明には、相手は自分よりレベルが低い、HPが半分、等ありますが、ゲームをクリアー(周回させていない)していない私のようなプレイヤーがタイマン勝負で勝つことはムリです。

理由はキャラ育成と装備強化の違いにあります。

対戦マッチングはキャラレベルによりきまりますが、武器の強さや周回数は考慮されません。
おわかりでしょうか?
黒ファントムは周回プレイをして、あえてキャラレベルを抑えた、武器だけマックスの強さのバランス崩壊キャラが進入してきます。

アクションでなんとかなるのでは?と思いましたが、無理ですね・・。
防御ボタン、パリーボタンありますが、残念ながらそれすらできなくなるほど強い武器で倒されます。(武器パラメーターに防御削りパラメーターがあるくらいですから 笑 )

では、仲間を呼んで倒してもらえば?

と思い、既に周回プレイ済みの人を用心棒として呼びます。
しかし、対戦だけならよいのですが、それすらシームレスのため、いつ対戦が始まるのか
下手したら進入がなく、しかたなくステージを攻略し始めるとあとから付いてきてくれます。

一応、こちらの興をそがないよう皆様あまりでしゃばった行動はしないのですが
すでに何回もクリアーして絶対に死なないキャラを使用しているプレイヤーと一緒に行動するのはゲームの緊迫感としてどうなの・・?と思います。
ボス戦とかひどいです。30秒ぐらいで倒してくれます。

結局プレイヤーは自分で黒ファントム対策というものをしなければいけなくなります。

強い武器を作り、黒ファントムと同じ土俵に立つか、オフラインでやるか。

もともとコープゲームが好きで、オンラインが楽しみで購入したのにオフでやらなければいけないなんて自分にはありえません。一人でちくちくフラグ立てに興味はありません。

では強い武器をつくれば?

そんな簡単にはいきません。武器強化にはアイテムがいるため、ある程度ゲームを進めていかないと入手できないのです。

リアルフレンドとスカイプしながら楽しくやっていたのですが、確実に殺される黒ファントムに進入された時は、どきどきするとか緊迫感があるとかでなく、苛立ちしかわきません。

それでも、なんとかステージをクリアしていったのですが、今度は敵がだんだん不条理に強くなっていきます。武器強化はすぐにはできないのでキャラを強化していきます。
(使用できる装備にキャラパラメーター制限があるので高レベルではさらに激しい武器が登場します)

何度か繰り返し死んでいるうちに、ゲームをやらされている自分に気づきました。

製作者が用意した自由はすでにそこになく、オフで一人でやるか、弱いままで難易度が高いなりに頑張りなさい、たまに黒ファントムに殺されるけど我慢しなさい、という思考が頭をよぎりコントローラーを床におきました。

COMMENT

昨今の日本ゲームが、海外ゲームにおされ気味というのはこの遊ばせる、と遊びをクリエイトさせるの違いなのではないでしょうか?
罰箱では主にコープメインでleft4dead セインツロウ2 ボーダーランズ、セイクリッドなどをそれぞれ200時間以上やりました。left4にかんしては発売から今だにプレイしています。

それぞれ、遊び方に自由があり、ルールはあるのですがそのルールの中で自分のプレイスタイルが確率出来、それをみしらぬ他のプレイヤーが同調してくれて賞賛のメッセージなどを送っていただけます。

デモンズソウルは実に惜しい。その素材はそろっているのですが黒ファントムというシステムのせいでプレイヤーの独創性をそぎ落とし、皆が同じ行動をとらざるおえなくなっているのです。

ようするに誰とオンラインプレイしても一緒ということです。


そのことに不満を感じるかどうかは個人差だと思います。
少なくとも、海外良質コープゲーに魅了された自分は、一人用JRPGを楽しむことは出来ません。

やらされるゲームではなく遊べるゲームがやりたかったです。

逆を言えば一人用RPGに抵抗がない方は、かなりの良作に感じるのではないでしょうか?

-----------------------
事実誤認の部分を削除して掲載しています。フリーのメールアドレスでもかまいません。詳細をお伝いしたいのでお手数ですが、(”タイトル名”と”投稿時のお名前”のみの記載でかまいませんので)お問い合わせして頂けたら幸いです。■恭一@管理者 お問い合わせ先:kyoichi_mk2@hotmail.com

プレイ時間:30時間以上60時間未満(未クリア)
ねとげはいじんさん  [2011-03-29 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

533人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 4pt 5pt 4pt 4pt 4pt 4pt
総合点
82pt

GOOD!

中世ヨーロッパのダークファンタジーで特段珍しい設定でもない。しかしそれが悪いわけでもない。別に目新しいモノを用意しなくともいいという事を改めて教えて貰った気がする。
ただソウル体という非常に斬新なシステムもある。体力の最大値が半減する。オンラインでは協力者が呼べなくなる。と言うデメリットもあるが、他のプレイヤーから侵入される事もなくなるし、ソウル体では他のプレイヤーの手助けも出来るというメリットもある。協力者としてボスを倒せれば自分も肉体として復活できる。仮に失敗してもデメリットはほぼ0に近いので気後れすることなくガンガン協力者を使えるし他のプレイヤーの協力も出来る。
幻影俳諧や血痕、メッセージなどの要素も陰鬱な雰囲気のゲームだが決して一人ではないと勇気や安心感も与えてくれる。

PS3なら並の上といったレベルのグラフィック。FF程綺麗ではないが非常に丁寧。
破壊された城壁、地下に向かって広がる坑道、猟奇的な雰囲気漂う塔など世界観から逸脱したものが何一つとしてなく気分を盛り上げてくれるものばかり。気持ちが悪くて盛り下がるようなステージもあるw

基本MAP上はBGMは無くボス戦と拠点にのみある。だが鎧が擦れる金属音、何処からか聞こえてくるうめき声、放たれる矢や魔法の音などSEのおかげで全く気にならないどころか、死に覚えゲーであるのでそういった音でさえ攻略に非常に重要な要素の一つ。
拠点では静かで落ち着くBGM、ボス戦ではそのボスにマッチしたBGMが流れテンションも上がる。
BGMが無いことに納得出来て関心したのはこのゲームが初めて。

熱中度は非常に高い。ただ難易度が高い上合わない人は投げ出してしまうと思うほど最初のチュートリアルステージから見事な鬼畜っぷりをみせる。しかし死んだとしても理不尽なものはほぼ無く「自分が悪い」と思わせてくれる絶妙な難易度で何度も挑戦する気がおきてくる。
先に述べたようにオンラインでの協力プレイやPKなどもあり飽きが中々来ない。

満足感は言わずもがな。死に覚えゲーならではといった感じかも。また協力者としてボスを倒した時や一対他のPKが成功した時などガッツポーズを決めたくなるw

オンラインではチャットは無くジェスチャーや行動のみで意思疎通をとることになるがそれがまた絶妙。チャットが無くとも何が言いたいか十分に分かる。むしろこのゲームにチャットがあったら逆に白けてしまうと個人的には思う。

BAD/REQUEST

難易度が高いので投げ出す人が多いのでは?とコレ尽きる。
またオンラインでのPK戦では悪質なプレイヤーも中にはいるがこれはオンラインゲームの宿命なので仕方が無い気もする。
あとは細かいことだが一部の武器カテゴリ(刀は槍等)は種類が少ない。もうちょっと増やして欲しかった。
チャット機能が無いのでコミュニケーションを重視する人は不満を覚えると思う。

COMMENT

近年稀な傑作だと断言しても言い。ただ人は選ぶ作品。、お手軽に無双したい、ヒーローが活躍するハッピーエンドなどとは無縁な作品なのでそう言ったモノの方が好きな人は止めた方が良いとは思う。死に覚えゲードンと来いな人なら作品の雰囲気さえ合えばきっと十分に楽しめるゲームだと思う。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
ちゃんさん  [2011-03-15 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

585人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 5pt 5pt 5pt 5pt 5pt 5pt
総合点
100pt

GOOD!

■オリジナリティー 5点
他のゲームには見られないシステムが数多く存在する。
幻影徘徊、生身とソウル体、血痕、メッセージ、などなど今までに無い斬新な要素が多い。
特に幻影徘徊は素晴らしい。同じ時間にこのゲームをプレイしているプレイヤーの姿が幻影としてステージを徘徊し、これがなんとも言えない共闘感を生み出している。
ソロでステージを攻略しているとき、幻影が見えるとそれだけで大きな安心感が生まれる。基本的にダークな世界観を持っているこのゲームにおいて、幻影の存在はとても大きなものである。特にゲームを始めた当初は、折れそうになる心を何度支えてもらったかわからない。


■グラフィックス 5点
ダークな世界観をいやというほど綺麗に映し出している。
たまに流れるムービーは本当に美しく、立ちはだかるボスの恐ろしさ、不気味さ、絶望感を際立たせている。また、武器や防具もしっかりデザインされており、細部までしっかりと作りこまれている。青ファントムや黒ファントムが何の武器を持っているか遠目からでもよくわかるほどである。


■サウンド 5点
デモンズソウルにおいて音はダークな世界観を生み出すとても大切な要素の一つである。また、攻略、対人どちらにおいても大きな情報となる。
といっても、攻略中にはそれといって印象的な音があるわけではない(中にはトラウマになるようなものもあるが)。しかしそれこそが緊張感を生み出している。囚人のうめき声、弓矢の放たれた音、炎の燃える音等、音すべてがダークな世界観を築いている。
一方、ボス戦では臨場感あふれる音楽が流れ、グラフィックスでも説明したように、絶望感を際立たせている。
また、黒ファントムとして他プレイヤーの世界に侵入した時は、生身のプレイヤーの鎧の音、足音、敵を切りつける音が聞こえ、画面に姿が映らなくとも、確実に距離が縮まっていることがわかり、緊張がかなり高まる。


■熱中度 5点
5点ではとても足りない。他のゲームの比じゃない。

・攻略
最初のステージは本当につらい。レベルアップすることもできず、回復薬も底をつき、頑張って貯めたソウル(経験地、お金に当たるもの)も回収できずに失ってしまうなんて事は誰もが通る道である。今でも買った当初は苦戦したことを覚えている。何度も心が折れそうになる。しかし、何度も死亡し苦戦しているうちにコツがわかってきて、あそこはこうするべきだった、とか、次はこうしようと考えさせられる。
理不尽な殺され方は無く、ほとんどの原因が自分にあるため、次こそは!となってしまう。そうしている内にいつの間にか実力がつき、なぜあんなに苦戦していたのか?と思うほどにまで成長している。そしてやっとボスにたどり着いたところで、また心を折られる。その分、ボスを倒したときの達成感はすごい。
そしてやっとボスを倒し生身に戻っても黒ファントムに怯えながらの生活が始まるわけで・・・。本当にマゾゲーである。

・対人戦
対人戦はとにかく面白い。デモンズソウルの醍醐味だと思う。
相手とのかけ引きがとても重要。自分の実力が試せるという感じ。対人で勝つことを考えキャラクターのステ振りを考えていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。
最初はまったくと言っていいほど勝てないが、回数をこなすにつれて少しずつ勝てるようになっていく。初めて黒ファントムで他プレイヤーを倒すことができたときは本当にうれしかった。3対1で勝てた時の達成感と爽快感はすごい。


■満足感 5点
今までのゲームの中で1番満足しています。もうどれだけやったか分からないほどプレイしています。
このゲームの難易度もありますが、1番の理由はやはり対人戦にあります。何度も言いますが、対人戦はとにかく面白い。


■快適さ 5点
1回のロードであの広いフィールドを読み込んでいるのはすごい。ロード時間もそんなに気になるほどの長さではない。
オンラインでのラグは最初はかなり気になったが今はなんとも思わないようになった。
たまに流れるムービーもイライラするようなものも無く、サクサク進むことができる。

BAD/REQUEST

■バグ
たまに重要なキャラがいなくなっている。

■キャラクター
どれだけ最初の顔編集を頑張っても人形のような顔にしかならない。

■ボリューム
もう少しだけステージがほしかった。


それくらいしか思い浮かばない。どれも些細なことだが。

COMMENT

今までプレイしてきたゲームの中で間違いなく1番のゲームである。
ここのレビューをみて購入を決めましたが、心の底から買ってよかったと思っています。このゲームを買おうか迷っている人は絶対に買うべきです!このゲームのためにPS3買ってしまってもいいと思います!それくらいの作品だと考えています!
ただ、万人受けするゲームでないことは確かです。このゲームに対して低い評価をしている人の気持ちもよく分かります。ですが、この緊張感と達成感はぜひとも味わっていただきたいです。

このゲームを作ってくれたフロムさんに心から感謝します。

HDMI  32型

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
めくらやなぎさん  [2011-03-10 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

535人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 4pt 5pt 5pt 5pt 4pt
総合点
97pt

GOOD!

他の方の評価にもあるように傑作。

ただし、オフでも悪い作品ではないが、やはりオンライン前提の作品。
また、PS3がオンラインの状態にあると自動的にオンラインプレイとなる。

オンラインが独創的。他のプレイヤーとの距離感も絶妙。
ソロプレイでもオンラインに接続していることで徘徊幻影、血痕、メッセージなどで他のプレイヤーを感じることができる。
また、協力プレイや敵対プレイも専用ステージや専用モードがあるわけではなく、ソロプレイと共通のキャラとステージで行なわれる。

グラフィックは目指した世界を上手く再現できていると感じる。
鮮やかで目を引くような色使いをあえて抑えたダークでリアルな世界。
キャラクターの動きはあまりにも人間離れした派手な動きではなく、ゲームとして面白い程度にリアルさを表現している。

サウンドは、ボスとの戦い以外に音楽はなく、剣と盾のぶつかり合う音、動いたときに鎧が揺れる音、敵のうなり声、迫る飛竜のはばたき等プレイヤーは耳も研ぎ澄ませて敵の気配を感じることになる。
ボス戦は迫力あるボスと音楽により盛り上がる。
中にはこんなにデカイ奴に勝てるわけないって思うようなボスもいる。

プレイ中ではないが、オープニングやエンディングのkokiaさんの歌声がとても良い。

いわゆる「広告に載せて売るための見せ掛けだけのプレイしたらがっかりなグラフィック」ではない。「派手ではないが作り手のこだわりと、リアルさ」を感じる。
また、数多くの装備やキャラメイキングで作った顔の見た目がプレイ中に反映されるゲームとしてはかなり良いグラフィック。洋ゲーにも同様のものが多く見られるが、洋ゲーと違い動きも繊細でバランスが良い。
かなりダークな世界のせいか、蝋で目を塞がれた「火防女」のしぐさにすらかわいらしさを感じてしまうから恐ろしい。

敵や罠は固定配置のため戦略は練り易い。
そのため、逆に敵は強くしてあったり、暗闇に待ち伏せしていたりと、雑魚相手にも油断するとあっさり殺される。
必然的に敵の配置や攻略法のわからない初見のステージの難易度は非常に高くなる。
プレイヤーにはアクションの上手い下手よりも、攻略の為の戦略と慎重さ、ごり押しではない闘い方が求められる。
また、初見ステージのドキドキ感、緊張感は、初プレイ1週目プレイヤーだけが味わえる特権。
あそこまでホラーではないが、個人的には初めてバイオハザード1をプレイしたときの緊張感と似たものを感じた。
さらに言うなら、ゲームにまだ慣れていない初プレイ1週目に黒ファントム(PK)に侵入されたときの緊張感は凄まじい。もう心臓バクバクで口から飛び出しそう。
「強敵を倒した、ソウル(経験値兼お金)も貯めた、ここまでやっと進んだ。死ぬわけにはいかない、死ぬわけには・・・ぎゃああ!!」
みたいなことになる。

黒ファントム(PK)との戦闘は格闘ゲームや通常の対戦ゲームのように正々堂々一騎打ちなんてする必要はないので、あえて決闘を望むのでなければアクションが下手でも、慣れにより対処できる。青ファントム(味方プレイヤー)を召還して数的優位に立つ、姿を隠すアイテムや魔法を使い物陰に潜んで、強力な武器や魔法で奇襲するなど。

このPKの存在は賛否あるようだが個人的には大賛成。
特に専用のマルチプレイモードなどでなく、ソロプレイと共通の自分が攻略中のステージに敵キャラクターとして他のプレイヤーが侵入してくるなどというシステムは自分はお目にかかったことがない。
PCのゲームでは似たシステムのものもあったが、いわゆるテレビゲームでは聞いたこともないし、このゲームほどバランス良くできているものには会ったことがない。
一般の対戦では味わえない面白さがホスト、協力プレイヤー、PKの双方にある。

中にはムカッとくる事もあるが、個人的にはそれもいいアクセントにもなっている。
ただし、この辺は感じ方が人により大きく違うところでもあるので、マルチは協力プレイ以外したくないという人は注意が必要。PK・PKKともに中には卑劣・悪質(?)と思える手段をとってくるプレイヤーがいるのも事実。またPKを受け付けない人にとっては最悪の相手と映る場合もある。

いずれにせよ、ステージ攻略もPK対策も理不尽な内容というのは少なく、工夫すれば攻略なり対応または回避できる。


とにかくハマる人はとことんまでハマるゲーム。どこかのレビューで「至高の廃人ゲーム」と言われていたが納得。
次作が発売されるまで完全にやめるということはできないかもしれない。ということで、散々遊んだが、中古屋に売る気はない。

神殿〜ステージ間の移動及び死亡・再スタートにロードが入るが特にストレスを感じるほどではない。コントローラーを手放しで10分も20分もムービーやイベントを見せられることもなく常にプレイしていられる。NPCとの会話にもプレイを大きく中断されるようなことはない。会話内容も必要最低限であり、それでいてプレイヤーの想像を膨らませる情報で個人的には好感が持てる。フロム作品らしく、プレイヤーに脳内補完を促している。
チュートリアルステージのテンポも良い。チュートリアルであることすら気付かずにプレイしてしまうかもしれないくらい。自分の場合、チュートリアル時の説明がやたら多いと「やらされている感」「分厚い説明書を読まされているのとかわらなくないか?」という感覚にやる気が失せてしまうことが多いのでこの点は非常に好感が持てる。

マルチプレイはジェスチャーの意思表示ができる程度であえてチャットができない仕様とされている。
前述のセッションルームなどがない独創的なオンラインシステムにより非常にスムーズにソロプレイからオンラインプレイへと移行できる。
これらにより従来のオンラインマルチプレイにありがちだった煩わしさも解消されている。

BAD/REQUEST

個人的には当初マゾゲーといわれるていたこの難易度が好きだが、挫折してしまうプレイヤーもいるであろうことも予想できる。
初見プレイの難易度が高く、また初プレイ最初のステージはレベルアップも協力プレイもできないため、挫折してしまうプレイヤーの多くはここでやめてしまうのではないだろうか?何らかの方法で救済措置がとれるようにしてあってもよかったのではないかなとも思う。
例えば死亡回数が一定数を超えると最初のステージでもレベルアップが可能になるとか、 青ファントム(味方)を召還できるなどといったことができても良かったのではないかと思う。

このゲームに限らないが、バグ、回線切りなどの不正プレイを行うプレイヤーが稀にいる。

COMMENT

フロムの作品には良くも悪くもこだわりを感じる。
このゲームも例に漏れず万人向けの無難な作品ではない。誰がやってもまあまあ面白いといものではなく、ハマる人はトコトンハマるが、無理な人はステージ1で心が折れて投げ出してしまうかもしれない。

ダークで緊張感がある難易度と世界観、敵対プレイヤーの存在などが楽しめるなら最高の作品と感じられるだろう。

アニメ調の美少年・美少女キャラ以外受け付けない、死なずにサクサク進めないと嫌だ、とにかくPKが存在するゲームは嫌だという人には無理な作品。

プレイ環境
リアルフレンドと一緒にプレイするときのみSkypeなどのボイスチャット併用。
ネットは光。PS3への接続は無線LAN使用。
回線状況がよいのかプレイして感じるようなラグはほとんどない。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
じゃがいもさん  [2011-02-15 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

Amazonレビュー

レビュー者: hide
レビュー日: 2017-04-26
某動画サイトでただの暇つぶしのつもりでプレイ動画を見始め、
数十分後にはいてもたってもいられず本体ごと買うことを決めていた、そんなゲームです
そして、実際に遊んでみてさらに衝撃を受けました
動画で見たところをなぞっているだけなのに面白い
いうまでもなく初見のエリアはもっと面白いわけです
死にゲーと言われますが、ただ理不尽に殺してくるゲームではありません
死んだらはっきりと自分の悪かった点が浮かび上がり、繰り返すたびに自分のプレイの上達が感じ取れる
職人芸的ともいえるゲームデザインが光っているのです
ある程度人を選ぶゲームではありますが、ハマる人はとことん心に残るゲームとなるでしょう

【PS3】Demon’s Souls(デモンズソウル)
レビュー投稿フォーム

レビューを投稿する前に

レビューをご投稿して頂ける皆様には心より感謝しております。
あらかじめ下記注意事項のご確認をよろしくお願いいたします。

  • 投稿時、IPアドレス等も取得されます。
  • ゲーム関連会社・proxyサーバー・公共施設(ネットカフェ等)からの投稿が確認された場合、投稿内容に関係なく削除対象となります(多重や不正投稿の緩和のため)。ご自宅のパソコンからよろしくお願いします。
  • ルールにより、最低5時間以上プレイしてから投稿するようよろしくお願いします。(5時間未満が確認された場合、削除対象となります)
  • 改訂稿はこちらからよろしくお願いします。
  • 自分の名前(HN)が固定されていない方へ

「通りすがり」「匿名」「名無し」など……禁止です。

任意。非掲載時の連絡の際に使用されます。予期せぬ不備や事実誤認、誤って規約に抵触してしまい、それらによる削除依頼もありますので、アドレス記載を強く推奨します。(連絡するだけなのでフリーメールも可です)


ご自身のブログ等が無い方、レビュアー登録していない方は空欄。

PR URL>URLをご自由にご記入いただくことで、ブログ、おすすめのサイトやアフィリエイトなど、公序良俗に反しない範囲でリンクを設置することができます。
レビュアーID>レビュアー登録によりレビュアーIDが発行され、レビュアーの嗜好などを紹介したページへリンクされます。仮登録された方で本登録が完了 していない方は「仮登録中」とご記入ください。レビュアーID登録者はパスワードを記入しないようご注意ください。
レビュアー登録はこちら(別ウィンドウ)

注意事項
  • 「GOOD!」「BAD/Request」の欄は、何がどう良かったのか(悪かったのか)最低何かひとつでも”ゲーム中身”とその 理由を具体的に記載して下さい。例えば「グラフィックが良い」”のみ”の記載は、他にゲーム内容が書かれていなければ50文字以上でも「ゲーム内容記載漏 れに抵触」と削除依頼されます。この場合「どうグラフィックが良いのか」「どの部分でグラフィックスが良いと思ったのか」”中身”を記載して下さい。
  • 批判ではなく誹謗・中傷。他レビュアーに対する批判。ネタバレ等はしないようよろしくお願いします。(該当部分を削除する事もあります)

  入力文字数:0

  入力文字数:0

総評として該当ソフトの感想・自分の嗜好・プレイ環境や購入動機等


  入力文字数:0
点数に関する注意事項

ソフトに対する満足度に関わらず、項目に沿った判断で採点して下さい。 総合点計算機計算機
「廉価版や中古により、定価より安く買えた」「高く売れたから」などの理由で”加点”するのは禁止となっています


独自性。過去にない斬新なアイデア

綺麗な画像、ムービー、キャラクターなど

BGM、音楽、効果音など

飽きがなくどれだけ長く遊べるか

一通りプレイして面白かったか。総合的な評価

ゲームバランス、操作性や分かりやすさなど

プレイ時間:通算プレイ時間です。クリア時間ではありません
「クリア済」:原則「エンディングまでたどりついた」が基準です

「Demon’s Souls(デモンズソウル)」の”特徴”や、”良い”と思ったものにチェックして下さい。

■ 投稿すると、掲載基準の規約(削除ガイドライン)や注意事項に同意したとしています。