【PS2】S.Y.K 〜蓮咲伝〜 レビュー
発売元 | アイディアファクトリー (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010-03-11 |
価格 | 5040円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:花咲く恋愛AVG ■ プレイ人数:1人 ■ ツインパック:10,290円 |
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発売元 | アイディアファクトリー (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010-03-11 |
価格 | 5040円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:花咲く恋愛AVG ■ プレイ人数:1人 ■ ツインパック:10,290円 |
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GOOD!
編クリア済(レヴュー済)です。
ファンディスクにあたる為、当然の事ながら本編ディスクをやっていないとお話についていけません。
内容は大きく分けて金蝉子編と玄奘編になり、その2つをコンプする事でさらにオマケシナリオ(ギャグ)が追加されます。
内容としてはファンディスクでありながらボリュームがある事です。
シナリオ自体は選択肢がほとんどなく、さくさく進みますが、それでも玄奘編・金蝉子編とそれぞれ攻略対象が異なり、
また金蝉子編のとあるキャラをクリアする事で初めて玄奘編で見られるイベントもあり、全部ひっくるめてシナリオを見る事でようやくコンプした〜という実感を沸かせてくれます。
ちなみにこのレヴューを書いている時点ではまだフルコンプには至っていません。それくらい色々複雑に攻略条件が重なっています。
本編ディスクからこのファンディスクに至るまで一環して三蔵法師の主人公、メインヒーローは悟空。それは変わりありません。
しかしこのファンディスクをプレイする事により、本編ディスクではBADEDしかなかった「彼」がもう一人のメインヒーローであり、
「彼」を救うことがこの「SYK」というゲームの目的かも知れないんだなぁと思わせてもらいました。
それほどまでに本編ディスクでは攻略出来なかった「彼」の事が玄奘編の「彼」のシナリオと金蝉子編に詰まっています。
金蝉子編の結末は本編をプレイしていると分かっていると思うのですが、あえて言うなら悲しい結末です。
それに比べると玄奘編は最初から恋人同士(前述の彼は除く)である為、色々各キャラに試練がともないますが、
二人でそれを乗り越え幸せを掴むシナリオとなっており全体的にはかなり甘いです。
特に転生・来世などが好きという方にはたまらない内容かと。
システム面も相変わらず優秀です。強制&既読スキップ、クイックセーブ&ロード、読み返し機能完備。
オマケも充実。外伝小説も健在。金蝉子編はあくまで主人公の前世である為、厳密に「攻略対象」となるのは
玄奘編のキャラクターだけかも知れません。そういう意味合いでは攻略対象は本編の従者4人+隠し1人、そして上に書いた追加された1人です。
しかし特に「斉天大聖」や「閻魔王」という存在がある金蝉子編がなければ玄奘編は語れない為やはり金蝉子編も欠かせない内容となってます。
本編ディスクを楽しめた私には楽しめたファンディスクであり、本編ではもうちょっと足りない!と思っていた人には満足できる内容のファンディスクと思います。
BAD/REQUEST
本編ディスクのレヴューでも書きましたが、BADといえばやはり選択肢が少ない。これの一言に尽きます。
一度ルートに入ってしまえば、というかルートに入るための選択肢すら1回か2回。ルートに入れば後はノベルゲーです。
テキストを読み進める作業に陥るため強制スキップが働くのはありがたいです。正直好きなキャラとそうでもないキャラがいる為強制スキップがなければダルかったと思います。
それだけテキストが膨大です。
あと効果音の使いどころが下手というかダラダラテキストを読んでると突然デカイ効果音にうわっとなりますね。
後これも本編ディスクと同じ感想ですが、主人公が一際目立つ存在である上、前世やそれに纏わる話が絡まってるのでキャラクター設定が細かい上に「玄奘」という名前は変えられません。
それゆえ無個性な主人公を望まれる方には相変わらず鬼門であり、攻略対象よりまず主人公を受け入れられるか否かで大きく評価が分かれてしまうと思います。
とりあえず私個人は受け付けられましたが、今回は更に玄奘の前世である金蝉子も前面に押し出されており、攻略対象より主人公が目立つ内容である事は否めません。
後これは…個人的にBADというかなんだかなぁと思う事なのですが…。
このゲームは西遊記を題材にしている為、難しい言い回しや人物などがある為用語集が設けられています。
本編ディスクをプレイ中その用語集を見ていて何だか変わった言い回しやネタなどがあり???な状態に。
それらの言葉をネットで調べると有名な某巨大匿名掲示板から生まれたネタが多々見受けられました。
流行…なのか面白いから使ったのかわかりませんが、ちょっと…。今作でも使われてる箇所がありうわぁ…となりました。
個人的にはそういうネタを拾ってきて使うのはどうかなぁと感じさせられたのでマイナスです。
COMMENT
西遊記を題材にした新説西遊記のファンディスクであり、前作に当たる本編をプレイしている事が必須条件ともいえます。
しかし本編をクリアし、BADEDしかなかった「彼」を今作で救済出来た事、いまひとつ分からなかった500年前の金蝉子を中心とした話がきちんと描かれた事により、
それゆえ本編で繰り広げられた悲劇や憎悪、そういった部分が鮮明に分かります。
だからこそ玄奘編での幸せさに良かったねと言いたくなり、個人的にはやはり「SYK」2本で1本の作品と感じます。
全体的には重めな話になりがちなところをSDキャラやギャグ要素を取り入れたことにより笑い要素も入れられてるところがポイント高いです。
西遊記でありながらまったく西遊記と違う物語なだけに新鮮であり楽しめたゲームでした。