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【PS3】428 ~封鎖された渋谷で~ レビュー

発売元 スパイクオフィシャルサイト
発売日 2009-09-03
価格 7140円(税込)
レーティング 【C】15才以上対象 (CERO について)
ショップ/リンク AmazonWii版レビュー
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:サウンドノベル
■ プレイ人数:1人

【廉価版】
■ 発売日:2010/12/02
■ 価格:3,444円

総合ポイント
86
(難易度)
1.90
レビュー数
29
スコアチャート 428 ~封鎖された渋谷で~レビューチャート

428 〜封鎖された渋谷で〜 購入する
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27.6%
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41.4%
90-100
【60点以上】
82.8%
【標準偏差】
16.81


710人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 4pt 4pt 5pt 4pt 4pt 2pt
総合点
85pt

GOOD!

長い間気になっていた作品。みなさんの評価の高さもあり、ようやく手に取りプレイしました。
FC版かまいたちの夜(同2.3)、弟切草、街は過去にプレイしていて、中でもかまいたち初代と街はかなり没頭してやりこみました。チュンソフトの作品、というかサウンドノベル自体が相当久しぶりなこともあり、なんとなく抵抗もあったのか購入してからしばらく放置していたのですが、いざディスクを本体に入れ、ゲームが始まる前のあの「チュンソフト」のロゴが出てきただけで、否応にもテンションが上がりました(笑

もうそこからは睡眠不足との戦いの日々・・。このいきなり突きつけられる「BADEND」、あぁコレコレ、このノリ・・とワクワクしながら始めたが最後、一気にヤメ時がわからなくなるほど話に引き込まれました。「街」同様、「他人の判断が他人に影響を与える」わけですが、誰かが「KEEPOUT」した場合、誰のどの部分に「JUMP」ポイントがあるのか探しながら他の登場人物の話を読み進めて行き、全員をその時間帯で「TO BE CONTINUE」にすると一応話はひと区切りになりますが、毎時間ごとに緊迫感たっぷりの予告編が導入されるので、結局手が止まりません。なので私の場合「眠さが限界に達するまで」が一区切りになりました。

登場人物の役者さんは、はっきり言って知らない人ばかり(一部有名人を除く)でしたが、一通りエンディングを迎えたあとはネットで検索するほど好きになっていました。皆さん実際に台詞を話されて演技していたということで、静止画とは言え、画と活字と音楽でこんなにも臨場感が伝わるものかと感心しました。御法川、加納、ひとみが特に気に入りました。あとタマがかわいかったです。あと、個人的に名脇役賞は「梶原さん」でしょうか。

最後には物語がひとつの線に結びつきますが、そこに辿り着くまでのそれぞれの苦悩と成長が共感出来るものであったり客観視出来るものであったり・・・笑うとこもあれば首を傾げるとこも。そして思わず目が潤んでしまうとこも。鳥肌が立ったり、驚きで思わず「マジか!?」と声を出してしまうところもありました。総じて役者さんの演技と、音楽と、文章力が最後まで手を抜く事なく「物語を見せる」力に秀逸だったと感じました。本当に終わってしまうのが残念な作品でした。

あと、ちょっとしたことですが「片手プレイが出来る」のはいいですね。
タバコを吸ったり飲み物を飲みながらプレイ出来ました。

エンディング(トゥルー)に入る場面は本当に鳥肌がたちました。いい意味で。
本当に温かい気持ちになりました。
ちょっと押し売り加減の強い某アーティストと主題歌でしたが、
最後には聞き入ってしまい、しばらくは頭の中にサビの部分が回っていました。

たぶんこの「サウンドノベル」というジャンルは万人に受けるものではないと思いますが
本を読む、ドラマを見る感覚でたくさんの人にプレイしてもらいたいと思う作品でした。

BAD/REQUEST

「BADEND」のノリが許せるかどうかで評価も分かれそうですが・・・私は「アリ」ですので悪い点には挙げません。本編はもちろんクリア後のボリュームもしっかりあり、悪い点が見当たらないというのが感想です。まぁ細かいとこを言えば突っ込み所もありますが・・・気にならない程度でした。賛否両論のカナン編についても、特にいらないとも面白くないとも思わなかったです。鈴音編は泣きました。

あ、今思いつきましたがクリア特典に「○○○の栞」がないのは残念でした(笑)
「亜智の妄想編」とかあったら楽しそう(笑)

COMMENT

37 HDTV使用

前述通り、もともとサウンドノベルは好きでしたが
かまいたち3があまりにひどかったこともあり、ちょっと敬遠していたかもしれません。
忌火起草についてはプレイしていませんが、遊んだ方の評価を見ていると中々手に取ろうとは思えず。 この428に関しては、ほんとレビュアーの皆さんに感謝です。おかげさまで素晴らしい作品に出会う事が出来ました。私のレビューも掲載していただけるのであれば、ぜひ未プレイの方の参考になり、感動を共有出来ることを願います。

   
プレイ時間:15時間以上30時間未満(クリア済)
カニさん  [2011-03-25 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

592人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 3pt 4pt 3pt 3pt 2pt 3pt
総合点
60pt

GOOD!

■ストーリー
複数の主人公によって物語が進んでいく。
また、一つの出来事でも様々な視点から見ることになり面白い。
誰がその時何を考えていたか、それをよく知ることができる。
また全体的にとても丁寧に作られており、最後までそれなりに楽しむことができた。

■ボリューム
本編をクリアするだけでも10時間程度はかかる。
またノーマルエンディング、トゥルーエンディングと分かれており
本編以外にもサブストーリーが多く存在していてボリューム満載。
最初から攻略サイトを見てもすべて見終わるには軽く20時間以上はかかる。

■主題歌が良い

■タマ可愛い

BAD/REQUEST

■システム
様々な人間の選択肢が影響するため、ことあるごとにキープアウトと表示され、強制的に物語が中断させられる。そして他の主人公の物語を進めなければいけなくなる。
特に後半はこれが多く、ぶつ切り感が多く感じられた。
また複数の主人公の選択肢によって、他の主人公に影響を与えるというが基本的にバッドエンディングになるかどうかというだけであり、非常に単純でつまらないものに感じた。

■バッドエンディング
バッドエンディングのなりかたが理不尽。
逆に言うとバッドエンディングになるのが当たり前で、何度も失敗を繰り返して物語を進めていくしかない。これは仕様であるし、このようなやり方が好きな人間には気にならないかもしれないが、何度も何度も理不尽なバッドエンディングを見せられるのが嫌な人間にとっては苦痛そのもの。

■快適さ
まず既読スキップが遅い。そして挿入されるムービーや演出が飛ばせない。
トロフィー集め作業がこれにより非常に苦痛となった。

■一部キャラの演技
一部のキャラの演技、もとい顔芸が下手糞だった。

■ボリューム
いいところでもあるが、悪いところでもある。
様々なサブストーリーが存在するが、正直本編以下の面白さだった。
トロフィー獲得のためにオートスキップで読み流すレベル。(エコ吉とか最悪だった)
またそのサブストーリーを出現する条件も難しく攻略サイトを見るしかない。

サブストーリーなのだからやらなければいいだけ と思う人もいるだろうが
トロフィーの項目に並んでるため、途中で投げ出すこともできなかった。

■カナン編
賛否両論のカナン編
自分はそれほど拒否感は感じなかったが。そもそもそれほどボリュームもあるわけじゃなく。
アニメ版への布石でしかなかったので、存在感は薄く感じられた。
アニメ版を見る気分にはならなかったが・・・。

COMMENT

チュンソフトのAVGは、PS2で発売された3年B組金八先生だけしかやったことがなかったが
それが非常に楽しめたため、この428というのも買ってみた。(共通するキャラもいたので)
全体的に見てそこそこ楽しめたが、金八先生ほどハマることは出来ず残念。
決して悪い出来ではなく、丁寧に作られてはいるものの、システムに少々難有り。
「複数の主人公が影響を及ぼし合い一つの事件を多角的に進めていく」というコンセプトは素晴らしかったが、ゲームシステムがそれについて行けてないように思えた。

また実写という表現は悪くなく、別に違和感を持つことはなかったが
声がない分、顔芸に頼ってる部分が多く、顔芸が下手なシーンが目立つことがあったのが残念。

御法川実のキャラに関しては金八先生の時と違和感無く、金八先生をプレイした人にはニヤリとできた。
あと全編通して、タマ編が一番楽しかった。

とりあえず、神ゲーや名作というほどのものではなかったが、良ゲーであることは間違いない。
AVG好きならお勧めです。

   
プレイ時間:15時間以上30時間未満(クリア済)
もふもふさん  [2010-06-24 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

611人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 4pt 3pt 2pt 2pt 3pt 3pt
総合点
53pt

GOOD!

物語は本筋一本しかないが、テキスト量は多く、おおむね
文章もきちんとしている。また、複数の主人公がいて、互いの
行動が影響を与え合うというシステムが珍しい。

ゲーム内時間での一時間ごとに話が区切られているので、
複数主人公がいても話の内容を把握しやすい。ただ、悪い点も
ある。

実写画像はほんの一部を除いてたいへん鮮明で美しいし、
使い回しも少ない。

操作性はきびきびしていて良好で、一部を除きわかりやすい。

BAD/REQUEST

冒頭の渋谷空撮シーンがいきなり解像度の粗い画像でがっかりする。
まあその後のゲーム中は綺麗なんですけどね。
さらに、ゲーム開始後、最初のシーンが腕時計のアップなのだが、
主人公が秒針を見つめるという場面にもかかわらず、この腕時計は
秒針がないタイプのものなのである。主人公が秒針を見つめるという
記述は複数回繰り返されるため、たいへん違和感があった。
冒頭でこんなことがあったため、随分いいかげんな作りのゲームだな、
との先入観を持ってしまった。実際にはゲームを進めてみたところ、
決していいかげんなゲームではなかったので、冒頭のシーンでいきなり
印象を悪くする様な不手際があるのは、このゲームにとって大きな
損だろう。

肝心の物語についてだが、主人公によっては最初の数時間(ゲーム内時間)
は似たようなシーンの繰り返しになり、うんざりしてしまった。その後も、物語にどっぷりはまることができず、何度も中断しながら、折角買ったのだからと、なかば無理矢理自分を鼓舞しながらなんとか最後までプレイした。

また、このゲームの特徴である、ある主人公の行動が別の主人公の状況に
影響を与えるというシステムだが、プレイヤーが自分の選択した
行動により能動的に他者に影響を与えているという実感はほとんどなく、
あくまで結果論として受動的に状況が変化したことを受け入れてゆく
だけである。
もちろん、主人公は他の主人公への影響など考えて行動するわけは
ないので、リアリティという観点からは正しいのだろうが、ゲーム
としては、私は、つまらなく感じた。
先にも述べたが、自分が能動的に状況に変化を与えているという実感が
持てないからである。実も蓋もない言い方をすると、ただ単に総当たり
で選択肢を潰してテキストを読んでいくだけなのだなと、プレイ中に
醒めてしまうのだ。自分なりに考えて、最善の選択肢を選んだから
先に進めるという作りではないのだ。絶対に、しかも頻繁に、バッド
エンドを経て、はじめて先に進めるようになっている。

また、ゲーム内時間の一時間ごとに一区切りで進んでいくという
作りは、数時間前の行動が現在の状況に影響を与える、という
選択肢によるダイナミックなストーリー変化がないということ
であり、あくまで直近の一時間内でちょこちょことした変化を
楽しむことしかできない。数箇所でいいから、数時間前の行動が
現在の状況に影響を与えるところが欲しかった。

本ゲーム中で上木という歌手が頻繁に取り上げられるのだが、
まあ好みもあるのだろうが、ありきたりなJ-popでしかなく、
ゲーム内でいい年した主人公が夢中になっている場面がでる
たびに鼻白む。

ゲーム内でのリアリティの非統一感が目立つ。
実写であることから、普通のゲームより現実世界に近い
リアリティをもった世界観により物語やディテールが作られて
いるのかと思うと、実際そうである部分と、荒唐無稽な部分が
ないまぜになってしまっている。よってここでも、物語に没入
できず、醒めてしまう。

荒唐無稽だから悪いと言いたいわけではない。
ひとつの物語の中では、リアルならリアル、荒唐無稽なら
荒唐無稽、で統一感があるべきである。

かまいたちの夜などの過去作では、そういう統一感のなさが
味にもなっていたが、あれは選択肢によって全然違う物語に
進行していくからアリだったわけで。本作はあくまで一本の
本筋しかないし、しかもゲームの作りがキチンとしてるから
余計に粗が目立つ。

操作性についてだが、既読部分のスキップの仕様に一部わかり
にくいところがあった。説明書にも詳しい記載がなく、理解
するまで少し時間がかかった。

COMMENT

チュンソフトのノベルゲームは、弟切草、かまいたちの夜、
同2をプレイ済です。他社製のノベルゲームも数本やったことがあります。

批判が多くなりましたが、「惜しい!」と思っているからこそ
です。
弟切草なんて、日本語の誤用や表現の拙さが目立ち、ひどい
ものでしたが、本作では比較にならないほど品質向上しています。
文章だけでなく、ゲームシステム、グラフィック、サウンド、
どれもレベルが上がってきています。
昔は「ゲームだから」で済ませられていたことが、済ませられ
なくなってきている、そこまでゲームという表現手段が進化
してきている、という認識が大前提としてあるからこその
批判です。

プレイ時間:05時間以上15時間未満(クリア済)
くるぶしさん  [2010-06-13 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

593人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 4pt 4pt 5pt 4pt 3pt 2pt
総合点
81pt

GOOD!

 昔、「かまいたちの夜」を楽しんだプレイヤーです。
 本作は、ノベルゲームに少しでも興味のある人には、やってもらいたい良作だと思いました。

<良い所>
■熱中度、満足感
◎ストーリー
 多くのレビューアーが書いておられる通り、本編のストーリーがとても面白かったです。加えて、一つ一つの文章もとても良かったと思います。ボーナスシナリオ1も感動しました。

◎複数の主人公
 一つの事件に、複数の登場人物がそれぞれの視点から絡んできます。はじめは各主人公同士の交わりは緩やかなものですが、各々がやるべきことをやった結果、1つのエンディングに集結していきます。
 困難を乗り越えエンディングを迎えた時には、プレイヤーである自分も、登場人物達と共にやるべきことを果たした、という達成感がありました。

○BADエンド
 このゲームでは、1人の選択が他の人の運命に影響を与えることがあります。
 現実では決して知ることのできない、「もし彼が、あの時、あの行動をしていたら(orしていなかったら)」を体験できるのが、一番の見どころだと思います。
 この話はテレビドラマで観ても面白いと思いますが、“もし”が体験できるのはゲームという形式ならではですね。

○キャラクター
 登場人物、演じる役者とも印象に残りました。皆、ドラマに出てくるような個性的な人物なのですが、そのコミカルさ、熱さ、などが妙に納得でき、あまり不自然には感じませんでした。また、脇役陣もそれぞれ味があって良かったと思います。

■グラフィックス
 「かまいたちの夜」が“人物の影”を表示するだけで、プレイヤーの想像に任される部分が大きかったのに対し、本作は“実写”です。
 想像の余地が全くないというところはあるのですが、反面、静止画にも関わらず迫力のある絵が表現されていたと思います。これは、ゲーム画面は大半が静止画なのに、現場では実際にドラマ仕立てで演技をしていたためのようです。実写も意外に悪くないんだなと、納得させられました。着ぐるみのタマもとても可愛かったです。

■音楽
 このゲームは、一時間ごとにシナリオが区切られており、その時間の全シナリオを終えると、次回時間帯の予告のような演出が入ります。その時の、映像や音楽がとても熱かったです。

 上木彩矢さんの主題歌も効果的に使われていたと思いました。特にエンディングへの入り方はよかったですね。上木さんは劇中の人物なのかと思ったら、現実に存在する歌手なのですね。
 ただ、ひとつ突っ込ませていただきたいのは、現在流行っているという設定のこの曲を、あんなことに使ったら…いつどこでアレするやら計算できないのでは!?

BAD/REQUEST

<悪い所>
 本編に決定的に駄目というところはなかったように思います。ただし、本編以外のボーナス部分が私は面白くなかったです。

■満足感
▲本編以外
 最近のゲームにボーナス要素はもはや必須の感がありますね。

・『ボーナスストーリー』
 選択肢により結果が変わるというものではなく、ただ文章を読んでいくだけのものです。つまりゲームではないのです。私はまずそこが今ひとつだと思いました。
 ボーナス2に関しては、本編では、実写で身近な“人間”を扱っているのに対し、アニメならではの“超人”を描いているところに違和感を感じました。

・『21個のスペシャルエピソード』
 ボーナスシナリオとして、脇役達のエピソードが読めます。しかし、それを出すのが面倒くさい。ある画面で、しばらく待ってからボタン入力しなければならないのです。
 その場面自体が、バッドエンドの途中にあることもあるので、まず条件を整え読み進める必要があります。さらに、40〜150秒じっと待ち続けていないとその画面で合っているかどうかが分かりません。そして、そこまでして獲得したシナリオがどうでもいいものばかりだと感じました。

 トロフィー獲得のための作業でしかなく、正直、時間だけがかかって楽しいことではありませんでした。純無駄時間を浪費させられているなぁ、という思いとともに、本編での感動が徐々に冷めていく感覚がありました。

△本編ストーリー:面白かったのですが、よく考えると妙なところもちらほら。
1.ある人物
 この人の行動はプレイヤーだけでなく、劇中の人物達もびっくりだったのではないでしょうか。人はそこまで突発的に行動できるものでしょうか?
 また彼はあるBAD ENDで主人公の1人を殺してしまいますが、この人の行動目的からして本末転倒でありえないことだと思いました(BAD ENDは時に整合性が今一つ)。さらに、その主人公の母親が死ぬ回想シーンも意味不明。一体、あなたは何を撃ったんだ!?

2.黒幕の計画
 犯人はわざと穴を作っているという設定ですが、やはり穴が大き過ぎると思います。
 製作者側も気付いていたようで、「犯人はなぜ(人名)を利用するという確実な方法を選ばなかったのか」という主旨の発言を主人公の一人にさせています。しかし、それに対する答えはありませんでした。
 更にもっと根本的な疑問があります。そもそもこの事件、“真の××”の所属スパイが直接(人名)を買収していれば、それで終わりだったのではないでしょうか? 一般人を巻き込んだり、渋谷を壊滅の危機に陥れることは、彼らの本意ではなかったはずです。

3.中○の工作員
 渋谷という限定された地域を扱っているにも関わらず、関係してくるのが中○の工作員…本編プレイ中から違和感を感じていました。最低でも日本人の工作員を使わないと目立ってしかたがないと思うのですが。

 その他にも細々ありますがこの辺で。

▲血の表現
 あまりにチャチでした。実写のマイナス部分がでてしまいました。

▲428(題名)
 私ははじめ店頭で見たとき、何のジャンルのゲームかわかりませんでした。「よんにーはち」が正式名称らしいですが、“渋谷”のことですね。四谷かもしれませんが、いずれにせよ私には馴染みがありません。
 東京の具体的な地名が出てくることに、少なからず抵抗があるのですよね。ひょっとすると自分だけが知らないのかもしれないという疎外感、または、製作者側が内輪で勝手に盛り上がっているのかもしれないという疑心暗鬼感、とでもいうのでしょうか。
 もし地方での売り上げが芳しくないとすると、この題名が原因ではないか…と想像してしまいます。

COMMENT

【感想】
 今回、久々にノベルゲームをやりましたが、面白かったです。ただし、MK2の注意書きにもあるとおり、ジャンルを越えての点数比較はしない方がいいと思います(現在非常に高得点ですが)。

 私がはじめてノベルゲームをやったのは「かまいたちの夜」(1994年)です。その作品に大変熱中したのですが、続いて他社から出た類似ゲームは、よくある話ですが、あまり質のいいものがありませんでした。そして、これならば!と期待し、予約までして買った「かまいたちの夜2」が全く楽しめず、その後このジャンルのゲームを全くやらなくなってしまいました。

 今後ノベルゲームというジャンルがどうなっていくか分かりませんが、またいつか、こういう良質の作品に出会いたいものです。

 最後に、主人公の1人である記者の発言に、レビューをする際、心に留めておきたい言葉がありましたので紹介させていただきます。

 『客観性がなければ事実は伝わらない。主観性がなければ思いは伝わらない。』

 セリフの一つ一つまで磨かれている。名作と呼べる作品だと思いました。

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
ゲッチュー上田さん(Webサイト)  [2010-03-20 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

Amazonレビュー

レビュー者: ken
レビュー日: 2016-05-20
Wii版を購入し、ハマりにハマってPS3に移植されたので迷わず購入。
映像、音楽、操作性、ストーリー、演出、登場人物文句なし!!

最近PS4本体を購入。PS3の電源を入れることがほとんどなくなったためにPS3は売却しようかと思ったのですが、このゲームをまたやりたくなったらと思い売却をやめました。
PS4に移植されないかなー

【PS3】428 ~封鎖された渋谷で~
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