PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

［戦闘］
大まかなシステムとしてはアビスとあまり変わりがありませんでした。フリーランシステムやキャンセルなど、スキルを使う事で幅が広がったと思います。
相変わらずコンボを繋げてＦＳと繋げるシステムは楽しい。
回復技がエステルだけではないので、無理にエステルを使う必要もなかったのもいい。
戦闘システムは覚える事が多いですが、チュートリアルがあるので……。

［やりこみ・お遊び要素］
ギガントや武器合成など、やり込み好きな人にお勧めの要素があって、２週目以降も楽しめると思います。
武器ごとに特徴があり、スキル設定も違うので選び甲斐があると思う。
称号や着せ替え、アタッチメントもXBOX版から増えたのでボリュームとしては文句なし。
パロネタも多く、分かる人はわかる。

［システム］
ロードは言われてる程気になりませんでした。
序盤は早く、キャラクターが増えて攻撃バリエーションが豊富になると重くなります。
ただ、アビスのようにカメラが死ぬ程重いというような事はなかったので、戦闘ロード以外は大丈夫でしょう。

［キャラクター］
個人的には、他のテイルズシリーズよりも灰汁の薄いキャラが多かったと思います。ユーリやレイヴンのような達観したキャラもうまく立っていましたし、カロルはユーリのイベントやギルドでの立ち回りなどが良かった。
ビジュアルや見た目、口調など特徴的なキャラは多いのですが、他のテイルズシリーズに比べて自然だと思います。

［そのた］
遠くがぼやけて、ピントがあっている所はくっきりという描き方は良い。
ＨＤを使いこなせているかというと疑問だが、アビスよりも格段に綺麗で成長している。

BAD/REQUEST

［戦闘］
雑魚でも強いので、アクションがそこそこ出来る人でなければノーマルすら出来ない。
スキルや戦略が細かく設定出来るのはいいが、仲間の分散やアイテム使用など、ボスと雑魚、キャラクターごとに使い分け設定するのが前提の「普通」難易度だと思いました。
あまり一般プレイヤー向けではないかなと。

［システム］
アイテム合成画面がすさまじく長く、探すのがめんどくさい。
食料は土地ごとに弱冠メニューが違うのに、１週目では１５個しか持てないのはちょっと困る。
基本的にやり込みは２週目という作りになっている。

［その他］
キャラクターが多すぎて、使わないキャラが出来る。
戦闘中に入れ替え出来ればいいのに、何故いまだに導入しないのか疑問。

［ストーリー］
序盤に描いてきた「貴族や支配階級への不満と、住民との亀裂」が中盤にはうまく消化出来ないままにおざなりになり、中盤終わりからは世界の為にというおきまりのパターンになる。
これは序盤から一貫して描いてきた「ユーリなりのやり方」を上手くいかせないという事にもなる。
特に前半で描いてきた「ユーリの特徴的なイベント」は、結局うやむやになってしまった。
ＴＯＶをやると、アビスがこの点では上手くまとまっていた事を思い返された。
同じエアルと魔導器を描くにしても、中盤から後半までもっと騎士団などを掘り下げてイベントに絡めるべきであったし、ダラダラした前半部分ももう少しまとめて欲しかった。
中ボスの某人物などはあまりイベントにからまなかったのに突然出てきたし、ラスボスの理由に至る部分の為にももう少し上層部のゴタゴタなどを描くべきであった。

COMMENT

ユーリというキャラクターは、今までのＲＰＧではなかった部分を持つキャラクターだと思いました。「やむなく」ではなく「望んで」その方法を選択する「主人公」は日本のストーリー一本道のＲＰＧではあまり見かけません。
ユーリの立場とやり方は一貫している為、キャラクターというもの自体にブレはないのですが、ストーリーがそれを活かせていないのは残念でした。
戦闘も初心者には難しいレベルで、突然ぽつんとギガントが居るのは……（あれ、普通に初心者が出くわすと死ぬし）。その割に難易度を上げても堅いだけで、リバースほどにやりがいは感じませんでした。念のため、リバースもアンノウンはそれほど難しくないです。
しかし戦闘システムややり込みなど、それを補ってあまりある魅力があったと思います。