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【PS3】End of Eternity(エンド オブ エタニティ) レビュー

発売元 セガオフィシャルサイト
発売日 2010-01-28
価格 7980円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon(廉価版)
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:RPG
■ プレイ人数:1人

【廉価版】
■ 発売日:2010/12/09
■ 価格:3,990円

総合ポイント
77
(難易度)
3.12
レビュー数
73
スコアチャート End of Eternity(エンド オブ エタニティ) レビューチャート

End of Eternity(エンド オブ エタニティ) 購入する
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2.7%
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50-59
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60-69
21.9%
70-79
27.4%
80-89
17.8%
90-100
【60点以上】
75.3%
【標準偏差】
19.31


675人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 3pt 2pt 1pt 1pt 1pt 4pt
総合点
32pt

GOOD!

ヴァルキリープロファイルを手がけたトライエース作品ということで購入。

■主人公3人のキャラクターの作り込みが良くできている。
実際に居そうで居ないギリギリの人格は、
フィクションらしいエンターテイメントのツボを心得ていると思う。

■戦闘についても制作スタッフが考え抜いて作ったものだろう。
その努力は讃えるべきだと思う。
しかし。

BAD/REQUEST

一番、自分の肌に合わなかったのが、戦闘。

■戦闘、悪いところが5つ。

1.操作ミスを起こしやすい
インターフェイスのデキが悪い。
戦闘中にボタンの役割が変わるため、慣れるまで誤作動を連発する。
なお、ほとんどの操作はキャンセルできない。

2.ルールの説明が不十分
今までほとんどの人が触れたことのない独特なルールなのに
説明書を読んでも造語ばかりで理解しがたく、チュートリアルもわかりにくい。

3.定められた勝ち方
まるで詰め将棋をやっているかのように
ある程度、定められた順序と行動を守らなければ勝てない。
出題型パズルゲームをやらされているように感じた。

4.障害物の判定が不明瞭
事前にプレイヤーが設定したルートを走りながら攻撃する主人公たちは
障害物にぶつかると攻撃や移動が強制終了となり、ピンチに陥る。
その障害物、ジャンプやルート調整等で避けられるのかどうか、
実際にぶつかってしまうまでハッキリと判らない。
しかしそんな1回のミスでダンジョン全てをやりなおす羽目になったりする。

5.特に序盤、難易度が高い
操作方法、独特なルール、詰め将棋みたいな勝ち方のセオリー、
明確に分からない障害物の回避可否のカン、
を全て理解しないと、序盤でも1ミスで全滅したりする。

少なくとも自分にはひどくストレスの溜まる戦闘だった。

COMMENT

これは買った自分が悪い、と思った。
性格的に全く肌に合わなかった。

ちなみに自分は
シミュレーションゲーム(ちまちま感が苦手)
出題型パズルゲーム(そもそも苦手)
アドベンチャーゲームのように定められたルートをなぞる(めんどくさい)
こんなゲームは全て受け付けない。
当然、このゲームには合わなかった。残念。

   
プレイ時間:15時間以上30時間未満(未クリア)
スケッチさん  [2010-05-22 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

665人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 4pt 4pt 4pt 2pt 3pt
総合点
75pt

GOOD!

■オリジナリティ
○シミュレーションとアクションとRPGが上手く融合したような戦闘システムは、このゲーム独特のものだと思います。
格好良いアクションが画面上で繰り広げられ、まるで自分で操作しているかのような爽快感が味わえるのに、実際の操作は単純かつ簡単。
また、戦略性が高いため、程よい緊張感を楽しむ事も出来ます。

○パズル感覚を味わいながらバーゼルの復旧(ワールドマップを通行可能にする)やターミナルの利用などを行うマップシステムに対しても、独自性の高さを感じました。


■グラフィックス
○落ち着いた感じの色彩のため少々地味な印象は受けますが、綺麗です。

○コスチュームの変更が、戦闘シーンやムービーに反映されます。
ステータスに影響しないので気楽に好きな衣装を選べますし、色違いがほとんどとは言え衣装の数も多いので、着せ替えが楽しいです。


■サウンド
○特に印象に残るBGMはありませんでしたが、場面の雰囲気には合っていたと思います。

○多重チャージ時やスタン、追撃、ゲージクラックなどの特殊効果が発生した時のSEが気持ちよく、テンションが上がります。


■満足感・熱中度
<戦闘>
○戦闘がメチャクチャ面白い!
ジャンプで障害物を飛び越したり敵の背後へ回ったり、部位を破壊してアイテムを入手したり、装甲の隙間から敵本体を狙ったり。自分の意図した通りに攻撃出来た時は、かなりの爽快感と達成感が味わえます。

○操作キャラを動かさない限り、敵も動きません。
ゆっくりじっくり次の行動を考える事が出来ます。

○追撃のルーレットに失敗しても、リングは次回に引き継がれます。
最終的には追撃リングが完全な円になり、必ず成功させられます。


<その他>
○「戦闘8割」はダテじゃありません。が、従来のRPGのようなマップで宝箱を発見する楽しさや、戦ってアイテムを入手し、武器の熟練度(LV)を上げ、銃をカスタマイズし、お金を稼いで服を購入し・・・といった育成・やり込みの楽しさもきちんと存在しています。


■快適さ
○インストールすると、ロード時間は気にならない程度。

○イベントスキップ、中断セーブ、バトル開始時からのリトライが可能。


■難易度
○難易度はやや高め。ISゲージが3つしかなく、戦闘に慣れていない序盤は特にそう感じます。
ですが強敵と出会った時、“戦術を駆使する”以外にも、“特殊弾やアイテムを使用する”“銃のカスタマイズを見直してみる”“ターミナル効果を利用する”“地道にLVを上げてチャージ回数やHPを増やし、スキルを習得してから再挑戦”等のいろいろな対処法が存在しています。必ずしも1手間違えれば終わりの詰め将棋のような戦闘を強要されるわけではなく、ある程度のバランスは自分で決められるようになっていると思います。
難易度ノーマルであればクリアは決して不可能ではありませんし、トロフィーコンプもそこそこの根気があれば(2周クリア・闘技場で全50ランク×10回勝利必要)可能かと。

BAD/REQUEST

■満足感
●疑問が疑問のまま残るストーリー。
ギャグパートは非常に面白く、キャラは総じて個性的で魅力的。
ですが、いろいろと説明不明のままストーリーが進んで行ってしまうため、ストーリーが進めば進むほど感情移入するのが難しくなっていきます。
ゼファーが事件を起こした理由や、○○を望んだサリヴァンの背景など、もう少し各キャラを掘り下げて説明して欲しかったです。

●サブミッションに関して。
今作のように“メインストーリーでは多くを語らない”のであれば、ストーリーを補完するようなサブミッションを複数個入れておいて欲しかったです。


■熱中度
●周回プレイ時の引き継ぎに関して。
クリアした事がある難易度で開始する場合はLV、所持アイテム、お金などを引き継げますが、クリアした事がない難易度で開始しようとすると、着替えなどの一部のアイテムしか引き継げません。
LVやお金は構いませんが、せっかく戦って戦って戦って集めたアイテムで合成したカスタムパーツなどは引き継がせて欲しかったです。


■快適さ
●ダンジョンでメニューが開けない・装備変更出来ない。リトライ時に装備変更出来ない。
例えば、あるアイテムの入手を目的にダンジョンに入っても、メニューが開けないのでいくつ入手したのか確認出来ませんし、「このダンジョンには○○の状態異常を使用してくる敵がいるから装備を変更したい」と思っても出来ません。

●移動が少々面倒。
ワールドマップは12の階層に分かれており、階層ごとにリフトやエレベーターを乗り継いで移動しなければなりません。ある条件を満たせば、自分で設置したステーションヘキサからアジトへ戻る事は可能になりますが、その逆は出来ません。
せめて街から街ぐらいはワープ出来ても良かったのでは? と思います。

●IAやRA中は武器変更やカメラ移動が出来ず、ターゲット変更も少々不便。
1体目を倒した後、遠く離れた敵にターゲットされてしまい、近くの敵にターゲット変更し直している間に行動ゲージが終了、という事が結構ありました。

●カスタマイズで、全てのパーツを一度に外す事が出来ない。

●リーダーアサルトの出来ないザコ戦が面倒。
逃げるのは難しくないので、それほど大きなストレスにはなりませんでしたが。

●闘技場のコインシステム。
上位→下位の交換もさせて欲しかったです。

●属性の無い普通のグレネードは無限弾でも良かったのでは?

●ムービーシアターが無い。

COMMENT

プレイ時間は、1周目が戦闘にハマって180時間、2周目が46時間、トロフィーコンプまで226時間でした(難易度は1周目、2周目ともにノーマル)。


とにかく戦闘が非常に面白く、ストーリーそっちのけで戦いまくっていました。戦えば戦うほど、キャラと自分の成長を実感できるのが楽しかったです。2周目は作業感もありましたが、1周目だけなら熱中度は文句なしの5点だったと思います。
ストーリーの補完も含め、続編希望です。

BADにいろいろと書きましたが、「次回作があるなら改善して欲しい」という程度のものがほとんどです。
敷居の高さに対しては、闘技場のチュートリアルで基本的なシステムは説明してくれますし、プレイしていくうちに「ああ、こうすれば良いのか」と自分で気付く楽しみがあったので、個人的にはマイナスポイントになりませんでした。ただ、「何だかよく分からないままに勝っちゃった」では面白さを味わえないゲームだと思いますので、もう少し分かりやすい説明があっても良かったかな、という気もしますが。


万人向けとは言えませんが、公式サイトや動画を見て何か惹かれるものがあれば、購入してみても良いのではないかと思います。
個人的には、敷居の高さや難易度を理由にスルーしたままで終わるのはもったいないな、と感じました。

 
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
ヘタノヨコズキっ子さん(Webサイト)  [2010-05-22 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

665人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 5pt 4pt 4pt 5pt 2pt 4pt
総合点
83pt

GOOD!

 このゲーム最大の醍醐味はなんといっても戦闘ではないでしょうか。
シミュレーションとアクションを組み合わせたような戦闘システムですが、戦場のヴァルキュリア等既存作品とはまた異なった戦略性があります。
 自キャラの強さがレベルにあまり依存しないため、ただ撃ちまくれば勝てるというわけでもないし、気を抜けば数ランク下の敵にもあっという間にやられてしまいます。プレイ中は終始高い集中・緊張が求められ、知らず知らずのうちに熱中してしまいます。
 自分で標準をあわせているわけでもないのに不思議と爽快感があるのもポイントです。厳密にはコマンド方式なのに、まるでアクションゲームをプレイしているんじゃないかと錯覚するぐらい爽快で、心地よいです。
 高めの難易度も熱いです。温いRPGのように戦闘が作業にならず、常に全力で戦闘に臨めるというのは熱中度においてかなり重要な点ではないでしょうか。
 やや戦闘時間は長くなりやすいのですが、そこはダンジョンの作りやエンカウント抑制アイテム、逃げやすさでうまくバランスがとられており、何ら苦痛を与えるものではありません。

 退廃的な世界でさらにメインキャラは男ばかりとあっては相当暗い話になりそうなところですが、そのなかで唯一の女性パーティーキャラ、リーンベルがいいアクセントになっています。
 本筋は息苦しくなるほどクソ真面目な話のなか、主人公3人の洋画のような軽くゆるいやりとり、特にリーンベル絡みの話はとても微笑ましく、よい息抜きになっています。

 実銃じゃこんなの無理だろ(笑) というようなパーツテンコ盛りのカスタムも可能です。
銃はブロック式のカスタマイズシステムで強化します。何も真新しいものではありませんが、本作のものは一味違っています。消費ブロックの大きい強力なパーツを使うか、拡張パーツを使って手数を増やすかなどバリエーション豊富で、実に頭を使います。
 また、こういったシステムはパーツをいかに無駄なく敷き詰めるかという点が問われるわりに奥深さながなく、結局おもしろくないシステムに終わることが多いように思います。しかしこの作品ではパーツ間の連結要素もあり、ただ単純な穴埋めが改造巧者になるとは限りません。無駄なく敷き詰めるより、ときには穴だらけの改造が勝ることもあります。改造が戦闘に大きく反映されるため、改造意欲にも繋がっています。
 作業にならず、退屈なものでもなく、思考を凝らすのが苦痛に終わることもない。本作で重要になる武器カスタマイズがそのようなものであることは熱中度にも、ある意味快適さにも大きく貢献しているように思います。

以下は細かい部分を箇条書きさせていただいます。

◇オリジナリティ
 上記コメントがあるので今更触れることもないのですが……(汗)
 ひとつひとつを見ればそれほど真新しいものでもないのに、少しずつひねりがあり、そして全体像は真新しい斬新なゲームになっています。

◇音楽
 最近のゲームにしては珍しく耳に残ります。

◇グラフィック
 かなり写実的です。現在までのグラフィックが美しいとされているソフトとはまた違ったテイストで、リアル系としてはかなり完成度の高いグラフィックだと思います。

BAD/REQUEST

 戦闘は慣れてくると非常におもしろいのですが、複雑で非常にとっつき難く、最初はあまりいい印象をもてませんでした。それ自体は慣れてくれば解決できるので特筆するほど悪い点ではないのですが、問題ありと感じたのは戦闘のチュートリアルです。
 今時のRPGはゲーム冒頭で戦闘を指示・解説してくれるイベントがあることが多く、説明書を読まなくてもさほど不便ないことが多いですが、このゲームにはそのようなイベントがありません。闘技場でチュートリアルがありますが、それもあまり親切なものではありませんし、これほど複雑な戦闘を何十分もかけていきなり叩き込まれては、やる気を削がれます。自分の場合結局チュートリアルは半分でやめ、さっさとゲームを進めて覚えました。

 最も残念だったのはストーリーの伏線・謎がほとんど回収・解決しないまま終わっている点です。
 どうやら攻略本等他メディアで解説されることがあるようですが、それではスタッフのただの自己満足でしょう。本編に収めきれずに後から言い訳のように語るというのでは、大きな興ざめを感じざるを得ません。いくら「起承転」までが素晴らしくても、「結」がおざなりでは途端に白けてしまいます。

 以下は細かい部分を箇条書きさせていただいます。

◇マップ
 全体マップがあるにはあるものの、見づらいし、わかりにくい。ないよりはマシですが、使い勝手はかなり悪いです。
 どうせならカーソルで建物を選ぶことができ、そこまで行く経路が示されるようだとよかったです。

◇移動が面倒
 依頼で街を移動するのがやや面倒です。何度も行き来するので、せめて階層間ぐらい瞬時に移動する手段があってもよかったのではないでしょうか。

◇快適さ
 ちょっとしたところで不便さがありました。階層移動、武器パーツの一斉解除等、あってもいいかなという機能がないというのが目立ちました。

◇武器カスタム
 よいところでもあるのですが、改良の余地はあるかもしれません。
 実用性があるパラメータは攻撃速度を上げるものぐらいで、他はあまり有用ではありません。もう少々パラメータ比重が分散していてもよかったのではないでしょうか。
 また、このシステムそのものはとてもおもしろかったのですが、パーツ管理のしやすさは最悪といっていいかもしれません。パーツの換装が同時にできず、何かと面倒でした。ショップでのステータス比較も不可能で、何かとメニュー画面を開かなければならなくなります。何より不便だったのはパーツが全種類同じ表にソートされていること。いくらなんでも乱雑すぎます。

◇状態異常が強すぎ
 敵の使う状態異常攻撃が強すぎます。完璧な対策は難しく、いちいち対処するのも難しい局面が多かったです。
 かといってこちらの使える状態異常が強力かといえばそうでもなく、理不尽に感じました。

COMMENT

 キャラがかわいいなと気になる反面、暗そうな雰囲気を嫌煙して手を出さずにいました。しかし、実際箱を開けてみれば退廃的な世界のなかで人々が希望を見出しながら懸命に生きていくなかに笑いあり涙ありと、明るいとまで言いえないにせよ、とても好感の持てる世界観でした。そしてシステムは独特、戦闘は特筆の価値ありと、かなりの意欲作でとても楽しめました。
 ファンタジーテイストの薄いリアル系RPGとしては、名作と呼べるクオリティに達していると思います。
 戦闘をはじめ、いろいろとっつき難い点も多いのですが、それだけでこのゲームを嫌煙するのはちょっとばかりもったいないと思います。
 変り種をプレイしたいと思う方には真っ先にオススメしたいRPGです。

   
プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
もつさん(Webサイト)  [2010-05-16 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

661人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 4pt 5pt 4pt 2pt 5pt
総合点
80pt

GOOD!

○オリジナリティー→5
特にバトルシステムは非常に独特だと感じました。
プレイヤーキャラの移動する方向と止まる位置、最初に攻撃する敵の選択などシミュレーションゲームっぽいところがありながら、
乱れ飛ぶ弾を華麗に避けつつキャラが決め台詞はきつつカッコよく攻撃してくれるのが派手で楽しい!
でもそれを使いすぎると速攻大ピンチになるという難しさもまた良い。

あとはヘキサ(六角形)が組み合わさったワールドマップ開拓。
エナジーヘキサでべりべりマップをひっぺがしてアイテム拾いをするのも楽しいし、ターミナル効果を狙って色つきヘキサ集めに奔走するのも面白かった。

○グラフィックス→4
キャラにしろ、建物にしろ、全体的に奇抜さを抑えた落ち着いたデザインが良い。

キャラに関しては、FF13あたりと比べると髪の毛の表現など細かい部分の描写は劣りますが、これだけ綺麗なら充分。
何より着替えがイベントシーンにまで反映されるのはすごい(そこに魅力を感じて予約して買ったわけですが)。
実際は形は固定で、色と柄と質感が違うという程度だったりするのですがそこはご愛嬌。
お偉いさんにあうなら落ち着いた格好、闘技場に挑むなら3人ともおそろい、
今の季節に合わせて春らしい色合いで……なんてこだわりだすとお金がいくらあっても足りない(笑)。
あと個人的にヒロインのデザインが上品で良かったと思います。
変な露出もなかったし(値段のバカ高いあるスカートを履くとアレですが)。

建物に関しては、鉄と錆、たくさんの歯車の組み合わさった無機質な雰囲気と、大聖堂や神学校などの宗教施設、エレベータなどの壮麗な雰囲気が違和感なくよくマッチしていたと思います。

○サウンド→4
BGMはものすごく耳に強烈に残るというのはなかったのですが、バトルはちょっとレトロな感じのロック?といえばいいのか、退廃的な世界観にあっていて良かったと思います。
バトル中に走り出すと曲調が激しくなるので気分が盛り上がりますね。
特に序盤あたりで聴ける中ボス戦がお気に入りです。
街やワールドマップでは空間の広がりを感じさせるのびのびとしたオーケストラ中心の曲が聴けます。
昼夜や階層で音楽が変わるのが良いですね。
特に7階層あたりの昼夜、4階層の昼のエベルシティとアジトの曲がお気に入りです。

キャラの声優さんはどの方もピッタリでしたね。
あと、戦闘中の台詞の豊富さにはビックリ。イベント中だったりするとそれに合わせてバトル開始・終了時の台詞までどんどん変わっていくので聞き漏らさないように必死でした。
結構長かったり、物語を読み解くのに重要な台詞を言ったりするので、バトル終了時には急いで○ボタンを押さずにちょっと待ってみることをオススメします。

○熱中度→5
何せいきなり100時間以上かけてやってしまうくらいの熱中度。
大きな要素はキャラクターの魅力と、ストーリーと、バトルの難易度でしょうか。

1.キャラ
主人公を3人に搾っているので彼らの日常や性格が丁寧に描写されていて好感が持てます。
カーディナルの皆さんもまた個性的。
皆信念を持って生きているという感じで、1人として嫌なキャラはいませんでしたね。

2.ストーリー
1つ目のキャラにも通じますが、いきなり世界の大事に関わるのではなく主人公たちの日常であるPMFのお仕事を中心に進んでいくのは良かった。
閉鎖的で末期的な世界観からシリアスな話を予想していましたが、中盤あたりはコメディの連続でかなり笑わせてもらいました。
それだけに終盤の重苦しい展開が生きるのだろうと思います。

3.バトル
最初こそ本当にクリアできるのか泣きたくなるくらい大変な目に遭いましたが、
試行錯誤した上にようやくボスを倒せたりしたときの達成感はハンパじゃないです。
3人連続攻撃ができるレゾナンスアタックが綺麗に決まって次々ザコ敵を倒せたときの爽快感もたまりません。

BAD/REQUEST

○難易度→5
同時に良い面でもありますが……。
バトルシステムが独特で、非常にプレイする人を選びます。
少なくとも○ボタン連打で何とかなるような類のものではありません。
ダンジョン内で装備の変更ができない&中断セーブしかできない、リトライにお金がかかるというのもバトルの難しさに拍車をかけていると思います。
全滅しないためにも初心者さんは闘技場のチュートリアルを納得いくまで何度もくり返してみることをオススメします。
特にレゾナンスアタックは大事。
そのチュートリアルの説明がまたわかりづらいんですよね。
文章と写真だけなのでイメージが伝わりにくい。
ここももうちょっと何とかならなかったのかなと思います。

あと終盤のバトルはザコ敵側にリーダーがいない総当り戦をする機会が多くなります。
嫌ほどいるザコ敵に集中攻撃をくらわないように気をつけて立ち回り、障害物が多いマップが多いのでレゾナンスアタックも狙いにくいため、一回のバトルに非常に時間がかかります。
広範囲で敵をぶっとばす道具としてはグレネードなんかもありますが、これも範囲に限度があります。
そのため爽快感が失われがちになってしまうのが難点ですね。

○快適さ→2
操作のしやすさはもっと頑張って欲しかった。
特に面倒だったのは、階層をまたいだワールドマップの移動、武器のカスタマイズ、着替えでしょうか。

1.ワールドマップの移動
依頼で相当下層まで降りていかねばならないのにそこまでひたすら徒歩で行くしかないのはかなり面倒。
アジトまで一瞬で戻ることはできるのですがその逆ができない。
このゲームはストーリーを読み解くのに街の人の話を聞くことが重要ですが、
こうも移動が面倒だと話をわからせたくないんだろうか、と邪推してしまいたくなります。
せめて街や遺跡など主要な施設にくらいは一瞬でいける手段があっても良かったのでは。

2.武器のカスタマイズ
中盤以降はバトルで勝つために必須になってくる要素ですが、操作性が悪いため非常に根気を試されます。

・合成屋さんから直接カスタマイズ画面に行けない
合成後、今までよりどれくらい能力が上がるのかがその場ですぐ確認できません。
いちいち紙か何かに端子の形やパーツの名前をメモしてからでないと無駄なものを合成してしまう危険性があります。

・パーツ管理がわかりづらい
端子の形さえあっていればどんなパーツをどこにつなげようとOKなのだが、だからといって全部同じリスト内で表示しているのは乱暴すぎる。
一応上の方に接続済み、下の方にそうでないものが集まっているが、一度部品をはずすと膨大なリストの中にそれが埋まってしまい、再度探しだすのが非常に面倒。
バレルならバレル、グリップならグリップなど種類でわけて表を作ってくれたら良かったのに。
それが難しいならせめて色分けして表示するとか……。

・パーツ付け替えが不便
新しいものと取り替えたい場合は、あらかじめ今はまっているパーツをはずしてからでないとできない。
簡単に付け替えできないので、能力がどれくらい上がったか比較がしにくい。
装備変更って能力UPが目的のはずなのに、この仕様は致命的だと思う。
また、パーツを使いまわす機会が多いのに、一発で全部パーツをはずす機能がない!
前述のパーツ管理の不便さとも合わさって非常にイライラします。

・説明書きの記述不足
銃の能力を表すアイコンの説明書きが装備画面にはあるのにカスタマイズ画面にはない。
チャージ速度とチャージ加速度ってどう違うんだっけ?なんてときに一番表示しておくべきはカスタマイズ画面だと思うのですが。

3.着替え
服を選ぶとき、説明書きを読んで○ボタンを押さないと、ビジュアルがキャラクターに反映されません。
デザインを見比べたいときに非常にテンポが悪い。
カーソルでその服の名前が選ばれたときにぱっと見かけが変わるようにして欲しかった。

○ストーリー
難しいというより、肝心なところを誰も説明してくれないのでわかりにくくなっているという印象。
私は街の人の話を聞くのが苦ではないので、章が進むたびバーゼル中を走り回って昼夜で違う台詞を聞いて回っていました。
しかし所詮は街の人ですから、わかるのは世界観の補足や事件の背景、カーディナル(指導者層)たちの人柄程度。
やはり核心部分は指導者のロエンなり科学者のサリヴァンなりがきちんと説明して欲しかった。
あったにはあったけど公式サイトに載ってる情報をちょっと詳しくしたくらいっていうか……。
「いや、今更そこを説明して欲しいわけじゃないんですけど……」ってことが結構ありました。

○終盤でのヘキサの扱い
終盤になると白いヘキサがものすごい勢いであまりまくります。
そのわりに色つきヘキサは相変わらずレアなまま。
あまった白ヘキサは換金できるか、同じ形の色つきヘキサに交換できるかしてくれると良かったですね。

○チュートリアルの説明のわかりにくさ
前の方でも少し触れていますが、バトルだけでなく、全体的にチュートリアルの説明がわかりづらい(その代わり、いつでも見られるようになっていますが)。
特にターミナルと色つきヘキサの使い方についてはもうちょっと親切にならなかったのか。
やってみると簡単なんですけど、感覚的に理解しにくい文章なんですよね。
一回使ったらヘキサはなくなっちゃいますからちょっと試してみるのにも勇気がいりますしね。

COMMENT

20インチ液晶TV、HDMI接続。

リーンベルの上品なかわいらしさと、着替えがイベントシーンにまで反映されることという実に見かけが10割な理由で予約して買いました。
結果は大正解だと思っています。

どんなに世界が衰退に向かっていようと、そこに住む人々は泣いたり笑ったりごく当たり前の日常を過ごしている。
それは主人公達も同様で、ごく普通に仕事をこなしながら仲良く暮らしている。
そして彼らのちょっと特殊な過去がわずかに世界の真実に触れさせることになる……。
ゲーム全体はこういう感じの流れです。
これにより主人公達に親近感がわき、バーゼルという特殊な世界へのとっつきにくさをなくしているのはとても良いと思いました。

半面残念な点は、操作面の快適さに難アリなところ。
余計なところで集中力と思考力を削られるのはカンベンしてほしかった。
特にBADにも挙げた銃のカスタマイズ。
あとは穴あきまくりなストーリーですね。嫌いではないんだけどもう少し説明が欲しかったですね。
その辺の欠点を全てカバーしているのが主人公はじめ登場人物たちの魅力だと思う。

よって満足度は4というところですね。

SEGA、トライエースのRPGは今回が初めてですがとても面白かった。
新しいゲームを作りたい!という意欲にあふれた良いソフトだと思います。
シミュレーションのちまちました作業が苦手、アクションの素早い操作が苦手、でもゲームは好きだしクリア方法を考えるのは苦じゃない。
そういうプレイヤー向きのじっくり遊べる一本です。
もし続編が出るなら絶対に買いたいですね。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
うみさちさん  [2010-04-27 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

Amazonレビュー

レビュー者: Est09
レビュー日: 2010-02-16
おもしろいのですが、慣れる事が必要です。説明が難しいです。まだ15時間ぐらいですが感想を書きます。
ストーリー: いまいちまだ分からない。。。スタートはいきなりクエスト発生し、ちょっと戸惑いました。ちょっとずつ3人の謎がとけて行きます。がこれはこれで良いと思います。

マップ: ワールドマップはパズルみたいな感じですモンスター(ランダムバトル)が落とすピースで進めない場所をうめて進めるようにします。マップはカーソルで移動します、でカーソルがプレイヤー扱いでカーソルを動かすとランダムでバトルに入ります。町はFFなどに近い感じです。

バトル: 戦闘はなれればおもしろいです。ただ個人的にインビンシブルアタック中いちいちシーンが変わるのが気になります。攻撃中はシーンチェンジなしでゲージがたまりそのまんま攻撃できた方が良かったと思います(攻撃によってはシーンが変わるのはOKとおもいます、たとえば手榴弾を投げるなど、もしくはスローモーションにかわるとか)。

キャラ: そこそこ。。。リーンベルはかわいい。キャラの服装など変えれるのもよいです。

自分が悪いと思う点はマップのカーソルとショップのアイテム値段と最初のいきなり感。
あと久しぶりに説明書を読みました。普段はプレイしながら覚えたりチュウトリアルでやってます。やればやるほどはまっていきます。

【PS3】End of Eternity(エンド オブ エタニティ)
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