【PS3】テイルズ オブ エクシリア レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-09-08 |
価格 | 8379円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:揺るぎなき信念のRPG ■ プレイ人数:1人(戦闘時のみ最大4人) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 0pt | 3pt | 3pt | 4pt | 1pt |
62pt
GOOD!
・戦闘
今作のウリとも言える共鳴システムが非常に良く出来ているなぁ、と思いました。
リンクしたキャラは、特有の能力に加え「かばう」「後方カバー」などを駆使し、プレイヤーをサポートしてくれるので「仲間と一緒に戦っている!」な雰囲気が醸し出されていて、非常に気に入りました。
そして何よりリンクしたキャラと放つ共鳴術技は威力、エフェクト共に爽快感抜群でした。
・グラフィック
今までのテイルズと比較するとかなり綺麗になっています。
また、ufotableさんの手掛けたアニメーションも非常に高いクオリティで感動しました。
・キャラクター
登場キャラは良くも悪くも全員個性的で、空気なキャラが一人もいなかった。
その中でもローエンとティポが非常にいい味を出してます。マイソロ次回作とかに出てきてほしい…。
アルヴィンは他の方も述べられているように、もう一人の主人公と言える立場でストーリーに絡んできます。彼だけサブイベントや設定が本気で作られている感じがしました。
・快適性
ダンジョンや街への瞬間移動がとても快適でした。
他にもロード時間が短く、全体的にストレスのたまらない仕様になっていたのは素晴らしい配慮だと思いました。
BAD/REQUEST
・BGM
主題歌は素晴らしかったのにこちらは酷い。もはやどうしようもない。
シンフォニア辺りまではあった尖った曲は皆無となり、残ったのは耳に残らないやる気のなさそうな曲だけ。
もはやVやGでわかりきっていたことなのですが、いい加減昔のような曲を作れない桜庭氏は切った方がいいと思いました。
と言うか素人が聴いてもやる気がないだろって曲をホイホイ通しちゃうテイルズスタジオにも問題があるかと。
あと無音な場所が多々存在するっていうのと、最後の方で流れる空気を読まないジャズ調の曲は本気でやめてほしかった。
・ストーリー
厨二病RPGとしてよく挙げられてしまう当シリーズ。でも私はこれまでそれなりにいい方の厨二(クサい王道)ととらえていました。
しかし、今回は完全にこじらせちゃってます。ストーリー考えた人はFF13にでも影響を受けたのでしょうか。寒すぎです。
そして何より内容が酷い。特に終盤になってから主人公の意見がぶれまくるというのはどうかと思いました。
あと根本的な疑問なのですが、ジュード編とミラ編とでストーリーを分ける必要はあったのでしょうか。
内容の薄さをW主人公でごまかしてるのではないかと勘ぐってしまいます。
・キャラクター
余りにも良い子アピール全開なジュード君とレイアは全然好きになれなかった。
特にジュード君。良い子設定が台無しなレベルのミラ信者でだいぶ引きました。ミラが好きなのはわかったからもう少し自重してほしかった。
他にもこれはストーリーにも関係することですが、ジュード君は全部「僕は〜だと思う」「僕は〜したい」という理想を振りかざすだけで、一向に成長する気配がないまま最後までいきます。それで意見が食い違えると即座に戦闘って…。プレイヤーは完全においてきぼりになります。
まだ猪突猛進タイプのミラの方が好感を持てました。と言うかミラは普通に良キャラでした。
あとパッケージにガイアスの対になるように描かれていたり、PVで超重要キャラのように扱われていた白い女性、ミュゼ。
その正体と彼女が登場してからの展開があまりにも馬鹿馬鹿しくて、それ以降ずっとしらけた空気でプレイする羽目になりました。
あとナハティガル王とかどう考えても大物で何回も闘う強敵ですってオーラを出してたのに…どうしてこうなった…。
・DLC
衣装のほとんどがDLC。さすがにもう二、三着はゲーム内に入れておいてほしかった。
「おいしい」のはわかりますが、ここまで露骨だとさすがに印象悪いです。
COMMENT
ジュード編、ミラ編共にクリア。
テイルズシリーズはE・Gf・V(箱版)以外プレイ済み。
テイルズ15周年作品というからどれほどのものかと期待してみたらこの在り様でした。
自分で期待し過ぎた、ハードルを上げすぎた、と言う点では私にも非があると思います。それにしたってこの内容はあまりにも酷くはないでしょうか。
完全版の臭いがちらつくほどにスッカラカンな内容なので、買おうか悩んでいる人は正直今は買わない方がいいと思います。どうせ完全版出るでしょうし。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 3pt | 1pt | 1pt | 1pt | 2pt | 0pt |
29pt
GOOD!
戦闘がおもしろい。
戦闘にスピードがあって面白いです。爽快感もたかいとおもいます。リンクシステムやリンクアーツなど今回の戦闘は非常に素晴らしいとおもいます。
アニメーションが綺麗
今回アニメーションがとても素晴らし完成度です。映画のような画質です。
以上
BAD/REQUEST
今回は悪い点が多いです。
ストーリー
今回はW主人公ということですが、W主人公にする意味はまったくありません。物語の大筋はおなじなので両主人公のストーリーを挟みこめば良かったのでは?と感じます。また仲間一人一人のストーリーも希薄でサブストーリーをこなすことで理解できる感じです。
「ストーリーを作ったはいいもののボリュームが少なくなったので主人公を二人にして水増ししました。」って感じです。「サブストーリーも少ないので仲間のストーリーをサブストーリーに当てました。」という感じです。
リリアルオーブ
今回はリリアルオーブにより上げたい能力を選択して各種能力を上げていくのですが、このリリアルオーブが面倒この上ないです。たしかに自由はあるのですが、面倒でオート任せにしたいました。これなら自動レベルアップの方が良かったです。
ダンジョンとフィールド
今作ダンジョンとフィールドがかなり短いです。全体マップも常に表示で迷うことが全くないです。一部使いまわしのグラフィックもあり手抜きに感じます。
戦闘
戦闘自体は面白いのですが、戦闘の難易度が低すぎます。敵シンボル接触タイプのエンカウントですが、後ろから近づけばピヨ状態かつHP半分から戦闘がスタートします。たぶん難易度ノーマルでも簡単だとおもいます。
サウンド
とくに耳に残るものはなしでした。OPも今作はいまいち(個人的感想ですが)
やりこみ要素のすくなさ
今作はやりこみ要素が大幅にへっています。あまり記入するとネタバレの可能性があるので、全部はかけませんが一部例をあげると
レベルが99まで
グレード上限が1万で、引き継ぎ要素で良いもの全部引き継いでプレイができません。
キャラ衣装のすくなさ、かなり少ないです。「欲しい人は買ってください」といわんばかりですね。あるDLCは1キャラ500円なので、500×6=3000円とか欲を出しすぎています。
おまけモードがない。ムービーや音楽を鑑賞できるモードが無くなっています。せっかく綺麗なアニメーションなのにシアターモードがないのは致命的です。
ボリュームの少なさ
サブストーリーやレベル上げを除けば、30時間ぐらいで終了します。
とりあえず以上です。でもまだまだあります。
満足度
低いですね上記のやりこみの少なさや衣装のDLC販売により怒りさえ覚える満足感です。
COMMENT
「記念作品」にしてはあまりにもお粗末な完成度です。次回作もこれなら購入はしないとおもいます。
あらゆる面にをいて「記念作品っていえば、皆買うだろう」という感じがしみでている感じのする手抜きっぷり。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 4pt | 3pt | 2pt | 0pt | 1pt | 2pt |
27pt
GOOD!
アタッチメントの種類が豊富で付ける位置や角度の調節までできるので遊び甲斐があり、気に入ったものをちょい足しするだけでもキャラの印象が大分変わります。
登場人物の中でレイアがお気に入りです。
初登場を始め、勝利演出など溌剌としたコミカルな言動で楽しませてくれます。また、ある出来事により塞ぎ込んでしまった主人公を献身的に世話するなど芯はとても強い女の子だと思います。
BAD/REQUEST
新システムや細かな仕様変更のことごとくが裏目に出ています。
・ショップビルドは新しい街の店に入る感動が薄れ、今の装備が現在の難易度に合っているのかも分からなくなります。大仰な説明のついた装備品が全国のお店でホイホイ手に入ってしまうのもどうかと。
・能力の上昇が完全にリリアルオーブ任せで、特に終盤は1レベルで上げられる能力が非常に少ないのでレベルを上げる旨みが無くなります。
・ワールドマップですぐさま移動できるのは便利ですが、苦労して辿り着いた場所でも戻る時は一瞬というのが味気無いです。せめて飛行機械を手に入れるかシルフ召喚できるようになってからにすればいいのに。
・チャットのテキスト送りが手動なのが面倒臭いです。また、イベントシーンの字幕の表示非表示、テキスト送りの自動手動がごちゃごちゃなので設定によっては非常にやりづらく誤って台詞を飛ばしてしまうことも間々あります。
戦闘は真新しい要素も少なく練り込み不足が目立ちます。
・キャラの組み合わせによってリンクアーツの数に格差があります。
・秘奥義が各キャラ一つしかない上に全体的に地味です。
・こちらはリンクアーツを何回も出さないとオーバーリミッツしないのにボスは単独で何回も出すことができて理不尽です。
・呪文詠唱している間相方はボーっとしてることが多い、通常攻撃を出していると突然連携攻撃が出てしまう、庇ってくれるのはいいけどこちらの攻撃の邪魔になるなど、今作の目玉であるリンクシステムがむしろ爽快感を削いでいます。
シナリオやキャラ、設定に関してはいつに無く不満に事欠きません。
・W主人公がほとんどその体を成しているとは言えず、過去作でもあったような特定のシーンだけ演出や台詞が変わる程度のものです。分岐と呼べる箇所も非常に短い期間でしかありません。
・後半のとある分岐後の展開があまりにも酷いです。片や場面が目紛るしく変わりつつ物語の重要な謎が唐突に説明され、しかもそれがプレイヤーの介入を許さない長大なムービーシーンで進められます。片やプレイヤーには何が起こっているのか全く分からない状態で話が進められ、そしてそのまま何事も無かったかのように本筋に合流してしまいます。
・お気に入りと書いたレイアですが、主人公の幼馴染みであることを始め性格以外の設定が前作の登場人物であるシェリアとかなり被っています。それ以外にも敵が○○の何人衆でパーティメンバーそれぞれと因縁がある、エレンピオスの存在など過去作でやった展開、似たような設定などがやたら多くこれは最早オマージュとは言えずただのネタ被りに過ぎません。
・思わせぶりな仕種や伏線と思わしき描写がやたら多く、それでいてほったらかしだったり要サブイベ補完だったりでメインシナリオがおざなりになっています。
アタッチメントは豊富にあるのに衣装はほとんどDLCで本編中では手に入りません。衣装替えは別にお色気や萌え目的というだけでもなくサブイベントも込みで楽しむものではないのでしょうか。言わば厳しい旅の一時の休息というやつで。
COMMENT
壮大かつ情熱的な主題歌に惹き込まれ発売前の期待感は非常に高く、一方で過剰なDLCやネタバレ流出などのごたごたもあり、テイルズは一作ごとに変なケチがつかないとやっていけないのかと文字通り期待と不安が入り混じった本作ですが、ジュード、ミラ両編をクリアした今、最大の不満は作品自体の不出来さでした。
一部で完全版の発売を予想する声もありますが、これは正直に言ってちょっとやそっと付け足しをしたぐらいでどうにかなるレベルではないと思います。
15周年記念作ということでキャラの造形やムービーなど力を入れた部分はあるのですが、一方でワールドマップでの移動や各地の商人が碌な会話も無くただアイテムをやり取りするだけの人形になっていたりと、ゲームとして大切な何かが欠けていっているような気がします。
作品作りに情熱をかけることは大切です。ただそれが単なる自己満足に成り下がっていてはプレイヤーは決して満足しないのです。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-08-03
2に向けてとりあえずクリアしようと始めましたが、
意外にも大変面白かったです。
テイルズはF,D,D2をプレイしたことがあったのですが、
グラフィックの進化に驚きました。
そしてリンクシステムが非常に爽快で良いですね。
昔からのファンの方からすると、色々便利になりすぎて
やりごたえが無いように感じるのも事実だと思います。
しかし、こういったやりやすい仕様になったのは今の需要だと思います。
ストーリーが分かりにくいという評価も多く見られますが、
チャット内容までしっかり見ていれば分かると思います。
時折矛盾点や変な展開の部分があったのは事実ですが、
そこは行間を読むように理解したり、多少許容すれば問題ありませんでした。
ストーリーが秀逸だとは思いませんが、
私としては戦闘システムが大変面白かったので、
プレイを続けることが出来たと思います。
しばらくテイルズに触れていない方で、3D戦闘に不安がある方でも、
この作品であればオススメできます。
GOOD!
・システム面
ロードがかなり早くサクサク遊べる。
またワールドマップを用いた目的地への簡単ワープや全ての街のショップが一律化されているなど面倒臭さがかなり低減されている。
・ムービー
よく動き作画のいいアニメーションはかなり良いと感じる。
OPも主人公によって違うなどかなりの力の入れようである。
BAD/REQUEST
・CGモデル
過去の3Dテイルズに比べアクションが若干くどい。
特に特定サブイベントにおけるジュードの動き。キモイを通り越して普通に気持ち悪い。
・キャラクター
主人公その2であるミラはとかく無鉄砲である。
自分が今まで用いていた力を失ってまともに戦うことすら出来ない状態でも行動しようとする、爆弾を足に付けて突撃し足に重症を負うなど。阿呆である。
また人間が好きだと公言しているがことあるごとに周囲の人間を使命のために見捨てようとするなど齟齬がある。
それでもそれなりに成長を見せる辺りジュードよりはマシである。
仲間キャラその1であるアルヴィンは頻繁に裏切る。にもかかわらず平然と再加入を繰り返しその度にヘタレていく。
一応その動機も理解しうるものではあるのだが、とは言え許せるようなものではないし、シナリオによるフォローもない。
動機が分かる裏話も特定のイベントをこなさないと見れないのである。
残りの仲間キャラは、上記三人に比べパーティに加入し続ける理由が希薄に思える。
少なくとも世界の存亡をかけるような戦いに赴くだけの理由付けが描かれない。
・シナリオ
ひたすらにミラを持ち上げながら進んでいくストーリーに目も当てられない超展開、というか説明不足の展開。
加えてキャラの掘り下げ方も下手クソの一言に極まる。その薄っぺらさたるやパーティーメンバーの関係性が微塵も変わらないまま最終局面に至るほどである。
「僕たち、前よりバラバラだね」などとジュードが冗談混じりに口にするが、最初からそんな風だったと突っ込まざるを得ない。
・目新しさ
特にない。
戦闘システムは、アサルトカウンタとTP制度という二つを同時に取り入れたことでかえって中途半端さを増し、リンクシステムは共闘感を出すどころかリンクしたパートナーの行動を阻害することすらあるほどである。
ストーリーも今までのテイルズのように差別、エネルギー問題などから脱却できていない。
・難易度
低難度だと簡単に過ぎ、高難度だと厳しい。特にボス。
こちらはリンクして数回共鳴技を使った上でしかオーバーリミッツになれないのに敵は頻繁になり、秘奥義をバンバン出してくる。
さらに!が表示されると強制的にコンボを切られる。爽快感も何もあったもんじゃない。
COMMENT
テイルズ15周年作品ということでプロモーションなどから高い期待度を得ていたろう今作であったが、蓋を開けてみればそんな記念タイトルを名乗るもおこがましい作品となった。
お粗末なシナリオ、設定が生かされずキャラ付けの間違えられたような登場人物、ストレスの溜まる戦闘、ボリュームの少ないストーリー、その他諸々。
素材は良かったろうが、調理の方法を間違えたという今作は某ロボット大戦Kを彷彿とさせる。
代わりにその代金でヴェスペリアかグレイセスを購入された方が良いだろう。
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