アンジェリーク エトワール |
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発売元 | 中央値 「得点算出方法」 |
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・コーエー ・公式サイト | E:44点
【標準偏差】
:16.55 (難易度 :1.83点) | |||||||
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† 参加型レビュー集 † | ||||||
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オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | ストーリー |
2.50点 | 3.33点 | 3.50点 | 2.00点 | 2.33点 | 1.67点 | 1.83点 |
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良 い 所 |
●キャラの多さ 好きなキャラが必ず見つかるであろう人数の多さ。今回もキャラが3人増えておりそれぞれの個性がしっかりある。声優にも文句なし。 ●誕生日イベントや期間限定のデート 今回は季節があるのでデートが楽しみでよかった。1年という期間を楽しくプレイできるようになっている。過去作品からの改善で最も良かったことだと個人的には思う。 キャラの誕生日も祝えるし自分も祝ってもらえるたりで楽しかった。 ●デート時の選択肢の多さ ご飯を一緒に食べれるときはまさかとは思っていただけにうれしかった。休日デートでも行く場所、ご飯の食べるものなどの選択肢も多かったので飽きにくかった。 ●サウンド 特に気になるところもなくすんなり聞けたのでよかったのではないかと思う。世界観に合っていた。個人的にはキャラごとのテーマ曲が好きなので4にしました。 ●操作 困ることもなく、スキップもできるので2週目以降もやろうと思える。 1日にできることが多くなったので良かった。 | ||||||||||||||||||||
悪 い 所 |
●キャラが多いためになんだかだれてしまう。多ければいいってものではないというような人数。 ●教官や新キャラを仲間にするところが私はしらけてしまいました。守護聖キャラ好きな私にとっては時間を取られすぎているように感じられもったいなかったです。移動にも時間がかかる。1年が短くかんじられたのもこの2点があったからだと思われる。 ●誕生日イベントがあるのなら全員祝えるように考慮してほしかった。1年だと難しい部分が多々あって残念。 ●アンジェリーク初めての方だと説明不足な感じが否めない。 ●平日デートの意味がない。平日デートが過去作品のなかで1番薄っぺらいものになっていたように感じました。親密度も大してかわらないのなら不必要な気さえしてきます。 | ||||||||||||||||||||
感 想 な ど |
期待していただけに過去作品と比べると長所と短所がくっついてしまっているような作品のように感じました。 例えばキャラの多さでは個性はあっても内容が薄かったり、季節があるのにメインストーリーのためにイベントが受けられなかったりととても残念に思えます。 全体的に簡単にまとまってしまったという感じの印象を受けました。 初めてアンジェリークをプレイされる方には不親切な部分が多く見受けられ、どちらかというとファン向けな感じがします。 長所を活かしきれていないところがもったいない作品です。 |
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良 い 所 |
私はこのアンジェリークが初めてなので、その感想を書きます。 ■魅力的なキャラ 大勢いるキャラクタでも、その中に埋もれてしまわないよう皆個性が強いこと。 | ||||||||||||||||||||
悪 い 所 |
■キャラクターの安売り 大勢の恋愛対象がいるおかげで、そのどれもがどうしても安っぽくなってしまう。 まるで店頭に並ぶホストの顔写真を選んで、恋愛疑似体験を楽しむようなもの。 そのためキャラクターの人間性やドラマが全然見えてこないし、 表面だけのお付き合いといった感じで、ゲームらしいゲーム恋愛をしている感覚。 そのため深い恋愛を楽しみたい人にとってはまったく話にならず、つらくなる。 ■ストーリーの幼稚さ 原因はやっぱり主人公とあのウサギにあると感じる。 12歳以上対象なのだから、幼稚キャラを主人公に割り当ててもむなしくなるだけ。 魅力のない主人公だから、ストーリーも必然と魅力がなくなってくる。 最大の暴挙は、ウサギの存在を無視して恋愛ゲームを続行する主人公の倫理欠如。 ■致命的なロング・ロード とにかくセーブ&ロードの時間が長い。仕事で時間を追われる身にはストレス。 RPGとかアクションのロング・ローディングはまだ許せるけれど、 恋愛ゲームは必然的にリセットが多いために、長いロードは致命的すぎる欠陥。 心にゆとりをもてないと、製作者の嫌がらせかと思わざるをえなくなるので残念。 ■子供だましのED 薄っぺらい人間関係には、薄っぺらい結末が実にふさわしい。 このゲームはまさにそれを具現化してくれる。EDは感動よりも失笑を誘ってくれる。 何よりも残念なのは、EDアニメの適当さ。大勢いすぎたキャラにも大問題。 そのほかにも、デートや育成においてのシステムの悪さ、 一年間という期限付きでありながら、デートスチルにも季節限定付き、 キャラの誕生日もそれぞれ一回きりだし、こちらが合わさないと無理なシステムが、 あちらこちらに転がっている。しかもそれが、プレイヤーのやる気をそぐ。 友情EDがないのも疑問。同性ライバルもいなくて味気がなく、飽きやすい。 | ||||||||||||||||||||
感 想 な ど |
なんだかやって損したなという感じです。 はっきりいって中古以下がふさわしいみじめなゲームかもしれない。 ふよふよ浮き足だった主人公の存在も、ウサギじじいもドン引きの要因になりかねず、 共感や同情には程遠いものがあると思いました。 しかもせっかく恋愛対象キャラが大勢いるのだから、もっとひとりひとりを大切に、 深く突き詰めていけば、このゲームは素晴らしいものになっていたかもしれず、 それが残念で仕方ありません。安物キャラの安売りみたいで一気に興醒めしました。 |
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良 い 所 |
・3人の新しいキャラが、16人もの既存キャラに埋もれず 個性的で魅力的であるところ。 ・ライバルがいないこと、居留守を使っても親密度が下がらないこと、 執務室を覗くだけ(拝受も会話も無し)でも親密度が上がること、 1日に行動できる回数が多いこと、 それらによって全キャラと簡単に親密度が上げられること。 ・宇宙の状態や、占いの結果がいつでもハートを使わずに知ることができる。 ・占い師が女性なので、攻略相手とヒロインにおまじないをかける時に 占い師との親密度が下がらずにすむこと。 | ||||||||||||||||||||
悪 い 所 |
・前作までの世界観や設定、各キャラの性格などが これでもかというほどに壊されている。パラレルどころか寧ろ、 同じ顔で同じ声のキャラが別作品で出た、ぐらいに思える。 ありえない、必要でない会話やエピソードが多すぎる。 ・聖獣宇宙の女王あっての隠しキャラが攻略対象に入っているのは 前作、前々作を完全に否定するもので、無理がある。 その隠しキャラの性格も完全に破綻しており、別人。 ・各キャラクターの仲が激しく悪く、前作までは一体何だったのかと疑問。 ・会話の内容、パターンが少なく、飽きやすい。 | ||||||||||||||||||||
感 想 な ど |
前作まではフルコンプリートをポリシーとしていましたが、 今作は4人まで攻略しただけで投げ打ってしまいました。 それだけセーブやロードも遅く、デートや会話も単調、 それに加えて前作までの意味も前作までの魅力もないとくれば、 飽きやすい、あるいは途中で嫌になってしまって当たり前だと思います。 それと、やはり前作までの世界観や設定、 既存キャラの魅力が皆無といっていいほど壊されているのは、 シリーズ始まって以降前作までの大ファンとしてとても悲しかったです。 |
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良 い 所 |
・新キャラ(主人公含む)。旧作からのあの濃いキャラに飲まれていないのには驚き。 ・居留守を使っても相手の親密度が下がらなくなった。 ・ムービーやスチルの再生モードがある。 ・守護聖の誕生日を祝える。 ・デートのとき相手がプレゼントを買ってくれる。 ・どう見ても犬にしか見えないマスコットキャラ的ウサギ(笑)。 | ||||||||||||||||||||
悪 い 所 |
・セーブ&ロードの長さ。 落としゲーではリセットとロードが必須だと思われるのだが、普通のRPGよりも長 いのでうんざりする。 ・メインストーリーに関わるイベント全て。特にサクリア開放イベントの陳腐さ。 ・話や設定とプレイの噛み合わなさ。 1.キャラが全員そろってこれからという時に、育成に必要な道具が週1(土曜限 定)の交換を逃すと壊れるようになる挙句、往復六日掛かる出張地がある。 2.宇宙を旅するという設定なのに、殆ど一枚絵の画面とテキストだけ、しかも絵の 背景はほぼ一緒(これはプレイヤー側の育成の仕方にも問題ありでしょうが、そこ まで気をつけてると禿げそう)。せめて地方特産品の土産を部屋にでも飾れば…。 3.一年という期限付きなのに、季節限定のデートスチルがある。 4・一年という期限付きなのに、宇宙のあちこちを飛び回らなければならず、期間の 三分の一くらいは移動に費やされる。 5.物語後半、居なくなったウサギが可哀想だが、助けてしまうと規定日数最終日ま で時間が流れてしまうので、罪悪感を覚えながらのデート。 等など、例を挙げ始めるとキリが無い。 ・仕事の報酬が金。 ロマンス台無し(笑)。それだけならまだ我慢できるが仕事の報酬が週を繰り越され ないのは納得できない。往復六日かけて仕事してきたのに、土曜に間に合わなかった らタダ働きとはどうなのか。「給料日に来なかったら今月は給料ナシね」と言われた ら、日本であれば訴訟起こしても労働者が勝てると思う。 ・デート中の会話種類の貧弱さ キャラとデート場所が増えたせいだろうが、キャラ性を薄くしてデートスポットを増 やすとは落としゲーとして本末転倒。平日デートに至っては、恋愛EDにデート回数 が足りないときくらいしか意味が無い。 ・友達二人のおざなりさ。 声も無ければイベントもない。だったらハナから職員A・Bで事足りる。いい加減ア ンジェシリーズでも友情EDが欲しい。 ・ムービー。 プロに対して失礼だが、なんというか素人くさい。演出やカメラワークにインパクト が足りないのではないだろうか。30分や一時間のアニメではなく一分そこらのもの であることを考えて作って欲しい。主人公に声が無くて守護聖の1人芝居に見えるの も大きな要因なのかもしれない。正直なところ、あれなら無いほうがマシ。 | ||||||||||||||||||||
感 想 な ど |
アンジェは、1・2・3・デュエット・天空の鎮魂歌とGBのスイートアンジェをやってますが、自分的に天レクに次いで好みでないのが今作でした。 アンジェにストーリーを求めるのは2の時点で投げてましたが、それにしても今作はキツイ。 「広く浅く」なのも不満です。キャラやデートスポットが多い替わりに会話が少ないのは悪い所にも書かせていただきました。折角デートしていてもあまり楽しくないのです。(スチルコンプはおろか全員分EDを見ることすら断念しました。)新キャラ達が中々感じが良いのに勿体無いです。旧キャラ達を切るのが不安であれば、神鳥編と聖獣編に分けるとかディスクを二枚にするとか、なんとか出来たのではないのかと思います。 この作りでは新規ユーザーは絶対次を買おうと思えないでしょうし、今までやってきた人もよほど根強いファンでないとついて来ないんではないでしょうか。ゲームとして快適に遊べません。コレクターズアイテムにしては高すぎです。トロワが今までとは違ううえ、自分的にかなり面白かったので今作を発売日に定価で買ってしまいましたが、このお金とっておいたら決戦IIIと遙か3を同時購入できたのに、と後悔先に立たずという言葉を実感しています。PC版の評判を調べておけば良かったです。 最後に。もしアンジェ初心者でアンジェシリーズをやりたいと思われる方は、1かトロワを。 |
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良 い 所 |
・新キャラクターの魅力。 今までのアンジェシリーズには無いタイプのキャラも登場させている点を評価します。総合的に見ても、「こいつは必要無かった」と思えてしまうタイプのキャラがいないのは、さすがだと言えます。 ・ライバルがいない これは人によって別れる所ではありますが、じっくりと恋愛を楽しみたいタイプの方には、ライバルがいないのは好評価だと思います。落ちついてゆっくりプレイ出来ます。 ・グラフィック・ムービー・音楽が嫌味無く女性向けに製作されている。 押し付けがましいグラフィックやムービーじゃないので、自然にうっとり見れます。音楽も女性が喜びそうなファンタジックで壮大な物なので、楽しんで聴けるのでは無いでしょうか。 ・思い出機能がついている&快適 PC版にはついていなかった、「思い出」機能がついています。一度クリアしたムービー・スチルを振りかえれます。また、トロワと比較しても、スムーズに操作出来るので、快適です。 ・コンフィグが充実した。 1〜トロワまでは、BGM・音声の調節が出来ず、壮大なBGMをバックにセリフが聞こえなくなってしまう事も多々ありましたが、今回は音量調節機能がついているので、自分の好きなように調整出来ます。 | ||||||||||||||||||||
悪 い 所 |
・キャラが増え過ぎ そのままですが、1〜トロワまでのキャラクタ総登場なのですごい数です。女だけでも4人います。そんだけいれば、少々キャラがかぶったりもする訳で。誰しもが「こいつはもういいだろう」的キャラが数人いる筈です。 また、これから新たにアンジェシリーズをプレイしようと言う方には、少々酷なぐらい過去のシリーズを引きずっています。 ・ストーリーが強引 女性向恋愛ゲームにアリガチですが、恋愛に偏るが為、メインストーリーがハチャメチャ。今回の話しの「あの運び」は、回を重ねる毎に年齢を重ねてしまう協力者達に対する”対策”なのでしょうが、あんまりにも事があっさりと運び過ぎなので、萎えてしまう方もいるのでは。 ・メインストーリーの攻略が、簡単な割に非常に面倒&時間がかかる。 「星の育成」だけでは芸が無いとでも思ったのか、今回は星の育成がある程度進むと、「試練」&「説得」と言う面倒なコマンドが出現。説得や試練に向かうまでに、日数がある程度かかったり、力を貯めたりするので非常に面倒。簡単なので、余計面倒に感じてしまいます。また、選択しによっては、「説得」に異様に時間がかかります。 ・平日デートの効果が皆無 お約束、平日一日をつぶしての、お忍びデート。守護聖の誘いに乗って出掛けたにも関わらず、新密度はほぼあがらないも同然。相性が少々あがる程度。こう言った無駄なシステムが少々多かった気がします。 ・神鳥の守護聖のEDムービー PC版では聖獣の守護聖のムービーしか存在しませんでした。神鳥の守護聖は、バストアップのムービーもどきのみ。PS2版ではそれが改定され、神鳥の守護聖にもムービーが製作されましたが、PC版のバストアップムービーの続きとして、少々付け足されている程度。メインが聖獣側ですから仕方の無い処置かもしれませんが、神鳥側のファンの方にはあんまりな話しかもしれません。 ・隠しキャラの扱い 今回もトロワでも登場していた例の隠しキャラは登場しますが、主人公が交代したので、当然恋愛対象も交代です。今まで隠しキャラはコレットとのカップリングが少々公式的だったので、このカップリングに愛を注いだ方には衝撃的な展開かもしれません。また、相手が完全な新キャラと言う事で、無理も無いかもしれませんが、それを相手にする隠しキャラもキャラが完全に壊れています。特にED等。 | ||||||||||||||||||||
感 想 な ど |
何だかんだ言っても、さすがは老舗のKOEI恋愛SLG。 ボリューム・演出等、他の恋愛SLGと一線を画します。「今までの続編の匂い」を気にせずプレイ出来るなら、ビギナーの方にもお勧め出来る一本です。 ただ今回は、新キャラ&聖獣の宇宙をメインにする余り、神鳥の守護聖達の扱いがあまりにもおざなりになったり、展開が急過ぎたり、話しが強引だったりしました。 メインストーリーを楽しもうと言う方には、あまりお勧め出来ません。 (恋愛SLGにそれを求めている方も少ないかもしれませんが) また、アンジェシリーズのファンの方には、やはり「隠しキャラ」の今回の扱いは衝撃的かもしれません。隠しキャラのファンで購入を検討している方は、事前に「彼」の扱い多少調べてから購入するのをお勧めします。また、神鳥の守護聖ファンの方も、今回のメインはあくまで「聖獣の守護聖」である事を前提にプレイしましょう。そんな感じの扱いです。 1〜エトワールと経て、随分とキャラが増えました。ファンの為を考えて(かどうかは知りませんが)、今までのキャラ全てを登場させるその気概は買いますが、おかげでいろいろとゴチャゴチャしてきたのも事実です。昔からのファンが多いシリーズでしょうから難しいのでしょうが、せめて、次回はそのゴチャゴチャを感じさせないようになってくれるといいかなと思います。(キャラを削ると言う事ではなく) |
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良 い 所 |
・ストーリー性があり、プレイが楽しい 今までのアンジェシリーズはゲーム全体を通してやることがほとんど変化しなかったので、プレイが「ただの親密度上げ作業」になりがちだったが、今回はプレイを続けるうちに新たな事実が次々と判明し、それによってやるべきことが増えたり変化したりと奥深い。 特に初回プレイは「この後どうなる?」と驚きの連続。 過去の作品での教官・協力者たちが意外な運命をたどるのも、人によっては「できすぎ」と思うかもしれないが、最終的にはすべてが納まるべきところに納まっていく気がして、個人的にはすっきりした。 自ら宇宙船に乗っていって遠くの星を育成してそこに文化を誕生させたり、必要な人を説得して1人ずつ連れてきたりして、未熟だった宇宙が徐々に完成形に近づいていくのは、不思議なまでに快感だ。 難易度は高くはないが、恋愛ではなく育成シミュレーションとしても充分に楽しめる。 ・Windows版での欠点が一気に解消 先に発売されたWindows版は、想い出モード(イベントやスチルの回想)がない、一部のキャラにしかエンディングムービーがないなどの問題があり、一部でかなり酷評されたが、このPS2版ではそれらがすべて解消されている。 さらに、PS2版だけのイベントやスチルも多数追加されている。 個人的意見で申し訳ないが、デート中に食事に行ったとき注文するメニューを選べるようになったのは、デート相手と本当に食事を楽しんでいるようで、泣きたくなるほど嬉しかった。 さらにキャラのボイスも、いまだにフルボイスではないもののかなり増えた。 特に、Windows版ではまったく声のなかった女性のサブキャラがしゃべるようになったのは嬉しい。 過去のシリーズやドラマCDなどですでにキャラごとの声優さんが決まっているだけに、なぜ女性キャラも声を入れないのかと思っていた矢先だったので、感激した。 総じて、Windows版をプレイして失望した人、その評価を聞いて購入を見合わせた人にもお勧めできる仕上がりになっていると言える。 ・日付、季節の概念ができた 過去のアンジェシリーズと決定的に違うのが、日付が「今日で○日め」あるいは「残り○日」といった相対的なものではなく「○月○日」という絶対的なものになったこと。 これにより、攻略キャラの誕生日を祝うことができたり、季節・開催月限定のデートスポットがあったり、レストランのメニューが季節によって入れ替わったりと、1年間をリアルに楽しめる。 ゲーム開始時に入力する主人公の誕生日から1年間がプレイ期間になるので、同じイベントをこなす頃の日付がプレイヤーによって違ったりするのもおもしろい。 | ||||||||||||||||||||
悪 い 所 |
・動作が遅い、重い まず何よりも気になったのが、セーブ&ロードの遅さ。 ときメモGSよりセーブ時間が長いと言えば、乙女ゲーユーザーならどれだけ遅いかがわかるはず。 しかも「メモリーカードのチェック時間」がこれまた長い。 なぜチェックにそんなに時間がかかるのか、システムの構造を調べてみたくなるほどの長さだ。 さらに、新規にデータを作るときなどは1分以上もかかり、フリーズしたのではと思ってリセットを考え始めた頃にやっと完了するといった有様(これなどは、実際にリセットを押してしまった人も多いのではと思われる)。 それを我慢してプレイしても、各所の読み込みがまた重い。 トータルすると、プレイ時間の2〜3割ほどは待ち時間に費やされている感じがする。 乙女ゲーユーザーの女性は、普段は仕事を持っていて、休みの日や帰宅後のわずかな時間しかゲームができない人が多いだけに、この点は非常に痛い。 ・過去のアンジェシリーズが未プレイの人への不親切さ アンジェシリーズは初代からずっと同じ世界を舞台に展開されてきていて、しかも新作はリメイク作品以外は過去を振り返らないので、常に前より未来の物語となる。 そのため、過去の作品での出来事がこの作品では「当たり前のこと」になっていて、アンジェシリーズがまったく未経験の人はまず入っていけない。 入っていけたとしても、その人がアンジェシリーズに興味を持って過去の作品をプレイした場合、この作品ですでに重要なところがネタバレしてしまっているので、楽しみは半減することだろう。 昔からのアンジェファンの要望に応える一方で、新規ユーザーのことは考えていないように思え、それが残念でならない。 ・デートが単調 デートで様々なところに行けるのは楽しいのだが、その場所についての会話が1キャラにつき1回きりなのはどうかと思う。 場所について一度聞いてしまうと、次のデート以降に同じ場所に来たときは、数パターンしかない会話の繰り返しになる(しかもそれは、どの場所でも同じ話題)。 しかもどういうわけか、様々なパターンがある「場所についての会話」よりその「ワンパターンな会話」の方が、さらにデートのたびに違う場所に行くより同じ場所に行き続けた方が、親密度が大きく上がるようにできている。 毎週同じ場所をまわって、同じ会話を繰り返して、ただ機械的に恋愛イベントの発生を待つだけでは、デートしているという実感はとても湧かない。 ・攻略対象キャラが多すぎて、1人1人の描写が薄い やはり「攻略対象が19人」というのは多すぎるのだろう。 前述のデート会話のヴァリエーションの少なさに加え、期待の恋愛イベントもゲーム全体のボリュームに比べると比重が少なすぎる。 新キャラ3人も魅力的ではあるものの、描写の薄さが災いして、完全クリアしてもそのキャラのすべてを知った気になれなかった。 特にフランシスは、本当はどういう性格なのかいまだにわからない。 ・主人公の誕生日によっては、経験できないイベントがある 日付の概念ができたのは上記の通りいい点なのだが、プレイ期間が主人公の誕生日から1年間と決まっているため、誕生日によってはどうやっても経験できないイベントが出てきてしまったりする。 例えば、ゲーム開始から1週間では絶対に出会えないキャラの誕生日が自分の誕生日から1週間以内にあったりすると、そのキャラの誕生日を祝うのは不可能になってしまう。 そのキャラがお目当てだったりした場合、泣くに泣けない。 「主人公の誕生日は絶対自分の誕生日にする」と決めているプレイヤーのために、このあたりは何らかの形で救いが欲しかった。 | ||||||||||||||||||||
感 想 な ど |
攻略キャラが多いのは必ずしもいいことではない、それを教えてくれたような作品だ。 結局は容量との戦いになり、読み込みやセーブ&ロードが重くなったり、肝心の恋愛描写が薄くなったりする。 アンジェシリーズは新キャラを増やす一方で減らすということをしないが、その方針もそろそろ見直すべきではないだろうか。 開発サイドではおそらく「今までのキャラを削るとファンがついてきてくれなくなる」と心配しているのだろうが、女性は口コミでゲームを選ぶ傾向があるので、出来さえよければキャラが全員変わってもいずれ人気は出るはず。 むしろその方が、新たなファン層を獲得できると思う。 ……と辛い文章を続けてしまったが、さすがに老舗だけあって、ゲームとしての出来は水準以上。 恋愛絡み以外のストーリーイベントは非常によく練られていて、使命をこなすのがとても楽しい。 その恋愛イベントも不満というレベルではなく、むしろストーリーイベントがいいために、全体的に見ると見劣りすると言った方が正しい。 「このキャラはタイプじゃないな」と思っていたのに、イベントで甘い言葉をささやかれ、結局きゃーきゃー言いながらのたうちまわってしまうのは、やはりこのシリーズならではの魅力だ。 乙女ゲーユーザーなら、想像以上に遅いセーブ&ロードに我慢しきれない人でない限り、甘い恋愛エンディングのためにがんばれると思う。 最後に余談。 恒例の隠れキャラは、ストーリー的にコレット(前作までの主人公)が相手であってこその存在なので、主人公が変わった今回はいなくてもよかったと思う。 |
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