【PS3】ゴーストリコン フューチャーソルジャー
発売元 | ユービーアイ ソフト (オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2012-07-05 |
価格 | 7770円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションシューター ■ プレイ人数:1人(オンライン:2〜12人) ■ PlayStation Move:対応 |
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発売元 | ユービーアイ ソフト (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-07-05 |
価格 | 7770円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションシューター ■ プレイ人数:1人(オンライン:2〜12人) ■ PlayStation Move:対応 |
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GOOD!
ミリタリー系のTPSゲームです。
本作のテーマは、“隠密”と“情報”だと思います。
主役は偵察兵です。しゃがむだけで迷彩が発動し敵に見つかりにくくなります。そのステルス状態で、見つからないまま敵をスナイプしていく場面がとても多いゲームとなっています。
<良い所>
【キャンペーン】
一人用のストーリーモードでは、自分の操作キャラ以外に3人の仲間が同行してくれます。
(○)シンクショット
本作の特徴であり、見所でもあります。
シンクショットは隠密要素で、敵に見つかっていない状態で可能です。まず敵にマークをつけていきます。4人まで付けることができ、仲間がそれぞれの敵に狙いをつけます。で、主人公が撃つと同時に残り3人も一斉射撃で倒してくれます。撃ち殺したところや、死体が敵に見つかると交戦状態に入りますが、上手く発見されずにいけば全ての敵をこれで倒せることもあります。もちろん、局地的に敵が4人以上配置されていることもあり、パズルゲームの様相を呈しています。
(○)情報戦
いろいろな情報機器を持っています。センサーグレネードから、偵察機まで登場します。これらを駆使しての特殊部隊行動が一つの見所です。他のゲームで“芋”と揶揄されている人でも、本作では堂々と!?コソコソできますよ。
(○)持って行く武器が選べる
CODやBFではなかった、嬉しい機能です。
(△)武器のカスタマイズ
いろいろ部品を取り替えることができます。
個人的には、面倒くさいと感じましたが、好きな人はいると思います。
(△)ダッシュとカバー
物陰から物陰まで×ボタンひとつで、“カバー → ダッシュ → カバー”が行えます。
個人的には、×ボタン押しっぱなしダッシュが気に入らない(移動中視点操作ができないから)のですが、この手のゲームにしてはスムーズな移動ができます。
BAD/REQUEST
<悪い所>
【シングル・マルチ共通】
・体力が少ない
集弾率の悪さを、敵や自分の体力を低くすることでバランスを取っています。たまたま弾がまとまって飛んでくると、あっという間にやられます。偶然の要素が大きいのは、この手のゲームの調整としてはよくないと感じました。
・スコープ
L1でスコープを覗きこむのがこの手のゲームの標準仕様です。しかし、本作はL1で腰溜め、R3でスコープということになっています。どうしてこうなった!?
R3を押した瞬間にR3操作による視線がぶれるので、スコープでじっくり狙うためにはキャンプするしかなく、芋と呼ばれるプレイスタイルが増えるのです。腰溜め射撃でのとっさの戦闘は、集弾率がとても悪く中らないので、マルチでは突っ込んで近接即死攻撃(他ゲームよりも判定が広い)が強かったりします。
・グラフィックス
CODやBFと比べるとかなり劣ると思います。後発でこの絵では厳しいと思います。
【キャンペーン】
・パズル
シンクショットによるパズル的な要素があると書きましたが、このパズル的なところを面白いと思えるかどうかで、本作に対する評価が変わってくると思います。これ、結構失敗するのですよね。で、直前セーブからやり直しをする時、あまりスムーズにいかず20秒程度かかってしまいます。また、どの章も毎回これで、『またかよ』と私は感じてしまいました。
また、シンクショット中は、敵が簡単に死にます。スナイパーライフルはもちろん、アサルトライフルでさえ中った部位に関係なく一発で死んでいるんじゃないでしょうか(一応、念のため2〜3発撃ちましたが)。例えばBF3ではSRでヘッドショットを決めない限り一撃死はありません。裏を返すと、一発でしとめたときの快感は大きいのです。本作は、その辺りの手ごたえが足りませんでした。
・交戦状態
シンクショットを失敗すると交戦状態になります。この銃撃戦がまた微妙。敵の体力がとても低く簡単に倒せます。元々、銃の集弾率がよくない(弾がばらけやすい)ゲームなので部位を狙うこと自体が難しいのですが、部位を狙う必要がないくらい簡単に敵が倒れます。
また、自分の体力も低く、こちらもコソコソとした銃撃戦になります。いやむしろ、戦闘の大半は強い仲間に任せ、自分は大部分は隠れて死なないようにチョコチョコ撃っているぐらいの方がクリアしやすいと思います。
・RPG
敵のロケットランチャーで一撃死します。唐突にやり直しになるのは、ユーザーにとって何も面白くない要素だと思います。瀕死の「ハアハア」状態になる方が緊張感が増してよかったのではないでしょうか。
・チャレンジ
ステージごとに“撃った弾が50発以内でクリアしろ”とか“LMG一度の連射で5人倒せ”などの条件があり、それによって武器やアタッチメントが解除されていきます。これが、結構ギリギリな設定になっているため、プレイの快適さを削いでいると感じました。
・ムービースキップ
ゲーム開始前のものはできるのですが、ゲーム中のスキップはできません。チャレンジのために何回も挑戦することになるため、スキップは必須だと思いました。
【マルチ】
本作は、ライフル兵、工兵、偵察兵の3つの職種があります。工兵が情報戦のカギを握っています。
・情報戦
他のオンラインゲームをやっている人は分かると思いますが、戦争において敵の位置情報はとても重要なものです。ミニマップ上に敵の位置と向きが表示されるだけで大幅に有利になります。
ところが本作の情報はそんな生易しいものではありません。ミニマップはもちろん、メインの画面上に敵が赤い縁取りで表示されてしまうのです。物陰に隠れていてもです。よって、情報戦に特化した工兵がいるかいないかで戦力に雲泥の差が出ます。
情報が足りない戦闘では、“待ち合い”になります。つまりキャンパーばかりになります。理由は入り組んだマップが多く、自キャラの体力も低いために下手に動くとあっという間にやられてしまうからです。情報があると一転してみんな動くようになります。
ところが、工兵は銃がしょぼいため撃ち合いに弱く、また偵察機を飛ばしているだけではたいして面白くないのです(ただし、経験値はたくさん入ります)。あまりやる人がいないので、自分は工兵ばかりやっていました。勝つには勝ちますし、経験値もトップクラスに入るのですが…いかんせん面白くない。我がチームの勝利のために!”という使命感を保ち続けるのは困難でした。
・リスキル
復活地点が敵の射線から隠れていない場所のことがあり、簡単にリスキルができます。どのゲームでも芋と呼ばれるプレイヤーはこれを狙うので嫌われるのですが、本作は特にやりやすいようです。完全にこればかりを狙っているプレイヤーがおり、しかも無敵時間がないため出た瞬間にやられます。
COMMENT
<感想>
キャンペーンに関しては、隠密パズル的な要素が好きなユーザーはいると思いますので、そういう方にお勧めします。マルチに関しては、これより面白いのはいくらでもあるぞ、と言っておきます。
さて、個人的な感想としましては、厳しいようですが、今までのFPSやTPSの中で一番つまらなかったです。それにとどまらず、MK2に投稿して以来最低の点数になりました。
いわゆる“クソゲー”の類ではありません。大きなバグがあるわけでもありません。にも関わらず全く面白くない。おそらく、コールオブデューティーやバトルフィールドの最新作が出る前に発売すべきゲームだったのではないでしょうか。