オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 2pt | 3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 2pt |
63pt
GOOD!
■ようやく完結
今作の一番の見どころではないでしょうか。
閃の軌跡シリーズはもとより、空から続いた15年越しの謎や伏線も次々回収されてやっと空、零、碧、閃と続いた話がやっと完結します。
特に閃の軌跡シリーズは、話の展開が遅く、なげー、まだ続くのかよ!って事が多かった(特に前作)のですが、今作は過去の伏線回収で大忙しのため、約70時間かかったものの「もう終わりか早いな」という印象です。
最後の怒涛の展開はドッグファイトやら大人数での空中戦等、過去最大級の盛り上がりを見せ、次回の話もチラ見せ程度に触れたため、次回作買わないつもりでしたが、ちょっと期待してしまう自分がいました。
■戦闘演出
新技が結構出てきますが、全体的に良かったです。
ただ一部で長すぎて、ほぼスキップする技もありましたが・・
最終戦の大人数バトルは展開と華麗な技も相まって最高の盛り上がりを見せてくれました。
BAD/REQUEST
■イベント演出、モーション
今作に限らず閃の軌跡シリーズを通して不満なのはここです。
グラフィックは100歩譲ってなんとかですが、仮にもPS4なのに、十何年前のPS2みたいなモーションは頂けない・・
戦闘の演出はあれだけ凝ってるのにイベントのモーションが全キャラ同じかつ、恐らく全部手付モーション。
3の時、とあるレビューアの方が書いていましたが、恐らくテンプレートみたいのがあってそれを組み合わせてるだけなのでしょう。
カメラワークもワンパターンです。緩急が全く無い。いつもキャラの周りをカメラがぐるーっと回るだけ。
近いか遠いかくらいの違いしかない。
戦闘の必殺技とかは絵コンテ切ってるのがわかりますが、イベントシーンは絵コンテ切ってるのかすら疑問です。
あと未だに「汗」、「!」マークによる感情表現を行っているのが違和感ありすぎです。
おかげで、シリアスなシーンも、感動の場面も、激しい戦闘のシーンも、全部興醒めです。
あと一応このシリーズ戦争の話、なんですよね。一応。
なのに、それらしさが全く無い。
非常線張られてるところに、二言三言ですんなり入れたり、戦闘中の地域で敵を目の前に味方同士で背中向けて話し始めたりと、リアリティー無さ過ぎです。
ドッグファイトも残念極まり無い・・
戦艦が右から左へ左から右へ飛んで行って、ただ爆発のエフェクト出してるだけ・・
別の方も書いてましたが、敵が迎撃してきた!こっちも応戦だ!って場面でキャラもロボもみんな棒立ちとか、戦場なのに「ありえない」です。
あと動きも会話も、現実ではありえないくらい遅いですね。スローモーションかかってるの?くらいに。とにかく展開のテンポが悪い。
技術力の低さから来るのか、総じて話してる時は全員止まる、動く時は全員動く、2つ以上の事を同時にしながら展開するという演出が出来ないようです。
あと、いい加減、声付くところは付ける、付けないところは付けない、ではっきりしてほしい。
突然声付いたり、消えたりで落ち着かないです。
■シナリオ
総じて台詞回し、台詞の演出が稚拙です。
本作はSF要素も結構あるので、戦艦による空中戦もあったりするのですが、ここはオペレーターの台詞で盛り上げるところだろ、ってところで全くしゃべらないとか、せめてグラフィックが追いつかないなら台詞で盛り上げるべきかと。
かと思えば、おい、ここのんびり会話してるところじゃないだろって場面で喋りまくるとか、場面の台詞の強弱っていうか緩急っていうのかそのあたりの分配がまるで駄目です。
敵目前にして、背中向けて会話するとか、敵が迫ってきてるのに決め台詞言ってから突っ込むとか。
まぁ敵もその時は律儀に待ってるんですが、戦場でそれはありえないだろ、と。
あと、気になったのは「させていただきます」症候群。
これつければ丁寧になると思っている人の書く文章。
他のレビューアも書いていますが、素人から見ても語彙、文章力なさすぎです。
同じような単語を連発します。もっといろいろな言い回しがあります。かと思えば「辞書で調べました的」な、やたら難しい単語を混ぜてくる。
■戦闘システム
いい加減古いです。
今どき棒立ちコマンド入力式とか、スマホゲーじゃないんだからやめてほしい。
スタッフも何を勘違いしてるのか、高速オートモードで快適とか書いてますが、それだったら戦闘も楽しませる努力をしてくれよ・・と思います。
まぁ高速オートをつける時点で、面白くないってことは自覚してるんでしょうが・・
COMMENT
総評としては、1-4の中では一番楽しめました。
3まではとにかく、回り道に次ぐ回り道で、1作あたり約6-70時間のプレイは、もっさり戦闘、イベントが相まって「なげー」の一言でしたが、今作は過去空からの8作分の伏線を回収するために話しの密度が高く、もう終わり?という体感でした。
勢いで一ヶ月くらいでクリアしました。以前なら3-4ヶ月くらい掛かってたので、久々に夢中になれました。
ただ、1-3のプレイは最低限必須の展開なので完全に新規お断りの内容ですね。4から始める方はあまりいないと思いますが、4だけやると、置いてきぼりでポカーンですのでご注意を。
ただ、相変わらずの語彙力、構成力の無いシナリオと残念なイベント演出が、シリアスシーンも手に汗握る、、はずのドッグファイトも見事にぶった切ってくれます(苦笑)
そんなわけで、想像力を働かせながらプレイすることをおすすめします。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 2pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 1pt |
87pt
GOOD!
軌跡シリーズは暁を除いてすべてプレイ済みです。プレイ時間は約90時間。かなり楽しめましたが不満点もちらほらと
・ストーリー
軌跡シリーズ9作、閃4作の集大成としてまとまっていました。空の頃からの伏線を回収し、今後に向けて新たな伏線を仕込んだといったところでしょうか。閃の軌跡で紡いてきた物語もきれいに終わり、EDではとてつもないくらいの感慨深さがありました。良くも悪くもこのシリーズの良いところでしょう。
・戦闘
オーダーが弱体化し、長い間一貫しつつも少しずつ変化してきた戦闘システムだけあって面白かったですね、前作ではオーダーが強すぎましたし
・BGM
正直なところ、過去作と比べてBGMが良いかと言われれば微妙なところではあります。終盤ではかなり良い曲が多かったのですが、空や零碧のほうがBGMでテンションがあがることは多かったと思います。まあそれでも他のゲームと比べるとやはりBGMは良いなと思ったのでこちらにいれさせてもらいました。
・キャラクター
キャラの心情というのはよく描けていると思います。葛藤や劣等感、そういう感情を行動や言動で描かれるのは見ていて楽しいですね。
・熱中はできる
いろいろとあって発売からクリアまで時間が空きましたが、プレイしている間はずっと熱中して続けていました。過去作が登場したときはやはりテンションが上りますし、伏線がどんどんと回収される様は見ていて面白かったです。それに終盤の盛り上がりはさすがファルコムさんといったところですね。
BAD/REQUEST
・難易度
難易度HARDで挑みましたが、苦戦というほどの苦戦はしませんでした。後半の騎神戦の難易度がかなり上がっていたことくらいでしょうか。これに関しては、過去作から騎神戦の難易度の低さが気になっていたので改善点であると自分は思います。
しかし、オーダーが弱体化したとはいえ、クォーツや装備を整え、雑魚戦をサボることなくある程度こなしていれば苦戦するような敵はいません。ボス戦がかなり多いですが、設定上はめちゃくちゃ強いはずなのに戦闘ではそこまで強くないということも珍しくありませんでした。アリアンロードやマクバーンなどが典型例ですね。
・台詞回し
これはもうみなさん書かれている通り、ひどいです。「~というか」「~っつーか」「いくらなんでも○○すぎだろう」「これは…」という似たような言葉遣いが頻繁に登場し、非常に気になります。かと思えば辞書を引かないと乗っていないようなよくわからない語彙が登場したりと、ちぐはぐです。「…あ……」はある種の伝統のようなものですので別にいいとしても、こういうのはやめてもらいたいところですね。あと「チートすぎんだろ」「オカルトすぎんだろ」というのも違和感を覚えます。ファンタジー作品でそういうことを言われるとかなり萎えますし、現実世界のスラングを使われるのも萎えます
・グラフィック
まあ、いつもどおりの感想ですが「ファルコムにしては頑張った」といった程度でしょうか。会社の規模が小さいので、他の企業と比べて見劣りするのは仕方ありません。別にスクエニと比較する気はないですし、3D化した閃1と比較するとかなり良くなったのは間違いありません。今閃1をやってみるとあまりの酷さに驚きましたからね、進化はしています。しかしまだまだです。モーションとかももっと頑張って欲しいですね。もうテイルズみたいに外注にしても良いんじゃないかと個人的には思っているのですが…まあ会社にもいろんな事情があるでしょうし、なかなか難しいのかもしれないですね。
COMMENT
いろいろと書きましたけど、90時間も楽しませてくれましたし、やはりこのシリーズには続けたくなるよくわからない魅力がありますね。おそらく僕のような人を信者と呼ぶのかもしれませんけど、次回作も買うでしょう。これだけ長いシリーズの総集編だけあって、EDでの感慨深さは他の作品では絶対に味わえないほどのものです。それをまた数年後に味わいたいがために買うのも悪くはないでしょう。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 1pt |
73pt
GOOD!
◆軌跡シリーズ一区切り
軌跡シリーズの主人公たちが集結。序盤から夢のパーティーを組めてファンにはたまりません。最終的に意外すぎるメンバーもプレイアブルに。
空が発売されてから14年経ちますが、これまでは1進めて10伏線を張るみたいな、風呂敷の広げっぱなしと揶揄されるくらい謎が全然明かされませんでしたが、今作はレギュラーだった人が何人か離脱したり、空~閃3までに徐々に広げた伏線を一気に半分くらい明かした感じで、もの凄い情報量に思わず「ファルコムどうしたの!?」と言いたくなるくらい。続編は色々一新されそうな雰囲気。
◆ストーリー
空時代からのネタや伏線も大量に使われており、これまで広げる一方だった風呂敷をかなり畳んでいるのでストーリーが進むごとに次が気になりワクワクが止まりません。正直コマがそろいすぎていて、中だるみもあり予想通りの展開ではあったのですが、怒涛の結末に盛り上がっていくのは素晴らしいの一言。
◆会話
これも空から続く伝統。イベントの進度によって街の人の反応が逐一変わります。こういった世界観を大事にするRPGって最近あまりないですよね。Aボイスも何かが見えたときなどに効果的に挿入されるため、主人公たちの考えや心情が移動中に語られます。区切りごとに必須キャラ+任意キャラを何人か選ぶのですが、任意キャラも場面によって的確なコメントを言うのでパーティー選抜に悩まされます。
◆音楽
これまでと少し変わった曲調もありましたが、全体として耳に残りいつも通り高レベル。
BAD/REQUEST
◆OPムービー
専門学校1年生に同人で作ってもらったかのような酷い出来。顔が誰?ってレベルでとってもヤバイです。
◆敵が速い
前作でブレイクが猛威を振るいどんな強敵もノーダメで倒せた反動なのか敵の行動力が全体的に高めで、行動力をつけ通常攻撃しかしなくても敵が連続行動することも多々。クラフトのディレイはさらに重く、使ってブレイクさせても味方に順番が回る前に終わることも。Sクラはとてつもなく重く、最後に4連発でしとめ切れないと発狂した敵にずっと俺のターンで惨殺されてしまいます。
◆BP
BPは追撃で貯まり消費してラッシュやバーストを使えるのですが、今作はボスのSクラをしのぐ為に必要なので気軽に使いにくい感じ。
◆人数が多い弊害
突入時やボス前の前口上が長く、しかも何回もあります。キャラを使わせるために必須キャラがローテーションしていきますが、お金やセピスは割りとカツカツなので、装備、クォーツを付け外しするのが面倒。挙句の果てにはイベントでキャラに「さすがに多すぎだろう」と自虐ネタまで。
あとシリーズを重ねすぎたせいもあるとおもうのですが、似た性格のキャラに同じ声優を当てているため、しゃべり方や口癖も似ていて声だけだと誰か分からないことが。
◆凄さの見せ方
ミュゼは凄い指し手能力を持っているということになっていたはずなのですが、今作ではむしろプレイヤーですら簡単に先を読める程度のことしか出来ていません。むしろ悪役はやたら裏をかいてくるため、そちらの方がミュゼを凌駕していそうに見えてしまうのが残念。
◆日本語
閃でずーっとツッコんでいる、知的なキャラに難しい言葉を言わせたいために同じ言い回しを多用する点。だいぶマシになったとはいえ、やっぱり語彙力が足りないのが気になります。
COMMENT
閃1,3は中途半端すぎる打ち切りで、2はワンパターンすぎる展開に辟易していましたが、今作はGoodに書いたとおり軌跡シリーズやゼムリア大陸、教会、至宝と結社の目的の一端などが垣間見え、空のネタもふんだんに使っているのもあり満足度は高いです。物語が前作ありきなので、最低でも閃からのプレイが必要。ぜひ空からのプレイをオススメします。
真エンド後にもう一度見ると結社が話し合うシーンが追加されるので見逃さないようにご注意を!
GOOD!
■帝国編完結
本シリーズをプレイしていて一番のポイントだと思います
思えばクロスベルを舞台とした「碧」も帝国の一部でしたし、遂に完結したのかというのが率直な感想
■多彩で多彩なキャラクター
過去シリーズを含めて名前だけしか出てこないキャラを含めて全員が何かしらの形で関わっている
シリーズをプレイしていて懐かしい名前が出てくるのはシリーズファンとして楽しかったです
■結社関連での新たな展開
いい加減にしてくれと思う部分もありますが、結社関連でも結構話が進んだので良かったかと
早く軌跡シリーズが完結してくれないかと願う部分でもありますが、お馴染みの展開ではなかった部分は良かったかと
■幅広い難易度での戦闘
イージーからハードまでは常に設定変更できるため、ストーリーを進めたいだけならイージー
戦闘を楽しみたいならハードと切り替える事で、かなり難易度の印象が変わるため気軽にプレイすることができる
■圧倒的なボリューム
クリアまで130時間以上を費やしました
全シナリオクリア程度で全てのやりこみ要素をやりこんだわけではないですが、かなりのボリュームです
BAD/REQUEST
■金を取る価値もないオープニングムービー
他の方からも酷評されていますが、素人が作ったのか?と思えるほどの内容
キャラクターのイラストも全く似ていないため、色で判断するしかない程酷かった
■中身のないストーリー
今までもそうだろ?と言われるかもしれないが、今回のストーリーは同じことを繰り返しているだけでつまらない
過去作と同じ流れというより、本作の中だけで同じストーリーをキャラクターを変えて繰り返すだけとなっている
登場キャラクターの多さからもセリフ回しに個性がなく、同じ言葉を繰り返すだけになっている
剣士は全て「意気や良し!」の繰り返し
COMMENT
シリーズファンならば今までの総集編としてプレイする価値があるかと思います
今までの作品の2倍以上のボリュームはあったと思います
逆に言えば、長くて疲れるという印象もありましたが、それでも全体を通して楽しかったと思います
閃の軌跡シリーズの中では1~3を足したぐらいのボリュームであったのと
全体のストーリーが大きく動いたのもあり満足度は高いです
新規でプレイする人はいないと思いますが、旧作をプレイしていない人にはオススメできないですね