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【PS2】プロ野球スピリッツ5

発売元 KONAMIオフィシャルサイト
発売日 2008-04-01
価格 6980円(税込)
レーティング 【A】全年齢対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:スポーツ(野球)
■ プレイ人数:1〜2人



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 4pt 3pt 3pt 4pt 4pt 2pt
総合点
71pt

GOOD!

*プロスピシリーズ初挑戦

○グラフィックス・演出
PS3版に及ばないのは当然だがPS2として十分満足なレベル。選手の容姿もそっくりで演出も豊富。
失投を必死に捕球したり、ウエストや敬遠で立ち上がる捕手。
一打逆転時には投手と打者の険しい表情を同時に映す2分割演出。
HRを打てばベンチリポーターから選手のコメントが入ってきたり。
などなどレビューに書ききれないほどの臨場感溢れる演出が盛りだくさん。
TV中継を見ているような臨場感を出そうとする開発者側の熱意が伝わってくる。
このグラフィックスに慣れてしまうと2頭身のパワプロにはもう戻れない。
それくらい映像・演出に拘りが感じられる作品。

ただリポーターのマイクを持った腕の表現が雑だったりと、顔の描写が優れている分他の表現が弱いため4点にしたが、全体から見れば些細なことなので限りなく5点に近い4点ということで。

○難易度
難易度設定の自由度が高いため、初心者から上級者まで誰でも楽しめる良心的なつくり。
打撃・投球・守備・走塁それぞれ個別に難易度を変えられるので、例えば打つのが苦手ならCPU投球レベルだけを下げるといったことも可能。
球の体感速度を変更したり、守備走塁の初動のみをCPUが行ってくれる「アシスト」など、野球のルールさえ知っていれば誰でも楽しめるように細かくカスタムできる。
対戦はもちろんだが一人でも楽しめるこの間口の広さを評価。

またシナリオモード等に搭載されている、自分の技量に合わせて難易度がリアルタイムに変化するおまかせ難易度も秀逸。これのおかげでCPUが強すぎる弱すぎるということが発生しづらく常に緊迫した難易度に。

○システム
投球がこれほど楽しいのは初めて。
リリース時にボタンをもう一度押すことで制球や球威が決まるシステムが良い。
セットポジションや投法によりリリースのタイミングも変わるので投球が面白い。同じ投手でも苦手な球種は制球力が無く配球の構築に幅が増す。

フライもただ落下地点を示すのではなく、大きな落下範囲から徐々に地点が定まっていくので落下地点でぼーっと待つだけという作業になりにくい。
ただどの操作もパワプロなどに慣れていると戸惑う事が多いので練習は必要。

○ロード
公式アナウンスによれば前作4に比べロードや暗転部分をできるだけ抑えたとのこと。実際暗転も少なく不快になるロードも無く快適。
これにより試合時間も約30分に短縮(演出を楽しんだりのんびり試合をすれば40分程度)。
ただゲーム中常時ロードしているようで本体が悲鳴を上げる点は気になった。

△音楽・SE
特筆する部分はあまりない。
投球捕球時のミット音が余りにも乾いた音過ぎる点が少々気になった程度。
応援歌を選手個々に設定できる点は素晴らしいが自作となると中々難しい。
解説者がもっと踏み込んだ解説をしてくれたら◎。

○その他
・トレーニングモードの充実。
・球団マスコットの応援。特にドアラのキモ可愛さは健在。
・各モードにおよその必要所要時間が記載されている。初プレイ時には有難い。
・覚醒システム。若手強化や、球団を底上げしてペナントのバランス調整等。
・実況による選手の紹介コメント。的を射ているとは言い難いがつい聞いてしまう。
・選手の称号。知らない選手でも称号でこういう役割なんだと理解できる。

BAD/REQUEST

×試合部分
(私の腕の未熟さが多くを占めますので参考程度でご容赦下さい)
内野手、特に二遊間の守備範囲が広いので併殺が多発。よって内野安打もでにくい。
併殺を狙うとき、セカンドへ送球されたのを確認してからファーストに投げないとボタン操作がキャンセルされる。慣れれば問題ないがパワプロと同じような要領で行って何度も悔しい思いをした。

操作に慣れるまで外野フライを取るのが難しい。特に打球の伸びがわかりづらいので凡フライが長打やテキサスヒットに。

×スターダム
一人の選手になりきって試合を進めるモードなのだが、投手を選択すると良いピッチング内容でも強制降板させられることが多々あるためストレスが溜まる。
これといったイベントも無くそれを20年も繰り返すのは厳しいものが。
既存の選手(スピリッツで作成した選手含む)で始めて成長させても、最終的に選手登録できない点も残念。

×ペナント
とにかく長い(日程飛ばさなければ1シーズン100時間以上)。フルで試合をこなさなければならないので手軽にはできない。
試合数を減らしたミニペナントのようなものがあれば良かったのだが…
始めた後にVPで覚醒させてもペナントには反映されないため、きっちりやるには事前準備が必要。
結局は試合を進めるだけなので飽きやすい(一応疲労度や育成要素もあるのだが)。

△スピリッツ(オリジナル選手作成モード)
覚醒チャレンジを併用できるため覚醒させてしまえば簡単に強い選手ができてしまう。
エディットが無いため自由にパラメーターを割り振って未登録選手をつくる分には楽だが、さくさく選手が作れる分パワプロのサクセスと比べると達成感がなくて拍子抜けをする。
ここは個人のプレイスタイルにより左右され一概に悪い部分とは言えないので△。

△その他
・所持スキルの意味や効果がいまいちわかりづらい。詳細な説明が欲しかった。
・えげつないチーム補強の影響で、現実とは相反して巨人が独走しやすい。
・隠しブロックサインが幾つか存在。何故隠す必要があるのか。
・阪神優遇査定。開発者のファン補正は止めて頂きたい。

COMMENT

とにかく面白いです。野球ファンの方にはぜひ手に取ってもらいたい作品。
PS3版と比べればオンラインは未搭載ですし、画質も劣りますがそれでも十分楽しめます。当方野球ゲームといえばパワプロしか経験はありませんが、現在はここまで進化してるのかと目から鱗でした。
硬派な野球ゲームをお探しなら間違いなくお勧めです。

試合部分は間違いなく野球ゲーム最高峰だと思いますので、次作はモードの充実を図って頂きたいです。
目玉のスターダムはパワプロのマイライフと比べると遠く及びませんので。

個人差はあると思いますが投球に比べ打撃が難しすぎるのは少しイライラしますね。おまかせ難易度でCPU打撃はすぐMAX99になるのに、投球は60辺りをいったりきたりです。
打て過ぎても面白くないですし、結局もっと練習しろって話ですがw

色々書きましたが総じて良作です。ぜひTV中継を見ているような臨場感を多くの方に感じて欲しいです。

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(未クリア)
あんあんさん(Webサイト)  [2008-04-14 掲載]

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総合ポイント
75
(難易度)
2.24
レビュー数
17
スコアチャート プロ野球スピリッツ5レビューチャート

プロ野球スピリッツ5 購入する
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【60点以上】
88.2%
【標準偏差】
14.36