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【PS3】バイオハザード6

発売元 カプコンオフィシャルサイト
発売日 2012-10-04
価格 7990円(税込)
レーティング 【D】17才以上対象 セクシャル 暴力 犯罪 (CERO について)
ショップ/リンク セブンネットショッピング
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:サバイバルホラー
■ プレイ人数:1〜2人(オンライン:2〜4人)



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 4pt 3pt 3pt 3pt 3pt 2pt
総合点
62pt

GOOD!

<本稿は1/22版機能アップデートを適用した上のレビューとして投稿しています>

歴代の主人公キャラたちが一堂に会するストーリーは、シリーズファンとしては大満足。本編に4つのシナリオを用意することで、それぞれの主人公にしっかりと見せ場があり「人数が増えすぎて出番がほとんどない」という失敗になっていないのが◎。それぞれが違う立場でありながら、クロスオーバーという形で交差していく演出は非常に盛り上がった。

それにともないプレイボリュームも増加。バイオ史上最もボリュームのあるゲームに。3時間クリアが出来たシリーズとは思えない(笑)。クロスオーバーで重複する箇所はあるものの、水増し感の無い確かな手応えのボリュームで非常に満足。

新規登場キャラが魅力的。ジェイクやピアーズは個性的で見せ場もあり、脇役パートナーに留まらない魅力がある。それによってストーリーに面白みが増しドラマティックな展開が堪能できた。

ゾンビの復活は単純に嬉しい。ゾンビパニックになる街の演出が良くできていて、ラクーンシティの再来を肌で感じる事が出来る。ゾンビの種類も豊富で男女様々なゾンビが登場し「たくさん襲ってくるけど見た目が一緒」という事態に陥っていないのは◎。

操作性が大幅に向上。やっと歩きながら射撃が出来るし、回避やスライディングといったアクションが流れるように行える。過去のバイオにあった「いちいち立ち止まって拾う」「段差や階段の前で一時停止する」などの悪しき伝統(?)もすっきり取り払われ、非常に気持ちの良い操作性になった。

Coopプレイの面白さは健在。基本は2人一緒に動くことになるのだが、要所要所で分断されて別行動したり、かなり開けたエリアで自由に行動できたりと工夫がみられた。ジェスチャーによる簡易コミュニケーションが充実しているため、VCなしの野良でもCoopの楽しさが感じられる。またソロプレイした際のAIも5から大きく改善され勝手な行動をとらずに控えめな存在になり◎。AIパートナーのアイテム管理は無くなり弾薬切れも起こさなくなったため煩わしさが軽減した。

かゆいところに手が届くオプション設定。カメラ設定や操作設定が細部に至るまでカスタマイズすることができ、自分にあった設定でプレイできる。レーザーポインタの色まで設定できるのには驚いた。12月のアップデートで背面カメラの視野調整も可能になり不満のあった視野の狭さも改善。こういったユーザー側に立った配慮は好感がもてる。

BAD/REQUEST

武器の選択が煩雑。十字キーの左右で切り替える方式のため入手武器が増えるほど選択がしづらくなる。自分なりの配置法則を作ってしまえば慣れてくるのだが、もっとスムーズな方法はなかったのか。使わない武器をリストから隠す(見えなくする)機能などあえば良かったのに。

アイテム欄が少なく持ち物がすぐ満杯になる。武器毎に入手できる弾薬種類が増えていくため終盤になればなるほど持ち物整理に追われることに。捨てた弾薬(所持の少ない弾薬)ほどドロップ入手しやすくなるという仕様もあって捨てても捨てても入手してしまうジレンマに陥る。

1チャプターが長く初プレイでは1時間〜1時間半程度要する。Coopプレイを考えるとちょっと長すぎる。オートセーブが行われる箇所も限られているため気軽にプレイできないのは残念。アップデートでチャプターの細分化が行われたがこれはあくまで「スタート地点を細かう選択できる」というもの。クリア判定が細分化されるわけではないのでクリアを目指すとなると本来の1編を通しでプレイする必要がある。

またカーレースやバイクアクションなどの強制移動シーンが要所に盛り込まれているのだが、出来がいまいちで冗長なこともあり退屈。1Pが運転し2Pが射撃を行うなど役割分担で工夫しているようにもみえるが、障害物に気をつけて進めるだけでも進行できてしまうため攻略甲斐が乏しくプレイしていて楽しくない。無駄にボリュームがあり、理不尽な一撃死も多いためストレスばかりが溜まっていく。

ボスキャラに手強い相手がおらず撃破する達成感が薄い。プレイヤーのアクション性が高まったため回避などが容易でボス戦で苦労することがほとんど無く、ボスもイベント的に時間経過で倒せてしまうものも居るためいまいち達成感が湧かない。クロスオーバーで最大4人の共闘が可能なのだから、4人力を合わせてやっと倒せるような強敵が居ても良かった。

クロスオーバーのマッチングしにくさは×。マッチングチャンスは1分間しかなく中々巡り会うことが出来ない。フレンドと30時間以上オンラインでプレイしているが4人揃ってのクロスオーバーはまだ一度もない・・・。JOIN側がクロスオーバーを狙って検索できるシステムがアップデートで搭載されたが時すでに遅し・・・といった感じ。

QTEがうっとおしい。これはすべてのレビュアーが述べているとおり。本作から加わったリボルバーアクションのQTE(タイミングにあわせてボタン入力しクリアするもの)はまだゲーム性があり、独特の緊張感もあるため好感触だが、それ以外の連打系、レバガチャ系は苦痛でしかない。相変わらず理不尽な初見殺しのQTEイベントも存在し、悪しき伝統のひとつといえる。デモシーン中のQTEが無くなったのがせめてもの救い。アップデートで即死系のQTEをスキップするサポートオプションが実装されたがQTE自体は残っているので根本解決にはなっていない。

本編でのコスチュームチェンジがなくなった。バイオのクリア特典といえばこの要素だったのに・・・なぜなくしたのか理解に苦しむ。本作は登場キャラが豊富でバリエーションも十分に楽しめたであろうに。同様に隠し武器の要素もなくなりロケランやネタ武器を楽しむ要素もなし(弾無限化などの要素はあり)。高難易度を攻略するご褒美がトロフィーとドッグタグの称号のみとなり、いまいちモチベーションがあがらないのが残念。

COMMENT

バイオシリーズの最新作ということでなにかと風当たりの強い本作ですが、引き込まれるストーリーとキャラクターの魅力、充実のプレイボリュームで満足度は高いです。BAD欄に記載したような不満箇所は散見されるものの、それを補う魅力があるのも事実です。Coopプレイの仕様が前作より改善され、オンラインでもスムーズにプレイできるような調整がされており、シリーズの方向性が明確になった気がします。スケールの大きな展開で密度の濃いゲーム体験が出来る作品です。不満点も少なからずありますが、シリーズファンなら十二分に楽しめるのではないでしょうか。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
ピポパニクスさん(Webサイト)  [2013-03-02 掲載]

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総合ポイント
56
(難易度)
2.51
レビュー数
83
スコアチャート バイオハザード6レビューチャート

バイオハザード6 購入する
2.4%
0-9
2.4%
10-19
4.8%
20-29
14.5%
30-39
14.5%
40-49
16.9%
50-59
20.5%
60-69
14.5%
70-79
7.2%
80-89
2.4%
90-100
【60点以上】
44.6%
【標準偏差】
19.14