【PS3】The Last of Us(ラスト・オブ・アス)
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-06-20 |
価格 | 5980円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:サバイバルアクション ■ プレイ人数:1人(オンライン:2〜8人) |
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発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-06-20 |
価格 | 5980円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:サバイバルアクション ■ プレイ人数:1人(オンライン:2〜8人) |
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GOOD!
約14時間プレイ、クリア済み。これほど素晴らしいゲームをやったのはいつぶりだろうと思うほどクオリティの高い作品でした。ゲームソフトというより、作品ですね、本当に。
◆グラフィックス
非常に綺麗です。ムービーの映像においては間違いなく最高レベルだと感じました。これほどまでにPS3の能力を生かしたゲームを見たことはありません。
廃墟と化した街、木々が生い茂る森など、空気感が伝わってきそうな程です。
そして何よりも特筆すべきは、登場人物たちの「表情」です。私はこれに心底驚きました。ゲームもついに人の表情まで表現できるところにきたのかと。もちろん、こうした試みは他のゲームでも見られますが、完成度がケタ違いです。本当に微妙な感情の変化まで伝わってきます。ゲームの中の人物がこれほどまでに心に訴えかけてくるとは。これについては是非実際にプレイして感じて欲しいです。
◆サウンド
基本的にマップ内でプレイ中にBGMはあまり流れません。BGMではなく、その場所の雰囲気、リアルな空気感を演出している音響と言ったほうがいいでしょう。距離の違いや、壁を隔てていることによる声の聞こえ方がリアルタイムで変化し、まるでそこにいるかのような錯覚を覚えます。
ちなみに、作中流れる音楽もとてもクオリティが高く、雰囲気のあるもので、個人的に気に入りました。
◆満足感
ゲームを終えた後の満足度は大きいです。名作映画を観た後のような充足感とともに、ゲームが終わってしまうことによるとてつもない虚無感に襲われました。少なくとも本編におけるボリューム不足を感じることはないでしょう。
◆快適さ
ゲームにつきものであるはずのロード時間というものが、プレイ中ほとんどありません。ゲーム開始時のロード以外はノンストップでプレイできます。これにより、待たされるイライラは皆無ですし、同時に止め時が見つからないので困るレベルです。
また、操作に関してもプレイ中気になることはありませんでしたし、ボタンの配置などよく考えられていると思います。
◆脚本・演出
これは本当にゲームなのだろうかというくらい、よく練られた脚本です。物語を伝える媒体として、ゲームが小説や映画のようになり得ると感じられたのはこれが初めてです。いい意味で映画のようなゲームだと言うことができます。
演出に関しては、本当にプレイヤーを飽きさせない、ニクいものです。考える暇もなく物語へと引きずり込まれていきます。かといって、アンチャーテッドの時のようにド派手な演出ではなく、よりリアルで、シリアスさも兼ね備えた静の演出といえます。こんな表現もできるとは、ノーティさんには恐れ入りました。
BAD/REQUEST
◆バグ
本編をやっていて、一度だけフリーズが発生しました。そのほかには不調はありませんでした。自分の場合は5〜6時間ぶっ通しでやっていたからかもしれませんが(笑)。再起動すると問題なく動きました。
また、稀にストーリー進行に関わるようなバグが発生することもあるようです。素晴らしいゲームだけに、バグで評価が下がるのは悲しいですね。非常にもったいないです。
◆熱中度
本編一週目をプレイしているときの熱中度はすごいです。ですが、一度クリアしてもう一度やるかと言われるとしんどいものがあります。一応、引き継ぎプレイや収集品の類はあるのですが、本編がなかなか長いですし、最強武器のようなものもありません。まあもともとガンガンやりこむタイプのゲームではないですし、そこまで求める必要もない程に本編の出来がいいのですが。
私は未プレイですが、マルチも楽しめる人ならこの限りではないでしょう。
◆自由度
ストーリー重視のゲームであるため、基本的に一本道です。自由に探索することはできますが、マップ(見えない壁)外にはいけませんし、なにか物語に関わるような選択をするということはありません。そういう意味では自由度は低いでしょう。
COMMENT
久しぶりにゲームを買おうと古本屋に立ち寄り、ふと手にしたゲームがこれでした。まさかここまで衝撃を受ける作品だとは想像もつきませんでしたが。
ゲームの設定としては謎の菌類?に侵され、理性を失った(元)人間がはびこる荒廃した世界で、主人公たちが生き抜いていくという、よくあるゾンビサバイバルゲーの類です。この手のゲームは無数にありますし、またかよ感は否めないと思います。
しかし、そんな先入観のせいでこのゲームをプレイしないのは本当にもったいない!このゲームにおいて、ゾンビとはあくまで「設定」であり、物語を形作る背景にすぎないのです。真の魅力はこの世界で生きる人達の人間臭い、しかし美しいドラマにあります。
クリアしたあと、いままで感じたことのない気持ちになることでしょう。
とても良作だと思います。質の高いゲームをしたいと思っている方、これをやらない手はありません。
いいゲームをしたなぁ、ありがとうとエンディングを観ながら思いました。