【PS3】BLADESTORM(ブレイドストーム) 百年戦争
発売元 | コーエー (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2007-08-30 |
価格 | 8190円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:部隊アクション 【廉価版】 ■ 発売日:2008/11/13 ■ 価格:3,990円 PS3のスペックをフルに活かした、大軍勢同士がぶつかり合う迫力の部隊アクションゲームが登場だ。戦乱渦巻く英仏百年戦争を舞台に、傭兵隊長となって戦いに身を投じることになる。プレイヤーが率いれる部隊の数は、歩兵、弓兵、騎兵、象兵、攻城兵器など40種類以上。ジャンヌ・ダルクやエドワード黒太子など、歴史に名を残した英雄たちがゲームを彩る!(転用元:GDEXより) |
GOOD!
○システムの根幹
・自部隊の動きが大きな鍵を握りますが自部隊だけではまず勝てないという、無双シリーズとSLGの両方のいいとこどりをしたような絶妙なシステムです。最近の無双シリーズは共闘感が足りない、多少もたついても共闘感がほしいという方には体験版だけでも触ってみてほしいところです。
・部隊が兵科→装備武器による差異→特殊能力による差異という3段階で分けられていて、非常に多くの種類の部隊が用意されているのにシステムが複雑になりすぎることはありません。また多くの種類がありながら、騎兵が頭一つ抜けているかどうかというくらいでゲームバランスはかなりいいです。
○ステージ・BGM
ステージは障害物の少ない広大なフィールド部分が多く、複数部隊のぶつかり合いに相応しいものになっています。長距離射撃で前線部隊を支援したり、交戦中の敵部隊の側面から騎兵で突撃をかけるなどもでき、コーエーの他の作品より「戦をしている」という感じが出ています。
BGMも派手さはないものの中世の世界観によく合っていて、耳に心地よく入ってきました。
○短くも数多いストーリー
後述のとおり通常戦闘は退屈ですが、その回数をできるだけ減らそうとしているのか、キャラのストーリーに関わるイベント戦闘もそれなりの頻度で発生します。所属に縛られない傭兵という設定だからこそ全ての人物に関わることができ、それによって百年記が埋まっていくのはモチベーションの維持につながります。
BAD/REQUEST
○百年戦争ものではない
無双シリーズも突っ込みどころは多いですが、それでも主要人物は押さえているので、人間関係や合戦などの大枠は描けています。
しかし本作は登場人物が非常に少なく、「百年戦争」を描けているとはとても言えません。確かに一本のゲームで複雑な百年戦争を描ききることはまず無理でしょうが、もう少し人物を用意すれば最終戦までエドワード黒太子や父王が出てくるなどの明らかにおかしな展開は避けられたはずです。
○通常戦闘が単調
戦局に全く影響を与えないうえに、平気でパリやランスといった重要拠点を落とせと言ってきます。合戦前後の文章も地名を弄っただけの文章であることを隠す工夫すらなく、無意味なんだということを嫌でも実感させられます。
また敵のレベルが上がる早さも結構早く、弱い兵科を強くするために通常戦闘を繰り返すにしろ、使いものになる2・3種類の兵科を延々と使い続けるにしろ結局「単調だなぁ」という感想を抱かざるをえません。
クリア後もやりこみ要素自体は豊富なのですが、50時間程度でエンディングを見た時点で「もういいか」と自然と思ってしまいました。
○細かい不満点
・拠点兵長の兵科が決まっており、その兵科に有利か不利かで使いやすさがある程度決まってしまいます。
・終盤に手に入る兵科もレベル1から始まります。稀に育成用とも思える低難易度ステージが出ますが頻度は少なく、使いものになるまで育てるのは至難です。通常戦闘の難易度はプレイヤーが決められるようにしてほしかったです。
COMMENT
システム面は既にかなり洗練されていると思うので、より遊びの幅が広がる次回作がほしいです。
コーエー(というよりオメガフォース)には、版権ものに頼ってまで無双を乱発するのではなく、このような良作の種を育てていくことを期待しています。