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【PS4】Warframe

発売元 Digital Extremes Ltd.オフィシャルサイト
発売日 2014-02-22
価格 0円(税込)
レーティング 【D】17才以上対象 暴力 (CERO について)
ショップ/リンク
タギングトップ3
タイトル概要 ■ オンライン配信専用
■ ジャンル:シューティング
■ プレイ人数:1〜4人
基本プレイ無料(一部アイテム等課金あり。)



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 3pt 3pt 4pt 2pt 0pt 4pt
総合点
50pt

GOOD!

現在のプレイ時間は50時間ほど。
課金額は三千円ぐらいです。


[オリジナリティー]:4pt
まずは説明を・・・
本作はTPS(アンチャーテッド など)をベースに、
→RPG系シューター(頭に何発銃弾を撃ち込んでも、撃ち込まれても倒れないという系統のシューターゲーム。)
→格闘アクション(本作のそれは無双系ゲームに近い。ただし敵の攻撃は激しい。)
→RPGのクラス・成長・クラフト(クラスや武器を成長させて、素材を集めて良い装備をゲットだ!)
といった要素を組み合わせたオンライン専用の課金ゲームである。
ゲーム内容は協力プレイがメインだが、一応対戦プレイもある。
また、クラン機能を始めとしたソーシャル機能もカバーしているらしい。
・・・説明はこんな感じか。

オリジナリティーの評価としては、PS4が発売されたばかりで難しいのだが、これほど複雑で多様なゲーム要素を、破綻無く洗練された形で一つのゲームにまとめているのだから高評価しても良いと思う。
ただ、胸を打つような革新性があるか? と聞かれると少し苦しい。
結局、PCゲームでよくあるMMORPGの一つの亜種ではないか。と言われるとそれまでな気がしないでもない。

(ちなみに個人的には、このゲームは長年自分が探し求めていた理想のゲームにほぼ近いものだ。・・・ただし課金ゲームという一点を除いて。)


[グラフィックス]:3pt
[サウンド]:3pt
「和テイストとSFの洗練された融合」
『えぇ〜〜〜、海外製ゲームの“和テイスト”ぉ〜〜?』
と懸念されたそこの貴方、その気持ちはよくわかります。
しかし、本作についてはその懸念は外れます。良い意味で。

グラフィックス及びサウンド面において、本作は表面上では一般的なSFを装いながらも、その底辺には(海外製ゲームにしては珍しく!!)抑制された“和テイスト”が息吹いているのが確かにわかる。
恐らく本作はこの分野にそこまで予算をかけていないのだろうが、上記のおかげでいわゆるチープさ・安っぽさから脱していることに成功していると思われる。
これはセンスの勝利と言うべきだろう。
逆を言えば、このセンスの良さが無かったら本作は目も当てられないほどひどいものになっていたに違いない。

もう少し頑張ってもらって使い回しが今ほど無かったら、もっと上の評価に行くことができたろうに。そこが残念だ。


[熱中度]:4pt
「いまどきの人気作品の良いとこどり」
なのだから面白くないわけがない。

なにせ本作は、(オリジナリティーで述べたように)
絶頂期を過ぎたとはいえ、いまだゲーマー層から高い支持を受けるシューター要素。
アクションゲームの定番とも言える、無双系のスタイリッシュな格闘アクション要素
面白いゲームのセオリーともなった、RPG的成長要素。
モンハンよろしく、高い中毒性を誇るクラフト要素。
これらを一挙に出してきているのだから!

つまり、
銃をバリバリ撃って敵をガンガンなぎ倒し、
リロードしたり障害物からチマチマ撃つのが面倒だからそのまま突撃して、
残った敵を大技で吹っ飛ばしたり、ザクザク刀で切り倒したりして、
ミッションをクリアしていく。
で、ミッションリザルト画面でレベルアップを確認したからMoDで強化しようかとニヨニヨしたり、
『あの武器を作るには素材と金が足らんわ〜』とか言って、より難しいミッションに挑戦していくわけである。
(運が良ければ、こういったことを仲間と一緒に楽しめる。)

もちろん、常にそんな順調に行くかというとそうではなく、
『いくら弾撃ち込んでも倒れないぞ!』とか
『白兵戦挑もうと思ったらハチの巣にされた!』とか
『敵が多すぎる! 火力が足りん!!』とか
『お金! 無い!!(泣)』とか
そういったことは日常茶飯事である。・・・むしろ圧倒的にこっちの方が多い。
だからこそキャラや武器をコツコツと成長させ、順調に行った時の爽快感は素晴らしいものがある。



と、このように本作の面白さは
短期的な戦闘における昂揚感
長期的な苦行の末の解放感
の二階仕立てで構成されている。


・・・本作の問題は、その苦行が尋常ならざるほど大きく、そして課金要素が実に巧妙に絡んでくることである。
(その一点がもう少し緩かったら、理想のゲームだったのに・・・)

BAD/REQUEST

[満足度]:2pt
「課金要素がきつすぎる」
一応、本作のほとんどのコンテンツは無課金でいこうとしたらいける・・・らしいが。

○課金の対象が広すぎ
PSストアの説明にはこうある。
“基本プレイ無料 (一部アイテム課金あり)”
しかし、これは正確ではない。正確にはこうだろう。
“基本プレイ無料 ほぼ全てのアイテムは課金対象です。(ただし、ほとんどのアイテムは非課金でも入手できます。)”
そしてこのことは、プレイヤーは常に課金プレッシャーにさらされ続けることを意味する。
ゲームをしていて『こうしたい!』『ああしたい!』と思ったときには、必ずや『課金しなさい』というメーカーからのご神託が下されるだろう。
自分が満足度に低評価を出した主な理由がこれである。この“ご神託”はうざったいくらいにしつこい。何よりゲームに熱中しているときに限ってこの託宣が行われるので、興醒めさせられることこの上無い。

○課金は半強制
無課金プレイにのみ価値を見出し絶対に課金しない。
という固い決意があるなら理論的には無課金で一通りクリアすることは可能だ。
しかし、そうでないならどうしても課金せざるを得ないだろう。
本作の魅力の一つは多様なクラスつまりWARFRAMEと武器にある。全てではなくともそれらのいくつかを手に入れたいと思うのが自然だろう。
となると、WARFRAME及び武器スロットの所持数制限の問題に当たってしまうからだ。これはどんなに頑張っても如何ともし難い問題だ。
また、もっと一般的な問題として無課金でゲームを進めるのは時間がかかりすぎる。そして、大変難しいというのがある。
まぁ、普通にプレイするならある程度の課金は必要でしょうね。というレベルだ。
恐らく、ほとんどの方の最大関心事項はそれがいくらか、ということだろうがそれはコメント欄で後述する。

○課金アイテムが高い!
あまり下世話なことを書きたくないが、本作の課金アイテムは 高い!!
装備一式(WARFRAME・プライマリ武器・セカンダリ武器・近接武器・センチネル・オシャレアイテムなど 各一つずつ)を課金だけで揃えようとしたら恐らく三〜五千円かかるだろう。重要なのでもう一度言っとくが装備一式だけで、である
もし何も考えずに欲しい装備を好きなだけ買おうとしたら、数万円単位が必要なのではないかと思われる。
自分はあまり課金ゲームをしないが、本作は結構高い方じゃないかと思う。



[快適さ]:0pt
「不愉快なまでに説明不足」
不足というより、そもそも説明がほぼなされていない。
これは課金要素が連動してくるためである。
先ほど、装備一式の課金額について三〜五千円と書いたが、ノウハウとテクニック、そして多少のプレイ時間(多大なプレイ時間ではない)を駆使すれば結構その金額を圧縮できる。もしかしたら無料でもいけるかもしれない。
当然、企業からしてみれば圧縮してもらいたくないのでそんなノウハウやテクニックを教えるわけがない。

ほんの一例を挙げよう。
本作のバトルでは近接攻撃のウェイトがかなり高い。多様な近接攻撃のモーションを使いこなすことは、特に前〜中盤のミッションにおいては死活的に重要である。
しかし、チュートリアルステージではそもそも近接攻撃にそんなバリエーションがあることすら示していない。(一応コーデックスにちょっとした説明がある。・・・本当にちょっとしたものだが!)
さきほど、ある程度の課金は必要だろう。と書いたが、ユーザーの皆様はこの点を最大限考慮されるべきだろう。

「劣悪なナビシステム 迷子続発」
本作のステージは立体的に複雑である。ナビはあるがかなりお粗末なものだ。
慣れればなんとかなるがそれでも厳しいときがある。
特にナビシステムの性質上、ミッション目標が二つ以上あるときは本気で迷うことが多々ある。
史上最強のエンジニアが使うあのナビシステムを望んではいけないのだろうか。

「○と×が欧米仕様」
日本で○は決定×はキャンセルで、欧米は逆である。
で、2014年3月現在本作は欧米仕様のままである。
これは早急にパッチでなんとかして欲しい。
これは本当に困る。これに慣れると今度は国内仕様がプレイし難くなってしまう。


・・・もっとも、快適性については今後のアップデートで向上する可能性がある。
現に、“多様な近接攻撃”については2014年3月以前においては説明すらなかった。
最低評価をしたのはやや尚早だったかもしれない。



[ストーリー]
他で書くべきところが見当たらないのでここに書いておくが、
本作にストーリー性は無い。
と断言できるので、その点は留意されるようにして頂きたい。
間違ってもこの点を期待してはいけない。



[オンライン人口]
本作はオンライン専用ゲームなのだから人口がいないと始まらない。各ステージはソロでもプレイ可能だが、バランス調整が複数人プレイを前提としているのでソロプレイは難しいだろう。
で、肝心の人口だが・・・
序盤〜中盤のステージには人が賑わっているのであまり不自由はないだろう。
しかし、後半のステージにはからっきし人がいない。
もっとも、これは2014年3月現在の状態だ。今後に期待か・・・

COMMENT

『これほどのクオリティとボリュームがあり楽しめるのだから、ある程度課金するのは当然だろう?』
という開発者側の強烈な自負がうかがえる作品だ。
そして困ったことに、そこらの金をむしりとるだけの中身のない課金ゲームとちがって、そう言わしめるほどの内容はたしかに備えている。

本作の課金に対する姿勢はあくどくはない、ただし露骨だ。
(そりゃぁ、ビジネスでやっているんだからお金を取らなければいけないのはわかる。
しかし、もっとオブラートに包んだ方が良いと思う。
・・・そう思うのは典型的な日本人発想か?)
そういったことを踏まえた上で本作をオススメすると、こうなるだろう。


第一に、基本プレイは無料なのだからとりあえずインストールしてプレイされるのが良いだろう。
第二に、ただしプレイ時間の最初の12〜24時間が過ぎるまでは絶対に課金しないこと。これが極めて重要である。

というのも、本作ではノウハウやテクニックによる課金の圧縮額が半端ないからだ。
そのぐらいのプレイ時間を無課金で通したら、そういったノウハウやテクニックがそれなりにわかってくるものと思われる。その上で課金すれば後悔はしないだろう。
逆に性急な課金は必ず後悔すると思われる。本作で課金する場合は特に慎重にすべきだ。

もちろん、そのぐらいのプレイ時間が経ってもイマイチ面白くないと感じたら、単純に合わなかったというだけのこと。さっさとPS4のメニューから削除してしまおう。

「面白くないのは重課金していないからだ。」という考え方だけは絶対に間違っていると断言しよう。
・・・単に貴方が下手くそなだけだ!


さて、以上のことを踏まえ私が個人的に思う本作を無理なく楽しむ“ある程度必要な課金額”だが、
たぶん二〜五千円のラインに落ち着くのではないか。と思われる。
ただし重要なのでもう一度言うが、最初の12〜24時間は無課金で通すべきだ。



おおむね楽しめるゲームだ。しかし、それなりの自制心と忍耐が要求されるが。
PS4を買ってみたは良いものの何か他にやるゲームがない! とお嘆きの貴方。
試しにプレイされてみたらどうだろう?



(・・・しかし、最後に愚痴の一つを言わせてもらうと、
課金ゲームというのは満足度の評価が難しくて困る。
無課金者と重課金者では全く評価が異なるだろうからだ。
計算上総合得点が50点と出てしまったが、もう少し上の点数でも良かった気がする。
今後課金ゲームはコンシューマ機においてもどんどん増えていきそうな勢いだ。
はてさて、どうしたものやら・・・)

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(未クリア)
梅干丸さん  [2014-03-09 掲載]

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総合ポイント
50
(難易度)
3.67
レビュー数
3
スコアチャート Warframeレビューチャート


0%
0-9
33.3%
10-19
0%
20-29
0%
30-39
0%
40-49
33.3%
50-59
0%
60-69
33.3%
70-79
0%
80-89
0%
90-100
【60点以上】
33.3%
【標準偏差】
23.54