【PS4】討鬼伝2
発売元 | コーエーテクモゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-07-28 |
価格 | 8424円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ハンティングアクション ■ プレイ人数:1人(オンライン:1~4人) |
- 総合ポイント
- 60
- (難易度)
- 1.92
- レビュー数
- 12
スコアチャート
GOOD!
〇美しいオープンワールド
本作の特徴はなんといっても美しく広がるオープンワールドだろう。
完璧なオープンワールドとは言い難いが、それでも討鬼伝の設定である様々な時代を反映した領域の特徴を上手く表現している。
狩りゲーというある程度の作業が必要とされるゲーム性において、オープンワールドは必ずしもマッチしているとは言いにくいものの、それでも一定の成功を収めているのではないだろうか。
フィールドを移動しての依頼や、他のモノノフとの共同作戦など、オープンワールドを生かした部分も多い。
〇よりスタイリッシュになった戦闘
基本的な操作設定は前作を踏襲しているが、本作で追加された『鬼の手』は直感的に使えて便利である。
要はフックとかそういう系の要素なのだけれど、単なる移動だけではなく、敵の攻撃モーションに合わせてカウンターをする『鬼返し』など、様々な場面で用いられる。
そして最大の特徴でもある完全部位破壊が行える『鬼葬』では、今まで部位を破壊しても再生していた部分が、完全に破壊出来るようになり、鬼によっては行動が大きく変わる。
これによって今まで厄介だった鬼の多くはかなり楽に倒す事が出来るようになり、まさしくカラクリの勝利と言ったところ。
ただし鬼によっては逆に完全部位破壊をした方が暴れる頻度が上がって危なくなったり、攻撃が届きにくくなって強くなるケースもあるので、その辺は状況判断次第と言ったところだろう。
とは言え、共闘ゲージが個別になった為、全部位破壊もしやすくなっており、狩りゲーの持つ作業感を、敵を破壊する爽快感が上回っている部分も多い。
また敵の体力も前作に比べると減っているようで、割と討伐にかかる時間も短くなっている点も嬉しいところである。
〇熱いストーリー
本作は西の最前線であるマホロバの里が舞台であり、そこに現れた謎のモノノフが主人公となる。
前作から2年後の話になっており、基本的には独立したストーリーだが、前作の登場人物が出てきたり、絡んでいる設定もあるので、ある程度前作を知っていた方が分かりやすいだろう。
とは言え、シナリオ自体は非常に王道的というか、仲間内の対立から、黒幕を倒す、という少年漫画的な展開になっているので、まあ本作から始めたとしても十分に理解出来るだろう。
BAD/REQUEST
〇オープンワールドの弊害
GOODでは一定の成功はしていると述べたものの、完全にシステムに馴染んでいる訳ではない。
まずフィールドがある程度広い割りに、ファストトラベルの数が少なく、移動が不便という点。
まあ移動スピードがある程度速いので、そこまで気になる点ではないものの、依頼などでフィールドを移動する事が多いので、やはり移動を面倒に感じる人は多いのではないだろうか。
また、フィールドに徘徊する鬼が固定というのも、探索する意欲が損なわれる。
毎回出てくる鬼は場所によって決まっているので、二三回も出くわせば大体覚えてしまうので、後はただ逃げるだけになってしまう。
フィールドにしか現れないというならまた別だが、任務で普通に狩れるから素材を集めるならわざわざフィールドで狩らなくても任務でやった方が効率的ではある。
今一つフィールドで鬼を狩るメリットというものがないので、結局広いオープンワールドを生かした作りにはなっていないのが残念なところ。
また、各所に配置されたしるべを集めると言う、オープンワールドゲーには付き物の要素も、ただ厄介なだけの収集要素なので、不要だったのではないだろうか。
(ただまあオープンワールドのお約束みたいなものだから、今後もこの手の要素が無くなる事はないだろうけど)
〇続編ありきの仕様
前作のように、恐らく極が出るんだろうな、というのを随所に感じられる。
ストーリーもそうだし、ミタマをくれない仲間がいるのもそうだし、前作にはあった無限討伐任務がないという点もそうだ。
フィールドも地図を見ると結構広く感じられるが、しかし1/3くらいは行けない部分なので、このスカスカ部分を次回に行けるようになるのではないか、と穿った見方をしてしまう。
まあスカスカな東の方は人里だと思うので、そこに鬼が出ても困るのだが。
コーエーが出す以上、完全版が出るのはある意味で既定路線ではあるのだけれど、やはりあからさまにオミットされてる部分が分かるのは少し微妙な点である。
COMMENT
総じて見ると前作から正当に進化したゲームと言える。
武器も細かい調整がなされており、前作よりもバランスが良くなっている。
飛び抜けて強い武器というのもなく、逆に弱い武器もあまり見当たらないので、基本的にはどの武器でも戦えるのが良い。
また仲間NPCも割と強く、オンラインの上級任務もNPCでも十分戦えるので、ソロだけでやりたい人にもやり込めるんじゃなかろうか。
逆に言えば、マルチで戦わないと難しい強敵というのもあまりなく、複数同時討伐系の任務くらいだろう。
新武器である盾剣や仕込鞭、新ミタマの絡なども、従来の武器やミタマと差別化がされており、中々面白い使い勝手である。
しいて言えば盾剣が若干微妙な点があるくらいか。
恐らく次回作が出ると思われるので、まあいつになるかは分からないけれど、それまでにポツポツと武器集めでもやるかな、と思わせるだけの魅力はあるゲームである。