【PS4】ウォッチドッグス2
発売元 | ユービーアイ ソフト (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-12-01 |
価格 | 9072円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクション ■ プレイ人数:1人(オンライン:2~4人) |
- 総合ポイント
- 77
- (難易度)
- 1.90
- レビュー数
- 10
スコアチャート
GOOD!
■いろんな侵入方法があって楽しい
最初はハッキングの手段も限られていますが、リサーチポイントを貯め強化させていくことで色んなハッキングが増え、それによって侵入方法も変える事ができるのは奥が深いと思いました。
警備員をひたすらスタンガンで眠らせてもいいし、RCラジコンやドローンを駆使してもいい、ギャングや警察に偽の情報を流して警備員と撃ち合いさせることもできる。自分自身は全くそのエリアに入らずにミッションをクリアすることもできるので人それぞれのやり方があって楽しいです。
また侵入経路が分からなくても、透過モードでセキュリティロックのサーバがどこにあるのか見たり、防犯カメラからPCやスマホをハックしたり解除したりとハッキングするプロセスもパズル的要素があるので敵の視線をかいくぐり、セキュリティをうまく解除できたときの楽しさもあります。
■メインやサブ以外に遊ぶ要素も多く、また街中いたるところに侵入経路があって楽しい
メインストーリーやサブストーリー以外にも、特定の場所で自撮りしてフォロワーを増やしたり、タクシーとして人を乗せたり(ただ走るだけでなくいろんな要求をされます)、ドローンやバイクを使って公道レースをしたり、街中いたるところにお金やハッキングポイントがあり、それらを拾う為に侵入経路を探したりと色んな遊びができ、楽しいです。
それらの「遊び要素」やフォロワーを増やすことも主人公のメインでの本来の目的に繋がっているので、違和感がないと思いました。
■実際の名所もあってリアル
サンフランシスコを舞台にしており、実際の名所や建造物もあります。中にはそれらの中に侵入するミッションも。拘留された人物を解放するためにある場所に単身乗り込むミッションでは会話の中に映画「ザ・ロック」の例えも出てきたりと、制作者側の遊びもあって楽しいです。
■街の作り込み
最近は高水準なグラフィックのゲームが多々出てきて、ユーザーにとって舌が肥えてきた感もありますが、ものの質感や細部の作り込みは使い回しもあまりなく丁寧に作り込まれているな、と感じました。
また前の項目で書いたようにいたるところにお金やハッキングポイントがあるために、一見ただのオブジェクトに見える建物も連なった奥の建物の屋上から屋根づたいに侵入する必要があったり、リフトを使って屋上に上がったりできるよう色々工夫されているように思いました。
建物のガラスから室内が見えることも多い(ただのテクスチャに見えない)ので、そこも侵入できるのかと思ってしまうくらい作り込まれています。
■NPCが“生き生き”している
他のレビューでも上がっていますが、NPCが起こすリアクションや表現パターンは他のゲームと比べて抜きん出ているように思いました。
こちらの“ちょっかい”に対しての反応も様々ですが、なにより何もしていなくても近隣でいきなり敵対同士のギャングが撃ち合ったり(こちらが両グループを煽ってそれが飛び火することも)、事故に対して警察や救急車に通報する人もいたりと本当に生き生きと存在しています。
街行く人の中にはラインや通話を盗み聞き(盗み見)できる人もいるので、“ウォッチ”ドッグスの名前通り人々のウォッチングが楽しいです。
雨が降れば傘をさして歩いている人もいるし、手をつないだり、街角で口説いているゲイカップルやレズカップルをはじめ、いろんな趣味、嗜好の人もちらほら見れるのも面白いかと。
自撮りした写真の中でゲイカップルがこちらに向かってポーズを撮っているのを見た時は笑いました。(笑)
BAD/REQUEST
■お金の使い道をもう少しほしい
個人的な感覚なので贅沢な部分かもしれませんが、街中いたるところで拾えるお金は使い道が車(バイク)とファッション(あとは3Dプリンターで作る武器やドローンもありますが)以外にもう少し欲しいように思いました。
ファッションの種類もかなり豊富なのでそれはそれでとても楽しいのですが、個人的には車もGTA5のようなカスタマイズ要素があれば最高だったと思います。
■オンライン要素がオマケ
他のプレイヤーに“侵入”したり、警察から逃走している他のプレイヤーをハンティングしたり、ミッションで他のプレイヤーと一緒に協力プレイもあることはありますが、現時点ではまだオマケ程度でそれメインで遊ぶにはまだまだ役不足に感じました。
PvPや協力プレイももっと大掛かりな要素があれば・・・と思います。
■マップ(面積)がもう少し広ければ・・・
前作よりも2倍広くなったマップですが、マップの半分近くを海が占めるので最近の箱庭ゲーに比べると手狭い感じはします。
エリアごとそれぞれがもう少し広ければ。。。密度は濃いというか、部屋や地下駐車場など中に入る事ができる建物も他のゲームと比べて比較的多いのでこの辺は仕方ないかもしれませんが。
■ローカライズが惜しい
海外ゲームの誤訳やおかしい表現があるのはある程度仕方がないと思う中で、ウォッチドッグス2は頑張ってる方だと思いますし、ネットやパソコンの専門用語は日本語に訳しにくいのをよくやってると思いましたが、以下の点で惜しいと感じました。
・会話しているときのメッセージがどちらが喋っているのか分からなくなりがち
会話している人物が映っていれば問題ないのですが、字幕に名前が振られていないので会話はどちらが喋っているメッセージなのか分からない時が多々ありました。特に男同士だと似ている声が多く、聞いて字幕を読んでいるうちに「あれ、これどっちのセリフだっけ」と混乱したことが多かったです。
大まかな流れは分かってもただでさえ専門用語やスラングが多く混乱することも多い中、字幕から誰が喋っているのか分からないまま話が飛んでしまい、結局誰が何をしたかったのかよく分からないままミッションを終えてしまうことも。
・吹き替えで日本語と英語が交じる事も
基本日本語吹き替えですし、ラジオでの曲の合間に流れるDJの会話も日本語で工夫しているなと感じました。
ただ、たまに英語まんまの会話があったり、街中でも日本語と英語が。。。できればどちらかに統一しきってほしかった。
COMMENT
「BAD」は些細なことばかりで、総じて魅力的な一本だと思います。
ハッキングすることをメインにしているのが大きな魅力になっているゲームですが、このゲームをプレイして一番はこの表現力豊かなNPCがあってこその魅力ではないかと思うようになりました。
こういったゲームは横道を逸れてただ街中をウロウロするだけなのも楽しい遊び要素だと思うのですが、その要素を楽しませてくれるNPCのバリエーションや表現力などにもきちんと力を入れているように感じました。
同じルートを繰り返しウロウロしたり、同じ反応をするだけのNPCがいるゲームも多い中、NPCが生き生きしてるとこれほど散策するのも面白くなるのかと感動。
同じタイプのゲームとして代表的なものに「GTAシリーズ」とよく比較されていますが、今後充分張り合える(張り合ってほしい)シリーズだと思います。
GTAシリーズにハマるような人ならなおおススメです。