PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

・オリジナリティ＆システム
「照準モードに入ると時間が停止する」という前情報から、
一体どこにアクション性があるのかはなはだ疑問だったのですが、
実際にやってみると迎撃システムによりユニットの移動という行為自体に非常に緊張感があり、
まさにアクティブシミュレーションゲームとして新たなジャンルを築いたと言ってもいいほどの斬新さでした。
アクション性があるといってもアクションゲームが上手い人が有利になるわけではなく、
きちんと事前にどのユニットをどのラインで動かし、どの位置で発砲して、どの位置で待機させるかという戦略が重要で
しっかりシミュレーションゲームしてるのがすばらしい。
それでいて、事前に立てた戦略通りユニットを動かせるかどうかは
実際に目の前にある現地の3Dの映像情報頼りというところが、
指揮官の立場としての戦術と隊員個人の機動力活用という二つの戦略性があって二度楽しい。

・難易度
なかなか絶妙な難易度でした。
気を抜くと隊長がやられてあっさりゲームオーバーになってしまうこともあるし
隊員が死亡して二度と戦線に復帰できないこともある。
しかしながら、戦闘中にセーブすることも出来るため難しすぎることもない。
ぬるいRPGのようにゲームが作業にならず、常に本気で戦闘に望めるというのは大いに熱中度に貢献している。
2週目はキャラクターが成長していることもあり、いかに短いターンでクリアできるかということに
チャレンジできるモードが加わり、さらに深くやり込める。

・音楽
作曲はFF12の崎元仁さんですが、FF12の時はあまりしっくり来なかったのですが
今回はゲームの内容にばっちりはまっていました。
オーケストラ調の曲が多い崎元さんの曲はこのゲームのように
じっくりと長時間聴くものがあっているようです。
戦闘時間が長いので曲がいまいちだと苦痛になってしまいますが
曲が良いため思わずずっと聴いていたくなってしまいます。

・ストーリー
詳しくは避けますが、ご都合主義のお約束な展開は少なく、あざとい演出も少なく、
比較的淡泊ながらもテーマは意外と深いのではないかと考えさせられる内容でした。
このゲームがキャラ萌え的なゲームに見える人もいるかもしれませんが
そんなことはなく、大人がプレイしてもちゃんと楽しめると思います。

BAD/REQUEST

戦闘中にセーブ・ロードが出来るのに、再戦やブリーフィングに戻るのは
ゲームオーバーにならないと不可というのがちょっと不便かと思いました。

あとは、本拠点にボス的存在を置いて、倒さないと占領できないようにした方が
より戦略性が高まるのではないかと思いました。
2週目はいかに敵を倒さずに占領するかということばかりに集中してしまうので
ちょっともったいないと思いました。

COMMENT

評価が5段階評価だったので今回は満点に近い点数を付けましたが
10点評価でいうとオール9点に近いといった感じでしょうか。万人向けだと思います。
自分の中ではシミュレーションゲームとしては歴代1位、全ゲームの中でも10位以内に入る内容だったと思います。
プレイ時間も、1週目だけでも40時間近くあり、満足できました。
このゲームシステムを使ってぜひとも続編や関連作品を作っていただきたいと思います。