PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

○町の再限度…グラフィックス＋０．５
神室町、琉球街のモデルとなった街の近くに住んでいたことがあって、両エリアには馴染みがある方だと自認していますが、再現度（街の雰囲気）はなかなか高いと感じました。以降の作品でも是非この路線を継承して、歩き回るだけでも楽しくなるような舞台を作って欲しいと思います。

○リアル志向の３Ｄモデル…グラフィックス＋０．５
いい意味で美男・美女すぎないモデリングが世界観とマッチしています。某ＲＰＧのようにホスト・アイドルモドキのキャラでなくてよかった。もちろん、桐生さんはじめメインキャストは十分男前や美少女の範疇に入りますが。

○声の演技…サウンド＋１
俳優さんとはいえ必ずしも声のプロとは言えない人たちが声を当てているということで、声の演技には全く期待していませんでしたが、この作品に関しては成功していると感じました。特に島袋力也を演じた藤原竜也さんが良かった。これくらいの結果を残してくれるのなら、タレントが声当てるのに文句言わないんですけどね…

○シンプルだが多彩なアクション…熱中度＋１、快適さ＋１
アクションが苦手でも、ｅａｓｙならボタン連打と回復アイテムお大尽アタックでなんとかなるし、難易度を上げれば、「相手のこの技を誘ってそれにカウンターを合わせる！」といった楽しみ方もできます。さすがにデッドライジングには及びませんが、ステージやアイテムを使った様々なアクションが用意されているのも高評価です。やはりアクション部分のデキが良いと楽しい。

○日本型箱庭ゲームの一つの回答…満足感＋１
移動などの自由度はさほどではないが十分デキのいい箱庭の中に、予め豊富に用意されたミニゲームやサブクエストの数々。そしてそれらの位置づけが、あくまで「遊びはいくつか用意しておくので、気に入ったやつで遊んでくれ」というスタンスがいい。海外の「遊ぶための世界と道具は用意しておくから、あとは自分で遊び方考えて勝手に遊んでくれ」という箱庭ゲームとは違う、日本ならではの箱庭ゲームの提唱という感じで好印象です。

BAD/REQUEST

×無敵で心優しい正義の「極道」
「龍が如く」シリーズは本作が初めてで、あまり本作の世界観やシナリオに思い入れは無いのですが、やはり（元）極道者が正義の味方っぽい流れというのは抵抗があります。これは純粋に好き嫌いの問題かもしれませんが、もっと一般人との溝に悩む描写があったり、過去の罪（本人は意図していなかったとしても極道であれば結果的に一般人を不幸に陥れたことも多々あるでしょう）を被害者から追求されて苦しむイベントとかあってもいいかなと思います。桐生さんの和製セガールっぷりをみるのも、それはそれで楽しいですが（笑）。

×キャバつくの必要性
話題のキャバ嬢とのコラボと「キャバつく」の存在は、単なる宣伝効果だけでなく、将来を見越して「ユーザー層を広げておかないといけない」という戦略的判断もあってのことと思います。しかし、キャバ嬢達の声や歌が浮いていて興醒めです。他の俳優さん達の演技が良いだけに、そのギャップがすさまじい。正直なところ、こんな部分にギャラ・製作時間・容量その他諸々を割いてほしくないと思います。

×アイテム周りの仕様がイマイチ
アイテム欄がすぐいっぱいになるが、アイテム管理がイマイチ不便です。アイテム数は結構ありますが、装備可能なアイテム数が少ないと感じます。特に防具系は状態異常への耐性アイテムなど実質必須のアイテムが少なくなく、ほぼ固定枠となりセットアイテム等を装備する余裕がありません。このあたりは、もう少し使い易く、柔軟性をもたせて欲しいと感じました。

×通行人が単なるオブジェクトでしかない
贅沢な不満かもしれませんが、通行人が単なる背景・オブジェクトといっしょで、ゲームの進行にほとんど関わってこないのが惜しい。せいぜいチェイスアクションの際に障害物になるくらい。アサシンクリード２のように、通行人にも何かギミックとしての役割があればいいのに、と思います。

不満もありますが、減点するほどの酷さではないと思いましたので、点数評価には反映していません。

COMMENT

３７型プラズマＴＶ＋ＨＤＭＩ接続。「龍が如く」シリーズは本作が初プレイ。従って、シリーズのファンの方からみると頓珍漢なことを言っているかもしれません。単純に一「アクションアドベンチャー」として見て、よくできた良作だと感じました。
ベスト版を買って遊びましたが、４がこの路線の正統進化なら、発売日に買ってプレイしたいと思います。