PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

　　1
　過去に出た2作品を組み合わせ、多少の改善を加えたものである。
　私が特に良いと思えた所は、難易度の改善であった。最初のオロチは、極端に敵の攻撃力が高く、次に出たオロチは、体力、攻撃力共に低すぎたのであるが、今回は、その中間のバランスになっている。難易度については、2作品で迷走していたのだが、今回で、ついに適切なバランスを見つけたようである。
　　2
　ドラマティックモードと言う、外伝的なモードの、キャラクターが固定される仕様が改善された。　一回クリアしてからではあるが、なかなか面白いステージもあるので、これは素直に評価出来る。これ位は、最初からやっておくべきだとは思うが。それを言うのは無しにしよう。

BAD/REQUEST

　　1
　このシリーズの一番の魅力は、歴史物を扱っているところにあると思っている。
　人物が大きく脚色されていようと、史実をある程度無視していようと、実在した偉人を使用出来、実際にあった合戦に参加出来る。この部分にこそ、他のゲームには無いオリジナリティがあると、私は思っている。
　世界を融合し、新しい異世界を作り出してしまったために、戦乱の時代を生きた武将、時代を動かした戦と言う要素は排除され、魅力的な武将達が、有名武将の名を冠しているだけのただのキャラクターに成り下がってしまった。
　時代を動かす一戦では無く、ただの戦、キャラクター達がただ戦うだけの戦場にも、魅力を感じ取る事は不可能であった。
　これら最大の魅力を捨て、単なるアクションゲームにしてしまった無双に、オリジナリティも面白さも、一切感じ取る事は出来なかった。

　　2
　2作品を合わせたのは良いが、ステージの難易度がおかしい事になっている。
　最初の作品のステージの難易度が3までしか無く、次の作品の難易度に1が無いのである。2作品を通して、一つのストーリーになったからだとは思うが、何か違和感が残るのである。

COMMENT

　脚色されたキャラクターや、大量の敵を倒す楽しみでは無く、歴史物を扱っている事に魅力を感じる者は、オロチには手を出さない方が賢明である。
　一番のオリジナリティを捨て、ほとんどコーエーのオリジナルとも言える、脚色されたキャラクター同士のやり取りに力を入れ、アクションゲームとして見た場合の、大量の敵や敵武将との戦闘の駆け引きでは無く、ただ倒すだけと言う要素に力を入れた本作は、シリーズでも、特に評価が分かれる作品であると思われる。