【PS3】KILLZONE 2(キルゾーン2)
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009-04-23 |
価格 | 6980円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ファースト・パーソン・シューティング ■ プレイ人数:オフライン:1人 / オンライン: 1-32人 【廉価版】 ■ 発売日:2010/12/02 ■ 価格:2,980円 |
GOOD!
敢えて、ゲーム性をさほど考慮に入れずレビューしてみます。
ヴィサリの扇情的演説からISAの宇宙船団発射に始まるオープニング。そのクオリティが、ゲームにしては凄まじい。アップのヴィサリの顔肌や口の動きが滑らかで、主人公と相棒(?)が基地から出てくるシーンは壮観。そしてオープニング全体が映画の特報のようで、巧く惑星ヴェクタへの行程をまとめてあります。ムービーシーンは総じてかなりのクオリティの高さだと思います。
本編では、ミッションの最初や最後に挿入されているムービーはシームレスで、演出が非常に凝っており且つ簡潔であるため見ていて飽きません。説明過剰でテンポの崩壊したムービーとは雲泥の差に見えます。更に、FPSにしては珍しくプレーヤーキャラクターが役として非常に立っており、ムービーシーンで映画の視点を楽しみ、ミッションは自分でプレーできるという面白い構造になっています。
私はKILLZONEの前作を知りませんが、公式サイトに概要もあるし、ストーリーを追う上で問題はないと思います。概要を読み込めば、ヘルガーンはジオン公国を彷彿とさせること請け合いですかね(笑)。とは言ってもモビルスーツが出てくるわけでもなく、わざわざ臭い台詞を演出たっぷりで吐かせるわけでもなく、かと言ってよくあるアメリカ的御都合主義万歳の「正義が勝ってお終い」でもない。そういう意味でラストはなかなか印象的に感じました。
ただ、何よりも一番印象に残るものを挙げるとするなら、それは多分、THE MATRIXを彷彿とさせるテーマ曲ではないでしょうか。ラストのポップアートと共に流れるテクノサウンドも良かったけれど、結局スタッフロールのテーマ曲が何もかも打ち消してしまうような感じ。
BAD/REQUEST
絵的に、女性科学者の顔のモデリングは無いな、と思ってしまいます。男性キャラクターはどれも個性的で並以上に描き込んであるのに、唯一(?)の女性キャラクターがお粗末で見劣りしてしまうように感じます。なにもグラマラスな美女を求めている訳ではないですが(むしろそうだと興醒め)、もう少し何とかならなかったのかな、と思います。
ストレスのたまった点が幾つかあります。ミッションロードの長さとオートセーブや次ミッション移行時のフリーズ散発です。完全にフリーズして動かなくなる訳ではないのですが、一時的に動かなくなったりします。その影響でキャラクターの台詞が一部ループしたり映像が飛んだりするのは頂けませんね。
他にも味方AIが阿呆に感じる時があります。進路を塞いで進行の邪魔をしたり、わざわざ射線に入り込んでくる時は苛つきます。無鉄砲に突っ込んでいって救助を求めるので、助けに行ったら敵だらけで治療している間にやられるとか、おまえは阿呆かとなじり倒したくなってきます。
COMMENT
ハードクリア済み。
多分、ゲーム性については沢山の方がレビューすると思われるのと、個人的にゲーム性自体にさほど違和感やストレスを感じなかったので上述のような体裁になりました。
トロフィーがたくさんあり、機密文章収集やシンボル破壊などのやり込み要素があるのでオフでもやる事があるし、オンラインで階級を上げてスナイパーまで到達することを当面の目標と考えれば、なかなかやり込めるのではないでしょうか。
操作性について海外で不評だったそうですが、最新パッチで修正されたのか、少なくともCoD4の操作性(一般的なタイプ?)と変わりなく出来きるように思います。縦横軸の感度も各自適切なものにすれば問題ないでしょう。
およそCoD4と比較されると思いますが、それぞれの作風の趣旨が違うので厳密にどちらが上だとは言えないでしょう。少なくとも両作品ともに映像のクオリティが高いということは言えると思いますし、なによりもソフト不足だったPS3にクオリティの高い固有ソフトが出た事は嬉しいですね。