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【PS3】スターオーシャン4 ─THE LAST HOPE─ INTERNATIONAL

発売元 スクウェア・エニックスオフィシャルサイト
発売日 2010-02-04
価格 8190円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon(廉価版)
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:RPG
■ プレイ人数:1人

【廉価版】
■ 発売日:2011/04/21
■ 価格:3,990円



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 4pt 3pt 5pt 4pt 3pt 2pt
総合点
80pt

GOOD!

・戦闘(サイトアウトシステム)
敵にターゲットにされている状態で、素早くその敵の死角に動き自分を見失った状態にさせ、その隙に攻撃するシステム。
サイトアウト状態での攻撃は必ずクリティカルになります。
基本的に難しくない操作で出すことが出来て演出も良いので爽快です。
常にサイトアウトばかりでいいというわけでもないので、状況に応じて積極的に使うところ、使わず攻めるところを使い分けるなど多彩な戦術が可能です。
今までにない戦闘システムを取り入れた部分でオリジナリティは高めの4点にしました。

・戦闘(ボーナスボード)
クリティカルで敵を倒すと経験値が割り増しになる青いクリスタルがボードに溜まります。
他にも戦い方によってお金が割り増しになったりするものもあり。
このボードが戦闘終了後も継続することで、ただ戦闘に勝つだけじゃなく、長期的により有利になる戦い方を考えるのも楽しいです。
必ずクリティカルが発生するサイトアウトの有効さが増している要素でもあります。
また、クリティカルをこちらがくらったり倒されてしまうと作ったボードが崩れてしまうので緊張感のある戦闘が楽しめます。
もちろん、ボードを活用しなくても問題なく進められます。

・スキル
シリーズおなじみですが今回も健在です。
アイテムの収集や開発に関するもの、戦闘での技や呪文、能力アップ系や戦闘中の自動発生系のものなど揃っていて自由にスキルポイントを振り分けられるので、プレイスタイルに合わせた育成が可能です。

・アイテムクリエイション
パーティのメンバーが集まってレシピの開発を行い、メンバーの組み合わせ次第で新しく開発できることもあるので面白いです。
キャラクターごとにアイテムクリエイションに関する固有スキルがあり作れる物が増えていくのでそういう意味で仲間が増えると嬉しくなります。
合成によって装備品などに自分好みの特性を付けられるのも良いところです。

・やりこみ要素
闘技場、戦闘行動によるアーツコレクション、モンスターコレクション(ジュエルにできることで有用性が)、クエスト、闘技場、クリア後のダンジョンなどやりこみ要素は極めて豊富にあります。

上記のここまでの内容から、熱中度は5点です。

・ストーリー
中盤の展開については残念な部分もありますが、それ以外は概ね良かったです。
様々な文明レベルの色んな惑星に行き、事件が起こりそれを解決していくという流れがあり、星の海を旅しているという実感があって、特に序盤の方はワクワクしました。
王道のシナリオですが、今回の4は過去作につながる始まりにあたる話なので、これくらい王道の方が良いと思います。
途中で様々な伏線を張り、それを終盤で回収している展開は意外性もあって面白かったです。
随所に挟んであるネタっぽいイベントは個人的にはありです。

・全体マップが見やすい
人や店のマーク、出入り口のマーク、何かが起こるところではビックリマーク、スキルを覚えていれば宝箱や採取ポイントのマークも表示されるのでどこに行けばいいか分かりやすいです。
ただ、スタートボタンでこの全体マップが見られることと、マップの見方を理解するまでは現在位置の把握や移動が難しかったので(ここは悪い部分)、初めてプレイされる方はまずこの全体マップのことを最初に確認することをおすすめします。
これを理解しているかどうかで快適さは大きく変わるかと思います。

・ロードが速い
当たり前のように思えますがこういう大事なところがきっちり出来ているのは好印象です。

・グラフィック
さすがに綺麗ですしムービーも見入ってしまいます。
海や山などの自然の背景が特に綺麗で、波打ち際を歩くのが大好きです。
広大なマップを自由に走り回るのはいかにも冒険をしているという気分になれます。
一部キャラがドールっぽくなりすぎている部分は気になりますが・・・

・音楽
戦闘曲を中心にゲームを盛り上げる曲が揃っています。
テンション上がる曲だけじゃなく、オカリナの曲もお気に入りです。
全体的に無難な出来だと思います。

・英語への切り替え機能
インターナショナル版なのであって当然ですけど、英語にするとまた雰囲気が変わって新鮮に楽しめました。

BAD/REQUEST

・カメラワーク
一番気になったところです。
マップの移動中カメラが急にキャラに近づきすぎたり、キャラの移動の合わせてスムーズに動いてくれないので移動する方向変えるたびに自分でカメラを回したりしないと移動しにくく、ストレスがたまる部分もありました(特に慣れない序盤)。
右上に小マップ、スタートボタンで全体マップが表示されるのは良いところですが、逆にこれがなかったら自分が今どこにいてどこに行けばいいのか把握しにくいです。

・キャラクター
好きなキャラもいますがこれは悪い方に入れました。
パーティキャラはまず万人向けではなく、特に女性キャラは揃いも揃って非常にクセが強いです。
星の海の旅らしく多くの惑星から集まったパーティという感じは出ていますが、もう少し何とかならなかったものかなと思います。
私はさほど気になりませんでしたが、人によってはかなり気になると思います。
遊牧民の少女など仲間にならないキャラに良キャラが多いだけに残念です。
主人公とヒロインは地球人ということもあってかストーリー同様に王道設定です。

・中盤のストーリー
中盤の展開が残念でした。
主人公が過ちを犯し挫折を経験しそれを乗り越えることで成長する、という流れ自体はあってしかるべきかと思います。
しかし、その流れに入る部分から主人公が突然別人になったかのようにおかしくなり、到底賛同出来ない人間の明らかに罠と思える主張に乗ってしまうという部分は納得できませんでした。
未開惑星保護条約が出来るきっかけになる部分ですので、そこでそういうことが起こること自体は仕方ないのかもしれませんがちょっと都合が良すぎで不自然に感じました。
この部分と、その後主人公が落ち込み、立ち直るまでの流れを上手く作っていたらもっと良い作品になったのにと思わずにいられません。

・キャラごとのカップルエンディングがない
従来通り欲しかったです。
加えて、こうなったことで主人公とヒロインの関係にかかわる描写が少しくどく感じました。

・セーブ後「引き続きセーブしますか」と表示される
・ゲーム開始時、カーソルがニューゲームのところに合わさっている
ちょっとした動作ですけど毎回のことなので気になります。

COMMENT

イベントは長いものが多く、マップやダンジョンも広いですので、じっくりRPGを楽しみたい方におすすめです。

スターオーシャンは2で出会い、2と3どちらも相当にやりこんでいます。
トライエース作品ではヴァルキリープロファイルシリーズも好きです。

今回の4は全体的に見ると、ある程度満足出来る内容でした。
ただ、大きな期待をしていた分気になる点も色々とあり、「満足度文句なし!」とまでは言えないので、満足度は4点止まりです。
それでもスターオーシャンをプレイしているという充実感はずっとありましたし、サイトアウトシステムのような戦闘システムを取り入れたり、相変わらず流石だと思える部分も多くあり安心しました。

スターオーシャンシリーズがこれからどうなるか分かりませんが、今後も良い作品、さらに素晴らしい作品が出るよう期待しています。

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
みゅうさん  [2010-02-11 掲載]

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総合ポイント
61
(難易度)
2.21
レビュー数
34
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