結婚、浮気といったどろどろした男女関係をメインテーマとするゲームはあまり見ないため、ストーリーは純粋に楽しめた。 やはり女神転生シリーズを作っている会社だけあって、リアリティの中にいろいろとありえないものが混ざっている。 そんな独特の世界観がアトラスらしく良い。 冴えない主人公が良く言えばじっくりと、悪く言えばだらだらと葛藤する序盤から中盤とは打って変わって、終盤の盛り上がりは特筆に値すると思う。 エンディング前に飽きることがないというのはシナリオ面で優れていると言える。 ストーリーを進める上で攻略する必要があるパズルが全部で9ステージほどあり、全体的に難易度は高め。 システム面での救済措置がそれほど充実しておらず、攻略法が一つに定まっていないため、プレイヤーの手腕が十二分に試される硬派なパズルである。 何度も死んでいくうちに解法が閃くなどして、絶望的状況を突破したときの達成感はかなりものだった。 ゲームに癒しや爽快感を求めるのではなく、貪欲にゲームクリアの達成感を味わいたいプレイヤーにはおすすめだ。 また、ミニゲームやスペシャルステージ「バベル」など、やりこみ要素も多い。 「バベル」はネットランキングにも対応しており、本編クリア後もそれなりに遊べる。 しかし本編で残念ながらパズルに対して嫌悪感を抱いてしまったプレイヤーにとって、このやりこみ要素は苦痛以外の何物でもないため、熟慮してからの購入をおすすめする。
やり直し・ゲームオーバーが終始ついてまわる作品であるにもかかわらず、ロード部分が多く、ゲームオーバーから再挑戦までの、一連の手続きが煩わしいことこの上ない。 イベントスキップ機能が、ゲームオーバー後に見ることになる会話イベント時に機能しないのが、個人的には非常に気になる。 システム面での快適さがないため、全体的にテンポが悪い。 パズルの難易度や複雑さ、そしてそれを攻略したときのプレイヤー側の達成感を追求するあまり、細かい所が煩雑で作りこまれていないという印象を受けた。 難易度が高いのは大いに結構だが、システム面での作りこみの浅さが、ゲームをクリアするために何度もリトライを繰り返すプレイヤーの視点に立って製作しているのか、疑わしいレベルである。
かなり腰を据えてプレイするタイプのゲームだった。 自分はステージを1つクリアするごとに、次のステージへの期待感と恐怖感でいっぱいだったが、そうではなく、ただ単に鬱陶しいと感じる人もいるかもしれない。 何度もリトライして、じっくり考えて少しずつ進んでいくという過程を楽しめる人には良作だが、ストーリー展開を手っ取り早く追いたいという人には向いていないかもしれない。
GOOD!
結婚、浮気といったどろどろした男女関係をメインテーマとするゲームはあまり見ないため、ストーリーは純粋に楽しめた。
やはり女神転生シリーズを作っている会社だけあって、リアリティの中にいろいろとありえないものが混ざっている。
そんな独特の世界観がアトラスらしく良い。
冴えない主人公が良く言えばじっくりと、悪く言えばだらだらと葛藤する序盤から中盤とは打って変わって、終盤の盛り上がりは特筆に値すると思う。
エンディング前に飽きることがないというのはシナリオ面で優れていると言える。
ストーリーを進める上で攻略する必要があるパズルが全部で9ステージほどあり、全体的に難易度は高め。
システム面での救済措置がそれほど充実しておらず、攻略法が一つに定まっていないため、プレイヤーの手腕が十二分に試される硬派なパズルである。
何度も死んでいくうちに解法が閃くなどして、絶望的状況を突破したときの達成感はかなりものだった。
ゲームに癒しや爽快感を求めるのではなく、貪欲にゲームクリアの達成感を味わいたいプレイヤーにはおすすめだ。
また、ミニゲームやスペシャルステージ「バベル」など、やりこみ要素も多い。
「バベル」はネットランキングにも対応しており、本編クリア後もそれなりに遊べる。
しかし本編で残念ながらパズルに対して嫌悪感を抱いてしまったプレイヤーにとって、このやりこみ要素は苦痛以外の何物でもないため、熟慮してからの購入をおすすめする。
BAD/REQUEST
やり直し・ゲームオーバーが終始ついてまわる作品であるにもかかわらず、ロード部分が多く、ゲームオーバーから再挑戦までの、一連の手続きが煩わしいことこの上ない。
イベントスキップ機能が、ゲームオーバー後に見ることになる会話イベント時に機能しないのが、個人的には非常に気になる。
システム面での快適さがないため、全体的にテンポが悪い。
パズルの難易度や複雑さ、そしてそれを攻略したときのプレイヤー側の達成感を追求するあまり、細かい所が煩雑で作りこまれていないという印象を受けた。
難易度が高いのは大いに結構だが、システム面での作りこみの浅さが、ゲームをクリアするために何度もリトライを繰り返すプレイヤーの視点に立って製作しているのか、疑わしいレベルである。
COMMENT
かなり腰を据えてプレイするタイプのゲームだった。
自分はステージを1つクリアするごとに、次のステージへの期待感と恐怖感でいっぱいだったが、そうではなく、ただ単に鬱陶しいと感じる人もいるかもしれない。
何度もリトライして、じっくり考えて少しずつ進んでいくという過程を楽しめる人には良作だが、ストーリー展開を手っ取り早く追いたいという人には向いていないかもしれない。