【PS3】Deus Ex(デウスエクス)
発売元 | スクウェア・エニックス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-10-20 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションRPG ■ プレイ人数:1人 |
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発売元 | スクウェア・エニックス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011-10-20 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションRPG ■ プレイ人数:1人 |
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GOOD!
1)物語をスマートにまとめあげた点
攻殻機動隊チックな内容の本作はテキストの量が多めで、序盤から専門用語がビシバシと飛び交います。最初のうちは話の展開にやや置いてけぼりを喰らいましたが、テキストをじっくり読むようにしていたら、徐々に話の輪郭が見えてきました。そこからが本当に楽しかったです。
本作のストーリーはクドくて長いムービーなどではなく、自分の足で稼いだ情報や自らが置かれている状況などからおおよそ理解できるようになっています。なお細かい世界観などは各所にあるPCをハッキングしたり、電子新聞を読んだりする事でわかります。
積極的に知ろうとしない限りは細かいことは判りませんが、あえて寄り道をしなくても話の大筋は理解できると思います。
本作は1周するのにせいぜい15〜20時間程度ですが、その中で膨大な情報を上手く纏めあげていると思いました。必要な情報をプレイヤーに提供し、後は想像に任せる。(あるいは自分で調べさせる)。そのスマートさに好感が持てました。
2)撃ち合いを否定するかのようなゲームデザイン
敵の銃撃が非常に痛いので、基本的にはステルスで進んでいきます。主人公の各種スキルはステルス行動を補助する物が多く、
(壁破壊、光学迷彩、ハッキング、身体能力強化、壁の透視、…etc.)
取得したスキルによって攻略の幅が広がるのが良いですね。
3)ソーシャルバトル
一般人から犯罪者、大物科学者に至るまで、多くのNPCと舌戦を行うシステム。会話の選択肢によってその後の展開に影響をおよぼすので、安易な選択はできません。
正解の選択肢はそれまでの自分の行動によって変わるらしいです。
(私はソーシャルバトルを有利に進めるスキルを使っていたので、正直よくわかりませんでした)
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テキストを読んだり、聞きこみをしたり、ステルス行動をしたり…食事やトイレに行くのも忘れてハマったゲームは久しぶりでした。ゴリ押しが効かない点がステルスの重要性を高めていて、侵入手段やスキルの割り振りを考えつつ進むのが楽しいです。
BAD/REQUEST
1)敵の聴覚が鋭すぎる
遠くにいる敵がちょっとした物音で反応するので、簡単に釣れてしまいます。
近くの壁にダンボールやゴミ箱をぶつける→様子を見に来た敵をステルスキル を繰り返し。
中盤以降はさすがにここまで簡単には行きませんが。
2)ハッキングの重要度が高すぎる
取得できる経験値が高い、アイテムが手に入る、ドアロック解除、タレット乗っ取り、監視カメラ等の無効化など、ハッキングによって得られる恩恵は多いです。
本作では用意されているスキルを全て取得することはほぼ不可能なので、どうしても取捨選択を迫られます。ところがハッキングが便利すぎるので、自然とハッキング系スキルに割り振るポイントが増え、他のスキルを諦めざるを得なくなります。
便利というより、ほぼ必須スキル。
3)一部のボスが空気
このゲームには2種類のボスがいます。一つはソーシャルバトルで戦う名士達。もう一つは傭兵部隊の3人の幹部達。
問題は後者。ストーリーの立ち位置的にも地味な彼らと唐突にバトルが始まったと思ったら、そのバトルが恐ろしくつまらない。グレネードを数発投げれば片がつくボスなど面白いはずがない。
紅一点の女ボスに至っては笑うしかありません。わざわざ声優を当てているのに、寡黙なカマキリ女ときている。(ビックリするほど喋らない。)おまけに光学迷彩で動き回るので面倒極まりないです。
4)街の移動が面倒
2つの大きな区画を幾つかの細い通路で繋いだかのような造りになっていて、事件の聞きこみの為に区画の間を何往復もさせられます。
COMMENT
何か特別目新しい事をやっているわけではない。ですが、本作はメタルギアソリッド(PS1)のような昔ながらのステルスアクションの、一つの完成形とも言える気がします。
個人的には、エルードやホールドアップができればなお良かったと思います。
(特に、ホールドアップで情報を引き出す事ができたら、先に述べたハッキングの重要度を下げることが出来たのではないでしょうか。)
人体拡張を施された男が、その人体拡張技術の是非をめぐる対立に巻き込まれていくというストーリーに惹かれました。主人公アダムはアクション面でも、会話中でも、あらゆる局面で選択を迫られます。エンディングですら選択制で、どのエンディングをグッドエンドとするかはプレイヤーの価値観によるでしょう。
主人公=プレイヤーなんだという事を実感しつつ最後までプレイできた、素晴らしいゲームでした。