オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 1pt |
76pt
GOOD!
ストーリーが非常によかったです。メインストーリーにからむキャラクター達の心情がよく表現されています。アニメアニメしたグラフィックと、主人公に随行する「イッスン」のキャラクターから、もっと子供向けの展開なのだろうと思っていたのですが、皆しっかりとした「青年」の悩みを持っています。
戦闘アクションはとても気持ちがいいです。私はこの手の「ロックできない」「照準もない」というゲームが非常に苦手なのですが、普段の苦手意識が全く出ずに楽しめました。この世界観とキャラクターでよくぞここまで爽快で力強いものを作れた、と感心します。
武器種は3つきりしかないのですが、「表」「裏」(右手左手みたいなもの)の装備でモーションがまったく異なります。プレイヤーの性格も出るでしょうし、敵によっても最適な組み合わせが変わってきます。よりスタイリッシュに勝つ工夫が楽しくなります。
BGMや新敵登場時の短いムービー演出なども、軽快でとてもいいです。鼓とお囃子が絶妙です。
謎解きと探索も非常に楽しいです。ふと見上げるとあんなところに宝箱。どうやって取るねん。これこれこういう筆わざが手に入るのかな・・・という想像が膨らみます。
新技を獲得したら一旦戻ってアイテム収集・・・ゼルダ・メトロイドの展開そのまんまですが、同じ脳みそを使う作品が初見で楽しめるのは嬉しい。細かいこと気にしない。
BAD/REQUEST
主にカメラです。
カメラには主観、3人称近接、俯瞰があります。近接がメインのカメラとなります。
近接カメラは主人公を大きく写し、半ば地面を這うように配置されます。主人公が疾走する様が格好いいので、その演出のためにメインにすえているのでしょう。しかし、探索時は見にくくてたまりません。視野が狭くて地理が把握しにくく、入り組んだ初見エリアでは目が回ります。
ボタンひとつで主観・俯瞰に変更できますが、ストーリー進行イベントが起こるたびに近接に戻ります。一旦ユーザが俯瞰にしたら、それはユーザが示した「俺はこれがいいんだ」「近接やめてくれ」というサインなのですから、勝手に戻さないでいただきたかった。
戦闘場面のカメラはかなりいい出来です。何故これを全編で維持できなかったろう?
3D空間を2Dの画面でプレイする以上、奥行きが分かりにくいのは宿命ですが、キャラクターや背景が平面的に描かれているが故に、分かりにくさに拍車がかかっています。影も真っ黒な筆書きで、地面から離れているとき薄墨にする、または小さくする、などの配慮もありません。
飛び越えや飛び移りの際に側面にカメラを移してマリオ的に操作したいのですが、方向補正がかなりきついため、主人公が着地する頃には斜め45度から真後ろくらいのところまで戻ってしまいます。連続ジャンプなどは本当にきびしい。
COMMENT
PS2版は未プレイ、絶景版が初プレイとなります。
PS3のワイヤレスコントローラのみの使用です。Lスティックではいまいち書きにくいかも知れませんが、慣れてくれば大分思ったとおりに書けるようになるでしょう。書いている途中は時間も止まるので、焦らずやればOKです。
謎解きは簡単め、戦闘はチョー簡単め。ストーリーを楽しみたい、アクションは苦難なしに爽快感だけ感じたい、という方向けのゲームです。ゼルダ・メトロイドが好きな方にはお薦めできますが、しかし、ほんとーに簡単ですよ。
謎解きは、メインストーリー部分はまったく詰まることがありませんでした。キャラクター達がかなりズバリなヒントを言います。さらに、言われる前にもう分かってしまうことが多かったです。
戦闘では、回復を多少した以外のアイテム使用はなし。死亡も、死亡を防ぐ即時復活も、ともにゼロ回でした(ゼロであるがゆえに「本当に即時復活できるのか」も我ながらアヤシイです)。売却できるアイテムをいくつも拾えるので、わたしよりアクション苦手な方でも、単にクリアするだけならおそらく金策不要です。
でも、簡単で文句が出るようなクオリティではなかったです。手を変え品を変えが楽しい、きちんと練られたいい作品でした。
なお、プレイ再序盤に「次はこっち!」という矢印が出ますが、最初だけ。その手の無粋な道案内は全編通してほとんど出ません(流石にそこまで簡単じゃない)。いやな予感は杞憂に終わるのでご安心を。
もう一つ。ゲーム内でも「セーブ分けしろ」というメタな指南をされますが、クリア後のコンプ作業がしたい方は、複数スロットのローテーションなどをしておいた方がいいです。最終局面で、後戻りできなくなるようです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 5pt | 4pt | 5pt | 3pt | 1pt |
86pt
GOOD!
・世界観
日本昔話をゲームにしたような感じで、日本人なら知っているような名前が多々でてきます。
また和を限りなく再現しており、和が嫌いじゃない限りのめり込めるでしょう。
・ストーリー
ストーリーは見事です。
笑わせられたり、感動させられたり、
クリア後このゲームに拍手を送りました。
・筆しらべ
ゲーム内で絵描いて枯れ木に花を咲かせたり、太陽を描いて朝にしたり。
月を描いて夜にしたり、風だって自由に操れます。
つまりなんでも操れる神様になれるのです。
・戦闘
基本□連打なのですが、筆しらべによりマンネリを打破しています。
・HD化
HDリマスターによりかなりキレイになっています。
他のHDリマスターと比べても1つ上を行く完成度です。
現時点で最高のHD化でしょう。
BAD/REQUEST
・判定
判定が若干曖昧。
ハスを描いてもハスにならなかったり、桜花が反応しずらかったりと若干不備がある。
・カメラ動作
カメラ動作がもっさりしている。
慣れれば問題ないのだがオプションで変更できるようにするべきだった。
・ヒント
イッスンのヒントが優秀すぎる。
考える前に答えを言われることも…。
COMMENT
このPS3版が初プレイです。
近年のゲームにはない独自の要素が溢れ出しており、非常に楽しめました。
またストーリーも非常に完成度が高く、思わず涙を流してしまう場面も…。
私は普段FPSをメインに遊んでおり、こういうゲームは久々なのですが、ゲームっていいな〜と、
思わせてくれる、感じさせてくれる素晴らしいゲームです。
是非普段ゲームをやらない方や戦争ゲーに明け暮れている方にプレイして欲しいです。
日本が送る真の和ゲーです。
日本のゲームの開発力が年々弱くなっていっていますが、日本のクリエイターはこのゲームをプレイし、和ゲーとはどうあるべきなのかもう一度考えて欲しいです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 1pt |
75pt
GOOD!
・和風なグラフィックが良い。
・花を咲かせた時の感動は何とも言えない。
・筆しらべが楽しい。
・ぬるゲーマーなので、簡単なのが良い。
・なんか走ってるだけで楽しい。
BAD/REQUEST
・悪い点はほぼ、見当たらない。
簡単すぎて物足りないかもしれない。
・シンプル過ぎて、全く気がつかないと全く進まなくなる事ぐらいか?
八犬集めで肉を食わせないといけない事に全く気が付かず、めっちゃ彷徨った。
COMMENT
・PS2でプレイしていたけど未クリアだったので、絶景版があると知り廉価版で購入。
・グラフィックの向上は、全く気が付かなかったので普通に良いのだと思います。
・ぬるゲーマー向きの難易度がちょうど良いですね。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-04-23
綺麗な風景と面白いストーリーでやり甲斐があるゲームです。
GOOD!
PS2版の大神はプレイ済み。オリジナルの作品評価は既に確立していると思うので、ここではHD化+追加要素についてのレビューを中心に記載します。
リマスターの域を超えた非常に美しいグラフィック。1080pのフルHDで出力されておりPS3用のゲームと見紛うほどに高品質。とくに遠景のきめ細かな描写が素晴らしく、遠目になってもボケたり滲んだりせずにクッキリと描かれている。もともとモデリング等がリアル系の描写ではないため、現時点でも全く古くささは感じさせず2012年のゲームとして違和感なく存在している。
この手のリマスターでよくある「プレイ中はHDでもムービーになった途端ボケボケ・・・」ということもない。(タイトルバックで再生されるムービーは例外)見せ場のひとつである大神おろしのシーンはプリレンダのムービーなのだが、ここもきちんとHD化されている。当たり前といえば当たり前なのだが、そうでないリマスター作品が大半を占めるためこの対応は評価できる。
和楽器を中心に奏でられるBGMが秀逸。フィールド曲、戦闘曲、ボスバトル曲と印象に残る我曲がたくさんある。太鼓やお囃子といった効果音もアクセントになっており、随所に”和”を感じられる。5.1chには非対応だがプロロジックII対応で擬似的ながらもサラウンド感を得ることが出来るのも◎。
HDDにフルインストールとなるためオリジナルでは長く感じたロード時間が大幅に短縮。マップの切り替えも5〜6秒でロードが終わるため非常にテンポよくプレイできる。ロード中のミニゲームがリマスター版では無くなったのだが、このロード時間ではプレイする間もないため納得がいく。メニューの呼び出しもオリジナル同様キビキビと操作できインターフェース関係でのストレスは皆無だ。
筆調べのMove対応でよりスムーズに直感的に操作可能に。Lスティックでの線描写はカーソル移動の遅さも相まってお世辞にもスムーズとは言えなかったが、Moveに対応することで実際に筆を動かす感覚で素早く描きたい場所にカーソルを合わせることが出来るようになった。おかげで戦闘中の筆調べも繰り返し発動するのが苦でなくなり、戦略に幅が出来た。L1を押しながらMoveを動かすと必ず直線になるサポート機能も備わっているため一閃などの筆調べもストレスなく描ける。取って付けたMove対応ではなくきちんと実用を考慮して設計されていると感じた。視点変更はMoveコントローラーを画面外へ動かすことで操作するので、ここの操作性はRスティックに劣るのだが、オート視点が割と優秀なので視点のリセットを□ボタンで行っていけばとくに不自由に感じることは無かった。
トロフィー機能に対応することでゲーム本編のやりこみ要素にカタチあるご褒美がついたのは◎。トロフィーを気にしないプレイヤーにとっては意味がないが、進行形トロフィー・やりこみ系トロフィーがブロンズ・シルバー・ゴールドとバランスよく分配されて用意されており集め甲斐がある。
BAD/REQUEST
台詞のテキストサイズがちょっと大きめ。オリジナルのままなのだが、HD環境で見るとやはり大きい。ここは16:9の画面に合わせてサイズ調整されてもよかった気がする。台詞を描画する吹き出しスペースが思いのほか大きく、透過処理がされているとはいえキャラクターの画に被さってしまうのは勿体ない。
Move対応などの追加要素はあるものの、作品自体は概ねオリジナルどおり。変に手を加えてゲーム性を崩すことを考えれば評価できるのだが、ゲーム難易度にHARDを加えたり、視点移動速度を変更できるオプションなど、プレイヤーが選べる範囲での追加要素・修正は実装して欲しかった。
ソフト起動からメインタイトルにうつるまでに時間がかかる。これは本作がパッケージ版であってもDLソフト扱いなので起動時の注意文章が通常より多く長いことに起因する。本作に限ったことではないが、素早くスキップできる仕様だとよかった。
COMMENT
HD版の開発を行ったヘキサドライブの”大神愛”がひしひしと伝わってくるリマスター版でした。HD化するにあたってのこだわりが凄まじく、決して安易な再版で無いのが好印象。リマスターのお手本のような完成度の高い出来映え。内容を安易に改変することもなくオリジナルへの敬意が要所要所に感じられます。本作が今現在で大神をプレイするのにもっともベストな選択と断言できます。いつまでも手元に置いて多くの人に触れてもらいたい・・・そんな作品。