【PS3】SILENT HILL : DOWNPOUR(サイレントヒル ダウンプア) レビュー
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-11-08 |
価格 | 6980円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ホラーアドベンチャー ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 4pt | 2pt | 1pt | 1pt | 2pt |
42pt
GOOD!
サイレントヒルは1、2、3、4、0をプレイ済みです。
まず評価すべきなのはシナリオ。全体の方向性はサイレントヒル2よりで経歴不明の主人公が
サイレントヒルに迷い込みシナリオを進めるうちに主人公の過去が明らかになっていくという
サイレントヒルのストーリーの王道を歩いています。その主人公の過去の解釈も断片的に推察
できますが見方を変えれば別の解釈ができるというプレイヤーによって様々な考察ができる点
でシナリオとして秀逸です。
ドアの開け方がプレイヤーの強弱によってスピードが変えられるのも雰囲気が出ていいです。
BAD/REQUEST
・ひどいのは処理落ち。本当にカックカクです。別に敵がたくさんいるわけでもないのにあらゆる所でカクカクします。
・今回オープンワールドで様々な所にサイドクエストがありますが、そもそもサイレントヒルは素材とかお金とか経験値すらないのであてもなく探索するのは苦痛です。しかもサイドクエストと名乗っていますが内容は過去作で道中普通に出てくる演出程度のものでストーリーに深みを増したり新たな展開が見えるものでなく、主人公自身もよくわからないこと起こったなぐらいの感想しか持ちません。達成報酬も雀の涙の消耗品でクリアしたら展開が楽になるものはありません。
・オープンワールドだけどいつも通り街は行き止まりだらけで最初から遠くに行くことはできません近道も限定的で近道自体いくのもめんどくさいレベルです。
・今回敵が強めです。強い武器を持っていても的確にガードし素早い攻撃でダメージを受けます。さらにダウンプアの名のとおり土砂降りになると敵に攻撃が強くなってさらに厄介・・・
ですが土砂降りになるのは広い屋外ですので雨降ったらさっさと逃げれば良いというオチがつきます。もっというと複数きたら逃げれば良いです。雨は関係ありません。戦う時も実は体力は一定まで自然回復するのでヒット&アウェイで大丈夫です。究極死んでも大したペナルティはないので死んで体力回復するという手もあります。あと敵の量に対して拾える武器が多すぎるのでいろんな所で拾うコマンドがでます。それに混じって大切なキーアイテムを見逃してしまうことがあります。
・せっかく主人公はノート持っているくせに書き込んで欲しい順番とか暗証番号とか書いてくれません。なぜか暗証番号は一回書きますが他のも書けよと言いたくなります。
・今回の裏世界は謎解きではなく走るだけです。それはもう走ります。
COMMENT
雰囲気としてはまさにサイレントヒルそのものですが新たに導入したオープンワールドが完全に欠点
になっています。足が遅くワープも少なければどんなゲームでも低評価になります。処理落ちも大手ゲームメーカーではあるまじきひどいレベルです。次回作にはさらなるブラッシュアップを期待します。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt | 1pt | 2pt |
42pt
GOOD!
ストーリー、ゲーム進行はなかなかワクワクしました。
サイレントヒルを久し振りに彷徨える感じがやはり楽しいです。
敵がなかなか強く怖さもあり良かった。初プレイ時の緊張感はなかなか。
演出や展開も謎めいていて不気味、最後まで予想と考察で楽しめた。
遊園地のライド系お化け屋敷的演出の場面があり、魚眼的カメラになり臨場感を楽しめた。
裏世界のデザインが今までのシリーズと少しニュアンスが変わり新鮮な感じもある。
主人公マーフィーの所どころのセリフも楽しめた。ピンチの時の叫びが臨場感を誘う。
情報無しで遊ぶと、割に仕掛けやサイドクエスト、入れる建物の発見など今までのシリーズに無い広がりを見せる。
シリーズ未プレイで興味を持たれた方はカオティックな世界に没入する快感を得られるかもしれない。
BAD/REQUEST
まずゲームとして処理落ちが酷い。再プレイしようという気持ちを妨げるレベル
主人公の移動が遅い、初回はまだいいが周回時はカったるい。
色々と不親切、おちているアイテムが何なのか拾ってみないとわからなかったり、思わせぶりな謎が中途半端だったり、番号入力ロッカーがノーヒントだったり(予約特典で番号もらえたらしい)
サイレントヒルシリーズとして、まず何よりもクリーチャーデザインでしょうね、最初に出てくる敵までは許せたけど、後はまったく認められませんでした。サイレントヒルじゃありません!
裏世界がイマイチ物足りない、「ここ進みたくないなぁ」と思わせるようなグッと迫ってくるような怖さが無くなってしまった。裏世界の散策も基本無くなってしまっている。
音楽の魅力はだいぶ減少してしまった。サイレントヒルは山岡さんの音楽ありきで成立してた所もあり仕方無い所でもあるが、色々と普通のホラー音楽と化してしまっている。全編通してのシリーズのあの切なくも美しく不気味な音楽世界は消失してしまった・・・しかしオープニングのkornジョナサンの楽曲は悲しくかっこいい!新たなサイレントヒル音楽の可能性は感じさせてくれます。裏世界の音楽も悪くなかった。
オープンワールドを謳ってますがサイレントヒルをくまなく歩き回れる訳でもないので残念でした。
COMMENT
サイレントヒルを新たなスタッフで作り上げたモデルチェンジ版サイレントヒルといった所でしょうか。なかなかの意欲作だと思います。まったくの別物と化している訳ではなく制作側のサイレントヒル理解もあると感じました。シリーズを存続していくにあたりこのモデルチェンジはアリなんじゃないかな?と個人的に感じた作品です。
しかし色々と粗く、シリーズ従来のクオリティーには到達していないかなという感想ですね。
この作品をナンバリングタイトルとして発表されたら認められませんが、シリーズの1作品として遊ぶには楽しめると思います。サイレントヒルシリーズが好きな方は遊んでみても損は無いと思いますよ。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 1pt | 2pt | 1pt | 3pt | 1pt | 3pt |
36pt
GOOD!
★ロード時間は基本的に少ない。ロード中でもアドバイスがいろいろ出るので退屈しない
★オートセーブが頻繁に働いている
BAD/REQUEST
★冒頭から超グロイのでプレイする人は十分注意してください
★画面全体が物凄く暗くアイテムなども発見しにくい。
★次に何処へ行っていいのか全く分からない(バイオハザード6の時みたいに道しるべなど出ない)
★戦闘アクションがショボイ。ロックオンが出来ない。
★日本語字幕で吹き替えではない
★プレイ中、常時頻繁に0.3秒くらい止まりカクカク状態。テンポ総崩れ
★落ちてる物を武器に出来るがショボイのばかり
★非常に暗い所に階段があったりして攻略wikiに頼らないと絶対に先に進めない
★体力表示が非常に分かりずらいです。自然回復しちゃうの?
★QTEが結構多い(バイオハザード6ほどでは無いが。。。)
★武器が1種類しか持てなくて尚且つすぐに壊れる
★銃は背中にしょえるが弾が全く落ちて無いので銃持ってる意味が無い
★裏世界が少ないうえに、敵?殺気?から逃げるだけでつまらない
★サブクエストが充実し過ぎた為に、メインストーリーがボロボロ
★サブクエストの報酬が銃弾とか回復くらいしかなくやる気が出ない
★敵の種類が少ない
COMMENT
私は今までのサイレントヒルシリーズを完全クリアしておりますプレイし終わった感想ですが、何だか海外版をリメイクした
雑な作りに感じました。いたるところがパワーダウンしておりました。最初に難易度選択可能。謎解きの難易度も選択可能です。
画面全体が暗闇をイメージしてるぽくって、真っ暗な視界が非常にイライラをつのらせます。
一番気になったのが、常時カクカクしている所です。オートセーブでも無いみたいなのですが頻繁に0.3秒くらい止まったり戻ったりします。凄く気になりました。
化け物との戦闘になるのですが、大振りで武器を当てるんですが、動作がかなりもっさりしてイライラがMAXになります。バイオハザードと比べると戦闘がかなり劣ってるように思えます
とりあえず、7時間くらいプレイしました。サイレントヒルの広大なマップで次に何をするべきなのかwiki見ても全く分からず、初めてサイレントヒルシリーズを放棄してしまいました。
かなり広大なサイレントヒルの町で次に何して良いのか全く分かりませんでした。詳しい攻略wikiを参照しても先に進むべき場所に行けず、目印になるような建物が無い為、少し先に進むとすぐに先に行けずに止まってしまいます。
バイオハザード6でかなりショックでしたが、この作品の方がダメージが数倍大きかったです。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-01-09
「復讐」をテーマにしたストーリーの暗さと切なさは歴代シリーズ同様に深いものがあり、
それを全ての起点であるシャワールームの水びたしの風景と、
サイレントヒルの土砂降りの雨に重ねるなど、
雰囲気はとてもよくできた作品です。
ただ、せっかくそういった作品の根本が良いのに、
登場するクリーチャーがせいぜい3種類しかおらず、
それが長くプレイしていて毎回毎回登場するのは飽きがきます。
サイレントヒルの世界観に重要なのは
「一体こいつは何なんだ!?」という現実を超越したクリーチャーの数々です。
今作はそこが非常に弱い。
人型で、殴ったり引っかいたりしてくるだけのクリーチャーが延々出てくるので、
途中から怖さというより、ヤンキーに絡まれてるだけに見えてきます。
光に弱いのでサーチライトを当てて撃退するパートなど、
完全に仕草が人間なので怖さが全くなく、「かわいいなおい」と一緒にいた友人が笑っていました。
サイレントヒルのクリーチャーにそういうものはあってはいけないように思います。
サイレントヒル4の「ヴィクティム」のような、夢に出そうなクリーチャーこそこのシリーズに求められているはずです。
「ヴィクティム」が実は殺人鬼に殺された犠牲者のなれの果てであるなど、
クリーチャーにも設定がきちんとあるのがまた怖いのであって、
ただのモブ、ザコでしかない今作の怪物たちはどうにも魅力がありません。
そこの細部にもっとこだわりを持ってほしかったですね。
GOOD!
■グラフィックス・サウンド
1本のソフトとして見れば可もなく不可もなく。
サイレントヒルシリーズとして見るならば、裏世界やクリーチャーのデザイン、印象に残らないBGMなど、「こうじゃない」という物足りなさを感じます。
■満足感
ストーリーはまずまずの出来栄え。
「また○○○か・・・。また△△△か・・・」と苦々しく思っていた事に対してきちんとした理由がつけられていた点は、良かったと思います。
紫外線ライトを利用した謎解きは面白かったです。
■難易度
ゲーム難易度とパズル難易度が分かれており、それぞれEasy、Normal、Hardの3種類あります。
被ダメが想像していたよりも大きかったり、ヒントが少ないと感じる謎解きがあったりとNormalでもやや難しいという印象を受けました。
ただし、死亡するとHP100%の状態で直前のセーブポイントから復活できるため、走り抜ければHardでもクリアは可能かと。
BAD/REQUEST
■熱中度・満足感
×世界観に深みが感じられず、裏世界やクリーチャーなどに対しどういう意味を持った存在なのかと考察する気が起こりません。
×上記の理由によりクリーチャーが単なる障害物にしか感じられず、一見普通だった場所が裏世界になってしまった恐怖感や表世界に戻って来た時の安堵感などもありません。
×主人公はもっさりとしか動けないのに、敵は固くガードしたりバックステップしたりと軽快に動くため、戦闘に時間がかかり煩わしさを感じてしまいます。
嵐のときに3〜4体出現して囲まれると、Easyでもかなり鬱陶しいです。
×魅力的なアイテムがあまり落ちておらず、サイドクエストをクリアしても報酬が無かったり(初回クリア時のトロフィーのみ)しょぼいアイテムだったり。
探索のし甲斐がなく、走る遅さも合わさって次第に探索するのが億劫になってきます。
■快適さ
×処理落ちが酷い。
扉を開けたらカクカク、角を曲がるとカクカク、走るとカクカク、日記のページをめくるとカクカク。
フリーズした事はありませんが、画面が数秒間固まってしまいフリーズしたのかと思う事は何度もあります。
×操作性が悪い。
ちょっとした角や出っ張りに引っかかって止まったり、ほんの少し場所がずれていると反応してくれなかったり。敵に追いかけられている時にコレが起こると本当にイラつきます。
×アイテムの区別がつきにくい。
オプションでアイテムを光らせたりアクション操作を表示させたり出来ますが、「○ 拾う」としか表示されないので、慣れないうちは何が何だか区別がつきません。
よって、“キーアイテムかもしれないと思って拾う→要らない武器だった→そのアイテムを拾うために捨ててしまった武器を拾う”という動作を何度も凝り返す事になります。
×地図がワンボタンで見られない。
地図は現在の目的や操作方法、入手したメモなどと一緒にマーフィーの日記に保存されるため、ページを切り替える必要があります。これが地味に面倒。
また、日記はズームやスライドが可能ですが、カメラを自由に動かせないため見辛く感じることもしばしば。
×歩く・走るのが遅い。
敵が近くに居ると速くなるようですが、このスピードを保って欲しかったです。
目的地に直行できる2周目以降ならばともかく、どこで何をすれば良いのか分からずウロウロと探索しなければならない1周目は本当に苦痛。
×ロードが長い。
10秒ほどで済む時もありますが、エリアチェンジ時だと40秒近くかかることもあります。
今作は即死イベントや罠が多いのですが、死亡後のリトライにも20秒程かかるため、うんざりしてしまいます。
×イベントスキップなし。
END回収など周回プレイ前提のゲームなのですから、せめて2周目以降はスキップ出来るようにして欲しかったです。
×オートセーブのみ。
止めたい時に止められないのは個人的にマイナスポイント。
セーブポイントは割と細かく用意されていますが、なぜココに無いのかと不満に思う箇所もあります。
最新のものから5つしか保存されないため、各END前など任意のデータを残しておく事も出来ません(不要なセーブデータを削除しながら進めれば可能かもしれませんが、そんな事いちいち遣っていられません)。
×暗すぎる画面や走れない場所、カメラ固定ポイントの存在。
恐怖を演出しようとしているのでしょうが、怖さよりもテンポの悪さやストレスに結びついてしまっているような気がします。
COMMENT
シリーズはリメイク作品などを除いてプレイ済み。ただし、ナンバリングタイトル以外は印象に残っておりません。
プレイ時間は1周目約20時間、その後攻略情報を見ながらサイドクエストと伝承集めをクリアして2周目9時間、駆け抜けて3周目3時間でした。
4周してトロコン済み。「早く終わらせて早く別のゲームをやりたい」という思いがモチベーションでした。
過去作も戦闘や快適さに関してはあまり褒められたものではないでしょうが、それらを補って余りある非常に魅力的な世界観を有しており、「むしろコレで良いのだ」と思わせる力がありました。
残念ながら今作にはその力が無く、その結果、過去作であれば問題に感じなかった点(「主人公、走るの遅っそ!」等々)が大きく浮かび上がってしまったような気がします。
成功しているかどうかは別として過去作の雰囲気・世界観に似せようとしているのは感じましたし、決してク○ゲーと言う程酷くはないと思います。
ただ、ファンの方ならばがっかりする可能性が大きく、かといってプレイしたことの無い方に「これがサイレントヒルだよ」とは言いたくない。そんな作品になってしまったのが非常に残念です。