【PS3】SILENT HILL : DOWNPOUR(サイレントヒル ダウンプア) レビュー
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012-11-08 |
価格 | 6980円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ホラーアドベンチャー ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 3pt | 1pt | 2pt |
50pt
GOOD!
◆ストーリーの構成や雰囲気はサイレントヒルらしさをしっかり受け継いでいます。思い出したくない・封印したくなるような過去を持つ主人公がサイレントヒルでそれを呼び覚まされ、対峙していく。今回は主人公が時に自分を励ましながら進んで行く様がとてもよかったです。
◆シリーズお約束のマルチエンディングはいろんなパラレルワールド的展開が見られたので面白かったです。
◆今回はオープンワールドで探索範囲も広く、サイドクエストなどの謎解きも多いです。アクションより謎解きを楽しみたい人にはとても良いと思います。
BAD/REQUEST
◆本作はオートセーブを採用していますが、任意にセーブして中断する機能がありません。なのでオートセーブが発生するポイントを覚えておいて、わざわざそこまで行かないと中断ができないです。一本道のゲームならともかく、オープンワールドでこの仕様は全く意味不明です。
◆オープンワールドのゲームではワープやショートカットは必須だと思いますが、ショートカット開通もイベントになっており、それがクリアできないといつまでたっても使えません。そこまでしなくてもよいのではと。。。しかも開通する時期がかなり遅く結局ほとんど使わなかったです。
◆マップを何度も見直すのに1ボタンで開けないのはどうかと思いました。手帳をめくらないとみれず面倒。前作では1ボタンに対応していたのになぜ?
◆サイドクエストをクリアしてもほとんど報酬がないのでモチベーションが上がらず、どこか虚しいです。SIRENみたいなメインストーリの理解が深まるアーカイブが手に入るとかそういうのがあればよかったのにと思いました。謎解き自体はそこそこ面白いので残念でした。
◆即死イベントが多い割にチェックポイントからのリトライもなく、普通に最新のセーブデータをロードするという形式は非常に苦痛です。しかもロードが長い。昔のゲームならともかくこれはいただけない。
◆クリーチャーが人型のみでバリエーションも少なく面白みに欠けました。ホームカミングではいろんなクリーチャーがいたのになぜ?
◆処理落ちのかくかくは個人的にはそこまで気にしませんでしたが、PS3円熟期のゲームでこれはね。。
COMMENT
0,1,2,3,4,ホームカミングプレイ済みです。
サイレントヒルシリーズ独特の雰囲気やストーリー展開はしっかり守られており、ユーザーがこのゲームに何を求めているかというのは開発側もよく理解しているんだなと思いました。
ただ、今回取り入れたオープンワールドをあまり生かし切れておらず、システム面での粗が目立ち結果として低評価となっているのが残念です。
従来のファンならばはプレイして損はないと思いますが、新しいユーザーを獲得するのは難しいレベルの出来だと思います。次回作に期待します。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 2pt | 3pt | 3pt | 3pt | 1pt | 2pt |
53pt
GOOD!
サイレントヒルは1,2,3,Homecomingをプレイしています。過去作等と比べての感想。
1.オリジナリティ
サイレントヒルの街をオープンワールドのように探索できる新しいシステムを取り入れており、主人公にまつわる過去の出来事を集めることでよりストーリーの全容を理解できるようなっております。これまでは1本道でしたが、寄り道によって武器やアイテムを収集するといった楽しみができたのは良かったと思います。だだしこれは良い点だけでなかったです。
2.グラフィックス
PS3初期位のグラはあります。ここのレビューに書かれているほどひどくはないと思いました。
箱庭ゲーみたいなので処理の観点からもしかたないかなと思います。ただ我慢できるかというと(後述)
3.サウンド
やっぱり2と比べてしまうと難しいですが、それなりに哀愁漂うものが多く世界観にはあっていると思いました。
4.熱中度
やはりサイレントヒルシーズ、主人公やその親しい人々が潜在的に持つの辛い記憶や過去が具現化したのが裏世界であり、どうしてこうなってしまったか先が気になって仕方ありませんでした。所々に過去作に関連したアイテムもあり過去作をプレイした方々は思わずにやけるのではないでしょうか
5.快適さ
おそらくこれが本作のレビューが酷評されてる原因だと思われます。良い点を挙げるとすれば回復キット使用時にショートカットキーが割り触れられる点でしょうかね。
6.難易度
1週目からRiddleの難易度をHARDでプレイしました。なかなか気づきにくい点が多くやりごたえはあると思います。戦闘に関しては慣れると非常に簡単です。相手は確かにバックステップやガードを使って的確にこちらの攻撃を回避しますが、ここに書かれてるほどイラつくことはありませんでした、むしろ倒しすぎて結果…TTになりました。
BAD/REQUEST
これは結構ありますが、散々言われてることが多いので自分が特に我慢できなかった点を上げます。
1.MAP
多くの方が書かれていますが広すぎです。後半になってやっとショートカットができますが時期的に遅すぎです。もっと走るのを早くするか移動手段をください、自転車とか。また謎がある地点のMAPに?マークがつくのですが、解決済みの場所やどうにもならないファンサービスのような地点にも?がついたままになったりします、これはいらなかったです。
後はMAPがシームレスに進めるのかと思いきや建物に入ると長いロード、サイレントヒルの街を探索してる時もある地点に来るとMAPをロードしてるため処理落ちとかつくりが荒いです。完全シームレスなら相当違ったはず。
2.サブシナリオ
主人公の記憶に関することなら1週目から積極的に集めようと思いましたが、あまりにも関係のないものが多いので2周目以降に攻略サイトに頼りました。ちゃんと物語に関係あるのを多く残してほしかったです。
3.快適さ
皆さん書かれてますが処理落ちがものすごい多いです、自分は街にでてからが頻繁に起きましたね。あまりにもかくかくになったり画面がスキップしたりして酔いました…後は周回してもムービーがスキップできないってどういうことよ!
4.戦闘
自分はホームカミングの戦闘システムが一番好こきなので今回は残念です。どちらかというと3のシステムに近いです、敵の攻撃をガードして隙を突く感じになります。ただあまりにも単調すぎアクションゲームなのにターン制みたいシステムになっております。武器は強武器と弱武器が明確ですが、自分にとっては耐久が高いか低いかしか重要ではないです。ガードしなくもクリーチャーを倒せる方法があるので後半は耐久の高い武器を取ったらかなり持ちました。後は銃が強すぎですね、弾もいっぱい手に入るし。サイレントヒルは素人が主人公のため銃はなかなかあたらないってのが最初のコンセプトだったんですけどね…
5.クリーチャーのデザイン
これは手を抜いたと言わざるを得ない・・・っていうか海外はゾンビでないの受けないんですかね?設定では物語に関わる人物が潜在的に受けつけない物やイメージが具現化して出てきたのがクリーチャーだったはず、全て人型はないっす。
COMMENT
全貌知るには広いMAPのなかにある主人公に関係ある資料を探さないといけなく周回してもムービースキップがない、処理落ちとまた格闘しないといけない等ユーザーに優しくないです。さらにクリーチャーも種類が少なく動きも単調なものばかりです。ですが話はしっかりとサイレントヒルだと思います。
新しい試みがあってうまくいかなかった感じですかね。いろいろ惜しい物もあるので次回があればねっとりと仕込んで欲しいと思います。シリーズが好きな方はもう少し安くなってから買えば十分楽しめると思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 0pt | 0pt | 1pt | 2pt | 3pt |
27pt
GOOD!
1.暗闇の表現
ライトで照らさないと何も見えないほどの暗闇。「照らした先に何かいるんじゃないか」という恐怖で、ライトを向けるのを躊躇ってしまう。これは大好きです。
2.廃墟の探索
「うわぁ...きったねえなぁ...。」と、探索中につい口に出してしまう。
3.ドアの開閉
これが最もgood!と唸らされたポイントです。「◯ボタンで開閉」...ではないのです!「◯ボタンでドアノブに手をかける」なのです!手をかけたあとの開閉速度は任意。左スティックを倒し込む力具合で開閉速度を調整できます。しかもドア開閉中は主観視点。例えば、ドアを恐る恐る開け、半分まで開けた所でドアの隙間から懐中電灯で照らし、「何も無いよな?誰もいないよな?」とビクつきまがらの探索を行うことになるのです。本当にこれは今までのホラーゲームで「こういうことやってみたいのに」と思いながらも実現されていなかったこと。最高のシステムです。
BAD/REQUEST
1.敵のデザインがいただけない
敵が初登場した時の感想です。「.........ゾンビ?」とにかく、敵のデザインがお粗末なのです。海外特有といいますか。怖い顔をして奇声を発しながら飛びかかって来る。「これサイレントヒルだったっけ?」と、疑問を抱かされるデザインなのです。明らかな敵意と食欲を持って襲って来るのです。ハッキリとした攻撃意識を持って。海外スタッフがサイレントヒルをどう理解しているかわからなくなってきます。本来サイレントヒルの怪物たちは、町を訪れた者の心の暗い部分を現していて、悲壮感漂い、何を考えているのか分からない。直接攻撃してこない者までいる。それぞれがその存在理由、設定を持っていて、考えるほど悲しくなって来る。そんな悲哀の対象であり、主人公の心そのものでなければいけないのです。「町をうろつき主人公を発見し次第襲いかかり噛み付くモンスター」。これは、サイレントヒルの怪物たちの役割ではないのです。
2.BGMがダメ
「何も語りかけてこない」のです。怖いシーンだから怖いBGMを。という単純すぎるものしかありません。ジェイムスの心境、メアリーとの思い出、アレッサの痛み、ヘザーの恐怖が、流れ出したらひしひしと伝わってくる。一つひとつが物語を秘めている。それこそがサイレントヒルのBGMなのではないでしょうか。
3.背景に失笑
看板の表記が日本語になっていたりします。「分かってないなぁ...」とガックリした方は多いのではないでしょうか。増してサイレントヒルが好きでやった方ならば。読めなくていいんですよね。ああいうものは。雰囲気で伝わってくるのですから。極めつけは洞窟ステージの裏世界です。最後の方で現れる巨大な顔。あろうことかこの顔が喋ってしまうのです。「(この裏世界は)いかがだったかな?」完璧にファンタジーの演出でした。明らかな意志を感じさせるものです。先述しましたが「何を考えているのか分からない」がサイレントヒルであり、裏世界なのです。「匂わす程度で、後はプレイヤーが考えて物語を補完する」のがいいんですが。この顔の演出を観て、「ああダメだ、売ろう...」と心に決めました。それほど決定的なダメ要素でした。
COMMENT
全体的にダメです。従来のサイレントヒルの「あの怖さ、あの切なさ」を期待しているのならば、間違いなく購入をお勧めしません。ドアのドキドキを味わいたければ、いいかもしれませんが...。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-01-09
「復讐」をテーマにしたストーリーの暗さと切なさは歴代シリーズ同様に深いものがあり、
それを全ての起点であるシャワールームの水びたしの風景と、
サイレントヒルの土砂降りの雨に重ねるなど、
雰囲気はとてもよくできた作品です。
ただ、せっかくそういった作品の根本が良いのに、
登場するクリーチャーがせいぜい3種類しかおらず、
それが長くプレイしていて毎回毎回登場するのは飽きがきます。
サイレントヒルの世界観に重要なのは
「一体こいつは何なんだ!?」という現実を超越したクリーチャーの数々です。
今作はそこが非常に弱い。
人型で、殴ったり引っかいたりしてくるだけのクリーチャーが延々出てくるので、
途中から怖さというより、ヤンキーに絡まれてるだけに見えてきます。
光に弱いのでサーチライトを当てて撃退するパートなど、
完全に仕草が人間なので怖さが全くなく、「かわいいなおい」と一緒にいた友人が笑っていました。
サイレントヒルのクリーチャーにそういうものはあってはいけないように思います。
サイレントヒル4の「ヴィクティム」のような、夢に出そうなクリーチャーこそこのシリーズに求められているはずです。
「ヴィクティム」が実は殺人鬼に殺された犠牲者のなれの果てであるなど、
クリーチャーにも設定がきちんとあるのがまた怖いのであって、
ただのモブ、ザコでしかない今作の怪物たちはどうにも魅力がありません。
そこの細部にもっとこだわりを持ってほしかったですね。
GOOD!
●なかなか怖い。最初の頃はドアのしまる音やら背後にいつの間にかいた敵で声あげて驚いてしまった。霧に包まれた町も自由に散策できるので歩いているだけでもファンなら楽しいはず。
●戦闘が楽しい。シリーズで一番難しいと思う。最初あまりにも自分のダメージくらいっぷりに「こりゃレビューに書くならBAD項目だな〜」と思ってしまったが、戦い方がわかって慣れてくると雑魚戦でも気を抜けない緊張感のある戦闘を楽しめた。
●サイドクエストがサイレントヒルらしい不気味で陰鬱のものばかりで良い。
BAD/REQUEST
残念だが沢山ある、、;
×処理落ちしすぎ。フリーズしたんじゃないか?と思っていまうほど止まる。
×音楽も印象的なものはなかった。
×地図や町の看板などの日本語表記。雰囲気が壊れて萎えてしまった。看板とか日本語でかかれたとしても見づらいので、調べたらファイル画面になってじっくり読める従来の方法にしてほしかった。
×地図・ファイルが見づらい。今回入手した地図・ファイルが手帳にたまっていくのだが、表示したときに地図・ファイルが貼り付いた手帳ごと表示されるので小さくて非常に見づらい。拡大してスライドもできるが(というかしないととてもじゃないが読めないが)スライドする幅も中途半端な為、これまた見づらい。また、ファイルと地図などが一緒くたに保存され、最後に自分が見たページが次開いた時に表示されるので、地図みる為に開いてもファイルだったり(またその逆)、地図みても全然関係ない別の地域・建物の地図だったりととにかく使いづらい。
×武器が壊れすぎ。町のありとあらゆるものを武器にできて補充も簡単だが耐久値が低すぎる。金属製の武器が粉々になった時は「え!?」と思ってしまった。一種類しかもてないのもさみしいし、近距離武器を所持した場合、遠距離武器を一種類しかもてないのもなんだかなーという感じだった。
×敵の種類少なすぎ、デザインもサイレントヒルっぽくない。
×裏世界がダメ。デザインもこれじゃない感が。血と錆と膿にまみれた裏世界が恋しい。裏世界の出現自体少ない上に、敵?に追いかけられてひたすら逃げるだけのが多い(サイレントヒル・シャッタードメモリーズに近い)為、じっくり探索もできず「表でああだったのが、裏でこうなってて不気味」みたいのがないのでさみしい。
×ものを調べた時の主人公のコメントがない。個人的にこれがさみしすぎる。サイレントヒルの大きな魅力の一つだと思うのだが;
×自分の理解力が乏しいのもあるが、ストーリーがわかりづらい。ストーリーに関係ないサイドクエストを大きく取り上げてメイン近くにしてしまった為に、本筋が淡泊で薄くなってしまっているように感じ、ストーリーの区切りもわかりづらくなり全体的にテンポが悪い。また、サイドクエストの報酬も回復アイテムや銃弾などばかりな為、やる気がそがれる。珍しい武器とかにしてほしかった。
×オートセーブな為、逆にやめどきつくるのがめんどくさくなっている。
COMMENT
惜しい。とにかく惜しい;といった感想。「違う、サイレントヒルってそうじゃなくて、、もうちょっとこうなんだよ〜;」とプレイ中何回も思ってしまった。サイレントヒルらしくないというか、別に舞台がサイレントヒルじゃなくてもいいというか、、やっぱ教団とかでてこないと味気ないのかも。
決してどん底までにつまらないわけではないが、「次どうなるんだろう!?はやく進みたい!わくわく!!」というのはまったく、本当にまったくといっていいほど感じなかった。