【PS3】HITMAN ABSOLUTION(ヒットマン アブソリューション) レビュー
発売元 | スクウェア・エニックス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-01-24 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ステルスアクション ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 4pt | 3pt | 2pt | 3pt | 3pt | 1pt |
59pt
GOOD!
1)周囲に溶け込みながらの暗殺活動
本作が他のステルスアクションと大きく異なる点は、一般人が大勢いる中で暗殺活動を行う点です。「それってアサシンクリードと何か違うの?」と思われるかも知れませんが、アサクリは群衆監視のなかでもわりと堂々と殺しができてしまうのに対し、本作では自分の存在を知られること無く暗殺を行わないと、非常に不利な状況に立たされてしまいます。身を隠すために時に変装し、時に群衆に紛れ、時にトラブルを起こして周囲を混乱させるなど、様々な方法をとる必要があります。アサクリといえば群衆に身を潜めて行動する「ソーシャルステルス」が売りですが、正直こちらのほうがよほどソーシャルステルスしてるという印象を受けました。
2)多彩な暗殺方法
毒殺、事故死、狙撃など、非常に多彩な暗殺手段が用意されています。初心者でも攻略できるように暗殺方法のヒントを見ることができるほか、インスティンクトゲージを消費して敵の行動を読んだり、複数の敵を瞬殺したりすることが可能です。
3)演技の妙
英語・日本語ともにそつの無い演技になっています。ただ個人的には英語音声でプレイして欲しいですね。ストーリー中盤、主人公の47が少女を伴って敵の目を避けるシーンがあるのですが、47が少女に「静かに。音を立てるな」とささやきかける台詞、この英語音声の演技が場の緊張感を実によく表現していて、プレイヤーをぐいと引き込んでくれます。作中でも特に好きなシーンのひとつです。
BAD/REQUEST
1)暗殺方法を探る楽しみがいまいち足りない
インスティンクト機能は非常に便利で、
・攻略のヒントを視認
・敵の巡回ルートを可視化
・壁越しに敵の位置を確認
など、ゲージを消費することで多くの恩恵を得ることができます。
ただ攻略方法が可視化できる点自体に不満を覚える人がいるかもしれません。狭く一本道なステージ構成が多く、インスティンクトを使わざるを得ない箇所がどうしても出てくるので、嫌でもヒントが見えてしまいます。こういう点に興ざめする可能性はあると思います。
また、チャレンジの項目を見ると攻略方法のヒントが載ってたりするので、これまた楽しみを削ぐ一因となっています。
2)格闘時のQTEが非常に見にくい
近接格闘時に指示されたボタンを押すのですが、キャラの周囲にちっちゃく○や△などが表示され、見にくいです。また、単発で押す箇所と連打する必要がある箇所の区別がつき難く、ちゃんと押したのに実は連打しなければいけない所で、結局敵に殴られるということが何度かありました。
3)ストーリー性を強めすぎている
ドラマティックな展開には心惹かれたものの、ストーリー性を重視しすぎるあまりゲーム性にも悪影響を与えている(自由度が犠牲になっている)ような気がしました。決められた状況下でステージが始まる点、ただ逃げるだけのステージが多い点、直線的なステージ構成などがその例です。
COMMENT
狭いステージを針の穴を通すように進まないといけない点は窮屈に感じますが、周囲に気づかれずに攻略できた時の快感は他のステルスゲームよりも強かったです。ただ、インスティンクト機能ありきのステージ構成や、やりこみ度の低いゲーム性には若干不満を感じました。
おそらくは、新規ファン獲得の為にあえてストーリー性を強め、攻略方法を察しやすい作りにしたのではないかと推察します。実際、新規ユーザーの私にはとっつきやすいゲームだなと感じました。但し、何週もプレイして新しい楽しみを見つけられるほどの奥深さはありません。
ヒットマンシリーズ入門編として47の人となりを知りつつ遊ぶことができたので、一応、買って良かったと思っています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 5pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt | 3pt |
56pt
GOOD!
グラフィックは素晴らしい。
建物、人などはリアルでいて破綻しておらず、矛盾点もほぼない。
質感や濡れ、人々のバリエーションなども実に豊富。
BAD/REQUEST
・扉の前に銃や道具が転がっていると非常に扉が開けづらい
扉を開けたいのに道具を拾ってしまったりしてしまい、素早く行動するためにわざわざ扉の周りを綺麗にしなければならないなど
アクションに不都合がある
・自由に見えて行動の自由度が低い
建物に登ったり降りたり通過するポイントがインスティンクトで分かるが
『それ以外の場所』からは絶対に登ったり降りたりできないという線引きには
少々行動に枷を嵌められている気分になる。
・殴り合いになったときにその場から逃走ができない
周囲に存在がバレ、銃撃されてる中でのんきに倒れるまで殴り合いは非常に不自然
・変装で同じ服装の相手にはバレるが違う変装なら見破られることはない
両極端過ぎる気がします(武器商人の衣装を奪ったらほとんどフリーパスとか)
・サイレンサー付きの狙撃銃の遠距離狙撃でもあっさり発見され、拳銃で反撃してくる
反応が超人的です、47より強いんじゃないかな・・・
・キルすればするほどスコアペナルティが発生する
ヒットマンが人をキルしてペナルティが発生する矛盾
既に余計な人をキルすれば異常事態として行動しづらくなるペナルティを負うのに
スコアでもペナルティを科される二重ペナルティ
COMMENT
個人的には面白いは面白いのですが
正直パズル的であり、爽快感や隠密感は足りません
私のヒットマンのイメージがずれていることもあるかもしれませんが
『どれだけの命を奪うのか、たった一人を守るためにー』
というCMやムービーに引かれて買った身としては
銃撃戦になったらほぼ終わりかリスタート、というのはストレスが溜まります
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt | 3pt |
52pt
GOOD!
■ボリュームが多い。
オフラインで20ミッション、オンラインなら+αでたくさん遊べます。
アイテム収集等、やり込み要素が豊富です。
■オンラインモード(コントラクト)が面白い。
世界中のユーザが作成したミッションをプレイすることができます。
もちろん、自分でマップとターゲットを選んでミッションを作成し、オンライン上に公開できます。
世界中のユーザと得点を競い合ったりできるのが斬新で楽しいです。
中には(失礼ですが)しょうもないミッションや激ムズミッションもあり、オフラインよりこちらの方が楽しいです。
■投擲できるようになった。
物を投擲して敵をおびき寄せたり、気をそらしたり、殺害できるようになりました。
より攻略の幅が広がったと思います。
BAD/REQUEST
■変装が台無し。
「ヒットマン」シリーズの醍醐味である「変装」が台無し。
従来までは、同じ服装に変装して近づいても、バレるかバレないか際どくてハラハラしたものですが、今作はすぐバレます。
今作から「ブレンディング」(顔がバレないような仕草をしてやり過ごす)という機能が搭載されているんですが、使用回数に制限があり、すぐ無くなってしまうので、ほとんど使い道がありません。
物陰にコソコソと隠れながら進むステルスゲーム(「メタルギアソリッド」や「スプリンターセル」のようなゲーム)と化しています。
■洗練されていないマップ。
従来の箱庭型のマップを想像していましたが、大変残念な出来です。
従来よりも明らかに自由度が低いです。
敵の配置も問題あります。敵大すぎ。
オフラインなんて一本道のステージがざらにあります。
上記の変装の改悪と相まって、マップをあちこち散策できません。
散策するころには敵を皆殺しにしているでしょう(笑)
「インスティンクト」(敵の動きや操作アイテムの位置が強調表示される)という機能が搭載されましたが、これのおかげで、攻略方法がネタバレしたようなもので、何でも分かってしまい、面白みがなくなってしまいます。
かと言って使わなければ敵の位置を把握しづらく、すぐバレます。
使わずにゲームをするにはエラー&トライしかないでしょう。
非常にゲームバランスが悪いです。
■武器が少ない。
従来よりも武器が減りました。
ドンパチ戦の武器ばかり勢ぞろいです。
COMMENT
65インチ液晶テレビ 7.1chサラウンド環境でプレイしています。
「ヒットマン」シリーズは全てプレイ済みです。
正直、今作は微妙でした。
シリーズ中で比較すれば最悪の出来ですね。
今作は番外編として、正当な「ヒットマン」シリーズの続編を出してほしいです。
Amazonレビュー
レビュー日: 2016-09-08
自由度が落ちてるけどそう悪くもなかったかな
安いと思ったらダメ元で遊んでみるのもいいかもしれない
以下惜しいと感じた部分
・起動のたびにOP見せられる…OPなんて一回見たら十分だからNEW GAME選んだあとにのみOP流れるようにしてメーカーロゴのあとはさっさとメインメニュー選べるようにしてほしい
・場合によって行動しづらくなる…オブジェクトが近くに増えると狙った行動が取れなくなる。あとカメラワークによってボタンによる行動のガイドが見えなくなるのでちょっと困る
・効果がわかりづらいパワーアップ…設定されたチャレンジをクリアするとその評価によって色々能力が上がるけど、上がるのが微妙すぎてよくわからん。もっと劇的に歩く速度が早くなったりとか、倒した敵を引きずるのが早くなるとかなってくれてればよかった
・どう考えてもばれない状況でバレる…3Dゲームじゃたまにある
・銃が落とせない…銃が落ちてると警戒されるステージがあって銃の処理ができなかった(自分が同じ銃を持っていると交換すらできない)
結構難点はあったけど安かったし結構楽しめた
しかし、こんな古いゲームを今さら参考にする人いるのかな…
GOOD!
・オリジナリティー
「殺人」が目的というインモラルなゲームです。
今作は「殺人」そのものが目的のストーリーではなく、
そのストーリー上、やむをえず殺さざるを得ない敵や、
まったく同情に値しない悪役な敵も多いですが、
いつのまにか「こいつ、どうやって殺せばいいだろうか。」とか
「殺した後、どうすればうまく逃げおおせるだろうか。」と、
復讐心や敵対心でもなく冷静に考えている自分が、
ちょっと恐ろしくなります(笑)
暗殺方法・進行方法も相変わらず多彩で、何度もリプレイ
したくなります。初見だとどうしようもなさそうな状況を、
リトライを繰り返してクリアしたときの爽快感は格別です。
リトライ時のロードが短めなのも○。
・初心者救済要素
ライトゲーマー向けに、各種ヒントが強化されました。
暗殺方法のヒントや、進行ルートをいつでも表示することができ、
「何をすればキレイに暗殺できるのかまったくわからない」という状況は、
ほとんどありません。前作までのシリーズで、どうにも進めなくなり
銃撃戦に持ち込むことが多かった人(私のような人)にも、
「サイレントアサシン」プレイがしやすくなりました。
ただし、バッド項目に書きますが、このことで自由度が犠牲になっています。
・二ヶ国語対応
日英両言語音声+日本語字幕対応。声も翻訳もほぼソツなく
まとめられています。
ローカライゼーションに関しては一流の出来かと。
某FPSシリーズも音声言語で分割なんてしないで見習ってほしい…
…あ、同じ会社か。
BAD/REQUEST
・やらされてる感
今作は暗殺のヒントや、敵の進行ルートが確認できるようになりました。
このため、さほど考えなくても、暗殺方法の察しがついてしまいます。
また、達成することでスコアの上がる「チャレンジ」の達成条件にも、
暗殺方法のヒント(もしくはほぼズバリの解答)がたくさんあります。
これらは「暗殺方法そのものを考えるのが楽しい人」にとっては、致命的な
レベルの自由度の低下となってしまうでしょう。一定の目標や暗殺方法に
誘導されてる感が強いです。
・ステージのバリエーション
今回は、基本的にアメリカ国内がメインの舞台なので、雪のロシアやエセ日本は
出てきません。広いアメリカですから、市街地、チャイナタウン、南部の荒野等と、
風景はいろいろ変わるのですが、異国情緒(カンチガイ異国でも(笑))があまり
感じられないのは残念です。
・チェックポイントの仕様
チェックポイントから復活すると倒した敵も復活します。
要所にいる敵を排除したのに、チェックポイントを使うとまた一手間です。
ハマり防止のためかと思いますが、この仕様のためにハマりそうになることも
たまにあります。
COMMENT
今作はオンラインもありますが、今のところオフラインのみの感想です。
シリーズは「サイレントアサシン」と「コントラクト」をプレイしたことが
あります。
…が、なにぶん昔のことで、ほとんど忘れてしまっております。
それでも、「今回は、親切な仕様だなあ」とは思いました。
敵の進行ルートが表示されるだけでもかなり親切だと思います。
この仕様がなかったらアウトもしくは銃撃戦直行だった状況は
無数にありました。
逆に、箱庭ステージへ放りだされるあてどもない自由度は、今作では
あまり感じませんでした。
洋ゲーらしい自由度(これも死語になりつつありますが)や、
それに裏打ちされたシビアな作風が好きだった人は、ガッカリするかも
しれません。
「何をすべきか、一から考えて実行するのが好き」という人より、
「提示されたヒントから察して、そのとおりにハマったときが楽しい」という
人に向いていると思います。
「今までのヒットマンは、自由度が高過ぎて難しかった」という人にも
オススメです。
自由度は減殺されていますが、「殺しの楽しさ」まで殺したわけではありません。
全体的に、ライト向け・新規取り込みを目指した作品に思えました。
いろいろ言いましたが、個人的にはかなり楽しかった作品です。
このグラフィックやシステムの続編が出たら、また買うと思います。