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【PS3】Demon’s Souls(デモンズソウル) レビュー

発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメントオフィシャルサイト
発売日 2009-02-05
価格 6980円(税込)
レーティング 【D】17才以上対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon(廉価版)
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:アクションRPG
■ プレイ人数:オフラインモード:1人 / オンラインモード:最大4人

【廉価版】
■ 発売日:2010/02/25
■ 価格:3,800円

総合ポイント
89
(難易度)
3.90
レビュー数
164
スコアチャート Demon’s Souls(デモンズソウル)レビューチャート

Demon's Souls(デモンズソウル) 購入する
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【60点以上】
86%
【標準偏差】
17.44


デフォルト:新着順

581人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 5pt 4pt 5pt 5pt 5pt 5pt
総合点
98pt

GOOD!

・オリジナリティー … 5点

 アニメ臭さを排除したダークファンタジーの世界観に、多くを語らない謎めいたシナリオ、キャラクターのみならずプレイヤーの成長まで要求される敷居の高さや、無音の世界で間断なく緊張を強いられるマゾヒスティックなプレイ感覚など、あらゆる点において独創的な作品です.類似のゲームは、開発のフロムソフトウェアによる過去作品くらいしか見当たりません.
 存在自体が独特な本作から「どこそこが新しい」と一つの要素をピックアップすることは本来あまり意味がないのですが、オンラインシステムの斬新さは特筆できます.
 このゲームでは、オンラインを介して複数のプレイヤーが一つの世界を共有するということがありません.一人一人のプレイヤーはあくまで自分の世界で戦っており、他のプレイヤーがいるのは並行世界です.
 そのため、ロビーで仲間を集って2ch言葉で歓談してから「ではでは狩りに行きますか」なんてノリは皆無.ダークな世界観も心地良い孤独感も殺がれることがなく、煩わしい人間関係を完全にシャットアウトできます.
 本作のオンライン要素は、基本的に「血痕に触れると他プレイヤーの最期が見られる」「他プレイヤーにメッセージを残せる、他プレイヤーのメッセージが残されている」「他プレイヤーの行動が幻影のように映る」といった程度の地味なものに留まっていますが、これが非常に独特な雰囲気を醸し出しています.絶妙に機能している例を一つ挙げると、たとえば崖っぷちに「一歩前へ」というメッセージが残されている.しかし、崖下を覗き込んでみても足場がありそうにない.足元に血痕があるので触れてみると、他プレイヤーが自分と同じようにメッセージに惹かれてダイビングし、即死した痕だったりする.それでやっと偽メッセージだったことに気付く……といった具合です.
 協力や対戦も可能ですが、やりたくなければやらなくても問題なし.ずっと「ソウル体」(一度死んで肉体を失った状態)でいれば他プレイヤーに侵入されることもありませんし.
 コミュニケーション性を重視したオンライン要素ばかりが蔓延るこのご時世に、「ゲームの世界は自分の世界」という原点に回帰していることは高く評価されるべきでしょう.


・ストーリー … 5点

 このゲームにはストーリーが無いという意見もあるでしょうが、そんなことはありません.現代文学理論では、物語は「語り」(ナラシオン)、「物語言説」(レシ)、「物語内容」(イストワ ール)の三つによって構築されることになっており、それに当てはめてみると『デモンズソウル』の「物語言説」と「物語内容」は実にしっかりしています.ただ、「語り」が無いだけです.
 昨今のRPGに「プレイヤー=主人公」のイメージが弱いのは「語り」の要素が著しく強化されているためで、それでは「クリエイターの語る物語を読まされている」ことにしかなりません.しかも、本当に優れた語り手は小説やマンガの世界で活躍していますから、ゲームでは三流四流の「語り」にしか触れられない.
 しかし、このゲームは「語り」を持ちません.プレイヤー自らがゲーム世界に存在する「物語言説」を紐解き、語られない物語を自分なりに組み立てて「物語内容」へと迫っていくことになります.たとえば、装備品の説明から.NPCの発言から.ステージの構成から.
 ファンタジーの「物語内容」などたかが知れていて、『デモンズソウル』もその例に漏れません.大したストーリーではないと言ってもいい.ですが、「語り」の欠如というスタイルがプレイヤーを物語世界に引き込んでくれます.自分で組み立てたストーリーには格別の面白さがあるものです.
 「語り」がないという手法は、もちろん和製RPGでは滅多に見られないものですし、表面的には似ているように見える洋ゲーのそれとも完全に異なっています.洋ゲーの場合、「登場人物が物凄く長いセリフで全てを喋る」ということが多く、つまり「語り」の位置がズレているだけです.
 和ゲーの出来の悪いアニメのようなストーリーにはウンザリだし、洋ゲーはなんだか説明書を読まされているようでピンとこない……そういう人には『デモンズソウル』の「語り」の無いストーリーがしっくりくるでしょう.


・グラフィックス … 5点

 PS3のゲームとしては、技術的には平凡なレベルです.しかし表現力に優れているため、それこそ『バイオハザード5』などより美しく感じられる見事なグラフィックスに仕上がっています.
 各ステージの建築・装飾は緻密かつ壮大で、和製ファンタジーの規範となるべき完成度を誇り、キャラクターのモデリングや装備品のデザインにも洋ゲーのような野暮ったさがなく、それでいてオタクっぽい稚拙さも感じさせない絶妙のものとなっています.
 どんなに残酷なオブジェでも悪趣味に堕することなく、しっかりと「ステージの調度品」になっているのは、フロムソフトウェアのお家芸とはいえ、やはり感服させられます.


・サウンド … 4点

 基本的にはBGMがなく、環境音だけが強調された世界です.これがとにかく緊張感を煽り、耳を澄まさずにはいられないという状況を作り上げています.「音」がこんなに重要なゲームはかつて無かったかもしれません.
 ボス戦になると荘厳な音楽が流れて気分を高揚させてくれますが、残念ながらこのボス戦のBGMについてはもう一つというところでしょうか.悪くはありませんが、ゲーム自体の素晴らしさに比するとやや安っぽい印象を受けました.フロムソフトウェアの昔の名作『キングスフィールド』や『エコーナイト』は、もっと優れた楽曲に彩られていたように思います.


・熱中度 … 5点

 5点満点で10点を進呈したくなるほどの圧倒的な熱中度です.
 育成要素とアクション要素が最高のバランスで調和しているので、「ソウル」(経験値と金を兼ねたもの)を稼ぐためのザコ狩りですら熱中します.初めは一匹倒すのもひと苦労だったのに、いつの間にかその敵が良いカモになっているのは、自分の腕が上がったのか、それともキャラクターや装備の攻撃力が上がったのか……
 とにかくよく死ぬゲームなので、あるステージはノーダメージで周回できるのに、初めて行った別のステージでは瞬殺されるなんてこともしばしば.また、楽勝と決め込んでいたザコでも囲まれれば死ねます.もちろん高所から落下すれば、どんなに強いキャラクターでも即死です.いつになっても緊張感が途切れないので、熱中度も下がりません.
 やり込み要素も豊富ですが、それ以上に、ただクリアのためにステージを攻略するだけでこれほど熱中できるというのが凄いです.今時、こんなゲームは滅多にありません.


・満足感 … 5点

 内容にもボリュームにも大満足です.
 内容は上記の通りなのでボリュームについて書きますと、まず普通にクリアするだけでも軽く40〜50時間は要することになります.プレイ時間のかなりの部分がステージやボス攻略のための試行錯誤に費やされるのですが、それでいて作業感はまったくないので、アイテム収集やNPC探しなどやり込み要素を含めれば100時間は楽しめるでしょう.
 クリア後の二周目は尋常ならざる難度で、一歩先に進むことすら困難になります.こちらに移行すれば半永久的に遊べるというほどの歯応えです.成長したキャラクターとアイテム類は持ち越せますから、その点はご安心を.
 一方で、万能キャラを作れないことから、まったく別のプレイスタイルで一周目を遊び直すというのもアリです.魔法特化のキャラクターを作ってみたり、技術特化の軽装キャラに挑戦してみたりと育成の興味は幅広く、実際にプレイ感覚も劇的に変わります.別キャラでの再挑戦は、自分の腕前がどれくらい上がったか手に取るように解るので痛快です.
 PKも出来ますし、いつになったら飽きるのか、底の知れない作品と言えます.


・快適さ … 5点

 死んで死んで死にまくるにも関わらず、それが不快にならないシステムが構築されています.
 貯め込んだ「ソウル」を失った時などコントローラーをテレビに叩きつけたくなりますが、実はその頃には失ったぶんを簡単に取り戻せるくらい自分が成長しているというのが絶妙です.
 また、アクションが苦手な人でも大抵のボスは狙撃ポイントを見つけることで撃破できるようになっていますし、どんなに困難な状況であっても装備品の組み合わせや戦術の工夫によって突破できますから、理不尽にアクションの技量を要求されることはありません.
 複雑なアクションが可能な割に操作も感覚的で、快適です.ロックオンの仕様に若干の不満が残りますが、作品全体の価値に関わるほどではありません.ロード時間もステージに入った時だけですから、何かの目的でステージを頻繁に出入りする必要がない限りストレスは感じないでしょう.(ただ、ハードディスクにインストール出来ても良かったという気はしますが)
 どれほど難しくても、それが決して設計の不親切から生じたものではなく、あくまで「楽しい難しさ」であるというのは、実に素晴らしいことです.


・難易度 … 5ポイント

 激ムズです.特に二周目は、ザコに一撃で葬られるという途方もない難度になっています.
 しかし一周目にしろ、気違いじみた二周目にしろ、それを楽しむためのゲームなので、難度に関しては完全に長所になっていると断言できます.

BAD/REQUEST

 いくつか不満点もあります.


・序盤の難易度

 このゲームで一番キツイのはプロローグにあたる部分です.
 まず、最初のボスを倒すまでキャラクターを成長させられません.初期パラメーターの選び方によっては地獄を見ます.
 そのボスには明確な攻略法があるものの、攻略のためのアイテムをうっかり使い果たしてしまうと悲惨です.アイテムドロップの確率に関わる「運」が低いキャラクターで始めた場合、必要なアイテムがなかなか手に入らず、ほとんど詰みに近い状態に陥ることも.
 せっかくのオンラインでの協力プレイも、この最初のステージではまだ利用できません.一番協力が必要とされる局面なんですが……
 最初のステージさえ乗り越えてしまえば楽しみは広がるので、いかにも惜しい気がします.


・ソウルの傾向

 本作では各ステージに「ソウルの傾向」というものが設定されていて、その変化によってNPCや特殊なアイテムが出現するようになります.
 たとえば「ソウルの傾向」が白なら、重要なNPCが生身の人間として登場し、プレイヤーに協力してくれる.しかし「ソウルの傾向」が黒だと、同じ人物が「黒ファントム」という悪霊のような存在になっていて、問答無用で襲いかかってくるという具合です.
 このシステム自体は面白いのですが、普通にプレイしていると「ソウルの傾向」は黒にも白にもならず、NPCが登場しません.そのため、魅力的な物語の背景がさっぱり見えてこないのです.特に序盤のうちは「ソウルの傾向」を黒か白に近付けることで発生するイベントには全然出会えず、寂しい思いをします.
 「ソウルの傾向」を偏らせるには、オンラインで他プレイヤーに協力したり、あるいはPKを行うなどしなければならないのですが、実は高所から飛び降りて自殺するとか、他プレイヤーの世界に侵入してわざと負けるといった行動を取る方が遥かに手っ取り早くなっています.
 「ソウルの傾向」を白くするためのオンラインでの自殺行為には、皆さん結構快く協力してくれますが、やはり雰囲気はぶち壊しで残念です.しかし、これをやらないとただでさえ少ないイベントがほとんどゼロになってしまうという……
 「ソウルの傾向」が白でも黒でもない状態でも、その状態なりのイベントが起こるようにしてくれれば、このシステムがもっと上手く機能したはずです.


・鉱石集め

 装備品を強化するには「鉱石」が必要になります.ところがこのアイテムはなかなか手に入らず、プレイヤーは「鉱石」の収集に奔走する羽目に陥ります.
 特に稀少な「鉱石」にはほとんどお目にかかれません.ドロップ率とは無関係に特定の敵が持っているいくつかの物を除くと、最強の装備品などよりも遥かに貴重なアイテムになっています.
 一応、「鉱石」をたくさんドロップする「鉱石トカゲ」というエネミーがいますが、こいつも数に限りがあります.おまけに何度か取り逃がすと登場しなくなる始末.
 「ソウルの傾向」は我慢してさっさと黒か白に近づけてしまえばそれっきりですが、「鉱石」集めは最初から最後までプレイヤーに作業を強いる要素なので、ちょっと頂けません.


・無駄に余る装備品

 設定上はその方が自然という気もしますが、余った装備品を買い取ってくれる人が存在しません.
 異性の専用装備なんて、換金できなかったら預かり所のコヤシと化すだけです.要らないアイテムは「ソウル」と交換できるようにして欲しかった.


・所持重量オーバーで消える装備品

 このゲームには所持重量が設定されており、それを超えるとアイテムを持てなくなります.
 問題は、重い鎧などがセットで置いてある場合です.所持重量を超えていると拾える物だけ拾って後はそこに放置することになるのですが、仕方なく一度拠点に戻って所持品を整理し、再び取りに来ると、恐ろしいことに残りが消えているのです.セット装備の兜だけあってどうしろというんでしょうか.
 柴染めの装備一式(超重い)でこの悲劇を味わった人は多いはずです.


・勝手に死ぬNPC

 NPCがたまに勝手に死んでしまいます.代表は最初のステージに登場するオストラヴァ君.オートセーブなので気付いた時には手遅れです.
 そういうところもこのゲームの魅力と言えなくはないのですが、二周目の異常な難しさを考えると、やはり「二周目で助ければいいや」と気楽に構えられません.
 また、うっかりするとアイテムを預かってくれるNPCや物売りさんを斬りつけてしまうことがあります.自分の場合、コントローラーを床に置いた際にR2ボタンが発動してしまって、鍛冶屋のじいさんが怒り狂うという珍事が……
 わりと取り返しがつかなかったりするので、敵対フラグが立つ条件を緩めて欲しいところです.


 まあ、どれも細かいことですが.

COMMENT

 フロムソフトウェアは、初代PSの頃に伝説的な名作をいくつも世に出した知る人ぞ知るソフトメーカーでしたが、PS2時代には「アーマードコア屋さん」みたいになってしまって、残念に思っていました.それが、ここにきて奇跡の復活です.
 ここ数年は骨太のRPGをやりたければ洋ゲーに走るしかないという悲しい状況だったので、『デモンズソウル』のような作品が生まれてくれたのは本当に有難い.洋ゲーはやはりゲームを構成する最小単位が和ゲーとは異なっていて、細かく見るとひどく大雑把なのだなあと改めて実感させられます.『オブリビオン』は『デモンズソウル』より凄いゲームですが、面白さは『デモンズソウル』の方が上です.微妙な違和感を覚えながらも洋ゲーに妥協していた『キングスフィールド』シリーズのファンなら、きっと寝食を忘れてのめり込むでしょう.
 フロムソフトウェアが「販売はソニーだから売れなくてもいいや」と考えたかどうかは知りませんけど、一時期失われていた思い切りの良さが今作で取り戻され、良い方向に働いたのは間違いありません.やはり無理矢理ライトユーザーに阿るよりは、ゴリゴリのハードゲームを作った方が売り上げも伸びるというものです.続編に期待します.

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
ネオさん(Webサイト)  [2009-03-19 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

525人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 4pt 5pt 5pt 5pt 5pt
総合点
97pt

GOOD!

・オリジナリティー
ダークファンタジーの名に恥じない相当練りこまれた世界観です。
直ぐにこの世界に引き込まれてしまいました。
(よく名前が出る同じ開発のキングスフィールドシリーズは未プレイです)

・グラフィックス
技術的な事はわかりませんが、神殿や各フィールドは雰囲気が良く出ていると思います。
暗さと明るさの表現、演出が効果的だと思います。
プレイしてて違和感に感じる所もありません。

・サウンド
基本的にBGMはなく、自然の音や敵のうめき声などが聞こえます。
こういう演出はBGMが無いからこそ生きてくるものだと思います。
まずプレイし始めて思ったのが、NPCの声が独特なファンタジーな感じがしていて素晴らしい
と思いました。

・熱中度、満足感
最近あまり無いと言っていいほどの難易度の高さです。
しかし、何度も死んで学習し、敵を観察し、考えてプレイすれば決して無理な難易度では
ありません。クリアした時の達成感、次はどんなところへ進めるのだろうかという楽しさは
久々に味わった楽しさです。

・快適さ
システム、メニュー共によく出来ていて使い辛かったり、極端にバランスが崩れるような事は
ありません。

・オンライン
血痕、メッセージを残し他のプレイヤーへ攻略のヒント配信する事が出来ます。
また、徘徊幻影という半透明な他のプレイヤーの行動が見る事が出来ます。
両方ともプレイ中に邪魔になる事もなく、違和感もありません。

アイテムを使って青いファントム(協力)黒いファントム(敵対)として自分の世界
他のプレイヤーの世界に召還、侵入する事が出来ます。
青いファントムは今はどうしてもクリア出来ない人の救済措置を考えていいと思います。

BAD/REQUEST

初めに顔のキャラメイクが出来るのですが、プレイ中にアップで見る事もなくあまり意味が
無いように思いました。

敵をロックオンした時に複数敵がいると、ターゲットが動いてしまう時があります。

COMMENT

ダークファンタジーの世界観、完璧な難易度、バランス。
達成した時の喜び、次はどんな所が待っているのかという楽しみ。
こういうやりがいのあるゲームを待っていた!というのが素直な感想です。
開発のフロムソフトウェアのゲームはまったくやった事が無かったのですが
今後は注目して行きたいと思わせてくれたソフトです。

まだ発売して間もないですが、既に愛してやまないゲームのひとつとなりました。


(難易度についてはオフラインでの評価としました)

   
プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
AREAさん  [2009-02-10 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

540人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 4pt 5pt 5pt 5pt 5pt
総合点
97pt

GOOD!

 特筆すべき点は、なんと言ってもその洗練された戦闘バランス。
 最近のゲームは『難しい=敵が硬くて攻撃力が高い』と、ダラダラと戦闘が長引いてしまいますが、本ゲームでは攻高守低が敵にも反映されており、1分以上戦闘が続くことは稀です。
 そのかわり敵も、こちらがうかつな攻撃をしようものならカウンターでひるませ怒涛の即死コンボを決めてきます(こちらが逆に行うことも可能)。
 他にも、『回復アイテムは大量に持てるが、使うときは大きな隙が生じる』『強、弱攻撃の使い分け』『ダメージをほぼ確実に防いでくれる防御か、リスクを覚悟で敵を死に体にできるはじきを行うか』『盾を捨て、剣両手持ちで攻撃重視にするか』等、非常にプレイヤーの戦術が要求される点も見事!!
 なので、満足度は文句なしの5点。

 レベルアップや装備強化の他にもプレイヤー経験値が非常に重要で、この数値が低ければいくら経っても敵を倒せませんが、逆に上がれば、敵をバッタバッタと薙ぎ倒せるようになります(でも食らうと大ダメージです)。
 武器の強化も枝分かれ式で、パラメーターも自分好みに上げられその成果が視覚的に実感(ダメージやHPゲージ等)できるので熱中度はかなり高め、なので5点。
 
 アイテムの使用や装備の交換、盾を背中に引っ掛け両手武器に切り替えるなどの操作がボタン1つでできるのでイラ付かず、またロードもスタート時の1回だけで以後はシームレス。
 なので、快適さも5点。
 
 グラフィック、サウンドはダークな世界観を十分演出(詳細は割愛)できているので4点。

 他のプレイヤーの死に様やメッセージを見て参考(オートセーブ&コピー不可なので捨てプレイが基本的にできず非常に重宝)にして進み、逆にこちらが『この宝箱罠です』みたいなメッセージを残して感謝されると凄くうれしいです。そして生まれる『お互い励ましあってがんばる』的な連帯感が心地よく、よって、オリジナリティーは5点。

 上記と若干被りますが、必死にレベルアップして付いた自信を一瞬で打ち砕くような激強敵にもしっかり攻略ポイントが存在し、『がんばれば倒せる』と言う自信をくれます。
 基本的に死ぬ理由は『理不尽』ではなく『自分の不注意』なので、今度は気をつけてがんばろうと言う気にさせてくれます。
 なので、難易度は(良い意味で)激ムズの5点。

BAD/REQUEST

 スタート時に顔編集ができますが、アップがなく非常にわかりにくいです。
 がんばって作った結果、内○大助選手ができてしまいました(不細工とは言いませんが、自分はつり目で全然似てないので・・・・)。
 ロックオンシステムが、たまに目の前でなく奥の敵をロックしたりと、たまにムカッときます。
 ストーリーは相変わらずフロムチックなので、そこを重視する方には物足りないかも(個人的には全然OKですが)。

 以上、本当にこれ以外思いつきませんでした。

COMMENT

 メタルギアの数十倍「PS3買ってよかった!!」と思わせてくれました。
 キングスフィールドやシャドウタワーとはシステムが異なりますが、あの緊張感と難易度、そして面白さは見事に引き継いでくれました。
 本当にここまでゴリ押しプレイができないゲームは久しぶりでした。
 モンスターハンターのシステムでアクションRPGがやりたい方、芸術的な激ムズを味わいたい方、本気でこちらを殺しにくる敵に飢えている方、スーファミ時代のトルネコで味わった緊張感と生還できた時の達成感を味わいたい方はプレイを激しく推奨します。

 
プレイ時間:15時間以上30時間未満(未クリア)
muranさん  [2009-02-11 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

516人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 4pt 5pt 5pt 5pt 5pt
総合点
97pt

GOOD!

とにかく難しい。とにかくストイック。
でもそれが最高。

もう何十回死んだか分かりません。
それなのに、理不尽さで死んだ事はありません。
ぜーんぶ自分の不注意です。
それに、やり直しでソウルは0になりますが、
所持してたソウルはちゃんとさっき死んだトコ
に落ちてるので、そこまで行けば(行ければ)
取り戻せます。

だからこそ何度でもやり直せるんです。

それに、秀逸なのはやはりオンの薄い協力感ですね。
チャットとかないのでそこに楽しさ感じる人は
アレでしょうが、あの『どこかの誰かの痕跡』
がたまりません。
なのでオリジナリティは5点。

操作感もすこぶるイイです。ロードも神殿出入り
のときだけで実にスムーズです。
自分好みの育て方で、自分向きの武器で、
自分なりの戦法で。
しかも自分でカオまで作れるなんて。

実は他にも何本かゲーム進めてたんですが今は
これしかやる気がしません。
先に書いたソウルのシステムで、まさにやめ時
見つからず。熱中度最高ですね。
このゲーム、まちがいなく歴史に残ると思います。

BAD/REQUEST

悪い点…ですか、…なんだろう?って感じですが。
時間帯によってオンがつながり難い事はありましたが、
その日だけであとはつながりますし。
基本的に不満点は自分の腕だけです。

COMMENT

ホントに、忘れてたトコに当たりくじみたいな
感想です。大々的な売込みとか宣伝とか無かった
と思いますし、興味はありつつどんなゲーム?
でしたから。

ただ電撃の評価を聞き、ムズいけど面白いと。
いいなぁと思ったらそういえば発売日でした。
だから買いに行きました。
それからもうドップリですから。

他の方の不満、ロックオンの機能はそう不満
とは思わなかったので、プレイスタイルにも
よるのかもですね。
ゲームの不満ではないのですが、
基本的に失敗はすべて自分のせいなので、
何で死んだのかよくわかってるだけに怒りの
ハケ口がないのがww

   
プレイ時間:15時間以上30時間未満(未クリア)
ラクシュミさん  [2009-02-14 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

Amazonレビュー

レビュー者: hide
レビュー日: 2017-04-26
某動画サイトでただの暇つぶしのつもりでプレイ動画を見始め、
数十分後にはいてもたってもいられず本体ごと買うことを決めていた、そんなゲームです
そして、実際に遊んでみてさらに衝撃を受けました
動画で見たところをなぞっているだけなのに面白い
いうまでもなく初見のエリアはもっと面白いわけです
死にゲーと言われますが、ただ理不尽に殺してくるゲームではありません
死んだらはっきりと自分の悪かった点が浮かび上がり、繰り返すたびに自分のプレイの上達が感じ取れる
職人芸的ともいえるゲームデザインが光っているのです
ある程度人を選ぶゲームではありますが、ハマる人はとことん心に残るゲームとなるでしょう

【PS3】Demon’s Souls(デモンズソウル)
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