【PS3】風ノ旅ビト レビュー
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2012-03-15 |
価格 | 1200円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ オンライン配信専用 ■ ジャンル:アドベンチャー ■ プレイ人数:1〜2人(協力プレイ) |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 2pt |
94pt
GOOD!
■オリジナリティ
このゲームの素晴らしさは、このゲームでしか味わえません。
色々なゲームに接してきましたが、「このゲームに似たゲーム」には出逢ったことがありません。
『旅をする』ことが目的で、その「旅」が唯一無二で秀逸です。
■美しい
怖いくらいに美しいです。
ただ歩いているだけでも美しく、キャラクターの動きも世界観に合った動作をします。音楽もとても良く合っていて綺麗です。
■オンラインが絶妙
個人的にオンラインが嫌いです。(このゲームのオンラインではなく、オンラインゲームが嫌いです)
ですが、このゲームだけはオンラインでやりたいと強く思います。
このゲームのオンラインはとても不自由で、「動く」と「音を出す」しか出来ません。
およそ相手が何を思っているかは解らないですし、自分の思っていることを100%伝えることなど不可能です。
しかも、旅の同行者を選ぶことは出来ません。おそらく、同じ時間にプレイしている人を無作為につなげているのだと思います。
そんな、たまたま出逢った同行者との旅が、いいんです。
「この人はきっと『こっちに来て』と行っているんだろうな、じゃあついて行こうか」「こんな道があったんだ、知らなかったよ」「一緒にいるよ、行こう、行こう、頑張って」と、自然と想像し、相手を思いやれる。不自由であるが故、どこの誰かも解らない『あなた』と旅が出来たことの喜び。
これがこのゲームの楽しみ方なのだと思います。
BAD/REQUEST
■とにかく人を選ぶ
特定の人と遊びたい・ちゃんと説明をして欲しい・常に新しい発見をしたい・テクニックを競いたい・やりこみ要素が欲しい
上記のような事柄が、ゲームの重大要素であると思われる方には厳しいゲームです。
一番問題なのは「旅の行き先は何度行ってもひとつしかなく(しかも2時間程度)、なぜその旅をするのかが語られない」事だと思います。
ただ、それすらもこのゲームのポリシーであり美徳です。
上のスコアボードで、もっと点数が悪い人がいてもおかしくない、かなり癖のあるゲームです。
突然、あの美しい砂漠の世界に放り込まれて何も解らず歩くことが出来るか、ただ歩くことを楽しむことが出来るかが分かれ目だと思います。
COMMENT
年間、何本もゲームをしておりますが、風ノ旅人は「忘れることの出来ない一本」であることが間違いありません。
きっと、思い出してはまたあの同じ旅路を誰かとたどりたくなる、そんな感慨深いゲームです。
全ての皆さんにお勧めは出来ませんが、私のような者の説明で興味を引かれ、このゲームを好きになってくれる方がいらっしゃることを願います。
最後に、一緒に旅をして下さった皆さん、本当にありがとうございます。
また、あの砂漠で会えることを楽しみにしています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 5pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 1pt |
95pt
GOOD!
「旅ビト」を操作し、砂漠の中を旅していくアドベンチャーゲーム。
といっても、上記の説明は憶測でしかない。何故なら文字による説明が一切ないから。
所謂「雰囲気ゲー」であり、同じサンタモニカスタジオでは「flow」「Flowery」などがあるが、今作はその雰囲気ゲーの最高峰に位置してもいいのではないだろうか。
ゲーム性に関してはこれまた説明しずらく、チャプターごとに決められた目標をクリアして進んでいく。その目標に関しては詳細な説明こそされないものの、体感的に感じることができるので、迷う心配などはない。複雑な操作だったり、ゲームオーバーといったものもないのでゆったりと遊ぶことができる。
途中で飛ぶことができるが、エネルギーに限りがあるため実際は徒歩移動が多いという、満足にジャンプも出来ないゲームではあるものの、そういった苦労ですら作品としての味の一つになっている。
グラフィックは何より砂のきめ細かさと太陽の明るさ。砂の動きは本物ではないかと思うぐらい細かく跡が残り、太陽の明るさも人工的ではないいい明るさ。夕日を浴びながら砂を滑るシーンは自分の中でも最高潮。
音楽も出来る限り生音で主張しないが、盛り上がるところはちゃんといい音楽を使っている。
やり込み要素もシンプルとはいえ設定されており何度でも挑戦したくなる。ステージもただ見るだけでも工夫されていて見ていて飽きない。
オンラインで協力プレーもできるが、ゲームをクリアするまで誰なのかもわからず、文字・音声による意思疎通も出来ないが、その手さぐりしながら一緒に進んでいくというのがまたオツなシステムだと思う。
ゲーム1回あたりの尺は90〜120分程度だが、それでも飽きさせない・だらけさせない・短いと思わせないぐらい濃いゲームになっている。
BAD/REQUEST
やはり慣れないうちは満足に移動やジャンプができないという点で苦労するかも。
ムービーもスキップできないので、何週もやり過ぎると飽きてしまうかも。
それでも慣れてくると移動の苦労も楽しめるし、ムービーも新たな発見があるなど楽しめて、結果的に不満点ってあるのかどうかが分からないぐらい凄い。
COMMENT
多分セールの時に購入。
「Flowery」をやった時に「これは凄い!」と感じた後ぐらいに発売が発表され、その感想が届きはじめると「やっぱり次回作も凄いんだな!!」と期待させてくれましたが、その何倍もの良さを見せてくれました。
ちょっと独特な世界観に最初は戸惑うかもしれませんが、本当にやらないのはもったいない。そう言いきれる至高の1本だと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 5pt | 5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 1pt |
96pt
GOOD!
殆ど全てに満点を付けて問題ないかと思います。
快適さだけは他の要素に比べて特筆すべき点が少ないので4点にしましたが、それも不便だ、という意味ではありません。充分快適な部類に入ります
・オリジナリティ
類似作品は無いでしょう。特筆すべきはマルチプレイかと思います。誰か特定の人間ではなく、同行するのは名前も知らぬ旅人です。何も知らずにゲームをしているとNPCじゃないの?と思う程自然に合流するようにデザインされています。 共に歩むも良し、一人で先に進むも良し。 しかしゲームが終盤に進むにつれ傍らに旅人がいるかいないかで感動が大きく変わってくるものと思います。 マルチプレイ推奨。
・グラフィック
トレイラー等を見たときは只のよくあるトゥーンシェードと感じていましたが、ゲーム内でその浅はかっぷりを痛感しました。 演出も関係しているのでしょうがステージはとにかく美しく、夕日の砂漠、荒れ狂う雪山、静寂な洞窟など、色彩も豊かです。
・サウンド
眼下に広大なフィールドが広がると雄大な音楽が、荒れ狂う天候の中では激しくも不快な音楽が、それぞれのシーンに合った音楽が流れます。 演出としての音楽と見ても完璧でした。
・熱中度
短いとは聞いていましたがそれでも配信日はちょこっと触って休日に最後までやろうと考えていました。 結局そのままクリアしてしまいましたが。 なんかもうチャプター2、3クリアした当たりで途中でやめるのを諦めてしまう程です。
.満足感
満腹です。 短さが全くマイナスにならないのは凄まじいですね。むしろクリア後は集中力が続く丁度いいボリュームではないか とか都合のいい解釈をしてしまう始末。
BAD/REQUEST
・プレイ時間1時間〜2時間程。
ゲームとしては異様な短さも開発側の意図だそうで、人によってはさすがに短すぎだろうと不満に感じる人も少なくはないと思います。 個人的には丁度良い!とクリア後には思っています。映画1本分と考えれば値段と内容で比較しても違和感もあまりありません。
・強いて言うなら…
原題は「Journey」であり、「風ノ旅ビト」は邦題です。権利の問題でしょうけどちょっと勿体ないなぁ…と思いました。このスタジオのファンであれば『flOw』『Flowery』と並べてこのタイトルだけ日本語って… という人もいるのでは。
COMMENT
なんにせよ素晴らしい体験でした。
人によっては全く受け付けない、という人もいるかもしれませんが、今までにない体験をゲームでしたい、と考えてる人や最近のゲームに飽きた!って人は、一度触ってみてはどうでしょうか。
何故こんな世界観なのか?何のために山の頂きを目指すのか?プレイキャラクターは一体どういう生物なんだ? そういう設定は一切触れられません。 そういう事に思いを馳せながら傍らにいる同じ旅ビトと身を寄せ合いながら目的地へ足を進めていくのがこのゲームの正しい遊び方なのだと思います。
2時間かからぬこのゲーム、一度始めたら途中で合流した相棒と一気にクリアするのをお勧めします。 お互いコミュニケーションも基本的には取れないのですが、なんとも言えぬ連帯感を終盤味わえるかと思います。
ゲームとしての表現はまだまだ可能性あるんだなぁと久しぶりに思わせてくれた一本です。
GOOD!
とにかく雰囲気が素晴らしい、ICOやワンダと巨像にハマった人は是非やってもらいたい。
ネタバレになるので多くは語れないが、クリア後は一本の無声映画を見たって感じでした。
※値段もプレイ時間もちょうどそれくらいだしね。
特に感じていただきたいのは浮遊感と共闘感です。
ふわふわと風にのるさまはまるで夢の中にいるような錯覚を覚えます。
あとはオンラインにつないでいると他のPLAYERとマッチングして一緒にストーリーを進められるところも良かったです。
まさに一期一会的な感じで。
あとは少ないけれどやりこみ要素的なものもあるので周回プレイが楽しいです。
無駄に6週くらい回ってしまいました。
BAD/REQUEST
コストパフォーマンス的にも内容的にもそれほど悪い点はないのですが、
もっとボリュームがあればよかったと感じます。
最初の1周は操作方法もよくわからずウロウロしていると2時間位クリアにかかるのですが
次からはやることがわかっているのでサクサク進んでしまいます。
小物などを眺めるのも楽しいのですが、もっと何かあったら嬉しかったです。
COMMENT
プレイ環境はAQUOSの32型フルHDでやっています。
大きなオブジェクトはまぁそれなりの感じですが、砂など細かいリソースはすごくきれいだと感じました。
久しぶりにPSNで買って満足した作品でした。
DLCか続編的なものが出たらいいなぁと切に願っています。