オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 3pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 1pt |
74pt
GOOD!
◎システム
タイムスフィアやユナイトモードを取り入れた戦闘システム、調合をメインにした
成長システムなど、ユーザーに楽しんでもらおうとするアイデアが詰まってると思う。
前作でのアイテムと武器防具を作れる部屋が別で面倒だった部分も解消されている辺り
この会社はユーザーの意見を反映してゲームを作ってるように感じられる。
よって、オリジナリティの部分には5点を付けた。
○世界観・キャラクター
アトリエの流れを汲む作品の中でも最もドタバタした世界観や、それに合わせた
キャラクターも魅力的。特にマッチョな妖精さんのぺペロンや妄想お嬢様の
リリアが面白かった。但し世界観には面白いと言い切れない部分も(悪い所で後述)。
○音楽
民族音楽を分かりやすくファンタジーな世界観に合わせたような音楽は親しみやすく
流石ガストだと思わされる。主題歌では今までは霜月嬢やその周辺に頼りすぎのように
感じていたが、今回は別の歌手を起用していたり、前作同様校歌があるのも○。
ただ、戦闘音楽はハードロック調だが、今一つ印象に残りづらいのが×。
BAD/REQUEST
△システム
複数のエンディングや図鑑コンプなど、複数回プレイをしないと達成できない部分が
あるので、一度見たイベントをもう一度見るのは面倒。シャドウハーツシリーズの
ようなイベントスキップ機能があれば尚良かった。
また、一つの調合で同じ素材を二つ使うとフリーズするバグがあった。
他にも同様の報告があるので自分だけではないと思われる。
×世界観
ドタバタ喜劇なのは分かるが、子供が数日に渡って袋詰めにされたり、ぷにぷにが
錬金釜で煮込まれヘドロになったり真っ二つにされたりするのは、少し暴力的に過ぎ
殺伐としてしまっているように思う。アトリエ系にはファンタジックでゆるく暖かな
世界観を求めているので、個人としてはあまり歓迎は出来なかった。
イリスの調合イベントなどは面白かったのだが、今回のギャグはイマイチだと思う。
反対に、ド突き漫才が好きな人には合うのではなかろうか。
COMMENT
ガストのゲームには殆ど大外れが無いと思うが、今回も良作であると思う。
特に、美麗なムービーを見せつける大作RPGやストーリーテリングに特化した
テキスト系ADVが流行する昨今に、システム面を整備してユーザーを楽しませようと
する姿勢は今後も支持していこうと思わされる。
今回の殺伐としたギャグにもファンの間では賛否があるようなので、またこのような
路線のドタバタ喜劇な世界観をやる時があれば改善してくれるのではと期待している。
メーカーのファン故に多少甘い評価になってしまったかもしれないが、ご容赦願いたい。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
76pt
GOOD!
●熱中度
前作の調合にあった、能力の一部継承が排除されました。
どの装備にどんな能力を付けようかと悩むパズル的要素は無くなりましたが、その分、エーテル値の範囲が細かく分けられていて、これがやり込み要素として前作と同じくらい熱中しました。
錬金システム自体はかなりシンプルになりましたが、その分、調合でのエーテル値合わせの試行錯誤が面白かったです。
どんな材料で、誰に手伝って貰ったらこの値のエーテル値になるのか。前作よりも錬金ゲームとしてわかりやすくなっています。
グロウブックも前作のツリーから、どこからでも作れば開く様になっていて、強化しやすくなっていたり、ゲーム的に1よりも遊びやすさに重点を置いて改良が加えられています。
戦闘システムも、目新しさはないですが、1より洗練されていて、ボス敵に容赦が無くタイムスフィアがなかなか撃ち落とせなくなっています。
より駆け引きが楽しめる様になりました。
●満足度
ノーマルとハードが難易度として選べますが、ハードはガストファン向けの容赦ない強さ。
百戦錬磨の古強者な人はいきなりハード推奨。歯ごたえのある絶妙な難易度が楽しめます。
非常にやりごたえがあって大満足でした。
●快適さ
PS3でやりましたが、不都合もフリーズも特にありませんでした。
アタノール室は廃止され、自分のアトリエだけで全部作れます。
ロードやリセットは、割とすんなりストレス無く出来ます。
●ストーリー
貧乏暇無しな潰れかけの学園というアトリエではお約束の場面設定から始まる今作は、期待以上に楽しめました。
相対的に見てウルリカ編が楽しかったです。難易度もウルリカ編の方が高かったですから、始めてアトリエを手に取られた初心者の方は、ストーリー的には多少物足りないのですが、ラストまで填りのないロゼ編から始める事を強くお勧めします。
ボケたら突っ込みまくりのゴーイングマイウェイな主人公とその仲間達が、「元気はつらつオロ○ミンC!(古)」と言わんばかりに我が儘やり放題のドタバタ活劇といったところでしょうか。
前作も大笑いしましたが、今作もエンディングまで中だるみもなく、終始笑いっぱなしでした。
最初にウルリカ編から始めてウルリカ編の最後までテンション高かったので、ロゼ編とエキストラ編はちょっと物足りなかったですね。
BAD/REQUEST
●前作と較べて
システム的にも余り代わり映えしていないですね。
音楽全般は前作の方が楽しめました。
オリジナリティとしては余り評価をしませんでした。
●音楽に関しては、今回はゲームメニュー画面に流れている曲が一番好きです。
アトリエにしては珍しく、まとめすぎてて引っ張りこまれる様な曲が無かったかなあと。
●エンディング
やっぱり短いです。まあ、わざとだし今回人数多いので、前作ほど不満には感じませんでした。
●ストーリー
やはり、ロゼ編の方がもうちょっとメリハリのある展開になってると良かったなあと思います。
ただ、やや笑いを優先しすぎて、アトリエであるという事の細かな配慮がおざなりになっている部分があります。
少々苦言を言わせて貰えば。
アトリエは「誠実」である事が前面に出ている作品だと思います。システムとしても作風としても、その根底に、登場人物が立場は違えど誠実である事、肝心な場面では主人公達を裏切らないこと、そういう暖かみがあってこそのアトリエではないかと思います。
ギャグそのものは悪くありません。しかし、そこで投げっぱなしで収拾を付けずに終わってしまったら、やはりアトリエでは無いと思います。うりゅにたいしては上手くまとめていて面白かったですが、両主人公同士のやりとり、光のマナ、この辺りの決着の付け方はかなり端折った感じがします。
ボリューム的に泣く泣く削ったというなら、PS3で勝負して欲しかったです。
●クリア後のオマケ「声優さんのコメントコーナー」が削られている
毎作品恒例で、密かに毎回楽しみにしている声優さんのコメントが今回収録されていませんでした。何故に? かなりがっくりです。次回は是非復活させて欲しいです。
COMMENT
プレイ環境:PS3+松下Viera(TH-26XL70)26インチ HDMI接続(ゲーム時の解像度不明)
ロゼ編+ウルリカ編+エキストラ編 合計プレイ時間は110時間でした。
1の発売から突然のあまりに早すぎる2の予告には非常にびっくりしました。
かなり期待する自分が半分、あまりに急造過ぎないか?と期待してない自分もまた半分という感じでしたが、実際プレイしてみると、やっぱりアトリエは楽しいなという感想を持ちました。
PS3の大容量かつ高速かつ、派手にぬるぬる動くアトリエも見たかったなあw
PS2ハイレゾでも、戦闘は充分綺麗で爽快なんだけど。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 1pt |
76pt
GOOD!
前作プレイ済み。それ以前のアトリエシリーズも大半はプレイしてます。
●オリジナリティー
シリーズの歴史が長いだけにあまり目立った要素はありませんが、前作から正当進化を遂げたのは間違い無いです。協力調合の仕様とか戦闘システムとかが特に。
●グラフィックス
必殺技や協力技を手軽に出すことが出来て戦闘がスピーディー且つ派手になった。
●サウンド
BGMに関しては特に不満は無し。ストーリーの進行によってBGMが変化するなど飽きさせない配慮があるのも良い。
●快適さ
武器防具を作るためにアトリエとアタノール室を行き来する必要も無くなったし、ショップもある程度まとまったし、移動も施設内の部屋一つ一つに一気に飛べるし、ロードもせいぜい2〜3秒程度に。前作で不満があった部分はほぼ解消されたと言っていい。
○ストーリー
シリーズ初のW主人公ですが2人のストーリーが完全に別物。普通はW主人公といってもストーリー自体ほとんど同じで一時期別行動になる程度だと思うんですが、このゲームでは最初から別々で尚且つ限りなく敵対関係に近い感じです。
学校行事などで一部共通のイベントもありますが、どちらの主人公から始めても2週目を新鮮な気持ちでプレイできるでしょう。
あと、ストーリー、サブストーリー共に全編コメディー路線まっしぐら。前作の終盤の超絶鬱展開の反動でしょうか。まぁ、暗い話になるよりかは良いですけど。
○成長システム
前作のグロウブックと基本は同じですが成長ルートみたいなのが無くなり、対応するアイテムを作ればすぐに成長させることが出来ます。前作より成長の自由度は上がったし何より一画面表示になって見やすくなった。ポイント自動割り振り機能があるので手間が掛からないのも良い。
●熱中度
全体的にストレスを感じることがほとんど無いため、気が付くと2〜3時間プレイしてたりします。
BAD/REQUEST
●グラフィックス
戦闘が派手になったとGOOD欄で書きましたがそれ以外の部分がほとんど進化してない。ダンジョンは相変わらず視点変更不可、敵シンボルは何故か全てスライム、雑魚敵はほとんど前作からの使い回しなど。雑魚敵に関しては5年前のイリスのアトリエから延々使い回していて、今作では実に9割くらいが過去作からの使い回しである。
●快適さ
これといって不満は無いのだが、変更、追加された部分で改良の余地があると感じた部分がちらほら。すごく小さな事なんでマイナス評価にする気はありませんが・・・。
○キャラの優劣
魔法系のキャラの強さが異常。終盤では物理系キャラの存在意義ほとんど無し、せいぜい盾役かアイテム係。
例を挙げると、男主人公の固有スキル(物理敵単体)でダメージ1200程度、女主人公の汎用スキル(魔法敵全体)でダメージ1500程度、汎用スキルはアクセサリを変更すれば付け替えれるので敵の弱点を突けばさらにダメージアップ、消費SPは大差が無いどころかむしろ男の方が多め、SPの最大量は当然魔法系キャラのほうが多い。と、単純にこれくらい差があります。
その上1回分の消費SPで2回魔法を発動できるキャラもいるのでなおさら物理系キャラの存在意義が薄くなっています。
○キャラの設定
最後まで素性が明らかにならないキャラが2人ほどいます。意味深なセリフや思わせぶりなシーンが多かったのに何の説明もなしは酷いと思います。キャラ別エンディングも見ましたがやっぱり説明何も無し。
COMMENT
◆総評・感想など◆
まずプレイしていてほとんどストレスを感じることが無かったというのが素晴らしい。プレイヤーの視点で前作の反省点をしっかり修正してきた開発者の姿勢に感心。満足感は4点とさせて頂きます。
ストーリーが全体的にコメディータッチなのは人を選ぶところがあるかもしれませんが自分は大変楽しませてもらいました。
難易度が低いのでやりがいを求めるプレイヤーには合わないかもしれませんが、一風変わったRPGをやりたいという人にオススメします。
GOOD!
全体的に完成度が高く、非常に満足のいく作品でした。調合システムや戦闘システム、成長の仕方などは前作そのままという印象だったのでオリジナリティは3点とつけましたが、ガストのゲームにしか見られないという点から、「なんだ、またかよ」のという印象は受けません。
個人的にはアトリエシリーズの外伝という印象で遊んでいます。前作と同じくシナリオの視点がアトリエシリーズとは異なり、「学生」という立場を覗いており、学生生活がそのままストーリーの骨子になっているという点も他のゲームにはあまり見られず好みです。
何よりも特筆すべきは快適さだと思います。
まずゲームをプレイ中に腰を折られるロード時間がかなり短いです。これはマップ一つ一つが狭いことに起因するのかもしれませんが、操作キャラクターがスイスイ動ける、戦闘開始と終了後すぐに動ける、イベントが発生して勝手に動いているのがすぐにわかるというのは、昨今のロードが長く、多いゲームの中にあり快適にプレイできました。勿論ロードが長くても飽きないつくりになっているゲームもたくさんありますが、そういった重いストーリーで「タメ」が重要になってくるものよりも単発のギャグ、ほのぼのとした学園生活となっているので、ロード時間が短いのは非常にテンポよく話が進んだと思います。
また、戦闘も非常に快適でした。強力な全体魔法で一掃するのも可能でしたがそれだと雑魚戦は乱発できず、なれないうちは雑魚戦に多少苦労したものの、慣れていくうちに通常攻撃やスキルの効果的な使い方が判ってきて、サクサク敵を殺せますし、何より映像がド迫力、音楽も綺麗でした。個人的には行動順がタイムスフィアになったのは「いいな、コレ」と感じました。具体的に何がいい、ということはなかったのですが、カード方式だと何となく行動順が後ろに下がるのに違和感があったので。ああやってくるくる回転するものだと臨場感が増している気がします。見にくい、という意見があるようですが、特徴を覚えておけば不快に感じることもないですし。
快適さ、というと少し違うかもしれませんが、ダンジョンマップで「ちょっとまて」と思わせる宝箱がなかったのもよかったと思います。洞窟や城、ひどいものでは道端や家の中で宝箱を開けて、中から薬草や剣などが出てくるのは、経験則上ありえないと思っているので。その点このゲームは調合用の素材やせいぜい(おそらくは前もって先生が置いたか、不要になった先輩が不法投棄した)レシピ、アクセサリなので、いらっときた突っ込みをやらずにすみました。
ついで、キャラの個性です。私はアトリエシリーズから一貫して、ガストのゲームはキャラクターがとてもいい味を出している、と思っています。他の追随を許さないレベルに達していると言ってはばかりません。好き嫌いがあまりないので無個性の主人公も大好きではありますが、ロゼにせよウルリカにせよ特長的なキャラで、眉目秀麗なだけでなんのとりえもない主人公(勿論こういう主人公にも良い点はある。自分を投影できるとか)などとは比べ物にならないくらい感情移入できました。ユーザーに「このゲームの中で彼らのクラスメイトになりたい」と思わせた作品は少ないと思います。選択肢や行動を自分らしくするようなゲームは、「こういう自分になりたい」などの理想が混じるものですが、キャラの個性がしっかりしていると、「このキャラならこういう行動をとるだろう」という客観的な行動になると思います。これは後の展開が操作しやすいですし(一部例外、罠あり)、勿論「このキャラは普段からはこういう印象を受けるけれど、実はこういった行動も取れるんだ」という理想を入れることもできる、ある意味では無個性よりも自由度が高いといえます。
結論として、ちょっとしたところがいちいちツボに入ったという点を考慮に入れても、非常に満足度が高い作品でした。
BAD/REQUEST
GOOD!の項目で書いたことですが、特にストーリーに関しては、賛否が分かれるのが納得できてしまいます。明るすぎるんですね。個人的には学園生活だし、重苦しいストーリーにしてもなあ、と思うのですが、RPGですから。放置しておけば世界が滅ぶとか、あってもよかったかもしれません。まあグンナルを放置しておけば学園は崩壊する気もします。
個人的な不満点になりますと、やはり「2」と銘打っている割には前作との絡みが少なかったですね。ゼップルのパーソナリティがよくわかるようになった、グンナルの無茶苦茶に磨きがかかった、など、絡んでいる部分は「はははっは」と笑えるのですが、シリーズ最大の謎(パメラ)にはまるで触れていません(問題発言)し。もっとも、前作のヒロインキャラの一人ですから仕方ないといえばそれまでです。「前作でヴェインとくっついてどこかへ旅立った」という二次製作をしているユーザーがいたらと思うと怖くて触れられないと思いますし、何より前作をやっているユーザーしか相手にしないなんてことはあってはならないので。
また、リクエストとして、キャラに歌わせて欲しいなあ、と。はっきり言ってロゼ見たいな奴は私の通った学校では不良扱いになりますよ。悪く言えば無気力、意欲がないですから。そういう意味では序盤で担任にボコボコにされたかわいそうな二名のほうが意欲的だったと思いますが、ロゼみたいなのが音楽の時間、合唱をどう切り抜けるのか…興味が尽きません(偉く限定的ですが)。
それと、教師の陰謀イベントが欲しかったですね。錬金術の学科をつぶしたいと考える理事長がいたのは心躍りましたが、まさか我欲を棄てて男に走るとは…(アレも我欲か?)。なんだか勝手に自滅して終わり〜感がして物足りなさを感じました。それに、根本的には解決してないんです。来年には潰れてしまうかも知れませんし。今通っている学生はいいかもしれませんが、母校そのものや後輩のことをまるで考えないのはどうかと。視点が生徒メインなのが原因かもしれません。学校全体を見ていればこの教師は生徒の味方、この教師は理事長側、といった利害関係が見えてきたと思います。
同様に、組織図というか、人間関係が単純すぎました。学園ほのぼの、というだけに派閥もなく、部活は大学のゼミみたいなのしかなく。サブイベントはほぼお遣いとちょいと退治。折角の錬金術ですから、我欲におぼれて欲しかったです(一部金髪ご主人様は鼻血だすまで我欲に突っ走ってましたが、まあ例外だと思います)。
COMMENT
非常に楽しくプレイできました。一年くらいしたらまた初めからやっても楽しめる作品だと思います。なかなか他では見られないアクの強いキャラクターと、軽くてどことなく懐かしさを感じる学園生活。貴重な体験をした、という意識はまだないでしょうが、彼らのこれからの人生に大きく関わった一年であったことは想像に難くありません。そういう、作中では語られなかった彼らの人生を想像(妄想)するのが大好きなので、「限定された期間」を描いた作品は大好物です。
購入に至ったのは、まあ、その、仕事場に商品として出されていたので。色々あったんですよ。売り上げとか。