【PS3】バイオハザード6 レビュー
| 発売元 | カプコン （オフィシャルサイト） |
|---|---|
| 発売日 | 2012-10-04 |
| 価格 | 7990円（税込） |
| レーティング | 【Ｄ】17才以上対象 セクシャル 暴力 犯罪 (CERO について) |
| ショップ/リンク | セブンネットショッピング ／ Amazon |
| タギングトップ3 |
   |
| タイトル概要 |
■ ジャンル：サバイバルホラー ■ プレイ人数：1〜2人（オンライン：2〜4人） |
- 総合ポイント
- 56
- (難易度)
- 2.51
- レビュー数
- 83
402人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt |
62pt
414人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3pt | 2pt | 2pt | 1pt | 1pt | 1pt | 2pt |
28pt
GOOD!
・敵の攻撃を避けられるようになった点は4,5のマンネリから解放されていて良かった。また、武 器を構えながら歩けるようになっていて操作性が向上していた。
・ゾンビが復活したが、思ったよりもバランスが良かった。
・マーセナリーズはまあまあ面白かった。
BAD/REQUEST
・QTEが異常に多すぎてテンポが非常に悪い。さらにQTE入力ミスで即死。本当に多いためイライ ラする。
・最初から最後まで一本道で自由度が全くない。さらに敵を倒すことをひたすら繰り返し行うた め、緊張感がないし、飽きる。
・走って逃げるシーンなど、ボタンを連打するだけのような場面がめちゃくちゃ多い。
・敵クリーチャーの無限湧きの場面がめちゃくちゃ多い。一定時間を無限湧きの敵を倒しながら しのぐような展開がかなり多くワンパターン。
・武器はキャラによって固定であり、自分で選ぶことができないため自由度が低い。そのうえア イテムの最大所持数が少ないため、複数ある武器の弾丸があふれかえることがある。その場合 でもいらない武器を置いていくことができない。
・武器の改造強化ができなくなっている。そのかわりキャラクターにスキルをつけることができ るが、つけることができる数は3つだけ。
・敵クリーチャーが弾丸をとても頻繁に落とすが、マップに配置されているアイテムがとても少 ないため、マップの捜索などがまったくなく、敵クリーチャーとの戦闘の連戦で多く感じら れ、飽きる。
・グラフィックが5よりも悪くなっているように感じられた。意図がわからなかった。低予算？
・基本的に画面は暗くとても見にくく、敵の位置がわかりにくく、アイテムは配置されていても 気が付かないことがある。そのため、マップを捜索してアイテムを探すという感じではなく、 気が付かずにアイテムに近づいたときに勝手に画面にアイテムの表示がされ、それによってア イテムが置いてあることに気が付く感じ。
しかもよくわからないのが、武器のあるエリアに行くと画面上に白いアイコンと武器までの距 離が表示される。目的地も同じようにアイコンと距離が常に表示されるため、自分で探索し進 むという概念が皆無であり、能動的に考えることがない。
・木箱はよく配置されているがスキルポイントが入っていることが多く、しかもそれが50ptだっ たりする。50ptって少なすぎるでしょ。そのため木箱のありがたみがかなり薄い。
・ストーリーが小学生並。どっかでみたような三流の映画のようなストーリーばかりで酷い。シ リアスにしようとしてミスっているし、キャラクターのセリフがいちいち狙ったようなものば かりで、痛々しい。
世界観がとても小さく感じた。
いきなりとってつけたようにシェリーを出してきたのも浅はかさが感じられる。
あと、クリスが記憶喪失になるストーリーいる？
・キャラクターが超人化していて、現実味が一段となくなっているため、怖さも半減。しかも、 エイダの性格は、クールさが異常に突出していて人間味が全くなくなっている。4のときのエイ ダはクールの中にも人間味が感じられるシーンがあったと思うけど。
・2Pプレイをするときの分割画面が謎の割り方で見にくすぎ。40型のテレビでもかなり見にくか った。普通に画面を縦に二分すればいいんじゃないの。意図が不明すぎ。
・そもそもバイオは一人で進んでいくことで恐怖感を感じるのに常に複数人いたら全く怖くない し、それだとただのアクションゲーになっている。しかし、アクションゲーとしては自由度低 いかなり微妙。
・エージェントハントモードの存在価値のなさ。10分であきるし、レフト4デッドのパクリ。レフ ト4にも同じようなモードあったけどあっちは2時間は遊べた。しかもエージェントハントモー ドを入れるためにストーリーモードで無限湧きが非常に多い。
無理に未完成のオンライン要素ねじ込んだために、ストーリーモードがないがしろになってし まっている。
・マーセナリーズはまあまあと書いたが、ステージは3つしかなくすぐに飽きてしまう。ステージ を増やすためにはDLコンテンツでお金をとられる。せめてステージ4つほしかったところ。
・セーブは能動的にできるタイプライターでよかった。オートセーブは受動的なので自由度が下 がって冒険してる感じが薄れている。
・全体を通してムービーで派手な爆発や建物の崩壊がとても多くワンパターンでちゃっちい感じ に思えた。ボス敵の死に方も、高いところから落ちて死んだり、爆発に巻き込まれてしんだ り、電車にはねられたり、大きい看板かなんかが落ちてきて潰れたりと必ず派手な演出をして あったが、こういった派手な演出で恐怖感がまったくなくなってしまう。
・チャプターがかわると場所がガラッと変わってしまってつながりが感じられないし恐怖もな い。エイダ編ではフックショットでの移動があまりにも多くこれも場所のつながりが感じられ ない。そのため、臨場感や雰囲気がなくゲームの中の世界に入り込んでプレイするということ は皆無で、あくまでも与えられたステージを与えられた方法で進むだけになってしまう。
あくまでも受動的なプレイを強いられる。
・ホラー要素が少ない。
COMMENT
バイオシリーズは0,1,2,3,4,5,アウトブレイクをプレイ(5は4をやり込んだがゆえに駄作と感じた)して、すきなシリーズだったので購入しましたが、駄作の極みであると感じ本当に残念に思いました。
いろいろ書きましたが、最もダメだと感じた点は、自由度が極限まで低くて常に受動的にプレイさせられるという点です。そしてワンパターンな演出です。
エイダ編はオフだと一人きりなので恐怖を感じる場面もあり面白いところもありましたが、やはり受動的で余計なワンパターン演出が多くめだっていましたね。
高望みしなければ楽しむこともできますが、すぐに飽きる可能性はあるとおもいます。ビックタイトルだから売れたのかもしれないですが、もっと面白いアクションゲーはあるとおもいますね。もはやホラーではないし。
せめてストーリーどうにかなったやろ… ひどすぎるぜ
バイオ4は傑作だったんですけどね！次回作には全く期待してないです！！
479人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3pt | 3pt | 2pt | 1pt | 1pt | 1pt | 2pt |
30pt
GOOD!
・マーセナリーズ
クイックショット、いつでも体術、構え歩き、スライディングなどのアクション要素が強化され、スピード感のある戦闘ができるようになった。
その効果はひたすら敵を倒すマーセナリーズモードで真価を発揮していると思います。
相変わらずコンボゲーなので、ある程度やりこんでくると「コンボ切れ→即リトライ」になる点はそのまんまですが・・・。
オフラインでも画面分割プレイできるのはうれしいですね。
・システム面での安定
いつの間にかインストールしてくれますし、ロードは遅すぎず。私の環境ではフリーズもありませんでした。
・ボリューム満点のシナリオ
場面もころころ変わるし、贅沢なつくりだと思います。
BAD/REQUEST
・探索要素がない
ゲーム中に資料や日記が読めない、クイックショットがある（＝咄嗟に狙いを定めなくても敵に弾が当たる）ので緊張感がない、宝石や換金アイテム等のおまけ要素がない、パズル要素もほとんどない・・・等々。アクションのスピードアップと引き換えに、探索している感覚は皆無です。
特に資料や日記が無いので、物語の背景が全くつかめません。一応、見えにくい所にあるメダルを破壊すると「後で」資料が読めますが、わざわざ後から読ませることにした意味が分かりません。
あと、移動中や戦闘中に会話イベントが発生しますが、忙しすぎて字幕を読めません。普通の人はドンパチしながら読めるものでしょうか・・・？
・狙い撃つ楽しさがない
シリーズの転換点である４以降、スナイパーライフルなどで遠くの敵を狙い撃つ楽しみがありましたが、今回は敵の配置等のせいでその要素がほぼ皆無です。
制限時間内に多くの敵を倒すことが目的のマーセナリーズモードはともかく、ストーリーモードにおいても「近くに湧いた敵を倒す→移動→近くに湧いた敵を倒す→移動→・・・」の繰り返しばかりなので、メリハリがありません。
・演出があまりにもお粗末
節目に爆発させときゃいいだろうという志の低さが垣間見えます。おそらく目標でとしたであろうハリウッド製アクション映画でも、爆発を何度も何度も入れたら飽きられるということぐらいわかっています。
特にレオン編で顕著ですが、足場はとりあえず崩れる、乗り物はとりあえず横転大破するという安直さが鼻につきます。これがお笑いなら「天丼」とでもいうべき展開。途中から半笑いで見てました。
・ＱＴＥを強要しすぎている
ドアを開けるのにＱＴＥ、エンジンかけるのにＱＴＥって何なんですか。
他にも電車や車が突っ込んできてＱＴＥで、失敗したら即死・・・。
何度も何度も爆発や危機的状況から逃れるムービーをはさんでくるくせに、急に「タイミングよくボタンを押さないと即死だからね！」にする意味が分かりません。
また、敵に掴まれて振りほどく際「ボタン連打」「アナログスティック回転」のどちらかが必要になります。前者は高速連打が必要になりますが、まあ許容範囲。ただ、後者はとにかくコントローラーへの負担が大きすぎます。決して安くはない純正コントローラーがみるみるうちに痛むのはきついです。しかも連打と回転のどちらが来るかわからないうえに、スタートが遅れたらもうどうやっても間に合わないという凶悪仕様。わが家ではコントローラーが２つ壊れました。
・カメラ位置を固定したり、キャラの動きを制限するイベントが多い
前者で酷いのがクリス編。後半の逃亡イベントは異常に厳しいタイム制限がある上に、カメラの位置がころころ変わります。結果、どっちに向かって走っているのか、どっち方向にレバーを倒すべきなのかが分からず何度も何度もゲームオーバーにさせられました。最終的には覚えてクリアしましたが、この場面で諦めた人も多いと思います。
後者はレオン編の序盤が酷い。ダッシュしたくても強制的に徒歩になり、武器を勝手に持ち替えられ、そもそも手に持った武器を構えることができない有様。じゃあもうここはイベントとして処理してくださいと言いたい。
・ボス戦が詰まらない
レオン編とジェイク編では何度も何度も同じボスと戦うことになりますが、やっつけ方はほぼ固定。「ダメージ与える→ＱＴＥ→イベント→ダメージ→ＱＴＥ→・・・」って、いい加減うんざりしてきます。
ダメージを何でもかんでもイベント扱いにしてしまっているので、自分たちの力で倒すというより倒すのを見せられただけのように感じてしまいます。
・ＵＩの使いづらさ
シナリオによってレイアウトが大きく変わりますが、クリス編はオプション画面のＵＩが非常に小さく最悪に使いづらいです。もともとシンプルにすべきものを見た目を重視して使いづらくするというセンスには驚嘆します。
他にも弾薬数やハーブの数も表示の仕方が変わるなど、いちいち細かい所でこだわりを見せようとしていますが、所持アイテム数の制限や武器チェンジ方法など、もっとこだわらないといけないようなポイントは沢山あったと思います。
また、武器の持ち替えも非常に煩雑。武器を捨てることができないので、目当ての武器を取り出すために十字キーを何度も押す必要があります。そもそも全ての武器を持ち歩く必然性がないのに、何故このようなシステムにしたのか伺いたいものです。
・スキル付け替えシステムが機能していない
４と５であった武器の強化を取りやめてスキル制を取り入れています。ただ、一度に効果を発揮できるスキルは３種類なので、その場の状況に応じてスキルセットを付け替える・・・ということですが、いちいちメニューを開かないといけない（その間も敵は行動を仕掛けてきます）ので、付け替えを全くしないままクリアしてしまいます。
あと、「スナイパーライフルのズームが３段階になる」とか「特定の弾丸の出現確率が上がる」ってスキルでどうこうなるものなんですか？
・「暗い」というより「黒い」
ゲームの設定で明るさを最大にしても一部のステージでは真っ暗で敵が見えないことがあり、テレビの明るさを調整してようやく見えるようになります。他のゲームで不具合を感じたことが無いのでこのゲームは特別暗いと思います。設定ではライトを持ってるのだから使えばいいのに・・・。
・敵の超性能
たとえ倒されてもプレーヤーに噛みつき、振りほどかれた直後に立ったまま溶けるゾンビ。
知能は殆ど失われている筈なのに、走り回るプレーヤーにマグナム片手撃ちでピンポイント射撃をするゾンビ。
飛び掛かってくる時は閃光手榴弾に全く怯まないジュアヴォ。
ライフルの弾を「キンキン！」とはじくゾンビたちのアーマー。
倒れたプレーヤーにアサルトライフルで正確な追い打ちをかけるゾンビ。
・・・気にする私が悪いのでしょうか？
・ミニゲームがお粗末
急に車だのスノーモービルを運転させられますが、これがちっとも楽しくない。
マップが表示されないし、少しのミスでリトライになるので、基本的に覚えゲーです。レースがやりたければレースゲームを買います。
・協力プレイなのに相方の位置が分からない
マップを排除してしまったため、相方の現在地が不明です。画面分割で協力プレイしている場合は自分と相方の画面を交互に見る必要があるため、非常に目が疲れます。
この点で腹が立つのは、マップを排除したことについて明確な理由が見当たらないということです。ジェイク編の一部ではマップが表示されるので、技術的にできないとかどうしても表示させたくないという訳ではない。じゃあ、何なんでしょうか。便利ガイドに従って走るのがこのゲームの基本でしょうか。
・そもそも怖くない
今回は走ってぶん殴ることが基本なので、怖くなりようがないです。ちなみにマグナムより一本背負いが強い世界観です。
また、あるボスは質量を無視して人型から巨大化して恐竜になります。怖い怖くない以前に、無茶苦茶です。
COMMENT
振り返るとＢＡＤ要素が非常に多く、特にシナリオモードには不満たらたらです。
カプコンは大作・名作を幾つも作ってきましたし、才能のあるクリエイターがいてチェック体制も万全だと思っていたので、今回の出来にはがっかりしました。
テストプレイをしたうえで、これでＯＫとした判断を疑います。（事実、発売後に各種の修正パッチを配布しています。）
クソゲーかというとそこまで酷くはありません。何度も心が折れそうになってしまいましたがクリアはしました。マーセナリーズは、バイオと思わなければかつてないスピーディーな戦いをすることができて楽しいです。
ただ、次回作は発売直後に買うことはないでしょう。
おそらく主人公は超人ジェイク君でしょうから、今作以上に格闘ゲームになってしまうことは目に見えていますので・・・。
468人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 5pt | 3pt | 2pt |
74pt
GOOD!
非常に良かったと思っています。
よく問題点として挙げられＱＴＥ（コマンド入力）も気になりませんでしたし、むしろ無かったら主人公との一体感は無かったように思います。
レオン編は音楽も素晴らしかったですし、緊張感、怖さもありました。
クリス編もレオン編には無い膨大なストーリー、感動的なストーリーが映画の主人公のような気分になりました。
この一見全く違うストーリーが途中で交錯していきすべてのストーリーを終えた時の満足感は格別です。
これは個人的に気に入ったところなのですがラスラパンネという敵は良かったと思います。気持ち悪さ、恐怖、焦り、バイオシリーズで一番怖かったと思います。
BAD/REQUEST
エイダ編の一人で進めることによって恐怖を醸し出すやり方はちょっと嫌でした。二人で進めても怖いのが本当の恐怖だと思います。
後気になったのは二周目をやりたくない所が多かったと思います。
ほとんど敵が出ずただ進める所（１周目は敵が出てくるかもという恐怖があるのですが）、面倒臭く感じてしまうところ。
エージェントハントの操作性も気になりました。
COMMENT
普通に面白いです。
、
怖さをうまく表現出来ていると思います。グラフィックもよく、思わず感情移入してしまうところもあり臨場感は増していると思います。
今までのバイオシリーズとは一線を画している作品です。過去作のことは頭から離して新鮮な気持ちでプレイしてみると良いと思います。
Amazonレビュー
レビュー日： 2013-06-17
しかし今作は弾薬に苦労することは殆どない上に、スキルの利用でパートナーが無制限に回復アイテムを使ってくれるのでこちらがゾンビになったかのような戦法がとれ、高難易度でも通常の敵との交戦で死ぬことはほぼありません。
その反面QTEの多用によりイベントシーン内でミス操作をすると残りの体力等に関係なく死にます…。
この仕組みによってイベント下での操作を覚えた二週目以降では殆ど苦労することもなく、非常に味気のないものになってしまいました。
長く続くシリーズ物は各々の好みもあり、万人に受けるゲームを作ることは不可能に近いと思いますが、次作では今回集まったユーザーの意見を参考にし、新しいバイオハザードの魅力を作り上げることを願っております。
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GOOD!
＜本稿は1/22版機能アップデートを適用した上のレビューとして投稿しています＞
歴代の主人公キャラたちが一堂に会するストーリーは、シリーズファンとしては大満足。本編に４つのシナリオを用意することで、それぞれの主人公にしっかりと見せ場があり「人数が増えすぎて出番がほとんどない」という失敗になっていないのが◎。それぞれが違う立場でありながら、クロスオーバーという形で交差していく演出は非常に盛り上がった。
それにともないプレイボリュームも増加。バイオ史上最もボリュームのあるゲームに。3時間クリアが出来たシリーズとは思えない（笑）。クロスオーバーで重複する箇所はあるものの、水増し感の無い確かな手応えのボリュームで非常に満足。
新規登場キャラが魅力的。ジェイクやピアーズは個性的で見せ場もあり、脇役パートナーに留まらない魅力がある。それによってストーリーに面白みが増しドラマティックな展開が堪能できた。
ゾンビの復活は単純に嬉しい。ゾンビパニックになる街の演出が良くできていて、ラクーンシティの再来を肌で感じる事が出来る。ゾンビの種類も豊富で男女様々なゾンビが登場し「たくさん襲ってくるけど見た目が一緒」という事態に陥っていないのは◎。
操作性が大幅に向上。やっと歩きながら射撃が出来るし、回避やスライディングといったアクションが流れるように行える。過去のバイオにあった「いちいち立ち止まって拾う」「段差や階段の前で一時停止する」などの悪しき伝統（？）もすっきり取り払われ、非常に気持ちの良い操作性になった。
Coopプレイの面白さは健在。基本は2人一緒に動くことになるのだが、要所要所で分断されて別行動したり、かなり開けたエリアで自由に行動できたりと工夫がみられた。ジェスチャーによる簡易コミュニケーションが充実しているため、VCなしの野良でもCoopの楽しさが感じられる。またソロプレイした際のAIも５から大きく改善され勝手な行動をとらずに控えめな存在になり◎。AIパートナーのアイテム管理は無くなり弾薬切れも起こさなくなったため煩わしさが軽減した。
かゆいところに手が届くオプション設定。カメラ設定や操作設定が細部に至るまでカスタマイズすることができ、自分にあった設定でプレイできる。レーザーポインタの色まで設定できるのには驚いた。12月のアップデートで背面カメラの視野調整も可能になり不満のあった視野の狭さも改善。こういったユーザー側に立った配慮は好感がもてる。
BAD/REQUEST
武器の選択が煩雑。十字キーの左右で切り替える方式のため入手武器が増えるほど選択がしづらくなる。自分なりの配置法則を作ってしまえば慣れてくるのだが、もっとスムーズな方法はなかったのか。使わない武器をリストから隠す（見えなくする）機能などあえば良かったのに。
アイテム欄が少なく持ち物がすぐ満杯になる。武器毎に入手できる弾薬種類が増えていくため終盤になればなるほど持ち物整理に追われることに。捨てた弾薬（所持の少ない弾薬）ほどドロップ入手しやすくなるという仕様もあって捨てても捨てても入手してしまうジレンマに陥る。
１チャプターが長く初プレイでは1時間〜1時間半程度要する。Coopプレイを考えるとちょっと長すぎる。オートセーブが行われる箇所も限られているため気軽にプレイできないのは残念。アップデートでチャプターの細分化が行われたがこれはあくまで「スタート地点を細かう選択できる」というもの。クリア判定が細分化されるわけではないのでクリアを目指すとなると本来の１編を通しでプレイする必要がある。
またカーレースやバイクアクションなどの強制移動シーンが要所に盛り込まれているのだが、出来がいまいちで冗長なこともあり退屈。１Ｐが運転し２Ｐが射撃を行うなど役割分担で工夫しているようにもみえるが、障害物に気をつけて進めるだけでも進行できてしまうため攻略甲斐が乏しくプレイしていて楽しくない。無駄にボリュームがあり、理不尽な一撃死も多いためストレスばかりが溜まっていく。
ボスキャラに手強い相手がおらず撃破する達成感が薄い。プレイヤーのアクション性が高まったため回避などが容易でボス戦で苦労することがほとんど無く、ボスもイベント的に時間経過で倒せてしまうものも居るためいまいち達成感が湧かない。クロスオーバーで最大4人の共闘が可能なのだから、4人力を合わせてやっと倒せるような強敵が居ても良かった。
クロスオーバーのマッチングしにくさは×。マッチングチャンスは1分間しかなく中々巡り会うことが出来ない。フレンドと30時間以上オンラインでプレイしているが4人揃ってのクロスオーバーはまだ一度もない･･･。JOIN側がクロスオーバーを狙って検索できるシステムがアップデートで搭載されたが時すでに遅し・・・といった感じ。
QTEがうっとおしい。これはすべてのレビュアーが述べているとおり。本作から加わったリボルバーアクションのQTE（タイミングにあわせてボタン入力しクリアするもの）はまだゲーム性があり、独特の緊張感もあるため好感触だが、それ以外の連打系、レバガチャ系は苦痛でしかない。相変わらず理不尽な初見殺しのQTEイベントも存在し、悪しき伝統のひとつといえる。デモシーン中のQTEが無くなったのがせめてもの救い。アップデートで即死系のQTEをスキップするサポートオプションが実装されたがQTE自体は残っているので根本解決にはなっていない。
本編でのコスチュームチェンジがなくなった。バイオのクリア特典といえばこの要素だったのに・・・なぜなくしたのか理解に苦しむ。本作は登場キャラが豊富でバリエーションも十分に楽しめたであろうに。同様に隠し武器の要素もなくなりロケランやネタ武器を楽しむ要素もなし（弾無限化などの要素はあり）。高難易度を攻略するご褒美がトロフィーとドッグタグの称号のみとなり、いまいちモチベーションがあがらないのが残念。
COMMENT
バイオシリーズの最新作ということでなにかと風当たりの強い本作ですが、引き込まれるストーリーとキャラクターの魅力、充実のプレイボリュームで満足度は高いです。BAD欄に記載したような不満箇所は散見されるものの、それを補う魅力があるのも事実です。Coopプレイの仕様が前作より改善され、オンラインでもスムーズにプレイできるような調整がされており、シリーズの方向性が明確になった気がします。スケールの大きな展開で密度の濃いゲーム体験が出来る作品です。不満点も少なからずありますが、シリーズファンなら十二分に楽しめるのではないでしょうか。