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【PS3】大神 絶景版 レビュー

発売元 カプコンオフィシャルサイト
発売日 2012-11-01
価格 3990円(税込)
レーティング 【A】全年齢対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:ネイチャーアドベンチャー
■ プレイ人数:1人
■ PlayStation Move:対応

総合ポイント
81
(難易度)
1.08
レビュー数
13
スコアチャート 大神 絶景版レビューチャート

大神 絶景版 購入する
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0-9
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10-19
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23.1%
70-79
53.8%
80-89
7.7%
90-100
【60点以上】
84.6%
【標準偏差】
15.7


216人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 5pt 4pt 5pt 3pt 1pt
総合点
86pt

GOOD!

・世界観
日本昔話をゲームにしたような感じで、日本人なら知っているような名前が多々でてきます。
また和を限りなく再現しており、和が嫌いじゃない限りのめり込めるでしょう。

・ストーリー
ストーリーは見事です。
笑わせられたり、感動させられたり、
クリア後このゲームに拍手を送りました。

・筆しらべ
ゲーム内で絵描いて枯れ木に花を咲かせたり、太陽を描いて朝にしたり。
月を描いて夜にしたり、風だって自由に操れます。
つまりなんでも操れる神様になれるのです。

・戦闘
基本□連打なのですが、筆しらべによりマンネリを打破しています。

・HD化
HDリマスターによりかなりキレイになっています。
他のHDリマスターと比べても1つ上を行く完成度です。
現時点で最高のHD化でしょう。

BAD/REQUEST

・判定
判定が若干曖昧。
ハスを描いてもハスにならなかったり、桜花が反応しずらかったりと若干不備がある。

・カメラ動作
カメラ動作がもっさりしている。
慣れれば問題ないのだがオプションで変更できるようにするべきだった。

・ヒント
イッスンのヒントが優秀すぎる。
考える前に答えを言われることも…。

COMMENT

このPS3版が初プレイです。
近年のゲームにはない独自の要素が溢れ出しており、非常に楽しめました。
またストーリーも非常に完成度が高く、思わず涙を流してしまう場面も…。

私は普段FPSをメインに遊んでおり、こういうゲームは久々なのですが、ゲームっていいな〜と、
思わせてくれる、感じさせてくれる素晴らしいゲームです。
是非普段ゲームをやらない方や戦争ゲーに明け暮れている方にプレイして欲しいです。

日本が送る真の和ゲーです。
日本のゲームの開発力が年々弱くなっていっていますが、日本のクリエイターはこのゲームをプレイし、和ゲーとはどうあるべきなのかもう一度考えて欲しいです。

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
マアムさん  [2012-11-29 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

213人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 5pt 5pt 5pt 5pt 3pt 1pt
総合点
93pt

GOOD!

【オリジナリティー】
ストーリーは日本昔話をくっつけたような感じで基本的には王道です。
しかしながらそれを楽しませる雰囲気は独創的で
コミカルな演出や感動させる演出など非常によく出来ています。
システム的には太陽器などどっかで見覚えのある感じですが
世界観や表現、筆しらべなどの個性は今でも類を見ないです。

【グラフィックス】
あくまでHD版ということで
昨今の洋ゲーと対比すればそこまででもないのかもしれないですが
元の作品の圧倒的な個性を引き立たせ
まさに絶景版の名に相応しい作品になっていると思います。

HD版になって大神降ろしはもちろん
水捌けの石簡をとってから美しいフィールドを駆け巡る楽しさも倍増。

【サウンド】
PS2版の時点でサントラ購入済みなくらい良曲揃いです。
神州平原、両島原、シャチ丸、カムイ、神木祭り、クシナダを乗せて、
勇者オキクルミ、別れの時、など他にもまだまだありますが
フィールドや戦闘、イベントを際立たせる音楽は圧巻。
ラスボスの“太陽は昇る”ではPS2版をプレイしていたにも関わらず
やはり涙線が緩んでしまいました。
その後の“旅は続く”も物語の終わりを惜しませられます。

【熱中度&満足度】
PS2版でも5周はしたので、絶景を見ながらまったり進めようかと思っていたら
意外と忘れていたり、当時気づかなかった台詞のおもしろさにハマり
1周目は寝る間も惜しんで一気にやってしまいしました。
クリア後も当時と変わらぬ満足感を得られました。
もの凄く期待して待ちわびたHD版ですが
その高いハードルを軽々と越えてくれる素晴らしい出来だったと思います。

BAD/REQUEST

【難易度】
評価の高い作品ですが
当時から言われているのはゲームの簡単さ
個人的にはこのゲームにはストーリーや雰囲気を求めているので
気にならないのですが
ゲーム性を追求する人達には安易におすすめはできません。

【快適さ】
操作性自体はよくロードも改善されているのですが
PS2版からのちょっとした不満点として
カメラが遅いのでカメラ速度を変えられたらよかったなと思います。
また昼夜がそれぞれもう少し長いとよかったなと当時と同じように思いました。
HD版でそういう調整はされるとは思っていませんが。

COMMENT

時間は経っても名作は名作
そう思わせてくれる素晴らしい作品でした。
PS2版でかなりやったので、美しい景色だけを楽しむつもりで購入したのですが
それ以外にも新たな発見や楽しみ方を見出すことが出来て
非常に楽しむことこができ、それと同時に
HD版になっていなくても過去に名作と呼ばれたものは
ちゃんとやってみようと思わされました。

PS2版で楽しめた人はもちろん、このタイトルをプレイしていない人達にも
是非触ってもらい作品です。

   
プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
monochiさん  [2012-11-15 掲載]

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220人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 4pt 5pt 4pt 5pt 3pt 1pt
総合点
82pt

GOOD!

・筆しらべ
 画面上に筆で記号を書いて通力を発動させるシステムで、本作の代表的なオリジナル部分です。
 発動させたい場所に直接記号を書くことで直感的に通力を利用できます。またR1ボタンを押すことで時間を停止させたうえで記号を書くことが出来、記号も簡単なものが多いため、扱いやすいです。
 シナリオ進行とともに使える筆技が増えていきます。墨瓢箪という自動回復するゲージがある限り、何回でも使えます。ダンジョン攻略では主にこれを利用して攻略していきます。
 
・主人公が大神(狼)
 そのまんまですが、主人公は犬で、なおかつ人々の信仰を集める大神アマテラスです。大神というタイトルが大神と狼をかけたシャレになっています。
 人間に出来ないような高い機動を発揮したり、穴掘ったり吠えたりと、犬だからこそ(?)できるアクションが楽しめます。
 神様なので、奇跡を起こして動植物や人間から信仰を集めます。信仰の力は経験値となり、能力の上昇に使えます。神様として現世に生きる者への慈しみと、奇跡により信仰を得て力を付けていくという設定を上手く反映しています。

・フィールドマップと映像美
 水墨画で描かれたような3Dマップが特徴で、ほかのリアルさ重視のゲームとは一線を画します。フィールドマップも広く犬の動きも素早いので美しいフィールドマップを存分に駆け巡れます。
 また新たな通力を覚えた後にいけるようになる場所もあり、何度も訪れる気分にさせてくれます。
 またこの独特の映像美は一度体験してほしいものです。他のHDリマスターとは違い、リマスターしてももとから現行機用に作られたリアル系グラフィックと比べると…ということはなく、6年たった今でもこのグラフィックはナンバーワンです。HDリマスターを受けたもののなかで一番恩恵にあやかっているのではないでしょうか。
 
・戦闘システム
 筆しらべに加え、三種の神器をもした鏡、勾玉、剣を操って戦います。常時オートターゲットがついており、ボタンをただ連打するだけでも戦えます。3DACTだからといって難しいと構える必要はありません。
 また特定の筆しらべを弱点とする敵も存在し、物理攻撃だけでは倒せないような類いの敵もいるので、単に連打一辺倒にならないように工夫がされています。
 雑魚敵は結界が張られ狭い領域での戦いとなり、ボス戦は広い戦場を駆け回っての戦いが常になります。

・BGM
 和楽器や囃子を使い、和の旋律を重視したBGMが特徴ですが、洋楽器も使ったアップテンポの曲なども多く収録されています。町やキャラのテーマなどでは和の旋律重視で、フィールドマップでは洋楽器の力強いリズム、戦闘BGMでは祭りのような賑やかなリズムを主としています。BGMの使いどころもうまく、印象に残りやすいです。
 もちろん曲のクオリティも高く収録数も相当な数で、すばらしいの一言。特に人気なのは両島原、キュウビ退治、太陽は昇る。どれも映像の美しさや展開の熱さをより引き立てている、良BGMです。

・ラストバトル
 熱い展開に加え、これまでに集めてきた筆神すべてに出番があるなど、かなり印象的な闘いになります。

・大量にある小ネタ群
 一寸法師、かぐや姫、舌切り雀など、日本昔話をパロディした話が多く、日本人なら誰しもにやりとする場面が多いです。
 昔話に限らず、同社作品のセルフパロ、果てはジャンプ漫画のパロまであります。
 
・クリア後資料
 設定資料集、BGMプレイヤー、プレゼンの映像が、HD画質で楽しめます。ここまで豪華なのはそんなにないのではないでしょうか。

BAD/REQUEST

・3Dゼルダのパク…
 ダンジョンの作り、敵の倒し方、サブイベントやフィールドなど、ゲームの根幹の部分があの名作を思い浮かべさせる作りです。
 他の要素は一長一短ですが、ダンジョンの作り込みの差は歴然で、ボリューム、ギミックの面で大きく後れをとっているように感じます。
 ただし良い点で上げたように、あちらにはない良さも多く取り入れているので、たんなるパク…に終わらない魅力も持っています。
 
・カムイ編(ラスト除く)
 物語の結の部分になりますが、世界観を大きく逸脱したり、タイムトラベルネタをキャラの成長のために引っ張ってきたりと、構成としても種明かしとしても失敗してると感じられます。それまでが良かっただけに残念。
 
・アマテラス強すぎ
 あらゆる面でプレイヤー有利な設定になっていますが、特に強力なのは筆技霧隠。厳密には違いますが、時を遅くするという攻守に有効な万能能力がたったの墨瓢箪1消費で連発できます。DMC3でいえば、コストが異様に安いクイックシルバーみたいな使い方が出来ます。
 アイテムもやたら有用なものがそろっており、資金さえあればラスボスですら無傷で倒せます。

COMMENT

 プラチナ取得済み、37インチフルハイビジョンTVを使用。原作PS2版プレイ済み。PSMoveは未使用。
 筆しらべはじめのオリジナリティーに加え、美しい風景やどこか緩い冒険譚を楽しむゲームです。とある名作を参考に作られた(言いがかりではなく制作側が明言)屋台骨がしっかりしており、それを元にいろいろな要素を付け加えたゲームです。よく雰囲気ゲーの筆頭に挙げられる本作ですが、しっかりと内容も伴った上でのゲームですので、雰囲気ゲーだけのゲームでは決してありません。特に気に入ったのが、フィールドを駆け巡った時の気持ちよさ。時オカでもただエポナ(馬)でフィールドを駆け巡っただけで楽しく感じた方に特におすすめです。あと高台から飛び降りている時の映像の見せ方、最高です。
 難易度の低さに加え、様々な要素が高いレベルで纏めあがっているので、基本的には万人向けのゲームです。だれにでもおすすめできます。ただし、3Dゼルダが苦手な方、シビアで硬派な戦闘を本作に期待する方は避けた方がいいです。

   
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
FFTだいすきさん(Webサイト)  [2012-11-11 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

212人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 4pt 3pt 3pt 4pt 3pt 1pt
総合点
70pt

GOOD!

【グラフィックと世界感】

PS2発売当時から注目されていた日本昔話のアニメの世界に入り込んだような幻想的な世界感が絶景版になり、より色鮮やかに表現されています。
日本画風に描かれる景色やキャラデザインが、リアリティ至上主義のCGとは対照的な柔和な印象を与えてくれます。

また、日本画風にデフォルメされたアニメとは別に、「絵巻」として閲覧できる様々なコンテンツの中(例えばストーリー進行や妖怪データの閲覧)で、日本画風ではなく「日本画」としてしっかりと描かれており、絵心のない私でもその色使いや画力には圧倒されました。

主人公である白い狼のアマテラスの着地の際に足元に広がる草花、ジャンプした際に舞う紅葉、水面を走る際に足元に残る蓮の葉(※水面を走る為の特殊アイテムが必要)、飛び散る水飛沫や疾走感のある風の演出等、様々なアクションで起こる日本画風のエフェクトやBGMが世界感を更に盛り上げています。

【ストーリー】

アマテラス、ヤマタノオロチ、スサノオ、イザナギ、イッスン、ヒミコ、キュウビ、ウシワカ、カグヤ、アベノ(安倍清明)等…日本書紀や古事記などの神話、昔話や寓話を取り入れて構成されたストーリーになっており聞き覚えのある個性溢れるキャラクターが、その逸話に準えて登場してきます。
妖怪によって呪われた土地を浄化して恵まれた自然を取り戻しつつ、その根源を討ち果たすのがメインとなるストーリーですが、それぞれのキャラが巧みにストーリーと絡み合い、心温まるシーンや感動、粋な演出、時にコミカルに描かれています。特にアマテラスの仕草は、犬好きの方には堪らないかと思います。

【システム】

フィールド、ダンジョンでは様々な「筆調べ」と呼ばれる筆を使ったアクションを用いて攻略を進めていきます。
壊れた橋や枯れた木を再生したり、風や氷、火を巻き起こして足場を作ったり、蔓を伸ばしてワイヤーアクションさながらに飛び移ったり、雷を落としてカラクリを発動させたり等々…大きく分けて13種類の筆調べを状況や場合に応じて使い分け攻略するシステムは、当時から評価も高かったようですが、今やってみても新鮮な感じがします。

【戦闘システム】

装備できるのは、鏡、勾玉、剣の3種類。それぞれ「裏」と「表」と装備を入れ替えられ、同じ種類でも違う武器であればアクションも多少変化します。また「筆調べ」を利用した攻撃も可能であり、各種妖怪の弱点や特徴に応じた「筆調べ」を使用することで戦闘の幅を広げ、また各妖怪がアイテムを落とす特定の「筆調べ」が設定されており、それをどううまく発動させるかといった戦闘の楽しみも飽きさせない一工夫であると思います。

BAD/REQUEST

【グラフィック】

日本画風の3Dアニメが特徴とは言っても、やはりイベントシーンやムービーシーンにおける物足りなさは否めません。それと割り切ってしまえばそれほど気にはならないかもしれませんが、技術的なクオリティーをゲームに求める方は気になることと思います。

【ストーリー】

少々コミカルになりすぎているシーンも見受けられるため、興を削がれる方もいるかもしれません。

また、サブイベントは存在しても単発或いはミニゲーム的要素が強く、サブストーリーは皆無と言っていい程存在しないので、1本のストーリーでは少々物足りないと思われる方も多いと思います。

レベルが存在せず、攻撃力の上昇は武器のみ(武器の強化と言っても1回のみ)で、戦闘に直結する成長は生命力を上げる程度であり、お金に困ることはそうそうありませんから、苦痛なレベル上げやお金稼ぎといった作業は比較的少なく済みます。裏を返せば無駄な戦闘しなくてもいいという仕上がりになっています。
これの善し悪しは個人差がありますが、成長させるという楽しみは削がれてしまうのでBADの方にあげさせて頂きました。

【難易度】

比較的低いです。
前述したようにレベルや防具の概念がなく武器も数少なく、更に体力が失われても体力を自動で回復、最大で3回被弾するまで体力を削られない“バリア”のような救済システムがあり、回復アイテムは勿論、一定時間無敵や攻撃や防御力アップの道具も安価で開始の町から購入できますから、ゲームオーバーの危険性をクリアまで1度も経験せずに済む方も多いと思います。難易度の設定もありませんから、アイテムの使用や初期武器のみでのクリアなど、自分で制限を掛けることでしか難易度を上げることはできません。

ただ、各妖怪には特定の筆調べの攻撃方法を用いないと、一切ダメージを与えられないことが多いので、そこに気付けない場合一方的にダメージを受け続けるだけの不毛な戦闘にもなりかねません。
しかしながら「妖怪絵巻」を閲覧すればそのヒントが書かれてあり、各種攻略サイトを閲覧していったん攻略法を見つけてしまうと、被弾せずに瞬殺してしまえる程なので、この辺りも人を選ぶゲームかと思います。

またフィールド上でのアクションをする為のキーポイントが発見しにくい場所に多く、移動のタイミングや筆の置き方や線の引き方などシビアな事も多いので、それをうまく攻略できずに心が折れそうになる方もいるかもしれません。

【カメラワーク】

戦闘時のカメラ固定は多少難があるもののそれほど気になりませんが、フィールドでアクションする場合、一部見にくい場面などが多く筆調べをするためのポイントを見つけるのに苦労することもあります。
その為細かな移動や視点変更やカメラ位置を変えることが必然的に増える為、3D酔いしやすい方は特に注意が必要かもしれません。

COMMENT

【総評】

BADにも挙げたように難易度は低く特殊なアクションが多いことから、戦闘を繰り返して敵を駆逐していくアクションゲームではなく、アクションと雰囲気を楽しみながらストーリーを進めていくゲームであり、戦闘はおまけのようなものと思って差し支えないと思います。

周回プレイも可能で、あるアイテムをすべて集めるととんでもないチートプレイができるのも、製作者側にそういう意図があってのことかと感じます。

和の世界観や画風、共に旅するイッスンの粋な生き様や江戸弁で繰り広げられる掛け合い、アマテラスや動物の姿をした神の愛くるしい仕草や微笑ましいシーンが、呪いで暗く淀んでしまった世界に恵みと光を取り戻すアマテラスのように、シリアスなゲームや鬱ゲーなどで緊張し疲れたユーザーに、ほっと息のつけさせるような、そんな粋な作品です。

PS2発売当時は、購入したもののPS2故障の為にストーリー前半で投げ出してしまった作品だったので、HDリマスターと聞いたときからプレイするのを楽しみにしていました。
久しぶりにプレイしてみると日本画風の背景を走り回るアマテラスの動きに懐かしくもあり、新鮮な感覚もあり一息を付きながら楽しめる作品でした。
新品でも3,000円前後とリーズナブルなので、日本画の色合いが好きな方や戦闘よりも冒険や散歩が好きな方、犬が好きな方にはお勧めです。

   
プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
めろりんQさん  [2012-11-06 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

Amazonレビュー

レビュー者: もぐもぐ
レビュー日: 2012-11-05
トロフィー100%コンプリートしました。
Wiiで初プレイしてから数周し、今回は37時間でコンプです。
妖怪図鑑、動物図鑑、魚図鑑、はぐれ珠集め…そしてカイポクレース。どれもWiiでプレイした内容を思い出し懐かしみながら埋めていきました。

神ゲーという言葉は普段使わないようにしていますが、これに関しては素直にその域と思います。
PS3で初めて興味を持ったという方のために簡単に紹介を…

【ストーリー】
多くの方が仰るように、素で「泣ける」ゲームは私は他に知りません。
それも同情を引いたり、悲しかったり、もらい泣きだったりということではなく、ただ単純に涙がこみ上げて来るのです。世界観に浸かってこのナカツクニに入り込み、住人たちと関わっていればいるほどに、ラストでは心を震わせられるものがあります。
一歩ずつ歩んでいくアマテラスの道程はそれだけでも楽しいものです。序盤から全速力。飽きさせることを知りません。
このゲームは「ただの良い話」ではなく、戦う神アマテラスの、そしてひとつの道を究めようとする者の、そして覚悟を持ってその道を歩もうとする者の物語でもあります。笑える場面もふんだんに散りばめられてはいますが、要所要所に見られるその「メッセージ」も見逃さずに見ていただきたい…そんなゲームです。

【アクション】
このゲームはアクションを楽しむものではありません。むしろアクションはただ殴ってるだけでも少し頭を使えば倒せる…その程度で、「難しいアクションを使いこなす」ことを前提にしていません。アクション自体は敬遠する要素がないくらい簡単です。
どちらかと言えばアクションも冒険も「謎解き」に重点があります。
戦闘の醍醐味はいかに筆技を使って楽しみながら倒すか。風で吹き飛ばして隙を作る、水をかけて火を消す、火をつけて氷を溶かす、雷を落として痺れさせる…等々、様々な遊び方、攻略の仕方があります。
それをひとつずつ自分で見つけていき、素早く華麗に倒すのが楽しいのです。
逆に言えば「筆しらべ」と呼ばれる「落書き」こそ中核を成す要素なのではないでしょうか。だって「筆しらべ」は使えば使うほどに面白みが増す「いたずら」なのですから。
どこでもどんな対象でも、使えばなにかしらのリアクションを起こしてくれます。それがたとえ道行く人であっても。そういったきめ細やかさが『大神』が人気たるゆえんなのでしょう。

【世界観・グラフィック】
「日本画のような世界」、そのままです。
筆の強弱も妖怪の絵も、アマテラスが使う筆技も、日本人なら懐かしいような親しみ深いような感慨を感じられるものです。
やはり序盤最大の感動は「大神おろし」。タタリ場となって妖気に染まってしまった大地が命を吹き返す様は何度見てもグッと来るものがあります。ゲームで大袈裟だと思われるかもしれませんが、「生命」を感じます。
「ただ走り回っているだけ」「ただ筆しらべを使って世界に落書きをしているだけ」でも十分に楽しめるのは、隅々まで作り込まれたグラフィックにもその一端が見えます。木に花を咲かせる演出も、風が吹いて花が散る演出も、どれも手抜きは一切なし。どこを取ってもプレイヤーが楽しめるように作り込まれている。製作者側がプレイヤーに楽しんで欲しいと望み、それを最大限に実現した作品だと思います。
また、HDリマスターに伴うグラフィックの向上は、Wiiから入った身としては
・文字が見やすい
・線がくっきりしている
・Wiiでは見えなかった些細な作りまで見える
などです。PSPをリマスターしたモンハンP3rdHDのような驚くような感動はありませんでした。少し色が落ち着いた感じになって暗いかな?というのは感じましたが、慣れてしまえるので気になるほどではないです。
画面にでこぼこしたものが感じられるようになったのはWiiではおそらく粗くて見えなかった部分なので私は割愛します。

【収集要素】
これも「お使い」の要素はほぼないに等しいと言えると思います。
次々と取り戻していく筆業、時には頼まれて、時には勝手に出向く妖怪退治、動物たちへの餌やり、魚釣り等々。どれも「やってやる!」と思わされてしまうのは、それが「出来る」範囲のことだからです。
一度取り逃してしまうともう取れないアイテムはなし(ただし一部妖怪のみ特定のエリアでしか出ないものがいますので、妖怪はお金稼ぎや妖怪牙集めも兼ねて出来るだけ倒していくと良いです)。こんな親切設計のゲームを極めずにいられません。

【キャラクター】
『大神』には魅力的なキャラクターが多過ぎると私は思いますが、中でも好きなのはやはりアマテラスとイッスンのでこぼこ隊。
なぜだか先に進みたくなってしまうイッスンの言葉。喋らないけれど皆に可愛がられて、野原を走り回るアマテラス。個性的な二人がどんどん進んで行けばプレイヤーも引き込まれていく。不思議な共感も生まれていく。
その世界で懸命に生きている彼らだからこそプレイヤーを動かす力を持っていると思います。

【音楽】
初回プレイ時にサウンドトラックを買わずにはいられませんでした。
最終決戦の一連の流れは忘れられませんが、もっと言えば「どこを取っても全力の作曲がなされている」のが伝わって来る出来です。日本風のゲーム音楽に挑戦した作曲者さんたちの成果は十二分に『大神』の中に詰め込まれています。
「日本っぽい音楽聴きたいな」というだけでも私は良い気がします。
ちなみに公式設定資料集には場面ごとにサウンドトラックを意識したトラック番号がふってありますので、興味があればぜひご一読あれ。
…ちなみに私は最終決戦で流れる「太陽は昇る」という曲が大好きで、無敵アマテラスの状態でプレイ中に放置して延々と聴き続けたことがあります(笑)

【クリア報酬】
クリアした後で引き継ぎ要素有りの「はじめから」が選択出来ます。また、はぐれ珠を100個全て集めれば「唯我独尊の数珠」を入手可能で、無敵アマテラスでナカツクニを駆け回れます。
他の特典としてはアマテラスの姿を自由に変えられたり、タイトルから音楽を自由に聴けたり、設定画を見れたり…「ここまでしてくれるの!?」という満足するしかないご褒美の数々がいただけます。
特に「唯我独尊の数珠」はストーリーをスピード制覇して感動に浸りたい、あの世界を楽しみたい、というのにはもってこい。
私は一周目で全て集めてしまいましたが、トロフィー集めも一度クリアしてからゆっくりやっても良いかもしれませんね。

それと、ファンにとっては重要なこと。
『大神』を手がけた今はなきクローバースタジオ…それに対するカプコンの愚弄。
今回はスタッフロールの削除などという暴挙はありませんでした。が、「クローバースタジオ」の文字はなし。それが寂しいです。
加えてHDリマスターによるスタッフの追加が最後の語りの後に長々と入れられてやや意気消沈…。終わったんだからすっきり終わらせてよ。それは仕様のないことでしょうが、それを抜きにしてもエンディングで一瞬音が飛んだのはいただけない。
そして最も嫌なことには特典のプロダクトコードによる絵巻。音声が入る、だけなら良いですが、「読み上げる」ことはなかった。『大神』の登場人物たちは特徴のあるフニャフニャ声で、ほとんど言葉らしい言葉を声に出しません。それをぶち壊しましたカプコン。あんなの彼の声じゃない。カプコンのスタッフは本当に『大神』を理解しているのでしょうか?
文句をつけたくなるのはいつもカプコンの『大神』に対する仕打ちです。本編に大きな害はなかったので我慢の範疇ですが…。

カプコンに文句もつけましたが、作品本編はすばらしいとしか言いようのないものです。
何度もナカツクニを駆け巡り、何度もこの世界を堪能しましたが、それでも足りないと言えるくらい、私はこのゲームが好きです。きっとずっとやり続けると思います。人にも勧め続けると思います。
美しい自然も人々との心の触れ合いも、笑顔も、涙も、そして勇気も一作に詰め込まれた、これまでプレイした中で最高のゲームです。人なら一度は望む世界かもしれません。
興味を持たれた方はゆっくりじっくり、ナカツクニを回ってみて下さい。

長くなりましたが、以上です。お付き合いいただきありがとうございました。
アマテラス大神があなたの元へも訪れますように!

【PS3】大神 絶景版
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