【PS2】太平洋の嵐 〜戦艦大和、暁に出撃す!〜 レビュー
発売元 | システムソフト・アルファー (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008-01-31 |
価格 | 7140円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon / YouTube |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
戦略ウォーシミュレーションゲーム 日本とアメリカを中心とした連合国が戦いを繰り広げた「太平洋戦争」をモチーフとした、本格派の戦術シミュレーションPCゲーム「太平洋の嵐5」の移植版が登場だ。 当時の戦況を日本視点とアメリカ視点で描かれた多数のキャンペーンと、戦艦大和などの有名な兵器や史実では完成しなかった未完成兵器を含む約370種類の兵器で、太平洋戦争の全貌を再現! また、「兵器」や「地形」を3Dモデルに作成することで、実戦さながらのリアルな艦隊戦や空中線が繰り広げられる。 |
- 総合ポイント
- 67
- (難易度)
- 3.33
- レビュー数
- 3
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 1pt | 2pt | 1pt | 1pt | 1pt | 4pt |
22pt
GOOD!
ソ連、アメリカ本土まで侵攻できること
人造石油技術があること
戦略ターンで細かい指示ができること
艦砲射撃が強いこと
戦艦部隊が飛行場に艦砲射撃を行うと、
一瞬で数百機の航空機を破壊できる
BAD/REQUEST
バグが多いところ
これは致命的。ゲームとして成り立つのか微妙。
戦術ターンで細かい指示ができないこと
攻撃をする目標を選ぶだけなので何の戦略性もない
艦船が沈みやすい
爆撃機が20機程度飛んできただけで、
駆逐艦隊にがっちりとガードされた戦艦や空母が一瞬で沈む
艦隊の対空放火が弱すぎるところ
VT信管を搭載した大艦隊の対空砲火でも航空機を
ほとんど撃墜できない
→艦隊の対空力は皆無
そして、敵は初めから多くの基地に航空機が多数配備されている
地上部隊の対空放火が強い
航空機で地上部隊に爆撃をすると、
ばたばたと七面鳥のごとく撃墜される
小規模な基地の地上部隊に爆撃を仕掛けるだけで、
一瞬で200機ほど撃墜されることもある。
これはあまりにもおかしい。
敵国側には出現根拠地というものが多数あり、
毎ターン数機〜数十機の航空機が配備される。
→AIはチート
飛行場の航空機は雨でも発進できるのに
空母からは雨だと発進できないこと
→雨の時に空母で飛行場に近づくと一方的にぼこられる
そして空母艦隊はあっさり壊滅
以上の設定から日本には圧倒的に不利
ゲームに多数の欠陥がある
COMMENT
潜水艦がつよい
戦艦なども瞬殺
輸送船団に物資を運ばせる時に
敵の潜水艦隊は、さまざなところで待ち伏せしているので
護衛艦が必須となる
護衛艦がない(少ない)と輸送船団は一瞬で壊滅
全体的にゲームのバランスがおかしい
グラフィックがおちゃらけ
あまりおすすめできない
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 4pt |
67pt
GOOD!
戦史に興味を持ち、本シリーズはこの作品以外未プレイという人間の感想です。
?輸送路の設定・輸送船の割り当て・生産物資の配分・航空機生産ラインや造船所のドックの割り振りなどなど、非常に細い点までプレイヤーが介入できる。
?1フェイズ(6フェイズで1ターン)が半日なので、じっくり遊ぶことができる。
?「提督の決断」と違い、そこそこ納得できる艦艇・航空機の生産・修理ペース(それでも若干早いかな?と感じましたが)
?航空機を動かすにはパイロットが必要であり、パイロットには錬度が設定されている点。このため、パイロットのやりくりに頭を使う必要があります。
?輸送には「定期輸送」が存在し、一度輸送路と積載物資を決めれば自動で運行してくれます。これにより、ある程度輸送路管理が楽になります。ある程度、ですが。
BAD/REQUEST
?オーストラリアに海岸沿いの二箇所しか根拠地が無いといったような、「なんでココが無いんだ?」というような根拠地の欠落があります。
?制空圏が優勢でないと水上艦艇が行動不能になる点。もちろん、制空権の取り合いが制海権に直結しますから、傾向そのものは問題無いと思うのですが・・・。陸攻20機くらいの空襲で大型水上艦艇が一度にボコボコ沈むのはちょっと・・・。
?潜水艦がやたらに強いので、根拠地に重なって待ち伏せすれば敵艦を大量に沈めることができます。また、艦隊の哨戒機はさっぱり潜水艦を発見しないので、囮部隊を突っ込ませるというような無茶を要求されます。
?設定次第では、忠実では一隻あるいは数隻しか建造されなかった艦艇が大量に建造できるようになります。これは良いのですが、2隻目以降が「大鳳02」などという名前を問答無用で付けられてしまう点。名前くらい決めさせて欲しかったです。
?艦隊も編成順で名前が付けられるので、大和・武蔵など主力水上艦艇が多数在籍する艦隊が「第14艦隊」などとなってしまいます。艦隊についても自分で名前を決めさせて欲しかったです。
?各根拠地で物資不足に陥った時、食料以外は一切警告が出ません。そのため、いちいち根拠地一覧でチェックせざるを得ず、たいてい気づいたときには重油不足や積載物資未集積で輸送路ストップ→加工物資も生産ストップ→艦艇建造できず。などという事態になります。
?空襲の際、敵艦隊への空襲は目標を部隊ごとに設定できるのですが、陸上基地への攻撃は大雑把にしか決められません。
?戦略シュミレーションなので仕方ないのですが、戦術画面が中途半端。艦隊も航空戦も進路しか決められません。あそこまで作りこんだのなら、戦術シーンも細かく作って欲しかった。
COMMENT
総括として、戦史に興味が無かったり濃いシュミレーションが苦手な方には受け入れられないゲームだと思います。
かといって、戦史に興味があると「なんで空母が航空機を輸送できないんだ」とか細かい(けれど重要)な点が目立ってしまいます。
ただ、そういった欠点を抜きにしても、「戦略」シュミレーションとしては一級品の出来だと思います。
上にも述べたように、戦術シーンは極めて大雑把なので、そこが我慢できるかできないか、ではないでしょうか。
後は・・・設定で、既存艦艇の能力をいじることができたら良かったなあ、と思いました。なぜか大鳳が50機しか積めなかったりするので。マリアナでは70〜80機くらい搭載してるのに。
GOOD!
艦船の種類の充実、史実に基づいた艦名なので艦隊を編成する時はワクワクする。
海防艦も多数建造できるので、輸送艦隊の潜水艦対策の護衛につかえて、結構リアルかな。
最初の設定で、天候をOFFにすれば、お得意?のズルも防げるので、ストレスも軽減。
図解や戦闘シーンに出てくる艦船の絵もそれなりにリアルなので、戦闘ムービーが単調であっても、納得出来るのかな(慣れてくると戦闘ムービーはパスしてしまいます)
BAD/REQUEST
潜水艦があまりにも強すぎる。
対策として、艦隊編成の時に、どうでもいい艦(睦月などの老朽艦)を単体で輸送か補給の部隊に入れて旗艦にする。その他の部隊に海防艦、駆逐艦の数を充実させておけば、敵の潜水艦隊に遭遇しても、うまくいけば一隻の被害で壊滅できる。敵航空機部隊に攻撃された時も有効。
航空機の攻撃力のバランス調整?
こっちの攻撃で、空母6隻で敵艦隊を攻撃しても1隻も沈まなかったり、陸攻200機で駆逐艦1隻を攻撃しても無傷だったりする時がある。逆に敵の攻撃機6機に攻撃されてこちらの艦船が10隻以上沈んだりする時がある。これはウザイ! ただ、それをズルだと認めて、艦隊戦を挑んで楽しむ方法もあるかな…。ただ艦隊戦を挑んでも敵側が逃げ腰の場合は、隣接していても逃げられる場合が多々ある。
あと真珠湾攻撃は、南雲艦隊突入だけでほぼ全ての艦船、航空機、部隊を壊滅できるのは面白くない。(空爆しなければ、へたをすれば航空機の損害もない)
COMMENT
いままで、様々なこの手のシュミレーションゲームをしてきましたが、トップクラスに楽しめるゲーム(約4〜3ヶ月は集中して楽しんだかな?)だと思います。PC版で出た初期の頃の数字遊びのゲームに比べたら格段に進化しています(あたりまえか)。
とりあえずチマチマと輸送ルートを確保して、内需拡大など整理して?して楽しむのには十分楽しめるゲームだと思います。キャンペーン以外のストーリーも充実していますし、兵器の種類で結構楽しめます。