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【PS3】Demon’s Souls(デモンズソウル) レビュー

発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメントオフィシャルサイト
発売日 2009-02-05
価格 6980円(税込)
レーティング 【D】17才以上対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon(廉価版)
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:アクションRPG
■ プレイ人数:オフラインモード:1人 / オンラインモード:最大4人

【廉価版】
■ 発売日:2010/02/25
■ 価格:3,800円

総合ポイント
89
(難易度)
3.90
レビュー数
164
スコアチャート Demon’s Souls(デモンズソウル)レビューチャート

Demon's Souls(デモンズソウル) 購入する
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【60点以上】
86%
【標準偏差】
17.44


デフォルト:新着順

577人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 4pt 5pt 5pt 3pt 4pt
総合点
89pt

GOOD!

1.血痕システム

血痕システムという、他の冒険者(他プレイヤー)の死に様が見られるシステムがとても新鮮で面白い。
近年、ゲームが比較的低難易度に傾いてきている気がする中、それらに逆行するかのごとく、難しい難易度を誇るデモンズソウル。
当然、死亡率も高く、プレイ中に何度もゲームオーバーになる。
勿論、敵の配置や行動パターン等をよく読み、根気よくプレイすれば、どんなに下手であっても、クリアは可能だと思うが、消して楽な道のりにはならない事は確実な、デモンズソウル。
フロムソフトウェアの、「難しいが、クリアできない難易度ではない」という台詞は、消して嘘ではない事は認めるが…。
はやり、難しいものは、難しい…。(笑)

理由は、このゲーム自体のコンセプトが、死にながら学んでいくと言う、ゲームスタイルだからだ。
まぁ、実際問題、そのように割り切ってプレイしなければ挫折してしまうだろう…。

しかし、毎度毎回、罠や待ち伏せにあって死亡するのは、正直言って面白くないもの。
それを回避する手段の一つとして、頼りになるのが、血痕システムだ。
この血痕を調べると、先行してフィールドを探索していた、冒険者(他プレイヤー)達の死に様を見る事が出来る。
これによって、何故この冒険者は、この場所で死んでしまったのか、という疑問の答えが判明する。

簡単に言うと、この血痕がある場所は、大抵の場合、罠や待ち伏せなどの危険な事が起こるという事を事前に知らせてくれる、アラームみたいなものだ。
先行冒険者達の教えてくれた危険情報を読み取る事で、これから起こるであろう、災難への心の準備を整えられるメリットは、かなり大きいと断言できる。
事実、私自身もこのシステムのおかげで、かなりの数の危険を回避出来た。
これをうまく有効活用できれば、初プレイであっても、一度も死なずボスまで行く事も不可能ではないのかもしれない。

2.幻影システム

一人寂しく、血みどろで真っ暗な廃墟や恐ろしい死の沼地などを探索していると、例え死亡しなかったとしても、心が萎えてきてしまう。
しかし、この幻影システムによって、自分以外にも必死にあがいている冒険者達がいる事が分かると、とたんに自然と勇気が沸き、元気になれる。
暗がりの地獄のどん底で一人孤独に戦っているのは、自分だけではないのだという、共闘感や安心感が結果的として、己自身に新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれる。

3.青ファントム、黒ファントムシステム

これは正直一番感動したかもしれない。
ラトリアの塔2ステージ目で、初めて黒ファントムに乗り込まれた事は、良い意味でも悪い意味でも、今でも忘れる事が出来ない。
いきなり、【黒ファントムに侵入されました】と画面に出たときは、心臓が胸から飛び出すかと思ったほどだ。
慌てて転送の石で逃げようとしたが、マルチプレイモードに入ると、回線を切らない限り、逃げる事が出来ないようで、余計に焦った。
アタフタする私、ほぼパニック状態に近かったと思う。
そして、正面から姿を洗わず、黒ファントム・・・。
思わず、「この野郎!なめんじゃねーぞ!!ぶっ殺してやる!」リアルで叫んでしまったのは、懐かしい思い出だ。(笑)

又、別のフィールドで黒ファントムに殺されそうになっている直前に、呼び出した青ファントムがギリギリの所で助けに入ってきてくれた事もあった。
これは、正直凄く感動した。
私と黒ファントムの間に割って入るように突入してきた、青ファントム。
助太刀に入ってくれた青ファントム、そして、私を殺す目的で襲ってきた黒ファントムとの間で壮絶な戦闘が始まった。
その激しい戦闘を呆然と見ていた私だったが、すぐ我に返り、その青ファントムと共に黒ファントムを挟撃して倒した訳だが、手に汗握るほどの興奮状態であった事は言うまでもない。(笑)
大まじめに言ってしまうが・・・、青ファントムが、神様のように見えた。(笑)

BAD/REQUEST

黒ファントムについて

初めに、言っておかねばならない。
黒ファントムシステムは、このゲームの核の一つとして組み込まれているため、この部分について、意見をしてしまうのは、消して好ましい事ではない。
それを踏まえた上で聞いてもらえると有り難い。

私は、なれた今でも、一度も黒ファントムとして、他のプレイヤーを襲った事はない。
それは、私が必死にフィールドを探索している時に、いきなり進入されて、襲われ…、徹底的に叩きのめされた事に起因している。

これはゲームの仕様なので、仕方がない事なのは分かっているのだが、やられた方はかなりショックがでかく、初めの内は軽い放心状態となる。
特に、このゲーム自体、難易度がかなり高めという背景があるため、スムーズに探索が進んでいる時程、襲われると泣きたくなる。

まぁ、青サインだしていたら、黒ファントムとして召喚されて慌てふためいたという、例外的な事はあったが、基本的に他プレイヤーを襲う事は避けていた私。
(相手プレイヤーが途中で力尽きたため、結果的には私と交戦する事はなかった…)

それが結え、黒ファントム=プレイヤーを殺す、悪い奴。
青ファントム=正義の味方と行ったイメージが、固定観念として固着し、ガッチリ固定されてしまった…。
中身がプレイヤーと言う、無限の戦闘パターンを持った、ある意味でラスボスより強い強敵が、高難易度のフィールドを探索中に、突如襲ってくる恐ろしい現状…。
ゲームを楽しむ以前に、こんな強敵と、探索中に出会おうものなら、大パニックになるのは必死だ。
慌てて足を滑らせて、何度転落死した事か…。(大笑)

ならば、さっさと青ファントムでも何でも呼んで、黒ファントムを叩けば良いという人もいるかもしれない…。
しかし、青ファントムを呼び出す為の青サインは、必ずしもある訳ではない。

又、例外として、霊体でプレイする方法もあるのだが…。
腕が未熟なプレイヤーにとっては、霊体でのプレイ(霊体:HPが半分になるが黒ファントムに襲われない)は、結構辛いものがある。

上でも述べたが、青ファントムを呼び出すには、青いサインを調べて呼び出さなければならないのだが…。
正直、他のプレイヤーを自分の世界に呼び出す訳なので、こちらの救助に来られるまで、かなりの時間を要する。
危険なのは、その救助要請を申請中に、黒ファントムがやってくる事であり、実際場所によっては、かなりこういった状況が頻発する。

更に、このデモンズソウル、重量制限があるため、持ち込める武器には限界がある。
厳密に言えば、沢山の武器や防具を携帯できない訳ではないのだが、動作が、亀のように遅くなり、ゲームプレイの著しい障害となってしまう
それに、私のようなステージを普通にクリアしたい人は、そのステージをクリアする為に、最適な装備で挑む訳だが、こちらを殺しにかかってくる黒ファントムは違う。
レベルこそ、こちらより低いとはいえ、常時、対人専用の強烈な装備で襲いかかってくる。
当然、殆どの相手は、比較的ゲームを知り尽くし、対人戦にもこなれた相手が多い為、対人になれてないプレイヤーは為す術もなくやられる。

真面目に言うが、ステージ仕様装備の対人戦に不慣れなプレイヤーが、彼らに勝利する事は非常に難しいと思う。
これは実際にやってみれば分かるハズだ…。
私もこてんぱんにやられる事が殆どで、悔しい思いばかりしてきた。

今、このデモンズソウルの続編と言うべき存在である、ダークソウルの発売が年内に決定している。
もし、出来たら、黒ファントム強襲の有無ぐらいは、選択できると有り難い。
それが無理なら、黒ファントムに襲われた際の対策として、何らかの脱出手段が欲しい。
何度も使えるものや何個もストックできるような便利なアイテムではなく、ボスステージの霧に触れれば、切り抜けられるような、そう言った脱出ゲートをステージ上の中盤あたりにでも作って貰えれば、本当に有り難いのだが…。

COMMENT

デモンズソウルが何故これ程のヒットを飛ばす事で出来たのか…。
色々と考えてしまう今日この頃…。

最近、同じような内容の作品が多くなってきた国産ゲーム業界。
一つヒットするゲームがでれば、皆がそれに追従して行くような変な風潮があるというか…オリジナリティの少ない作品が増えてきたように思う。
その中で、このようなゲームが出現してくれた事は非常に喜ばしいことだ。

メーカーの中には、「常に新しい事」に挑戦して行きたいと言いながらも、「案の定、前作とほぼ変わらぬような物を作り上げる」メーカーもいたりする、今だからこそ…。

私自身は、思わざる終えない…。
今の国産ゲームは、海外のゲームと比べて、シナリオ的にも、キャラクターの魅力的にも、負けていると…。

言わせてもらうが、私は海外ゲームのファンでない。
日本と違い、ゴツくて特徴のあるキャラクター達になれず、違和感があったりした事も要因の一つだったかもしれない。
でも、最近の発展性の欠片もない、似たようなゲームの乱立とブランド化、在り来たりなキャラクター設定や取って付けたような世界観に飽きてきていた私は、それをもってしても、十分引きつけられる魅力を海外のゲームに感じた。
それどころか、魅力的な世界観やキャラクター設定に私自身が魅了され、その世界や人物に惚れ込んでしまう事すらあった。
勿論、最近の外国産のゲームが、キチンと日本語にローカライズされ、国産ゲームをプレイしている感覚で遊べるようになった事も大きい。
それに、絵も以前と比べ、親しみやすい柔らかなものが多くなって来た事もある。

昔のゲームを懐かしむつもりはないが、かつての国産ゲームは、今のゲームにない面白さが沢山あったように感じる。
例えると、今のゲームが超美麗な3D映画とすれば、昔のゲームは小説だった。
誰が見ても初めから結末まで全く同じ超美麗な映画と、一人一人が個々に、その場の風景や雰囲気を想像しながらじっくり読み解いて行く小説。
己の想像力をかき立てながら、ワクワク、ドキドキしながら進めていくのか、他人の押しつけがましい、世界観をドドーン!と押しつけられながら、一本道を、ただひたすら進み続けるのかの差はかなり大きいのではないだろうか。

海外のゲームには、かつて国産ゲームで感じた、懐かしい魅力ある。
独創的な雰囲気と想像力をかき立てるキャラクターの数々、そして、魅力的な世界観…。
うまく説明できないのがもどかしいのだが、シナリオや世界観等に対し、プレイヤーが色々と想像できる余地が豊富にあり、十人十色な様々な視点をもって、楽しくプレイできると言う感覚と言えば分かりやすいだろうか。
かつての日本のゲームには、それがあった。
だから、楽しめたのではないだろうか。
事実、考える余地すらプレイヤーに与えず、ただひたすらと美麗なムービーを押しつける、今の国産ゲームに、正直ガッカリしている私がいる…。
与えられたモノをダラダラと見させられるのではなく、与えられたモノで想像し、自分なりに精一杯楽しめるようなゲーム、やったぜ!と言うような達成感を得られるようなゲームこそが、本当のゲームなのではないだろうか。
勿論、確実に売れるゲームを作りたい、売れる為の要素を入れなくてはならないと、言う気持ちも消して分からなくはない。

しかし…。
それだけでは、この先、衰退はしても進展はしないような気がする。
シリーズ物にはシリーズ物の魅力があるし、個人的に、それにケチを付けるつもりはない。
ただ、新しいモノを作ると意気込んで新しいブランドを立ち上げるのであれば、過去のタイトルの力は借りず、頑張って、新タイトルで勝負してやる位の意気込みが欲しいところだ。
今までとはひと味違う、面白さや斬新さを持ったゲームを作って欲しい。

…私自身の押しつけがましい話をまくし立てて申し訳ない。
あくまでこれは、私の持論であり、沢山の人の意見ではない。
全ての国産ゲームを上のような枠に当てはめ、否定するつもりはないし、デモンズソウル以外にもまだ面白いゲームが存在している事は事実だ。
でも、ここ最近の大手メーカーの出すゲームを見ていると、何ともむなしい気持ちになってしまう…。

デモンズソウル…。
今風なリアルな映像作品なのに、独創的な世界観、そして、何かと想像力をかき立てられる、キャラクターや演出の数々に、小説的面白さを随所に感じることが出来た、久しぶりの名作…。
とても難しい難易度ではあるが、私自身、これ程ハマったタイトルは、PS3史上なかった。
デモンズソウルは海外とも勝負できる、数少ないタイトルの一つであり、日本が誇れる貴重なゲームだ。
だからこそ、多くの人にこのゲームをプレイして貰いたいと思う。
上記の書いた不安などを、少しでも感じた事のある人達には、特にうってつけの作品といえる。
このゲームには、ずっと昔に味わえた楽しさが存在する…。

 
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
タックさん  [2011-05-09 掲載]

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560人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 5pt 5pt 5pt 4pt 2pt
総合点
95pt

GOOD!

大傑作です。人を選ぶゲームですが、楽しめない人が気の毒に思えるほど凄いゲームです。

オリジナリティですが、マルチプレイのユニークさがまず挙げられるでしょう。
私はチャットやらなにやらが面倒で、オンラインRPGをやった事がないのですが
このゲームはオンラインモードであっても、プレイに集中出来ます。
必要最低限のコミュニケーションしか取れず、またそれで十分機能するようになっているからです。
また、メッセージや血痕、徘徊幻影も見た事がないシステムでした。
そして、この時代に「死ぬのが大前提」というゲーム性。
これだけ、新しい事、そして時代にそぐわないと思われていた事を堂々とやってのける所が凄いです。

グラフィックですが、かなりキレイなのはもちろんの事、
描画の方向というのか、エフェクトの妙なのか分かりませんが、
ダークファンタジーという架空の空間の雰囲気や空気感が伝わってきます。
必要十分なクオリティです。
BADの項目が無ければ、文句なしの5点でした。

またサウンドも臨場感を高めていると思います。
私のゲームプレイ歴の中では、恐らく初代サイレントヒル以来の「BGMが無い事を利用したゲーム」でした。
BGMが鳴るのは活動拠点の神殿とボス戦くらいしかありません。
後は吹き荒れる風の音、流れ落ちる水の音、炎が燃え薪が爆ぜる音、
前や後ろから聞こえてくるモンスターの足音やうめき声だけです。
このおかげで、没入感と、得体の知れないデーモンの巣窟に放り出された孤独感や不気味さが半端ないです。
「このゲームの主人公はipodを付けて戦っている」というのならBGMはあるべきでしょうが…
一方でボス戦の重厚な音楽も、無駄に媚びを売ったり、自己主張が激しくなく、きちんと「BGM」しているのですが
それでいて緊張感を盛り上げてくれます。

熱中度ですが、恐らく最高クラスです。
私は元々、やり込み派でも何でもないので、今までプレイしたRPGやARPGの中で最長のプレイ時間は89時間でしたが、
このゲームは、まだ1キャラしか作っていないのに、二ヶ月弱で130時間を突破、今は160時間突破しています。
そしてようやく2キャラ目を作ったので、これからまた伸びていくでしょう。
本当に、己を律する事が出来ないと、生活や健康に深刻な支障を来すほどハマれます。
RPGを明け方5時までプレイしたのは初めてでした。

初回プレイ時ではボリュームは十分と思いますが、「分かってくる」とサクサク周回できます。
そういう意味ではボリューム感が足りないと思う方も多いかともいますが、
初回プレイのプレイ時間と、二周目以降の敵の強さを考えると、個人的にはちょうど良いと思います。
これだけ遊べて、まだハマってるこのゲーム。満足度ももちろん満点です。

「死にゲー」「マゾゲー」という表現がよく使われます。確かに死にやすいですが、
難易度は高くないと思います。「死にゲーなんだし、こんな物だろう」という感じでした。
また、極端に強い敵がいたり、シビアな操作や絶妙なタイミングでの回避を要求され続ける事も無いので、
死んで、次に対策を練れば誰でも進めます。
しかも死因は全て「プレイヤーが悪い」。しかもそれがよく分かるようなゲームデザインになっています。
なので、ちょっと考えれば、次の対策が浮かびます。
そういう意味では、「簡単」…というか「明快」です。
失敗する事自体が嫌、死ぬ事自体が嫌、という訳でなければ、ストレスは溜まらないでしょう。

BAD/REQUEST

ソロプレイ時でも、特定のエリアで特定の行動を起こすと、極端な処理オチが発生したのが残念。
一瞬、プレイが困難になるほどだったので、びっくりしました。
もしかするとプレイ時間帯・オンラインモードなので回線の問題もあったのかもしれませんが、
少なくとも私の環境では再現性がありました。

あと、欲を言えば…NPCキャラだけでも口パクを実装して欲しかったかも知れないです。
顔がよく見える状態で、口を動かさずにしゃべってるのはちょっと違和感があり…
あまりゲームの面白さとは関係ないのですが。

あとは防具が空気過ぎて、ほとんどファッション的な意味しかないのが残念。
重量の計算をしつつ、足をグレードダウンさせて腕をアップさせて…とかやっていても、
同じ重量に収まるようにするとほとんどステータスが変わっていなかったり、
極端に重たい鎧を装備しても、劇的に変わるわけではなかったり。

COMMENT

新型PS3とPC向けFullHDモニタ、そしてこのゲームのために買った
バーチャルサラウンドヘッドフォンアダプタ使用。

良くある「クリア後の特典的要素」が全くありません。
クリアして初めて取れる武器もありますが、それほど強いわけでもなく、
隠しダンジョンやら隠しボスやら、オマケ映像や画像があるわけでもなく。
代わりにこのゲームで用意されたクリアのご褒美は「脳内麻薬」でしょう。
時間を掛け、アイテムを大量に消費し、何度も死んで、文字通り手に汗握ってDUALSHOCK3を濡らし、
その果てに強力なデーモンを倒す。
夜中の3時過ぎに、二日がかりで挑んでいたボスを倒したときは、
30代間近のいい大人の私が、両手を突き上げて、小声で「ぃやっったぁぁぁぁぁぁぁ…」と声を上げ、
続けて緊張の糸が切れて、そのままぐったりと脱力してしまいました。本当に。

開発者がインタビューで語っていたとおり、
息がつまり手に汗握る緊張感、そしてその向こうにある達成感は凄まじいです。
死んだ回数、すり減らした気力、試行錯誤して何度も失敗して費やした時間とアイテムは、
デーモンを倒したときに莫大な利子が付いて、「達成感」として必ず戻ってきます。

昔のアクションゲームを知っているプレイヤーなら、是非お勧め。
若年のゲーマーでも、挑戦する楽しさを理解できるなら、お勧めです。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
I’m cutさん  [2010-01-16 掲載]

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589人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 4pt 5pt 5pt 3pt 4pt
総合点
89pt

GOOD!

■オリジナリティ
○同じフィールドをプレイしている他プレイヤーの幻影が見える“徘徊幻影”や、他プレイヤーの死に様を見る事が出来る“血痕”、ヒントメッセージを書いたり他プレイヤーのメッセージを評価したり出来る(評価されたプレイヤーは体力が回復する)システムは非常にオリジナリティに溢れており、加えて一人でプレイしていても他プレイヤーとの共闘感を味わえる素晴らしいシステムだと思います。



■グラフィックス
○映像は綺麗ですし、ダークファンタジーという世界観を決して損なう事のない敵やステージのデザインも秀逸です。
床や壁に張り付いたヒルは未だに直視できないぐらい気持ち悪いですが、これが良いのです。



■サウンド
○基本的にBGMは無く、シーンとした空間に足音や息づかいなどのSEが響きます。緊張感、恐怖感が煽られます。

○ボス戦になると荘厳な感じや切ない感じのするBGMが流れ、気分を大いに盛り上げてくれます。



■満足感・熱中度
○罠についつい自分から引っかかりに行ってしまうようなステージ構成と、プレイヤーの心を完全に折ってしまうのではなく折れそうで折れない状態を保たせるバランスが素晴らしいです。
死にまくって嫌になる時は確かにあります。ですが、血痕が“死亡地点”ではなく“死亡する数秒前の地点”に残されるようになっていたり、大抵のステージにはショートカットが用意されていたりと、「頑張ればどうにかなる」「今度こそ」と奮起できるようなシステムになってる事も確かです。

○周回を重ねるごとに敵が強くなるため何周しても新鮮さが失われる事はありませんし、武器を変えてみたりマルチプレイをしたりとやりたい事が尽きず、なかなか飽きません。
また、ボスとの戦闘は非常に楽しく何度でも戦いたくなります。
さらに、ステージを攻略する順番やステータスの上げ方などを自由に決められるため、「次キャラの武器はコレで、防具はアレ。装備するために必要なステがこうで、装備を揃えるためにまず最初にこのステージを攻略して・・・」と考えるのが非常に楽しいです。

○マルチプレイが楽しい。
素晴らしい青ファントムの方と出会って「私もこんな青ファンになりたい」と思ったり、他の方のプレイを見て新たな発見をしたり、下手なりにPvPで腕を磨いたり。
たまに悪質なプレイヤーと出会って心が折れそうになる事もありますが、いろんな他プレイヤーと遊べるのはやっぱり楽しいです。



■快適さ
○武器の片手/両手持ちの変更や、第2武器への切り替え、アイテムの使用等をワンボタンで行えます。
いちいちメニュー画面を開く必要が無いので非常に便利ですし、没入感も高いです。



■難易度
○評判通りのマゾゲーです。難しいです。
ですが、薬草などの消費アイテムは99個まで持てますし、レベルやステータスを縛らなければある程度のゴリ押しも可能です。
非常に便利な魔法や奇跡、アイテムも存在していますし、比較的安全に戦える場所もそれなりにあったりします。
オンラインであれば他プレイヤーに助けを求める事も可能です。
レベルを上げ、武器を鍛え、何度も死にながら敵の位置や攻撃方法などを把握し、慎重に対処するように心掛ければ(少なくとも1周目であれば)クリアは充分に可能かと。

○「死にゲー」を楽しめる折れない心と、そこそこの根気があれば(4周必要)トロフィーコンプも可能。
リアルラックによっては大変な思いをするハメになるかもしれませんが、某変身RPGよりは断然取り易いです。

BAD/REQUEST

■満足感
要望として
●防具の種類はもう少し欲しかった。

●黒ファントム侵入の許可/不許可機能があれば良かった。
我侭かもしれませんが、「黒ファンさん、カモ〜ン」な時もあればフレとまったりプレイしたい時もありますので。



■快適さ
●エリアを移動する時と死亡してエリアのスタート地点に戻される時以外にはロードが無いのですが、このロードが少々長め。
普段は気にならないのですが、短時間に何度も死んだりすると少々気になります。

●時々処理オチが発生し、画面がカクカクします。
谷2エリアでカクつく時が多かったです。そのままフリーズするような事は1度もありませんでしたので、大きなマイナスには感じませんが。

●ロックオン機能に少々難あり。
何故かロックオン出来なかったり、目の前の敵ではなく空中に居る敵をロックしてしまったり。大抵は笑って済ませられますが、シャレにならないと感じる時もあります。

COMMENT

アップデート済みでプレイ。



個人的な総評としては「傑作」です。

マルチプレイに関しては一部の悪質なプレイヤーに対する問題などもあり手放しで褒める事は出来ませんが、ソロプレイに関しては緻密に計算され作り込まれた非常に素晴らしいゲームだと思います。
周回するごとに敵が強くなる仕様も、このゲームでなければ「勝手に敵を強くするんじゃない!」と思ったことでしょうが、デモンズソウルに限っては「よくぞこの仕様にしてくれた」と感謝したいくらいです。


未プレイで興味をお持ちの方には、ぜびプレイしてみてほしいです。
オススメします。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
ヘタノヨコズキっ子さん(Webサイト)  [2011-02-06 掲載]

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573人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 3pt 5pt 5pt 5pt 4pt 4pt
総合点
93pt

GOOD!

このゲームはRPGかと問われたら???だが、PS3を代表する作品。

プレイヤーは無言でジェスチュアーのみ。しかし世界観を崩さない、第三者には分かりやすいなど新しい表現の形で独創性は素晴らしい。
血文字、他者の死に際のリプレイにより、プレイヤーの考察力、想像力を刺激するアイデアは脱帽。
ボス戦以外、無音にする事により、プレイヤーがよりデモンズの世界に生きていると感じさせる。

罠など嫌らしいが、理不尽ではない。ゲームバランスは絶妙。


絵は決して綺麗とはいえないが、もっとも大事な世界観や動作性はよい。
JRPG特有のムービーなどを期待した人は・・・他の作品をやろう。

BAD/REQUEST

特に注文はないが・・・・
強いて言えば、あまりにダークサイドすぎて、ハッピーエンドが無い。

最初の1面が、プレイヤーの強化も出来ない為、ある意味一番厳しい。と言うか酷い(涙)
ゲーム内でも出てくるが、「心が折れる」プレイヤーは多いだろう。

オンラインとオフラインとの楽しさの差があり過ぎる。(オンライン推奨)

COMMENT

PS3の傑作と断言できるゲームだが、あまりに好みで評価が変わる。プイヤーの好みで100点にも0点にもなる作品。

画面は綺麗でも話も華やかさはない。あくまで表現力で勝負、そして話は陰湿。
華やかや無双好きならテイルズを進める。

中世ヨーロッパの世界観、ホラー、ダークファンタジー好きには堪らないゲーム。そして新たな通信形RPGを築いた一本。


いえる事は
派手、爽快感、パッピーエンド、無双を期待する人は手を出すな!

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
gatyapinnさん  [2011-02-07 掲載]

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Amazonレビュー

レビュー者: hide
レビュー日: 2017-04-26
某動画サイトでただの暇つぶしのつもりでプレイ動画を見始め、
数十分後にはいてもたってもいられず本体ごと買うことを決めていた、そんなゲームです
そして、実際に遊んでみてさらに衝撃を受けました
動画で見たところをなぞっているだけなのに面白い
いうまでもなく初見のエリアはもっと面白いわけです
死にゲーと言われますが、ただ理不尽に殺してくるゲームではありません
死んだらはっきりと自分の悪かった点が浮かび上がり、繰り返すたびに自分のプレイの上達が感じ取れる
職人芸的ともいえるゲームデザインが光っているのです
ある程度人を選ぶゲームではありますが、ハマる人はとことん心に残るゲームとなるでしょう

【PS3】Demon’s Souls(デモンズソウル)
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