オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 1pt | 2pt | 1pt | 1pt | 1pt | 1pt |
22pt
GOOD!
・テキストが平易で読みやすい。
小説に時々ある無意味な雑学がディープに語られたりはしない。
ただ、平易すぎて悪いところでもある。
・ミステリ風のテキストアドベンチャーであるところ。
こんなゲーム、他社では出ないので……。
BAD/REQUEST
何もかもがチープである。
■シナリオ
メインであろうミステリ編の難易度は簡単で、一箇所不自然な点に気がついてしまうとあれよあれよと雪だるま式に真相が分かってしまう。
ヒントも随所にちりばめ過ぎで、なんとなく読んでる人でも初見で真相が分かってしまうだろう。
ただ、難易度の是非はともかくとして、テキストがもの凄くあっさりし過ぎている。
事件の推理に必要な事だけしか書かれておらず、登場人物の心理描写や殺人事件に巻き込まれたという緊張感、重苦しい雰囲気がまるで表現出来ていない。
ボリュームもあるとは言い難く、推理小説の短編集の中の1編ほどである。
他5,6本あるサイドシナリオはどれも毒にも薬にもならない内容で、話として深みも面白みもあったものではない。
総合して、小説が10冊買えてしまう定価6000円の価値があるシナリオかと言われれば、断じて否である。
■グラフィック
サウンドノベルというジャンルである以上、シナリオこそが肝であってグラフィックは二の次だとは思うが、それにしたってチープすぎる。
温泉の表現はまるでPS1レベル。
■サウンド
推理する時や犯人を暴く時には初代かまいたちの夜のサウンドが流用されていて印象的だったが、それ以外の曲はあまり印象に残らない。
「サウンドノベル」という割に曲によって雰囲気が盛り上がったり恐怖をかき立てられたりはしなかった。
■システム
あまりに洗練されてなさ過ぎである。
環境設定で変えられるのはオートプレイのON/OFFとオートプレイ速度のみ。
文字表示速度やBGM・音声・SEのボリューム調整などテキストアドベンチャーとして用意されてしかるべきシステムが無い。
また、トロフィーをコンプリートしようとするとフローチャートを全て埋めなければならないのだが、同じシーンを何度も繰り返し見なければならず、非常に作業的で億劫である。
■オリジナリティ
公式サイトに新要素として挙げられているものはどれもあってもなくてもいいようなものばかり。
推理システムはあらかじめ用意されたキーワードを総当たりする作業なだけで、PSPソフトのTRICK×LOGICのように自分で探し当てるものではない。
おさわり選択肢は本編の分岐にはまるで影響しないあるだけ無駄な要素。隠された重要な証拠を見つけたりとかはしない。
みんなでかまいたちはまるで面白くない。
1つの部屋に100人が集まって犯人や凶器を推理するのだが、100人集まっても決められた時間にならないとスタートしない(20時間待つことも)。
また、1日に限られた回数しか聞き込みが出来ない制限はブラウザゲームではよく見かけるが、PS3のソフトとしては相性が悪すぎる。
長くても4,5日あればクリア出来てしまう程ボリュームが無い本編なのに、みんなのかまいたちを2,3分プレイするが為に毎回ソフトをPS3に入れなければならない。
COMMENT
トロフィーコンプリート済み。
23インチ,フルHD液晶ディスプレイ使用。
原点回帰を謳った本作だが、その実単なる模倣に過ぎなかった。
初代「かまいたちの夜」っぽいものをなんとなく作ってみたという印象を持った。
面白いゲームを作ろうという気概が、まるで感じられなかった。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 2pt | 2pt | 1pt | 1pt | 1pt | 4pt |
23pt
GOOD!
ここでは(というか世間で)酷評のミステリー編。
しいて褒めるとすれば、「簡単すぎる!」という人は大半がミステリのお約束を解ってる人が多いと思う。(ミスリードやこのタイトル特有の一見意味なさそうな選択肢が正解パターンとか)
なので、そういったお約束が分からない人にはちょうどいい難易度だと思う。
サブシナリオも前作までのどぎつい内容のものが無いので「虫は苦手だ…」「血生臭すぎるのはちょっと…」とかま2かま3のサブで敬遠してた人もとりあえず全て楽しめる。(面白いと思うかは別)
過去かま2かま3も出た当初は酷評されてたが自分は「でも自分にとってはそこはいいところだと思うよ」「ここは自分は楽しめたよ」と擁護できる点は多かったが今作は上記2点が限界。それも無理矢理いい点探してこの2点のみ。後はBADに。
BAD/REQUEST
まずはシナリオ面で。
GOODでミステリー編は一応褒めてはいるが、やっぱり「ミステリー系のお約束」を知ってる以上、この言い回しは犯人除外だよな…とどんどん候補から外れ、「まぁこのキャラがこういう事を言ってるとするとベタな所でこいつが…」と思ったとおりにそいつが犯人。とか、お約束に忠実すぎてサウンドノベル・ミステリー自力解答初挑戦!な人以外はあっさり解るかと。
ミステリー編をクリアした時点で出るピンクのしおり。(これはシリーズ恒例なのでネタバレにはならないと思います)
これまでピンクのしおりが出るとサブシナリオ探しでワクワクするが、まさかネットでネタにされてる「○○を買う権利を与えよう」を実際に目の当たりにするとは…
「一部サブシナリオ開放と有料DLCを購入して遊べるようになりました!」の一文にウンザリ。
これがもし、ゲーム発売と同時に「あなただけのかまいたちの夜」みたいにユーザーからシナリオを募集し、長編1本・短編数本を再編してDLC化…とかだったらDLC化も納得だがいい加減元々あるデータをわざと削って小出しで売るとか、マジで誰が喜ぶんだ?というような糞仕様止めましょうよ。
ひどい言い方をするとそんな有料DLCはオタコンテンツゲー以外誰も喜びません。
それでも一応幾つかのサブシナリオは遊べるのでプレイ。
GOODに「どぎついのが無いので過去作で敬遠してた人も安心して遊べる」というのは表裏一体で、悪く言えば記憶に残る話がない。(悪い意味で残るのはあるが)
かま2の「ソニーチェックちゃんと通したのか!?」と言いたくなるケツ振り&残酷描写にかま3の「犯人編」を代表とする各キャラの狂気じみた人格描写など、印象にのこるものがこれにはない。
完全ギャグシナリオも自分はまぁ鼻で笑いながら楽しめたが、ベタな展開すぎるので鼻につく人はとことん合わないでしょうし、ただでさえ少ないバッドエンドが無駄に豊富(それも単なるデバッグ作業レベルなつまらないバッドエンド)なシナリオはバッドエンド埋め&読了率100%の最後の鬼門になる人がかなり多いと思う。
次はゲーム部分について
既に書かれてますが、「新システム」とされてる部分が完璧蛇足。
確かに新システムなのであまりミステリー編に絡めるとクリアできませんでしたな人が出すぎてSFC版かま1のようにミステリー編意外なにも楽しめない…って事になりかねないのでまぁ本編にあまり多用するのは無しでもしょうがないでしょう。だったらサブでもっと活用しましょうよ…
おさわり選択肢(とりあえずかま3のサイキック編にもありましたけど?)は特定の1点調べたら「○○だろうが特に何もない…」と流れるだけ。あるサブシナリオで活用しまくってるが、最初は「なるほど。そういう使い方があったか」と思ったが2回目以降でもうウンザリ。(理由はBADエンド埋めや読了率100%目指せばわかります)
変わる選択肢も基本的に15秒とムダに長い時間待った結果3番目の選択肢が出るだけ程度なのでこれもあるサブシナリオで多用されてるだけで特に楽しいシステムと思いません。
推理組み合わせシステムは、これも難易度的に厳しくなるのでミステリー編はこの程度でいいが、そのミステリー編のみなので全く必要性が…
それこそサブはおさわりと組み合わせでしっかり考えてやらないとクリア不可…みたいなものがあればよかったが…まさか「新システムを多用して頑張ったから有料DLCに!」って事か??
フローチャートはコメント欄に不満点書いてるので割愛。
COMMENT
とりあえずPS3版はやっつけ仕事だね(笑)と思った。
フローチャートの無駄なデカさやL2/R2ボタンを一切使ってない不便な操作性(フローチャートを一発で出せないのにセレクトボタンで操作説明という全く必要性のないものを1ボタン化してたり)は、vitaと同発と理解した時点でまず間違いなくvita単体で出すと売上に影響が…だからとりあえずPS3でもだしとけ(笑)と。
実際vitaにあってPS3版に無いモードという「逆だろ?」と思うようなことをやってるし。
あくまでvitaが悪いのではなく、vitaの容量とPS3の容量差を考えた時にこの圧倒的な内容の薄さはPS3メインで作ってないよな…と思わざるをえない。
その時点でげんなり感満点。(後述理由も含めてPS3は後日「真かま完全版」として出せよ…と思った)
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オリジナリティは新システムを入れてるといっても全く活かせてないので1P
グラフィックは人物絵が意外にカクカク。PS3使っててさすがにこれでは…の2P
サウンドはいまいち残らず。2P
熱中度はミステリー編終了時に激減。サブでの邪魔臭いだけのポイントが多かったのでどんどん熱が冷め最終的に1P
快適さはフローチャート関連で1P
結果満足度は1Pでした。
難易度は「全バッドエンド&読了率100%」基準です。ある程度寄り道して選べる選択肢は選んだ状態での99%止まりの絶望感は半端ないです。
攻略情報がなければ完全クリアはかなり厳しいです。
「厳しいって全選択肢選ぶだけだろ(笑)」と思う人。やってみればわかります。
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最後に。自分は伊集院さんがプレイして感想を述べてるプレミアムファンディスク目当てでもあったのでPディスク4500円と思えばまぁ失敗じゃなかったかな、と。
後このディスクを持ってる人は絶対にミステリー編クリアするまで伊集院プレイ映像は見ない方がいいです。
確かに犯人の名前をズバリ言ってるわけじゃないです。が、考える方向性としてはドンピシャ(あくまで自分はそう思った)すぎるので、プレイ動画+自分でのプレイであっさり犯人がわかります。
と同時にプラチナトロフィー取った時点で感じたこと。
これのどこが「真」かまいたちだったんだろう?「新」かまいたちじゃなく「真」にした意味は??最低でも本編で語るべきでしょう…
これじゃ「ざしきわらしの夜」が正式タイトルといっても過言じゃないです…
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 1pt | 2pt | 1pt | 1pt | 1pt | 2pt |
24pt
GOOD!
■随所で初代かまいたちのアレンジ曲が流れ、雰囲気が盛り上がる場面‘も’あります。
■キーワードを組み合わせて仮説を成立させるシステムは面白かった・・・がもう少しバリエーションが欲しいと思いました。
■雪山の山荘物である事が個人的にgood!
■シリーズ同様面白い選択肢がある。
BAD/REQUEST
■グラフィック
一部のグラフック(露天風呂)は一昔前のポリゴンといった印象でした。流石にPS3でこれはないですよ・・・。おさわり選択肢のグラフィックは全体的に酷いです。
■サウンド
BGMは初代かまいたちのアレンジ曲しか記憶に残りませんでした。
■熱中度
コメント欄にも記入しますが恐怖感が足りません。更にボリュームも足りません。SFCの初代の方がボリュームがあったのでは?と疑う程です。メインシナリオはクリアまで4時間かかりませんでした。
■満足感
定価で買って後悔しています。内容に対して6000円は高すぎます。
■快適さ
テキストスキップ無し。音声のon、off切り替え無し。音声やSEの音量調節無し。最低限これらは欲しかったです。
■難易度
犯人は早い段階で検討がつくと思います。もう少しひねって欲しかったです。
COMMENT
初代かまいたちの夜が非常に面白く、今作が‘原点回帰’を謳っていたので迷わず購入しました。まさかここまで失望することになるとは・・・。
初代かまいたちにあった圧倒的な恐怖感が非常に希薄になっていると感じました。死体を目の前にして疑心暗鬼になる宿泊客・・・不可解な犯行・・・猟奇的な殺害現場に似合わない美しいBGM・・・当時は本当に怖かったのですが残念です。
ボリューム不足の上に有料DLCで追加シナリオというのは本当に止めてもらいたいです。
24インチ液晶HDMI接続 クリア済み
Amazonレビュー
レビュー日: 2014-12-31
主人公キャラの名前を変更できなかったり、中途半端にキャラクターボイスを採用したり、その音声のON・OFF設定ができなかったり、既読スキップができなかったりと、サウンドノベルを作るにあたって、最もやってはいけない変更や難点の多さにセンスの無さを感じる。初代から製作に携わってきた人が何人もいたようなのに、何でこんな出来になるのか分からない。
肝心のメインシナリオは突っ込み所やご都合主義が満載で、ミステリーの出来としては二流以下。これが「名探偵コナン」ならまだしも、何年も待たせた上でのシナリオなのだから期待ハズレも甚だしい。その他のサブシナリオに至ってはどれも素人が書いたようなもので、はっきり言ってフルプライスの価値やDLCとして金を取れるだけの商品レベルに達しているものは一本も無かった。
据え置きゲーム機が高度化していく事で、こうした昔ながらのサウンドノベルやミステリーAVGはもはや絶滅危惧種になりつつある。それゆえ「原点回帰」の謳い文句に期待したが、残念ながら、過去の思い出が美化されるに終わっただけだった。
GOOD!
・文章の平易さは過去シリーズ同様に万人向けを意識しており、読みやすい。
・ビンゴ編は地の部分も作中作(失った小説)もまだ面白かった。
・仮説立証システムのアイデアは良い。
ストーリー内容を理解して推理が合っていれば正しい選択肢を導き出すことができる、という流れが直感的にゲーム化されている。
BAD/REQUEST
【システム・全体】
・音声オフができない。ボイスがあること自体より、この設計が一番苦痛だった。
・未読テキストの一括表示ができず、オートプレイでも強制的に声が出る。
・セリフ部分で早くボタンを押していくと、それまでの音声が中断されて新しいセリフがかぶってくるため、気が散って没入感が大幅に削られる。
・バッドエンドになってからリトライまで40秒以上かかり、ボタンを5回も押す必要がある。
オートセーブのはずなのに、いちいちED後にセーブするか聞いてくるため、
バッド展開→暗転→「終」表示→暗転→セーブ確認画面→セーブ完了画面→スタート画面
毎回この手順を踏まなければならない。スパイ編はこれでかなり時間がかかった。
【ミステリー編】
・推理して解決に至るルートが一つしかない。
二つ目の殺人が起きてしまうと解決エンドには辿り着けない。1で言うサバイバルゲームの状況で真犯人の名前を入力しても不正解扱いになり、全部同じようなパターンのバッドエンドに直行。
・犯人の行動や一部のキャラの思わせぶりな格好・不自然な言動に必然性がない。
EDで無理やりこじつけたような理由を説明されるが到底納得できない。
【サブシナリオ】
・妖怪編
会話のノリが寒すぎる。どのキャラもオタクっぽい喋り方になり、出来の悪いギャルゲーの日常パートみたいな掛け合いが延々続く。しかもサブではこれだけフルボイスで無駄に長い。
・○○○編
……(ネタバレにより削除しました)……という内容を目指したっぽいが、選択肢によってバッドEDになったのか、フラグが累積されたことによってなのかが判別できないので中途半端な内容になっている。
・○○○編
完全なED差分埋めの作業ゲー。麻酔銃を全弾外すEDは共通かと思ったら、個別にカウントしてED数を水増ししていたのにはあきれた。
・○○○編
本編に関係のない美少女アニメもののシナリオなのに、金のしおりを出す暗号が隠されているので嫌でも読まなけれならないのが苦痛だった。
【グラフィック】
ポリゴンの荒さや作り込みの手抜きが目立った。
2や3より大幅に劣化している。
特に露天風呂などはPS1並の酷さだった。
【DLC商法】
ピンクのシナリオは有料と、本編ディスクのみで完結させる気がない。
COMMENT
かまいたちシリーズは全部発売日に買って、フルコンプしていたシリーズファンです。今作も金のしおりまで出しました。
2の推理編もひどかったが、今回はサブシナリオの出来も悪く、システムも内容も声優ファンのための作りになっており失望しました(その割にシナリオによってはボイスなしだったりと中途半端)。もう発売日に買うことはないと思います。