オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 1pt | 1pt | 2pt | 1pt |
40pt
GOOD!
ペルソナシリーズは全てやってます
【戦闘システム】
コマンド式JRPGの中では独自の進化を続け戦略性もあり飽きづらい
良い出来映えだと思います。ただシステムの都合上ボス戦でクリティカルの発生を排除したのは残念でした。
【演出】
戦闘やストーリー上の見せ場での演出は素晴らしいです。後述しますがシナリオはやや難があるのですが演出が良いため最後までだれずにやりきれます。
【音楽】
個人的にはゲームの雰囲気と合っていて良かったです。予告状を出した後の曲はかなりテンションあげてくれます。
【コープシステム】
最初は「もういいよワンパターンだし」と思ってましたがもはや様式美として定着しており、目新しさはないものの楽しめました。途中影響されてゲーム休めて思わずリアルで渋谷や井の頭公園に遊び行ったりもするほどでした。
BAD/REQUEST
【シナリオ】
今作は歴代と比してもシナリオには難が多いです。
2つめのパレスが終わるまでは秀逸なストーリーで唸らられましたが、その後とつぜんに陳腐化する印象です。
シナリオがチープになりだすと同時に「正義とは何か」「法と大義の対比」「改心という行為の是非」等のテーマが投げ捨てられてしまいます。
終盤にいくにつれとにかく「味方は天才で正義、敵は愚かで絶対悪」の図式となり序盤の素晴らしいシナリオ、お洒落さ、深み、感動は遠ざかり安い物語に変化する印象です。
【キャラクター】
シナリオ同様、2つめのパレスが終わったあたりから初期メンバーの性格が陳腐に変わってしまったのが残念です。序盤、自己顕示欲の大人を嫌っていた竜司が突然に自己顕示欲の塊みたいになって驚きました。
活躍するキャラもかなり偏っており、主人公以上に話の中核を成し続けるキャラと空気すぎていらなかったんじゃないかという程のキャラまで極端なバランスすぎます。
【やり込み要素】
レベル70以降のペルソナを使う機会はありません。強いペルソナを作っても活躍の場がないのは残念でした。
COMMENT
ゲームシステムはとても良く、近年のJRPGの中では間違いなく名作なのですが、ペルソナシリーズとして見た場合、中盤からのシナリオが幼稚で陳腐すぎる印象で残念でした。
問題提起だけしておいて投げ捨てて勧善懲悪で終わらしてしまうとは意外でした。シリーズファンとしては少しガッカリです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 2pt | 3pt |
85pt
GOOD!
※ペルソナシリーズはP3フェスとP4Gを除くのリメイク作以外はプレイ済です
◎全体的にデザイン性やセンスが素晴らしい
・スタイリッシュな怪盗、理不尽な抑圧への反逆、赤のイメージカラー、
表と裏の顔、現実にありそうな問題といったテーマが全体に散りばめられ
細部まで非常に丁寧に作られたというこだわりを強く感じます。
小さな頃からアニメのルパン3世が好きだった自分としては
全体から漂う雰囲気や小ネタ、音楽までどこか懐かしく、ついつい引き込まれました。
◎戦闘中はテンポが良い
・女神転生シリーズから続く戦闘システムは非常に完成度が高く、
やるかやられるかの緊張感がありながらテンポがいいので疾走感すらあります。
また、今作ではスキル選択時にすでにペルソナを召喚するスタイルになった為
さらにスピーディになってます。
◎敵のデザインがシャドウから悪魔へと復活
・女神転生シリーズのように敵が悪魔(設定上はシャドウ)に戻り、
それに伴い、悪魔との会話も復活したのはすごく嬉しいです。
会話もシンプルで分かりやすくなってるので、
アイテムやお金だけ取られて仲魔にならないという事はないです。
◎相変わらず耳に残る素晴らしい音楽
・どの場面でも音楽が非常にマッチしており、心地よい気分になります。
特に予告状を叩きつけてからのパレス内BGMは、その展開もあり
とても印象的で、かつカッコイイと思いました。
(思わずPS4のテーマもその音楽が流れるものに変更してしまいました)
欲をいえばせっかく素晴らしい音楽なので、P4Gのように
先制時と通常時のように戦闘中のBGMがいくつかあってほしかったです。
きっと今作もサントラを購入すると思うので、音楽は5点とさせていただきました。
◎固定ダンジョン制の追加
・攻略していくパレスがランダム構造ではなく固定マップとなり、
それに伴い様々な仕掛けや謎解き(難しくはない)が追加されました。
それとは別に従来のような複数階層ランダムダンジョンもあるので
メリハリのある攻略が楽しめました。
◎現代社会をテーマにしたストーリー
・どこかで聞いたような、見たような、誰もが感じたような
そういう部分が多数あるストーリーはとても身近に感じられます。
思わず『これって問題提起なのかな?』と思う事もしばしば…
ただ、終盤の部分はBADにもなります。
◎モルガナが可愛い
・カバンに猫を入れて歩く主人公のシュールさがたまりません。
話す時はカバンから出て、人が来ると隠れるとか仕草も細かいですし…
ネタバレを含めるともっと色々とありますが、長くなるので以上とします。
BAD/REQUEST
X一部不快な登場人物
・味方キャラの竜司、コープキャラの三島というキャラがとにかく不快でした。
二人とも序盤から登場しますが、独善的で独りよがりな部分が強く
『怪盗行為は正義か悪か?』というゲーム内の問いに一切悩むこともなく
怪盗は正義だ!と騒ぎまくり、そして押し付けてきます。
二人ともコープ(前作までのコミュ)がありますがやるのが苦痛でした。
さらに竜司のとあるコープアビリティは主人公が強くなるほどに
ストレスの原因となるので、自分は2周目やるとしたら放置すると思います。
X天才設定のキャラ
・このゲームに限らず、私は天才設定のキャラが嫌いです。
そういうキャラがいるとどんな困難も『天才だから』という理由で解決されるからです。
そして今作にも味方として登場し、様々な無理難題をすぐに解決してしまいます。
キャラ自体は色々と突っ切った性格をしているの面白いと思いますが
天才という便利屋設定はストーリーを薄っぺらく感じさせるので残念でした。
X戦闘中以外はとてもテンポが悪い
・場面の切り替えが多く、その都度ロードが入るのでとてもテンポが悪いです。
特に毎日の日付変更時カレンダーアニメ、戦闘終了後のリザルト画面は
回数も多く時間もかかるのでとても気になりました。
また、パレス攻略は期限が決められますが、攻略するまでは仲間から急かされ、
攻略後は『本当に成功したのか?』と心配され、とても鬱陶しいです。
例え早く攻略しても、期限までは絶対にストーリーが進まないので
先が気になって早く攻略したのに、数週間も味方の愚痴を聞きながら
日常を過ごすハメになりかねません。
さらに、その日常パートもいい加減に進めてるとコープが進まない、
人間ステータスが育たない、期間限定アイテムが購入できない、
ペルソナの強化やアイテム化が間にあわない等の問題が出てくるので
後悔のないよう、やり残した事がないよう毎日を送る必要が出てきます。
その為、1日に1~2時間しかプレイできない自分としては
パレス攻略後、ストーリーが進むのはリアル数日後という事もザラでした。
X消化不良のストーリー
・途中までは少しずつ謎を散りばめ、そして真相に近づいていく…みたいな
ストーリー展開なのに、終盤になると急にぶっ飛んだ超展開になります。
過去のシリーズをプレイしてたら驚くような部分もありますが…
キーワードのように出ていたとある学問についてや
最終決戦時の混乱とその後について等、気になるのに語られない部分も
多々あるので、とてもモヤモヤしたまま終わるのは残念です。
X学園生活をしているという感じが薄い
・主人公の立場上、学校で浮いた存在な為仕方ないのかもしれませんが
学校生活のイベントというのが非常に少なく、あっても淡白な内容となってます。
部活もないので、学校での人間付き合いが少ないので寂しく感じます。
Xカバーアクションが使いづらい
・物陰に隠れて敵に先制するという事ができますが、
カバー時はカメラの移動が制限される為に周囲の確認がしづらくなります。
その為、すぐ横や真後ろに敵がいるのが分かりながら襲い掛かれない、
相手から丸見えなハズなのにあちらも気付かないという
とてもマヌケな状況になりやすいです。
X仲間専用スキルがない
・せっかくP4Gで味方全員に強力な専用スキルがついたのに、
今作では味方の覚えるスキルは全て主人公でも習得できてしまいます。
しかも、味方ペルソナの弱点を完全に消す事はできない為、
やりこめば強敵相手には主人公一人の方が戦いやすい事も…
COMMENT
BADではないのですが、キャラデザインをされた副島氏と金子氏のタッチの差が
色々と違いすぎて統一感がないと感じる事があります。
どちらが悪いというワケではなく、どちらも素晴らしいデザインなのですが
今作の副島氏のデザインでは上半身ムキムキなペルソナが多く、
敵キャラもシャドウではなく悪魔になっていたので
前作や前々作より違和感を強く感じてしまいました。
BADもたくさん書いてしまいましたが、丁寧に作られた
とても遊び甲斐のある素晴らしいゲームだと思います。
昨今のゲームによるみられるグラフィック重視で中身のないゲーム、
製作者の自己満足ゲーム、妙に媚を売るような露出の激しい女性が出るゲーム等と違い
ユーザーの事を考えて作られていると感じられる内容になっています。
ただ、作りこまれている、内容が充実しているだけに遊ぶのはとても時間がかかる為
2周目以降限定の要素があっても、すぐに2周目をしたいと思えないのが残念です。
また、あの時間のかかるイベントや日常パートをまたやるのかと考えると
ちょっと重い気持ちになってしまいます。
時間が経って少し忘れた頃に2周目をやりたいと思います。
決して不満がないワケではないのですが、個人的に夢中になって
途中で辞めることなく最後までプレイしたゲームは最近なかったので
とても満足しています。
この点から満足度と熱中度は5点とさせていただきました。
前作や前々作のフェスやゴールデンのように、完全版みたいなのが出るのか不安です。
とても満足した作品ですし、消化不良な部分もあるのも事実ではありますが
完全版みたいなのが出るとこの作品は不完全なのかなと思ってしまうので
その点だけはモヤモヤしてしまいます。出たら出たで嬉しいのですが…
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 5pt | 5pt | 4pt | 4pt | 2pt |
85pt
GOOD!
●オリジナリティー
学園生活と異世界探索の二重生活というP3から続くシステムをさらに発展させたゲーム性は見事。細かいことは後で書きますがより生活の選択肢が増え、戦闘やペルソナ育成なども進化しています。あとタイトルやメニュー画面など奇抜で独特なセンスもこのゲームの魅力だと思います。
●サウンド
ボーカル曲多めのBGMはどれもそれぞれの場面によく合っている。個人的にはペルソナ覚醒シーンの曲と予告状を出してオタカラ奪取に挑むシーンの曲が好き。シチュエーションの盛り上がりとの相乗効果でテンション上がる。前作もサントラを購入したが今作も買ってしまうかもしれない。
●快適さ
今作では移動のショートカットが施設単位で設けられていて移動がとても快適です。その他にも現在関係を深められるコープ対象がどこにいるか、ランクアップするか否かまですぐに確認できます。
今までは自室でしかできなかったセーブが自由行動中なら何処でも出来るように変更されました。ダンジョン内にも多数のセーブポイントが設置されています。また戦闘で全滅しても直前のセーフルーム(セーブポイント)からすぐにやり直すことができますし、ボス戦で敗北した場合は戦闘そのものをやり直したり、予告状を出す前まで戻すという事も可能です。アトラスのRPGは難しいというイメージがありますが今回はかなり初心者にもやさしい作りになっています。
○ストーリー(良い所)
ネタバレしない程度の事しか書けませんが、とにかく人の醜さや愚かさがやり過ぎなほど盛り込まれていて、そういった歪んだ人が生み出す理不尽に主人公たちが戦いを挑み大逆転で勝利するというカタルシスがあります。あまり話を難しく考えないならこれだけでいいんですけど・・・(悪い所に続く)。
○戦闘システム
基本は今までと同じプレスターンバトルですが、新たにバトンタッチという要素が加わりました。弱点を突いて1moreが発生した行動を他のキャラに譲ることが出来て攻撃力も上がるので弱点を突けないキャラに対してもどんどん使っていけますし、一番SPの消費が激しい主人公の消費を助けることにもなります。
あと、今まで即死攻撃しかなかった光と闇の属性に通常ダメージ技が追加されたりとか、戦闘コマンドがそれぞれのボタンに割り当てられたのも良かったと思います。
○悪魔会話
今作では敵が全て悪魔として登場し、弱点を突いてダウンさせることで交渉をすることが出来ます。女神転生が好きな人にとっては嬉しい変更でしょう。そもそも前作のアルカナチャンスはマイナス効果を引いた時のデメリットがでかすぎてやる気になれませんでしたし。
○コープ活動
前作までで言うコミュ活動ですが、今回は仲間メンバー以外のキャラにもコープアビリティというものが設定されていて単純にキャラの好き嫌いで選ぶかアビリティの有用性で選ぶか悩まされます。それ以外にも休日のデートイベントとか自分の知っているプレイスポットに誘って遊びに行ったりとかイベントの数も豊富になっています。
○ペルソナ育成
ようやくペルソナ合体の際のスキル継承が任意選択になりました。これはファン待望の改善じゃないでしょうか。やっと納得いくスキル継承が来るまで「はい」「いいえ」を繰り返す作業から解放されます。
その他にも弱点属性を克服するスキルを覚えさせる独房送りや、ペルソナを生贄に捧げることで経験値を得る絞首刑など理想のペルソナ作りが捗る仕様が取り入れられています。
○モルガナ
今作のマスコット的存在にして主人公と常に行動を共にする相棒。今まで味気ない主人公のモノローグのみだった自由行動がモルガナとの会話形式になって和む。鞄から顔を出してる姿も可愛らしい。
BAD/REQUEST
●グラフィックス
シリーズとしてみれば確かに進化していますが他のPS4のゲームと比べるとどうしても良い点は付けられません。
●快適さ
戦闘リザルトからマップに戻るまでが遅いこと、日付が変わる演出が長い上にスキップ不可なことが不満です。この二つはゲームの中で幾度となく見ることになるのでどうしても気になります。
○ボイス
フルボイスじゃないです。せめてストーリーに関わるイベントくらいは全てボイス付きにしてほしかったですが、PS3とのマルチなのでグラの事と合わせて仕方のないことかもしれません。
○ストーリー(悪い所)
たとえ悪人であれ人の心を自分たちの都合で無理矢理捻じ曲げるという行為に対する責任感や葛藤が最初の一件以降完全にどこかに行ってしまっています。改心させられた人間が今後どうなってしまうかに関しても「自業自得だから俺等関係ねー」というスタンスですし、確かに改心させてでも止めないと被害に遭う人が増え続けるというのも事実なんですけどだからといって責任を放棄していいという事にはならない訳で。世論の反応にヘラヘラ浮かれてるバカの存在がより一層この疑問点を際立たせていたと思います。
○坂本竜司とかいうクズ
上に書いた「ヘラヘラ浮かれてるバカ」にして真っ先にその責任を忘れた男。ストーリーの最初からこの男の非常識で軽率で頭の悪い行動が一切反省されることなく繰り返されることに対してもイライラさせられる。
そもそもほぼ初対面の相手に対して無礼極まりない態度を取り、それに対して呆れられたり苦言を呈されると「んだとコラ!!」と脊髄反射的に喧嘩腰で突っかかるようなクズが人を改心させようとか冗談にしても笑えない。人を改心させるより前に自分の素行を改めるべき。
○ペルソナの装着設定
これは要望になりますがスターターとなるペルソナの設定が出来ればいいと思いました。速度のパラメータによって行動の順番が変わったりしますし、戦闘開始時に能力上昇効果が発生するスキルを持ったペルソナなどもいるので常に同じペルソナで戦闘開始できる設定があればいいかと。
○コープアビリティ「瞬殺」
レベルの低い敵を戦闘を省略して倒しペルソナを強奪するアビリティ。金やドロップアイテムが一切入手できないためペルソナ強化の資金集めの障害に。このアビリティによって効果を発揮されなくなるアビリティもあり稼ぎの時はとにかく邪魔。もちろんさっさと突っ切りたいときには有用だがなぜON/OFF可能にしなかったのか謎。
○パレス攻略期間の間延び感
パレス攻略が開始されると2~3週間くらいの攻略期間が設定されるが、慣れてくると最短2日で攻略完了してしまい残りの日数をだらだらと遊ぶのに費やすことになる。何というか見てて「危機感足りなすぎじゃない?」と不安になってしまう。攻略のタイミングに合わせてその後のイベントを前倒しにするとか工夫できなかったかなと思う。
COMMENT
◆トロフィー関連◆
トロコンに要した時間は160時間ほど。攻略を見ながら最適な行動を選んでプレイすればかなり短縮可能だが個人的には2週フルに遊ぶつもりでやってほしい。時間はかかるが特別難しいと言えるものは無い。
◆総評・感想など◆
待ちに待ったペルソナシリーズ最新作。ボリュームもありゲームの出来自体も良く概ね満足しています。
にも拘らず満足点が4点なのは大体坂本のせい。こういうキャラがいないと話が進まないというのも分かってるんですが無意味なヘイト稼ぎしすぎだろうと感じました。
個人的にはかなりの良作だと思いますが、万人にお勧めできるかと言われればそうではありません。いろいろとイベントによる制限があったり動ける範囲が狭かったりするので自由度の高いオープンワールド型RPGを好むプレイヤーには合わないかと思います。アニメ調のゲームなのでその類に理解のある方なら楽しめると思います。難易度的な意味で今までのシリーズ作品よりもハードルは低くなっているのでシリーズ未プレイだけど興味があるという方にお勧めしたいです。
Amazonレビュー
レビュー日: 2017-01-21
ファミコンが発売されたのが小学2年生。
マリオやドラクエで遊び、その後PCエンジンの華やかなゲーム画面やメガドライブの地味なゲーム画面(笑セガ派ですからね!)、スーパーファミコンの回転、拡大機能やプレステ、セガサターンのポリゴン全盛時代と
ゲームハードの成長と共に自分も成長してきた。
そんな世代のおやじであります。
しかしながら、あれほど熱狂していたゲームも大人になるにつれてだんだんやらなくなりました。
社会人になり単純に遊ぶ時間がとれないこと、家族との時間を優先するようになったこと、その原因はいろいろありますが、一番大きな原因が『ゲームをおもしろいと思わなくなった』という自分の気持ちが大きいかと思います。
これは歳のせいなのかなぁとちょっと寂しい気持ちになっていましたが、よく考えるとそれだけでない気がします。
最近僕が買ったゲームといえば、メタルギア5とアイドルマスターPSの2本で、
メタルギアは未完成品かと疑うばかりの商品をメーカーの都合で押し付けられ、
アイドルマスターPSに至ってはバンナムお得意のDLC商法と課金ガチャ。
これらゲームの共通点はユーザーのことは放っておいて、「金」「金」の拝金主義が前面に来て、肝心のゲーム自体のおもしろさは二の次なことでしょうか。
口ではユーザーファーストというくせに、その実はゲーム会社と制作者ファーストだったような気がします。
多大な広告費をかけた過大広告と、ニコニコやツイッターによる制作ディレクターの吹聴で、バカなユーザーをだまして金を巻き上げようという心持ちが見えて、やり場のない怒りを抱えていました。
そんなだまし討ちのような誠意のない商売をしていたら、ゲーム業界だけでなくどんな業界でも愛想がつきますよね。
本当、最近そういうことばかりが続き、ますますゲームをおもしろく感じなくなってしまっていました。
そんなゲームに愛想が尽きかけてた中、たまたまレビュー高評価だったペルソナ5を手にとってみました。
アトラスさんのゲームはスーパーファミコンの『真・女神転生』以来であの鬼畜な難易度がトラウマになったこともありそれ以来はご無沙汰でした(笑)
遊んでみての率直な感想は「よくここまで丁寧に作り込んだなぁ」と思うほど、製作者の方の強い意思と、
ゲームをつくるということへのプライド、そしてユーザーを真に満足させたいといった気概と誠意がこのゲームのプレイを通じて感じました。
おかげさまで、すっかり頭の中はペルソナ一色、ゲームがやりたくて早く家に帰るなんて小学生以来でしょうか。
「あ、まだゲームを楽しいと思える感性が残ってたんだな」と気づかせてくれただけでも、ペルソナ5をやった価値がありました。
聞けばペルソナ5は発売するまでは延期の連続だったようで、
きっと社内での意思疎通や難しい問題がたくさんあったのだろうとお察します。
しかし、あくまでユーザーファーストを貫き、責任をもって制作されたアトラスさんには
久しぶりにゲーム業界の「良心」を見たような気がします。
きっと自分はこれからもアトラスさんが作ったゲームならば、例え新規ナンバリングタイトルでも
「アトラスが作ったんだから大丈夫だろう」と思って新品で買うでしょう。
そこには「誠意」を持ってゲームをつくってるアトラスさんとユーザーである僕との間に「信頼」があるからです。
家庭用ゲームが普及して35年になろうとした今、ペルソナ5は今いちどゲーム会社とユーザーの関係を考えさせてくれました。
ありがとうございます。
よし!ペルソナ6が出るまでゲーム業界に悲観することなく気長に待つかな!
頑張れアトラス!!
GOOD!
私は社会人のおっさんですがこんなにゲームに夢中になったのは学生のころ以来です。その理由を述べていきます。
熱中度
何と言ってもストーリーが面白すぎる。先が気になる展開で理不尽な大人たちを懲らしめていくのですが、やめどきが見つからない。ストーリーなので多くは語れませんがこれは是非体感してほしい。
快適さ
非常に分かりやすいUIや、一度突いた敵の弱体はボタン一つで2回目以降つけるので戦闘もサクサク。
今となっては現実に近い美麗なゲームが溢れる中、このゲームはアニメよりのグラフィックです。ただゲームとして満足するかはグラフィックではなくストーリーや操作性だと感じさせてくれる秀作。美麗なグラフィックだけど中身がすかすかのゲームに飽きた方にオススメ!
BAD/REQUEST
強いて挙げるなら、戦闘終了後の画面から移動画面に戻るまで微妙に長い。ストーリーが気になる分サクサク進めたいので、若干ストレスとなりました。メメントスと呼ばれるダンジョンはひたすら下に潜るのですが、そういう先に進むだけのダンジョンだと尚更テンポを悪くしているのが気になりました。
COMMENT
おっさんになってからゲームにのめり込めなくなりましたが久々に会えた秀作。このゲームは、ゲームを楽しめなくなったおっさん達にも是非やってほしいです。
謎を若干残してゲームが終了するので恐らくペルソナ4ゴールデン的なものが出るのでしょう笑
こういう商法は感心しませんがあまりにも楽しかったので出たら絶対買います笑