【PS2】SDガンダム ジージェネレーション ウォーズ レビュー
発売元 | バンダイナムコゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2009-08-06 |
価格 | 7329円(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:シミュレーション ■ プレイ人数:1人 |
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 2pt | 3pt | 3pt | 3pt | 1pt |
60pt
GOOD!
・ハロポイントの廃止。
自分の中での前作の評価がこの一要素だけでかなり悪かったので・・・。
これで集中攻撃で相手をボコる必要がなくなったので、爽快感は大きく上昇しました。
好きなパイロットもお金はかかりますが、スカウトリンクでその登場人物が登場する作品の主人公をマスターを選べばすぐに選べるのでうれしいです。ただ、どの作品(時代)(例:08のシローや0080のクリスなど1年戦争時のキャラは1STアムロを選ばないと選べない)に誰が出ているのかを把握しておかないとちょっと辛い、というのはありますけど。
しかも、選んだマスターを使おうが使わなかろうが自由、という柔軟さ。
プレイヤーにプレイスタイルを強制していない時点で高評価です。
・WARSブレイクの存在。
人によって評価は分かれていますが、自分はいいと思います。
攻略本・または攻略サイトを見ていることが前提ですが、WARSブレイクを起こして、原作に忠実な増援が出てくるなら、起こせばいいし、そうでないのなら止めればいい。プレイヤーが起こすのか起こさないのかを選べるので良いです。これで強制されるのであれば悪い部分に入れましたけど。
それに起こさなければ、どのシナリオも割と短時間であっさりクリアできるので、前作のようにダラダラ増援が発生せず、『ちょっとだけ進めよう』とか思う時にもいいです。
・戦艦の扱い
相変わらずの巨大感です。前作は180度回頭するのに2ターンかかりましたが、今回は一発で180度回頭できるので使いやすくなりました。援護射撃の条件もFの頃に戻っていて、わかりやすくていいです。
・キャラに固有のアビリティがついた。
中には挑発などちょっと困ったちゃんな技能もありますが、固有アビリティの存在によりキャラクターがより個性的になったと思います。
BAD/REQUEST
・ユニット・パイロットが少ない、出来ることが出来なくなっている。
UCだけでなく、全ての世代のガンダムを詰め込んだからか、パイロットもユニットが全体的に少ない気がします。容量の関係もあるのでしょうが、だったら2枚組で出してくれても良かったのにと思います。Gジェネにシン・マツナガが出なくなって、どれくらい経つでしょうか・・・
せっかく『全ガンダムを網羅』と銘打っているのだから、2枚組にして、MSVやその他のキャラも入れて欲しかったです。
それに前作では変形できたユニットが変形できなくなっているのはどういう訳なのでしょうか。
Ex-S(Ex-Sに限らず、CENTINEL好きなので)がGクルーザーに変形できない、と知った時は愕然としました。Gクルーザーに変形できてこそのEx-Sなのに・・・。
それにザクウォーリアも原作ではウィザード換装が出来るはずなのに、特定パイロットを乗せないとブレイズウィザード・ガナーウィザードが使えないのも納得できません。特にブレイズは多段ミサイル装備で使い勝手が良いので。ミーアのライブザク使えるくらいなら、それを端折ってウィザード換装可能にして欲しかったです。
・シナリオすっ飛ばし過ぎ
これも全ての世代のガンダムを詰め込んだからか、かなり端折られています。
Vなんていきなり1話でシュラク隊出てくるし、展開を知っている人なら脳内補完できますが、この作品しか知りません、という人には何がなんだかわからない、と思います。
・プロフィールでボイスが聞けない。
個人的にはギャラリーでボイスを聞くのもこのゲームをする楽しみの1つだったので無くなったのは悲しいです。
・オリキャラ少ない。
オリキャラが大幅に減らされていて、オリキャラだけで部隊が作れないのはどうかと思います。
あくまで基本、オリキャラだけで攻略するゲームだと、自分的には考えているので・・・。
COMMENT
UCに特化した前作に比べてややボリュームダウンした感じはありますが、十分に楽しめるレベルです。
良いところでも書きましたが、戦艦の180度回頭・ハロポイントの廃止・WARSブレイクの選択がプレイヤーの側で出来る、など自由度がアップしていて、やっていて、それほどストレスを感じなくなっています。
もし次回作がPS2で出るのなら、少々高価になっても構わないので、2枚組で本当に全てのガンダム・ユニット・キャラクターを網羅したものを出して頂きたいと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
78pt
GOOD!
・戦闘シーン
一言で言ってすばらしいと思います。それぞれのユニット、キャラクターごとに作りこまれていることがよく分かります。ゴッドフィンガーやフィン・ファンネルなどは原作とは全く関係のないキャラクターが固有の台詞を喋ります。ガンダムファンにとっては嬉しい限りです。
・OOが参戦
スパロボに先駆けてこちらに参戦したOO。ダブルオーライザーは入手するのに時間がかかって面倒ですが、戦闘シーンは必見で、バランスブレイカー級の強さを発揮してくれます。
・設計
フェニックスガンダム(能力解放)とOガンダム実戦配備型により、設計がスムーズに進みます。これにより、開発で作るにはめんどくさい強力なユニットも簡単に作れる場合があります。
・ユニット数
MSVや閃光のハサウェイ、MSイグルー、クロスボーンなど外伝的なシリーズのユニットも使えて、総機体数はかなり多いです。
・スカウトキャラクター
さすがファーストからOOまであるだけに、どのキャラクターを育てるか迷う程多いです。ドクターJやシンゴ・モリまでスカウト出来ます。ある意味すごいです。
BAD/REQUEST
・チャンスステップについて
キャラクターのレベルが上がるとチャンスステップで単体で延々と無双できるので、やはりどうしても作業感が出てしまい、的を破壊するだけのゲームになってしまいます。スパロボとの決定的な違いはここだと思います。
・ユニット・スカウトキャラクター
確かにユニット・キャラクターは多いですが、イザークやディアッカ、ランバ・ラルやヤザン・ゲーブルなどスカウトできそうで出来ないキャラクターがいたりします。また、Gガンダムのマニアックな各国の機体がもう少しいてもよかったのではないかと思います。
・ユニットの成長
今作に限ったことではないですが、ユニットがLVアップした時の能力上昇値が乗っているキャラクターのLVに依存するため、序盤で育てていたユニットは、高レベルになっても弱くしか育たず、ある程度キャラクターのレベルが上がってから育てたユニットに一瞬で抜かれてしまいます。そのため、強力な機体にしたければLV51以上のキャラクターを乗せなければなりません。せっかくユニットのLVを上げてもこれでは萎えてしまいます。
・収録作品
これだけ色々と外伝的な作品が収録されているのになぜかSEEDアストレイは収録されていません。ここが少し残念です。
COMMENT
少し不満な点はありますが、30周年記念にふさわしい作品だと個人的には思っています。色んなキャラクターやユニットを育てる楽しみだけでなく、原作と違う組み合わせで乗せたキャラクターの戦闘シーンも楽しめます。ガンダム好きなら買って損はないと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 2pt | 4pt | 3pt | 4pt | 1pt |
68pt
GOOD!
※前作の魂(スピリッツ)のみプレイ済み。
●演出の強化
戦闘での字幕表示が消えすっきり。戦闘シーンへの切り替えは速いし、頻繁にカットイン演出が入るので見ていて楽しい。キャラの全身像も編成で確認できる。コクピット内の形状が機体それぞれに設定されていたり、特別な連携攻撃演出を見せる機体もあったりと大満足の出来だった。
●ハロスコア廃止
とにかくフル支援で一匹ずつ敵を倒せと強要された前作のハロスコア。今作はこのシステムが撤廃されたためゲームテンポ・快適性が飛躍的に向上。また「マスターキャラ」のおかげで主人公パイロットがすぐ使えるので、「本命キャラをゲットするために他のキャラを育てなきゃならない」という魂でのジレンマは解消されている。キャピタル(お金)が手に入りやくなっている点も有難い。
●ウォーズブレイク(WB)
戦力に合わせて敵増援のトリガーを引くかどうかを自分で選択できるようになっている。自軍が育っていないならWB起こさずそのままクリアでもいいし、態勢を整えてから自分のタイミングで・・・と臨機応変に対応しやすい。ただどのステージがWB未クリアなのかメモっておかないとわからなくなる=自己満足に過ぎない仕様(結局は経験値・キャピタルが増えるだけ)なのはちょっと物足らない気もする。
●機体交換
その能力に見合った他の機体と交換できるように。このおかげで末端の機体でも開発が止まることがなくなった。コストがそれなりにかかり乱用できないようにバランスも取られている。
●その他
・前哨戦が廃止された。
・最大で戦艦2隻、ユニット18機まで出せるようになった。
・キャラクターアビリティを導入することでキャラに個性がついた。
・チャンスステップの回数に制限。EN尽きるまで暴れ回る所謂「無双」がしにくくなった。
・よく使う機能を自分でカスタマイズできるフリーコマンドは便利。
BAD/REQUEST
●ストーリーを追体験できない
シナリオが大雑把過ぎて大筋さえもわからない。Z・G・Xは3話、ZZなんてたった2話。1st〜ZZくらいまでしか原作を知らない私にとっては致命的。魂ではその世界観に引き込む力があっただけに尚更。またフルボイスではないので知らない作品だと脳内補完できないのも痛い。
●ベーシック機体(能力の低いダウングレード機)の存在
使い込めば正規ユニットに開発できるのだが要求されるレベルが10以上とかなり高い。「マスターキャラ」を誰から選んでもゲームバランスが崩れないようにするためだろうけど、プレイ時間が延びる非常に厄介な存在となっている。
●戦略性と難易度低下
ハロスコアが撤廃されたことで支援攻撃を行う理由が見出しにくくなった。よってマスター/チーム範囲やユニットの攻撃順序を意識する必要が殆ど無い。また出撃後すぐ攻撃できるようになって戦艦に戻るデメリットが消えたので、出撃→敵撃破→チャンスステップ→帰艦 のような引きこもりも可能になってしまっている。ゲームテンポのために戦略性・難易度が犠牲になった感じだろうか。
●その他
・プロフィール100%達成してもごほうび無し。完全な自己満足。
・着メロのようなチープな原曲アレンジがある。魂のような主題歌がないのも残念。
・高レベルになるほど取得経験値が減るのでレベル上げが辛い。
・多弾ミサイル系が強いのは相変わらず。
・いつでも変更可能な難易度変更が欲しい。
COMMENT
ハロスコア廃止・リンクスカウトシステムにより前作とは比べ物にならないほど遊びやすくなりました。ですが「頑張ってプラチナとって強いキャラやパーツを手に入れる」というような達成感を味わう「ゲーム」の部分も一緒に削ぎ落とされています。面白いには面白いけど、ちょっと淡白すぎるような・・・という印象でしょうか。
特に支援攻撃の存在感の無さが際立っています。命中率補正ではなく(大抵の攻撃は支援なくても命中するので)、経験値にボーナスとかMP増加に補正がかかるとか、もっと積極的に支援攻撃を使いたくなるような恩恵が欲しかったところです。
又、ただクリアするだけならそんなに時間がかからず終わってしまうので、「全機体を生産登録する」とか「好きな機体を改造ボーナス併用で鍛える」など自分なりの目標を見つけることができるといいかもしれません。
因みに自分自身知らない作品の方が多いせいか、酷評されている「機体やキャラクターのリストラ」についてはあまり気になりませんでした。難易度関連は機体開発・設計等に攻略サイトを参考にすると便利になる程度で、シナリオ攻略については情報不要でクリアできるレベルです。初心者にもとっつきやすいのでお勧め。
GOOD!
前作に比して非常に「遊びやすいGジェネ」になりました。
前作(スピリッツ)の不満点であった・・・
・ものすごい嫌らしい増援
・原作キャラを仲間にするためには援護攻撃の多用が必要
・強力なオプションパーツの獲得には援護攻撃の多用が必要
・同一オプションパーツは1つしか持てない
・プレイヤーが介入できない別マップが多数ある
といった要素がことごとく改善されています。
さらに、ユニットのエネルギーが全体的に増え、帰艦の手間が減りましたし
(強すぎる感がありますが)戦艦から出撃直後の攻撃も可能になっています。
一部の強力すぎる武器のダメージ計算の調整、
敵を撃墜したときもう一度行動できるチャンスステップに獲得上限数ができたなど
前作経験からするとちょっと大変そうに思えましたが
エネルギー増加の恩恵が大きく、むしろサクサク敵を撃墜できている感じがします。
このバランス調整は称賛に値するでしょう。
敵撃墜に応じて「エースポイント」がもらえて
キャラクターをかなり強くできるようになりました。
じっくり部隊を育てたいプレイヤーにもおすすめできます
BAD/REQUEST
・ストーリーの希薄さ
前作スピリッツでは初代ガンダムからVガンダムまで60を超えるステージがありましたが
今作では、なんと15(+隠し1)ステージしかありません。
これは、いくらなんでも省略しすぎでしょう
そのうえ・・・
・ウォーズブレイクの存在
特定条件を満たすと作品の枠を超えた敵増援が出る今作目玉システムなんですが・・・
ただでさえステージ数が少ないのにほかの作品の勢力が乱入してきてしまっては
知らない作品のステージでは、もう何が何だかわからなくなるでしょう
・難易度設定がまずい
「好きな作品からスタートできる」難易度設定ですが、裏を返すと
ゲーム後半に挑む作品のステージは消化試合になりがちです。
そんなヌルい状況であるにも関わらず、ラスト数ステージは非常に高難度です。
前作ラスボス級の攻撃力を誇る量産機のザコが登場したりします。
もうすこしうまい難易度設定の方法はなかったのでしょうか。
COMMENT
Gジェネシリーズは初代・F(未クリア)・スピリッツプレイ済みです。
「人を選ぶ」タグを選ばれているレビュアーの方が多いのが、うなずける感じがします。
ガンダムをある程度知らないとあまりにストーリーが意味不明ですし
ガンダムに詳しい方は原作無視の増援・端折りすぎな演出に辟易しそうですし
「一体、どんな人に勧めたらいいんだろう?」というのが正直なところです。
プレイしやすい良作には間違いないのですが・・・