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GOOD!

今回は前作より様々な変化が見られた。新モードの導入（ストリートマスターモード＝キャラクター特有のストーリーを進めて行き、ミッションを達成させていく）、MAXコンボの時の美しくも快感な演出（自分の目で確かめてみてください）、エディットモードのアーケードリンク機能復活（ご周知の通り）、などがあり、新鮮な感覚でプレイできた。

また、デザインがワイルドになったことも見逃せない。コナミ社の輩出する音楽ゲームは最近ワイルドなデザインが増えていると感じる。そのゆかりであろうか、このようなデザインになったのだろう。（考えが乏しくて申し訳ないです。）

収録曲も良曲ぞろいであった。新しいDDRということでファンの血がうずうずして購入した。

BAD/REQUEST

ところが、楽しかったかというとそうではない。このDDRはシリーズ中最もがっかりした作品であった。

まず、新モード「ストリートマスターモード」である。これは前記したとおりであるが、ミッションに入る前のキャラクター間のやり取りが、「〇〇を教えてくれない？」→「ダンス勝負に勝ったら教えてやる」や、「挨拶」→「とりあえず踊りましょう」の２パターンしかないような演出であり、キャラクターの個性が全く感じられなかった。また、ミッションの内容も、同じ曲を同じような内容で踊らされて、進む度に、「またこの曲かよ」と、不快感とストレスがたまっていった。前作（SuperNOVA2）の「ステラマスターモード」のような、毎回違う曲で、譜面に遊び心があるようなものを期待していたのに、あれでは、前作のモードより劣っていると感じてしまう。
また、良曲ぞろいといったものの、曲数が前作より少ないということが気になる。（前作：収録曲数70曲以上、今作：収録曲数60曲以上）確かに多いが、前作よりも増えていて欲しかった。また、コナミオリジナルソング（特にボス曲）も今回はあまり刺激されなかった。ボス曲は奇抜な、プレイヤーの度肝を抜くような卑怯さが感じられない。前作までは、なかなかクリアできなかったボス曲（「SuperNOVA」では、譜面変化の激しい「Fascination」シリーズ、物凄い量のストップが印象的な「CHAOS」。「SuperNOVA2」では、変則譜面の極みや、BPMが最速800を誇る「Pluto」シリーズ）であるが、今回は、一発でクリアできてしまった。難易度が落ちている。ボス曲の難易度としては空しかった。過去の曲は良曲ぞろいであるが、どれも上級者向けであるので、初心者には厳しいと思われる。

今回の悪い点で最もがっかりしたのが、エディットモードにある。アーケードとのリンク機能復活ということで、エディットモードの機能拡張が期待されたが、変化したのが、自作のステップデータにコメントをつけるというだけで、たいして大きな変化が見られなかった。それだけならまだ良い。今回最もがっかりした点が、エディットしようとし、曲を選択する時である。私は一瞬目を疑った。一番エディットしたかったある曲がエディットできないのである（ネタバレになり得るので、曲名は書かないこととする）。できる方法があればぜひとも教えてほしいが、最初の段階でこうであれば多分厳しいだろう。機能が豊富になっていなければならないということが予想されるエディットモードにできない曲があるとは何事か。これを求めて購入した自分にはかなりのダメージである。

COMMENT

変化する部分を根本的に間違った作品であると思われる。システムの面で改良が必要である。キャッチコピーの「革命の瞬間を見逃すな!!」にあるように、システムが確かに変化したが、SuperNOVA→SuperNOVA2間でも変化がきちんと行われていたので、もっと大きな面で変化が欲しかった。あと、新矢印オブジェ「ショックアロー」の使い道にもう少し工夫が欲しかった。そのまま判定ゾーンを通り過ぎるのは違和感がある。判定ゾーンで綺麗に消えて欲しかった。
次回作には次のようなことを求めたい。
1、なかなかクリアできないような曲。プレイヤーの度肝を抜くような卑怯な曲を何曲か収録して　　欲しい。勿論、曲数は多く。
2、新モードはプレイするたびに緊張とボルテージが高まるような内容の工夫。
3、既存のモードは丁寧に。エディットできない曲があることはあり得ない。
4、PS3は持っていないのでPS2でお願いします。