PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

グラフィック 5点
PS3を買って初めてやったゲームなので、グラフィックは贔屓かもしれません。
今までのＦＦシリーズでも、ほぼグラフィックは完成されたと思っていましたが、
このゲームをやった後だと世界観が変わるという位、グラフィックに感動しました。
キャラクターのグラがいいのは勿論の事ですが、サンレス水郷とか、
荒野のダンジョン等などのグラフィックに更に感動すると思います。

サウンド 4点
テーマ曲、主題歌、戦闘の曲、サンレス水郷やヲルバ郷の曲やアレンジ等、良かったと思います。マイナス点を挙げるとすれば、一部のフィールドの曲でスーパーやらバーで流れてそうな曲が流れてきた点です。あとはサウンドとは違うかもしれないけど、前作の12と違って、メインキャラにプロの声優さんを起用していただいた点。

・戦闘バランスが絶妙で、毎回スリリングな戦闘が楽しめる。
・味方ＡＩが非常に賢い。

これくらい…かな。

BAD/REQUEST

オリジナルティ 2点
近作のＦＦは戦闘中にアビリティを変更できたり、敵を集中攻撃してチェーンを繋ぎ、ブレイクさせる事で大ダメージを与えたりと、一見今までにはない新しいシステムに見えるが
戦闘中のアビリティを変更→FF10-2の戦闘中ジョブチェンジ変更
チェインシステム→FF10-2が元祖
クリスタリウムでの成長→FF10のスフィア盤が元祖
味方のオート戦闘→FF12のガンビットを調整したもの…など
特に目新しいと思ったシステムはなかったと思います。
FF10の開発スタッフのが開発してるようなので、ある程度被るのは仕方ないかなと。

熱中度・満足感・快適さ２点
グラフィックも良い、音楽も良い。
なのに「早く先のストーリーを見たい」と思わないのは、
ストーリー・シナリオ、キャラクター達・ダンジョンなどに
全く魅力を感じないからだと思います。

ストーリー・シナリオ
・シナリオの破綻部分を全て奇跡という言葉の一言で片付けてる様は、ご都合主義にしか見えません。また劇中のムービーだけでは、ストーリーが全く理解できない人がほとんどだと思って、開発陣はオートクリップ（用語集）を用意したと思いますが、薄っぺらい説明書に用語くらい載せておくべき。ライブラの情報もそうだが、そもそも字が小さすぎて読む気がうせる。コンフィングで字の大きさくらい変更できるようにしてほしい。

・キャラクター
成長が見られるキャラはホープのみで、他は初期からほとんど変わってない。
敵・味方キャラも含めて、登場人物が非常に少なく、魅力を感じられるキャラ・共感できるキャラ・倒したいと思う敵も含めて全てが空気になっていると思いました。

・ダンジョン
大多数の方が仰ってるように、ダンジョンは一本道…。
基本はムービー→戦闘→セーブの繰り返し…。
やっと「街がきた」と思ったら、街がダンジョンだし…。
FF10も一本道といえば、一本道ですがまだ街や人やミニゲームやサブイベントが存在してたので、世界は非常に広く感じた。
今作は街の人もただのオブジェみたいな扱いで、ただ通り抜けるのみ。
探索する気にもならず、世界が狭すぎる…。


・武器・アクセ改造
やりこみ要素として、武器・アクセの改造やミッションがありますが
武器は改造という表現より強化という表現のほうが正しい。
武器やアクセを改造しなくて、後半売られてる最大ＨＰを増やしたり、攻撃力をあげるアクセが高性能すぎて、やらなくてもクリアは可能な点と、お金が極端に手に入りにくく、改造等で最強武器を作るには膨大な時間と金がかかりすぎる点。

・ミッション
後半になるとミッションを受けられますが、
これもただ指定された敵を倒すのみのワンパターン。
ミッションでも敵を倒すのは飽き飽きなので、ミニゲームとか作れないのかと残念。

・ロール開放
後半になると全員に全ロールが開放されますが、ＣＰ消費を少なめにして、ロールを最初から全開放されてた方が良かったと思う。そうすれば人それぞれ、いろんな倒した方や成長の仕方があって面白かったと思う。

・戦闘
ロール変更してポージング決めてる間も敵が容赦なく攻撃してきます。テンポが悪くなるので、ポージングは必要なかった。

戦闘中にリーダーが死ぬとゲームオーバーになりますが、この仕様はいらない。これにより、ＨＰの低いキャラはリーダーにするという選択肢がなくなる。

上記で「戦闘バランスが絶妙で、毎回スリリングな戦闘が楽しめる」と書きましたが、これは成長上限が決まっており、ボスを倒さないと次の段階まで成長ができないためです。
成長段階が制限され、敵もお金を落とさない→積極的に戦闘する必要性は？

・パーティメンバーチェンジでオプティマを再セッティングする必要性
これも開発陣がテストプレイした時に、何とかならなかったのかなと思う。色々なパターンを試したくても、これのセッティングがいちいち面倒でいつも固定メンバーになってしまう。

・使いまわしや色替えの敵やボスが多すぎる。
とくにサイコム兵士とか、バズーカ持ってるのとか剣持ってるのがいるのですが、グラがそっくりなためにターゲットを選びにくく、カメラワークが悪いのも×


・クリスタリウム
全体像が把握できない。スフィア盤のほうが見やすい。後半のＣＰ消費が異常に高すぎる。

・リスタート
戦闘中にいつでもリスタート（逃げる）ができるのは個人的に悪くないと思ったが、
終盤のダンジョンでボス級の雑魚敵と必ず戦わなくてはいけないような配置をされてるのは気に入らない。敵を倒さないとその付近の宝箱が取れないのもマイナス。


・難易度３点
戦闘は若干難易度が高め。序盤は楽、ただ後半の敵が強すぎて、
見てるのはダメージよりもリーダーのＨＰと敵のブレイクゲージのみになってしまう。

COMMENT

色々と書きましたが、グラフィック・音楽には圧巻。
まるで実写の映画を見ているようでした。
戦闘やシステムはその人の好みにもよりますが、
もう少しプレイヤーを意識した作りになってれば良作と言えたかもしれません。

それよりも問題は、映像のみに力を入れすぎてしまって本来のＲＰＧとして成り立ってない点（ひたすらに一本道マップや街等が存在しない点）とグラフィックやシステムを、ストーリーが完全に殺してしまっている点だと思います。

ある程度、戦闘やその他のシステム等であわないと思っていても、ストーリーやキャラクターに魅力を感じられればやる気が沸いてくるのですが、今回はストーリー・キャラクター共に全く魅力を感じられず、後半は通常の雑魚敵と戦うのもめんどくさかったり、エンディングでは感動するどころか、思わず笑ってしまいました。個人的にはFF10が大好きだったので、そのスタッフが開発していた今作は非常に楽しみにしていましたが、落胆したってのが正直な感想です。とりあえず続編や配信等には期待していないので、スクエニさんにはディシディアの続編かFF5やFF6を10くらいのグラでいいので、リメイクしてもらいたいと思います。