PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

グラフィックは文句無しに素晴らしいです。これまでプレイしたPS３タイトルの中でも飛び抜けてますね。キャラクターの肌の質感から激しい戦闘のムービーに至るまで、まるで映画を見ているように楽しめました。スノウの無精髭は必見です。

個人的にはスノウの熱血漢ぶりが好きでした。「ヒーローは不滅だ！」という台詞が特にお気に入りです。なんかスノウの生き様を見てるだけで元気になります。

やり込み要素も武器の改造に加え、モンスターを狩る６０以上のミッションが用意されていて、長く遊べました。

システムもかなり快適です。さくさく進めました。

BAD/REQUEST

まずストーリーが楽しめませんでした。私はストーリー重視なんですが、一言で言うと「大人なテーマを設定した割に薄っぺらい」という印象です。

キャラクターごとに「絶望と希望」「復讐と贖罪」といった重いテーマを設定しているように見受けられますが、キャラクターに感情移入できないため、そのキャラが抱えている苦悩がどうして解決したのかが理解できません。一応論理的には意味が分かるんですが、感情的には理解できない感じでもやもや感が残ります。
重いテーマを設定するなら、もっと苦悩に対する答えの出し方の演出やキャラへの感情移入を考えた方がいいのでは？というのが率直な感想です。

主人公のライトニングなんかは特に感情移入できませんでした。勝手に独りで暴走して勝手に独りで解決しちゃいましたし・・・。しかも抱えている苦悩が解決に至までの心の変化をプレイヤーに体感させるみたいなやり方ではなく、突然「私が間違っていた」です。ついていけませんでした。ファングに至っては、苦悩に対する答えの出し方が論理的にも意味不明です。なぜあんなに葛藤していたのに、次のカットではもう解決しちゃってるんでしょうか？

また、物語の大半が「ちょこっと進んではイベント」の繰り返しです。一本道ストーリーは好きなんですが、さすがにこのイベント頻度はやりすぎです。イベントが多い割になぜキャラクターに感情移入できないんでしょうか・・・。

個人的に楽しみにしていたプレイヤーキャラ同士の恋愛要素も皆無に等しい事が分かり、エンディングだけを楽しみに進めました。ですが、エンディングは意味不明です。物凄いご都合主義です。

戦闘システムは良くも悪くもないですが、戦闘中の戦略に当たる「オプティマ」を、キャラを変えるたびにいちいち変更しないといけないのはいただけませんでした。難易度が高いのでキャラを使い分ける必要性が高いんですが、一時的に戦闘メンバーを入れ替え、また元のメンバーに戻すと最初からオプティマを設定し直さないといけません。かなりめんどくさいです。戦闘参加キャラの組み合わせに応じてオプティマを固定できるようにしてほしかったです。

音楽はテーマソング以外印象に残りませんでした。

COMMENT

FFのナンバリングタイトルは１と３以外全てやっているFFファンですので、もちろん即決で購入しました。かなり期待していただけに肩すかしをくらった感じです。その期待感とのギャップゆえにBADの項目が多くなってしまいました。FFクラスの商品なのになぜストーリーがこんなにもお粗末なのか・・・。どうしても傑作だったFF７やFF１０とかと比べてしまう自分がいます。

でも、FFとしてではなく普通のRPGとして見ればそんなに悪くはありません。一本道ストーリーが好きでグラフィック・やり込み重視で、後の要素はあまり気にしない方は普通に楽しめるのではないでしょうか。

個人的に何一つ印象に残らなかった１２よりは格段によくなったと思いますので、懲りずに次回作に期待したいと思います。