PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

・やはりグラフィックは流石カプコンと言えるものが出来上がっている。
とくに人物の表情は秀逸で、某グラサンの人が演説してるときなど、口の中の舌の動きまで作り込んであったのには驚いた。

・主人公
色々と賛否両論分かれるモデリングのクリス君ですが、個人的にはアリだ。
主人公なんだし、これくらいマッチョで強そうでもいいんじゃないかな？
シェバはこれまでの女性主人公のなかでも１，２を争うくらい魅力的だったと思う。

BAD/REQUEST

色々あるがまず前提として、私は歴代バイオのファンである事を述べておきたい。
その上で今作は…

まず、ボス級の敵が軒並みデカ過ぎ、そして化け物過ぎる。
なんか「常軌を逸した実験の末、生まれてしまった異形」ではなく「どっか別の次元から襲来した、全く未知の生物」のような感じがして、どうにも受け付けない。
やはりバイオ系クリーチャーの怖さは、よく知っている生物が未知のウィルスにより化け物となり、食欲剥き出しで襲ってくるという、ある意味「等身大の恐怖」が面白さの秘訣だったように思うのだが、今作ではサイズがあまりに主人公と違い過ぎて、非現実感ばかりがクローズアップされ、恐怖感を感じることが出来なかった。
第一人間の身体から出てきた触手の化け物が、一瞬でフェリーとタメをはる程に急成長するのは如何なモノか、フィクションとはいえ、質量保存してないにも程があるだろう。

多人数プレイの導入は、ある意味面白い試みではあるが、やはり孤独感が薄まるため、恐怖の減衰という結果を招いているように思えてならない。
シリーズの他作品には無いオリジナリティとして評価したいところだが…残念ながら個人的には好きになれない。

かといってソロプレイだと、今度は相方のAIがショボくて萎える。
渡したアイテムを景気よく使うのはまだいいが、こちらが敵に対して狙い定めているのに、射線上をうろうろするのはヤメテもらいたい、邪魔以外の何モノでもない。
４のアシュリーだって非戦闘員ながら、「私、邪魔になってる」と見るやしゃがむくらいの機転を見せているというのに。

全体的にマップが明るすぎるのと開放的すぎる。
暗く湿った恐怖が無いというのと、逃げ場のない状況で追い詰められる絶望感が一切無かった｡
なんか１の頃の、息の詰まるような洋館の雰囲気が懐かしくなってしまった。

前作と切り離して、単なるアクションアドベンチャーゲームとして考えても中途半端。
第一戦闘で出来ることといったら、銃を撃つか、怯ませてからの体術かナイフ攻撃くらいで、それなのに無駄にスタイリッシュなアクションをしたりするもんだから、何か白々しく思えてしまう。
「魅せるためのアクション」とでも言おうか。
そういうのが見たいならデビルメイクライやってるわ…ってなる、少なくとも私はね、あっちの方がアクションとしての完成度は高いし。

COMMENT

総評として、バイオハザードシリーズの正統続編としてはあまりに趣が違い過ぎて受け付けず、前作と切り離して考えても、システムもストーリーも中途半端、結果として全体的に微妙ということに。

あと、個人的には、大きな組織の影に隠れて暗躍するウェスカーが好きだっただけに、今回の彼にはちょっとがっかりした。
マトリックス級の動きはまだいいとしても、そのお題目は無いんじゃないかいウェスカーさんよ？