PlayStation mk2 :: HEAVY RAIN(ヘビーレイン) −心の軋むとき− レビュー

HEAVY RAIN(ヘビーレイン) −心の軋むとき− レビュー

発売元	ソニー・コンピュータエンタテインメント（オフィシャルサイト）
発売日	2010/02/18
価格	5,980（税込）
レーティング	【Ｄ】17才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon(廉価版)
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：サイコ・サスペンス【廉価版】 ■ 発売日：2011/03/10 ■ 価格：2,980円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	2pt	4pt	2pt	2pt	2pt	0pt

総合点
48pt

GOOD!

サウンド４
ゲームでハワード・ショア風音楽が聴けるとは思わなかった。ゲームのじめっとした雰囲気にとても合っていていい。

しかし、誉めるところはこれくらいしかない・・・。
これまでにないユーザインタフェースがある、って所でオリジナリティー４にしたが、別にこれ、ほめる所じゃない。
単に珍しいってだけで、操作はストレスの嵐なわけだし。

BAD/REQUEST

グラフィック２
他にもダメな所はいっぱいあるけど、他の人達が代弁してくれてるので、誰も突っ込んでない所を、あえて指摘したい。
それがグラフィック、というか映像表現全般に対してだ。
いや、技術的にはすごいのは分かってるんだが、逆に嫌なものがより鮮明に見えてくる。
すなわち、ストーリーを語る手法が映画やＴＶドラマの手法に近づけば近づくほど、芝居・演出としてはレベルが低いと実感してしまう、という事。

例えば、登場人物達の表情が、何を考えてるんだかさっぱり分からない。
技術的に人の表情変化がかなりリアルになったようだが、そのせいで感情表現をモンタージュ手法等の映像テクニックよりも、役者の芝居に頼る方向になっている。

例えば、(コントローラから手を離して)ただ見てるだけのシーンの「間」が、かなりタルい。
映像を使うドラマには通常「編集｣という役割があり、こういうモタモタした映像をざくざく切ってタイトにしてくれるわけだ。しかしこのゲームでは（というかほとんどのゲームでは）この「編集」という役割の人がどうも居ないように見える。
気持ちは分かる。ＣＧの内容をを指示する、わりと上のほうの人達ってのは、映画やＴＶドラマでいう（スタッフロールに出てくる）「演出」「脚本」の人達にはシビれ、あこがれるだろうが、普通は「編集｣という存在を意識したりしない。
もし意識してるとしても、ＣＧってのはちょっとのシーンでも手間ひまかけて作ってるからカットしにくい、というのもあるだろう。でもさ、それってプロの考え方じゃないよね。