PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

　ストーリー
・序盤から謎がてんこ盛りで先が気になるストーリー。4周プレイすることが前提のゲームだが、2週目以降は途中からのプレイで全体的に短いので嫌気が差すことなく全エンディングを見ることができた。
・基本的に誰かが死んで、その仇打ちだーってノリの盛り上げ方。ありがちな話だが演出でうまく盛り上げてくれる。それが2週目からは同じゲームをしながら視点が180度変わってしまうからおもしろい。

　サウンド
・ほぼ全編にわたってボーカル付きバラード。幻想的で悲壮感あふれる曲はよく世界観にマッチしていると思う。ボス戦も盛り上がる。

　戦闘
・魔法がこのゲームの戦闘の一つの特徴だとおもう。ＲＰＧによくある火とか雷みたいな属性魔法ではなく、弾を飛ばしたり手で殴ったり、槍を投げたり物理魔法に近い感じ。一部魔法は右スティックで照準を操作するので進行方向と逆に攻撃したりできる。
・ターゲットロックできないので魔法を当てるのが難しいこともあるが、一々ターゲットを切り替えるよりはこっちが良かったと思う。黒の弾はＭＰ０でも連射できるのでシューティングに近い。
・黒の弾とＭＰがオート回復のおかげで出し惜しみをする必要もないところも良い。
・回避が優秀で両手剣、槍の強攻撃直後の隙をキャンセルできるので、使い勝手がいい。ただそのせいで片手剣が空気になる。
・ボス戦トドメ演出もＢＧＭと相まって盛り上がった。

BAD/REQUEST

　グラフィックス
・ＰＳ３水準のグラフィックスとは言えない。ＦＦ１３などをやってるとなおのこと物足りなく感じてしまう。
・敵、魔法のデザインがスカスカ。敵は透明の体に黄色の浮遊物が斑に浮きあがってるようなイメージで、輪郭がハッキリしないくらい。またボスにトドメを刺すシーンで巨大な手で殴りつけたりするが中身が空洞になってて重厚感がないので違和感がある。手抜きと感じられるほど。
　
　キャラデザ
・少年期の主人公の前髪がドラゴンボール顔負けの不自然さ。７号の表情に常に笑みが張り付いているのが怖い。もうちょっとマスコット的なかわいらしさがあっても・・・。

　ストーリー
・エンディングは全部で4つあるが、４つ見ても全ての謎が、というかほとんどの謎が解明されない。プレイヤーの想像に任せてどうにかできるレベルではなく、明らかに説明不足なのでスッキリしなかった。事件背景の詳細より人の感情とか、絆、相互理解を主眼に置いているようで、それっぽく舞台を作っただけで細かい設定は考えていないように感じた。個人的にはそっちが楽しみだったので残念だった。
・一部シナリオがサウンドノベルになっている。それをＡ.ＲＰＧでさせて欲しいのだが。
・架空の言語を使う町が出てくるが、普通に日本語で良かったと思う。後半は普通に会話してるし。個人的に一番盛り上がるシーンがこの町なのでそれを普通に日本語で聞きたかった。

　戦闘
・仲間が空気。役に立たなくてイライラということはないが共闘している感はない。敵を引き付けるのに役立つ程度。ただもうちょっと華麗に回避、防御してくれないと萎える。

　武器強化、ワード
・難易度ノーマルに限っては武器無強化で余裕。強化素材もモノによっては収集が難しいので強化にメリットを感じない。
・武器や魔法に攻撃力アップや特殊効果などを付与するワードというシステムは面白いと思ったが、常にお勧め装備でどうにかなる。せっかく2つ付けられるので組み合わせで違う効果が発生したらもっと試行錯誤できたと思う。

COMMENT

　最初から最後まで謎だらけのお話。全部エンディング見ればスッキリするのだろうと、いろいろ想像しながら最後まで飽きずにプレイしたが、結局ぼやけたまま。細かい設定がハッキリしないことにはいろんな人物の行動、事象の意味が分からず、ただのご都合主義ストーリーになり下がってしまう。とはいえ、作品のテーマらしきものは感じられたので、それだけでもまあ良かったかと。
　いろいろ気になるので２ｃｈの考察スレとか覗いたりしてるが雑誌にショートストーリーが乗ってたり、前作のＤＯＤシリーズでは小説や設定資料で補完していた模様。こういうのはゲーム内で消化してほしい。
　あと最後のエンディングを見た後の前代未聞（？）の演出はえぇ〜！と思いながらも気に入った。徹底している・・・。