PlayStation mk2 :: 白騎士物語 −光と闇の覚醒− レビュー

白騎士物語 −光と闇の覚醒− レビュー

発売元	ソニー・コンピュータエンタテインメント（オフィシャルサイト）
発売日	2010/07/08
価格	6,980（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon(廉価版)
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：RPG ■ プレイ人数：オフライン：1人／オンライン：1〜6人【廉価版】 ■ 発売日：2011/07/14 ■ 価格：2,980円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	2pt	2pt	2pt	1pt	3pt

総合点
44pt

GOOD!

◆アバター
前作より緩和されたとはいえ全体的にバタ臭さが漂うグラフィックですが、キャラメイクとしてはそれなりにかわいく、格好良く作れるのでアバターには愛着がわきます。

◆装備
MOだけあって力はいってます。グラフィック変化に剣・ナイフ・盾・斧・刀・槍・弓・杖と好みの武器を装備できるのは嬉しいです。

◆超巨大モンスター
バストアップばかりの芋臭い人形劇とはうってかわって、ムービーシーンでの背中に街をのっけたデミトールなどの超巨大モンスターのビジュアルには圧倒されます。特に戦えたりはしないですが。

◆オンラインが出来る
それをモチベーションにオフラインのストーリーが進められました。

BAD/REQUEST

◆アバターが空気
たまに画面に映ってもほぼ完全にいないものとして話が進みます。
話には絡まなくとも声かけてくれたり信頼されているような描写を入れたりはできるだろうに。

◆新作ストーリー
「王道」。「エンターテイメント」と並んで取りあえずつけとけば安心な魔法の文句ですね。見事にフックがないです。
新作部分でも盛り上がるのは新騎士入手と事実上のラストダンジョン突入くらいのものですね。
新旧合わせてもボリュームは精々並の普通につまらないRPGです。
既に底の知れた前回のラスボスを引っ張ってもそりゃ盛り上がりようがないです。

ちなみに新作部分は1で訪れた各地を回って歩きそれぞれ過去の出来事を探るという流れになります、飛空挺があるのに徒歩です。
当然マップは使い回しです。新マップは2つだけです。パーティーメンバーの追加もないです。
既視感しかないマップを存分にお使いマラソンしましょう。ちなみに道幅が狭く戦闘を避けることができない上、敵が金魚の糞の如く敵が追ってくるので倒さず進むのは不可能に近いです。
ついでに過去の探索では一度攻略したマップの仕掛けもやり直し。過去だから当然ですね！考えた人は天才だと思います。
レベル5は一刻も早くその才能を野に放流すべきです。

◆アイテム関連
オンを基本に調整したためか、非常に使いにくいです。
アイテムを入手するたびに各キャラクターの持ち物をに所持アイテム欄を圧迫されるので、装備を変えるには各キャラの所持アイテムを一々持ち替えさせられます。
また、見た目や重量が表示される装備画面では持ち物の入れ替えが出来ずアイテム交換→装備変更で確認と二度手間になります。

◆白騎士戦闘
ただでさえ弱点属性連打ゲーなのにコマンド固定＆大幅減少で超単調戦闘になります。
騎士専用の特殊技もターンブレイク以外使う理由が見あたらないし。
変身は爽快でいいですが、強制白騎士戦のつまらなさは異常です。

◆馬鹿な味方AI
味方は自分操作の1キャラを除いてAIで動きますが、そのAIが近年まれに見るすばらしいクソAIです。
・どこかで地形に引っかかったのか、戦闘に現れない(どこかでモンスターと戦闘しているわけではない。戦闘終了後、しばらく経つとワープしてきた)
・全ての弱点が判明し、弱点属性の攻撃手段を持っているにも関わらず当然の如くランダム攻撃
・いわゆる作戦「ガンガンいこうぜ」で状態異常の解除特技を持っているに関わらず、沈黙状態のまま杖で肉弾戦を続ける魔法使い
・敵一体だけど範囲魔法
・MP0でもMP回復技を使わず格闘を始める魔法使い
・味方のどちらかが倒れればゲームオーバーの戦闘で、回復魔法(自分にしか使えない)を持っているのにかかわらず使わず死ぬAI騎士
・プレイヤー操作キャラが「睡眠」や「麻痺」はおろか死亡状態のまま戦闘が終了しても、回復しようともしない(操作キャラを変えるか、そのまま十数秒解けるのを待つしかない)
流石にアンデット(物理ダメージを0にして倒してもすぐに起き上がる)にアンデット特攻魔法を使ってくれた時はホッとしたましたが、
基本的に「HPが減ったから回復魔法」「毒になったから回復魔法」のように単純な援護以外ではまるで役に立ってくれません
所詮人工無能とわりきって、回復と弱点無視でもそれなりに威力の出る低燃費の精霊魔法でも使わせておきましょう。

◆ギルドランク(GR)上がらなすぎ
だいたいオフラインでクリアするころには55〜レベルほどになりますが、
ギルドランクの関係で適性レベルのクエストと装備を作るための素材を集めるための準備に時間がかかります。
一回のクエストで多くて2万のポイントを数百万稼ぐ作業がまず必要という調整。
みんなで雑魚の攻撃を食らいながらマラソンして、出てきたボスを連打で旬殺という作業が10数時間続きます。

COMMENT

いやあ、オフラインはクソゲーでしたね。
……（削除依頼があり削除しました.理由:本ソフトのレビューではなく,他ソフトのレビュー）……。
あのローグギャラクシーのレベル5だからといえばそれまでですが、高い技術力を持った会社なのにこのていたらく。
戦闘のテンポを改善されたと言うことですが、それって根本的な解決にはなってませんよね。
ゲームは会社ではなく人が作るもの、つくづくそう思わされました。
あくまでオンラインのシステムが前提で、そのシステムをロクに調整もせずオフラインのRPGにあてはめたらごらんのありさまということなので、まずオフ目当ての人には二つのクソゲーで苦労も2倍だと言っておきます。

そしてオンライン。前述しましたが、まず楽しくなる(かもしれない)まで不毛なGR上げ作業でマラソンして○を連打する作業が10数時間必要です。
……（削除依頼があり削除しました.理由:本ソフトのレビューではなく,他ソフトのレビュー）……。結局オフとオン、二つの作業で苦労も(ry
最後に本作の登場人物エルドアさんが、耳に残るBGMもないかったるい道中で幾度も呟く印象的なセリフをお借りして終わります。
「無駄に疲れるだけだ」