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GOOD!

ゲームの価値を一段階高めたゲーム、と言っても良いかもしれません。
「動かす映画」との評価を得ているようですが。これには、映画のようなゲームと言う意味と、「映画と同じ価値がこのゲームがある」と言う意味も含まれているのではないでしょうか。
残念ながら現在の日本では、ゲームは所詮子供向けと言う、酷く見下された見方をされています。Z指定にまで変な規制を入れ、色々と不満の声があがっているのは、皆さんご存知かと思います。
もうそう言うのには本当に辟易しています。だからこそ「映画と同レベルの価値を持ったゲームもあるんだよ。」と言う事を。いや、そもそも「ゲームはもっと価値が高い、立派な一つの文化なんだよ」と言う事を、私は言いたいと思います。

ゲームの内容的には、道無き道を進んで、走って飛んで仕掛けを解いて。敵が出れば銃器で応戦して、時には近づいて殴り倒す。言葉で説明するととても単純なのに、それがとても面白い。
恐らく、秀逸に作られたレベルデザイン（ステージ構成、ゲームバランスなど）が、この面白さを生み出しているのだと思います。それを支えるのは多彩なステージと快適さですが。快適さに関してはかなりの物で、やられた時に「本当にすぐ直前から、それもロード時間無し」でやり直しが出来ます。
それで簡単になりすぎるかと言うとそうでも無く、難所を一つ越える事にチェックポイントが付くので、一つ一つ繰り返しながら難所を越えていくと言うゲームとしての基本的な楽しみを存分に楽しめます。難易度も5段階あるので、自分に合わせた難易度を選択出来ます。

BAD/REQUEST

一回目は全てが未知なので、とてもワクワクしますが、二回目以降はネタがバレていますので。面倒な仕掛けの印象が残っており、なかなか二回目をやる気が生まれませんでした。
そしてこのゲームは本当に一本道です。自由度の欠片も無いので、そこは理解しておくべきでしょう。

洗練されているとは言え、基本的なゲーム部分自体は昔ながらのシンプルな作りので、全く新しいゲームを求めていると肩すかしを食らいます。
壮大で奥深いストーリーや、魅惑的なキャラクター（魅力的ではあります）などを期待しては行けません。これは、純粋なゲーム部分を楽しむゲームです。

COMMENT

最近はゲームとしての面白さを忘れ、見栄えばかりを良くする傾向がありますが。このゲームは、今まで述べて来たように、ゲームの基本的な面白さを突き詰めた内容になっています。
最近のゲームは見栄えばかりでつまらない。そう思っている人は一度やってみて下さい。このゲームの面白さがすぐに解るはずです。

ここからは余談ですが。このようなゲームが海外から次々と生まれている事、苦労して作り上げた作品にメスをいれ、あまつさえ発売すら許さない（怒りを買った結果、日本では発売しない方針を取るメーカーすら現れる）この現状を見ると、もう日本のゲームは終わりなのではないかと思ってしまいます。
このまま子供向けと馬鹿にし続け、変な規制を入れ続ける限り、日本のゲームに未来は無いと私は思っています。日本人自らが、日本のゲームを殺すのです。