PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

オリジナリティー；1911年のアメリカ西部という日本では珍しい題材のため、さらにただガンマンとしての銃撃戦や決闘だけでなくそれ以外の部分（狩猟や野生馬ならし、ミニゲームとしての賭博）なども丁寧に作りこまれていたので４点。西部劇のアウトローになりきれます！



グラフィックス；リアルに描かれています。荒野に出ると乾いた土の質感が、森に入れば風に揺れる木々の質感が感じ取れて、馬で走れば蹄の跡が土に刻まれる。そこに生きる動物も丁寧で馬が疾走する際の筋肉にグッと力が入ってる感じは是非体感してほしいと思いました！それに、人間もリアルで、主人公の顔にアップしてみた時に、常に眼球がキョロキョロ動いているのに感心しました。無法者や野生動物にいつ襲われるかわからない荒野では油断禁物！な感じを表現しているのだと解釈しました。５点です。



サウンド；特に耳に残るＢＧＭはありませんでした。しかし耳障りなものがなかったので４点。というよりこのゲームではどこか遠くから聞こえる銃声や獣のうなり声などが荒野で生き残る為の大切な情報源なのであまりＢＧＭは必要ないかと思います。開発者の方はそれをプレイヤーのことを考えてＢＧＭを控えめにしたような気がします。ただ、どうしても無音は寂しいという方はＰＳ３に取り込んだ曲をゲーム中に流せます。



熱中度；おもしろかったです。自分にとって西部劇は今まで生きてきた中で全く関心がなかったので新鮮に感じ、暇があればずっとやってました。ストーリーも、時代が変わりゆく中で自分の大切なもの（家族であったり信念、思想）の為にもがくように生きる登場人物を見ていると胸が熱くなりました。主人公のコスチュームを集めるといった収集などのやりこみ要素の充実です。でも熱中できたかというと首を傾げたくなるので１点です。詳しくはＢＡＤで。



満足感；とても満足です。久しぶりに友達に「これ、おもしろかったよ」といえる作品でした。まぁ主人公が男の中の漢って感じの渋いオヤジなので万人受けはしないでしょうけどｗ４点です。



快適さ；これも２点です・・・。詳しくはＢＡＤで。



難易度；４ポイントです。難しいです。詳しくはＢＡＤで。

BAD/REQUEST

まず熱中度についてですが、主人公に感情移入できない、というよりその言動にイラッとくることがあり、そのせいで急に冷めることが多々ありました。それは主人公の善悪の判断基準が妙だと感じたからです。

登場人物に詐欺師と保安官がいるんですが、主人公は詐欺師に「弱者から金を巻きあげて最低だな」みたいに言います。保安官から「お前も人殺しだろう？」と言われると「必要以上には殺しはしない」みたいに言います。

主人公は元義賊（今は引退して牧場主）で、金持ちから略奪し、貧乏人に分け与えるということをしていたわけですが、義賊というのは弱者のためにといっても活動方法は“犯罪”なんです。必要となれば人も殺すわけであり、決して“善”ではないんです。なのに主人公には反省の色がほとんど見えないんです。自分がやった略奪や殺人は“弱者のためだから仕方ない”で済ませて、他人の犯罪に対してはどこまでも上から目線で非難する主人公に対しては怒りを感じることが多く、熱中はあまりできませんでした。



快適さが低いのは、このゲーム特有の移動システムがおかしいからです。このゲームはステージが大変広いのでワープ機能があるのですが、このワープが何故かキャンプメニューからでないと使えません。そしてこのキャンプメニュー、妙に使用条件が厳しいです。

・町や集落などの近くでは×
・傾斜のある場所では×
・道の真ん中では×
・川などの近くでは×
・戦闘中は×
なわけですが、戦闘中は×というのは理解できますが、他は理解できません。町や集落でできないというのは１番意味不明で、町にいたらわざわざ外に出なければならず、その他の条件も厳しいのでワープの為にあっちへウロウロこっちへウロウロ、ゲームのテンポが削がれまくりです。しかもキャンプメニューでは町など決まった場所にしかワープできず、任意の場所にワープするにはマップをわざわざ開いてマーカーを置かなくてはならず、こんな二度手間するくらいならマップの中にワープ機能をつけた方がいいのでは？と思うこと必至です。これも熱中度を下げました。

さらに、馬についても不満が残ります。このゲームでは馬を捕獲して入手します。しかし、その馬がどいつもこいつもやたらと貧弱!!植物などを探してゆっくり散策をしていると突然飛び掛ってきたジャガーによって馬、一撃死!!ただの人間である主人公ですら２回は耐えるのに・・・。汽車に追いつくだけのパワーとスタミナはあるくせに自分の半分以下の体重の動物の飛び掛りには即死するっておかしくないでしょうか？こんなにデリケートな生き物絶対に自然淘汰されちゃうよ・・・。

さらにさっき植物を探すと書きましたが、これがスゴイ見つけにくい！リアルであるがゆえに植物は外見がひどく地味なため、目視で探すのは困難で、画面左下のカーナビみたいなものを頼りに探すわけですが、植物に２〜３ｍまで近づかないとレーダーに映らないため、常にレーダーを見なければならず、回りの猛獣に気づいたときには馬は殺られてます（涙）

あと、決闘は面白いのですが、説明不足な気が・・・・。

以上の点から快適さは２点です；



難易度についてですが、このゲームにはオートエイムとデッドアイ（スローにして圧倒的有利に戦える能力）があるんですが、この２つがないと・厳しいことが多々あります。まずは夜の銃撃戦です。夜は遠くの敵が見にくく、オートエイムがないと何処に敵がいるかわかりにくいことがあります。そのため敵の発砲時の光を頼りにあてずっぽうで撃ちまくることも・・・。

そして極めつけが馬上戦です。これはもう、オートエイムとデッドアイを使わずに勝った人がいたらお目にかかりたいくらいです。ここに至ってはあてずっぽうではどうにもなりませんから。

しかし敵は、
・的が動く
・自分も動く
・この時代の銃は精度が低い
という三重苦をものともせず当ててきます。おそらく敵は全員特Ａ級のスナイパーなのでしょう。ゴルゴ13ですかね・・・。

COMMENT

悪い所も目立ちますが、それは良い所が多い裏返しだと思いました。

ちなみに自由度はそんなに高くないと思います。ストーリーは一本道なので。
それに主人公は根は善人（身勝手なとこもありますが）なので悪人プレイは似合わないと思いますし。

西部劇の“雰囲気”を楽しめる方でないと飽きが早いのではないかな、と思います。
ただ、西部劇に興味があるという方は買いだと思います!!

オンラインは未プレイです。ゲームはオフラインが楽しいものでないとダメだと思いますので・・・。


ＴＶはヴィエラ、ＰＳ３は40ＧＢです。