PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

・調合
ロロナ→トトリ→ときて
調合システムはほぼ完成されたように思います。
ポケモン育成や悪魔合体に通じる面白さがあります。
それゆえ革新的な進化はなく、後述の欠点と合わせて4点

・戦闘
一番進化したと思ったのがこれ
雑魚相手だとあまり実感できませんが、ボスキャラとの戦闘では行動順の調整が重要になります。アシスト攻撃後にアイテムを使用すると演出が変化するのですが見てて面白いです。
極まってくるとやることが単調になってきますが。
4点

・依頼
これまでのシリーズにあった達成期限がなくなりました。簡単になったのですがカレンダーや地図とにらめっこして調整するのも楽しかったのでこれは賛否両論かも。
4点

・開拓
素材アイテムをうまく組み合わせないと作れない属性をつけた品を依頼されるので、調合システムの応用編を理解するチュートリアルみたいなものと言えるかもしれません。
それで得られた開拓ポイントを使って
様々な効果のある建物を取捨選択して建てていくのはシヴィライゼーションのようで面白いと思いました。
4点

・音楽
相変わらずいいです。今回はギター系が増え、一部の曲は某九十九百太郎のサウンドような趣があります。
錬金少女メルルのうた　にはやられました。
過去2作の楽曲もアレンジされて登場します。
5点

・バグ
トトリまではわりと深刻なバグが頻発しており、私自身フリーズに悩まされましたが今回は今のところ見つかっていません。
バグは「ない」のが普通なので評価なし

・ローディング
格段に早くなっていてストレスがありません。
ただ、一部動作が重たくなるマップがあります。キャラの動きが30fpsなのもあってたまにモッサリ感があります。
4点

BAD/REQUEST

・アイテムソート
システム面で目立つ欠点といえばこれです。
アイテムの属性が増え、特定属性を持った調合品を指定されることが多いのに
その特性を見つけ出す「特性ソート」がありません。
最大で1999個のアイテムが保存できるのに、欲しい特性を持ったアイテムを探すのは手動で総当り、というのはいただけません。
トトリではできたと思ったのですがなぜ今回はないのでしょう。

・シナリオとテキスト
アーランドシリーズの最終作で、過去2作の登場キャラが大勢出るということで期待してたのですが少々裏切られた気持ちです。
過去キャラの多くが「コレジャナイ感」というのでしょうか、キャラクター性の1面だけを切り取ってことさら誇張したような性格にされておりまるで他人が書いた二次創作のような違和感を感じました。
ネタバレになるので詳しくは言えませんが、これまでの人生や他人とのかかわりをリセットされてしまうようなキャラもおり、シリーズ通して見てきたプレイヤーにとっては残念な仕打ちです。
過去2作にあった
あのキャラとあのキャラの関係はどうなるの？というような妄想の余地がある展開もなく、
これでシリーズ終了というのは肩透かしというか片手落ちと感じました。
新キャラ、特に主人公メルルのキャラは嫌味がなく好感が持ててよかったと思います。

上記は主観的感想と言われればそれまでですが、

まだ面識がない状態のキャラの名前を既に知っていたり
自分でやったことがあることを「そんなこともできるんだ」と驚いたり等
明らかにフラグ管理かテキストチェックかが甘い部分があります。
同じような言い回しを別々の会話シーンで多用したり等、過去2作に比べると
クオリティがやや低いです。

これらの理由で、プレイしているうちにだんだん熱が冷めていってしまいました。


スタッフロールでわかったのですが、これまでのライターさんは参加しておらず、ある外注のシナリオライティング会社が混じっていました。担当作が評判のよくないものばかりの会社なのでなんとなく納得。

・エンディング
これまでにあった、特定キャラとの友好度を上げることにより発生するキャラ別エンドがありません。これは非常に残念。

COMMENT

発売日に購入し2周クリアしました。
グラムナートシリーズとDS系以外のアトリエはほぼ全部プレイしています。

タイトル単体で見ればアトリエシリーズとしても、RPGとしてもよくできたゲームだと思います。
難易度もほどほどで、やり込み要素（調合による強力な属性を持ったアイテム作成）もあり、はまる人ははまると思います。

ただ、アーランドシリーズをプレイしてきてキャラクター達に思い入れがある人には違和感がつきまとうかもしれません。私はそうでした。
キャラクター達のやりとりも重要な要素のゲームなのでこれは厳しかったです。
続編もので、続投キャラが多数いるゲームではシナリオライターはやっぱり重要だなと再確認させてくれるゲームでもありました。