PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

○ロード

これが唯一の救いだったでしょう。
このゲームを続ける上で、ロードの快適さが無ければ間違いなく投げていました。
非常に快適です。

○アニメーション

非常に滑らか且つ美麗なアニメーションムービーでした。
とは言えシナリオ、キャラがどちらも最低レベルなので正直この作品にはもったいないレベルです。

BAD/REQUEST

○シナリオ、キャラ

テイルズシリーズをそれなりにやっている方なら、このシリーズにおいてシナリオがそれほど期待出来ないと思っておられると思います。
ある種の主人公補正であったり、ご都合展開であったり。
そういうシナリオ面の甘さをキャラの個性であったり、戦闘、やり込み等で補うのがこのシリーズかなと、少なくとも私は思っております。
よって私はシナリオはおまけ程度にしか考えていませんし、今作もそれほど期待してはいませんでした。
その上で言いますが、はっきり言って問題外の出来でしょう。
まずは2人の主人公。2人に分ける必要性を全く感じませんでした。
共通ルートが9割ほどを占め、しかし細かい部分が短い時間だけ違ったりするので2週目の別ルートも飛ばすに飛ばせずと面倒でした。
物語自体も唐突な敵の出現や、コロコロと変わる主人公達の意見。
主体性の無い、女主人公を色目で窺うなよなよした男主人公。
猪突猛進の脳筋女主人公。精霊の主（笑）
プレーヤーをイライラさせながらも何度も裏切りけじめも付けずに戻ってくる傭兵。
そもそも付いてくる理由すら弱く居なくても問題が無い主人公の幼馴染。
中盤まで悲劇のヒロイン気取りのロリ娘。終盤は男主人公と同じただのミラ信者。
同じく終始ミラ信者のお爺さん軍師。ウィンガルとの盤上ゲームは失笑でしたね。

とまぁ味方側に愛着が湧くはずも無く、そもそもラスボスすら戦う必要性が見えない相手でした。
ミラが正しい！ミラを勝たせるんだ！これが合言葉のPTでしたね。
（ミラへの）揺るぎない信念を感じました。

○その他ゲーム面

・ワールドマップ

賛否両論ありそうですが、ワープ機能は助かったと思います。
このゲームのワールドマップはほぼ同じ構造で、終始壁と穴を見続ける作業なので。

・ショップ

育てる楽しみはあれど、これのせいでバランス崩壊。
ドーピングアイテムをいくらでも購入できるのは流石にどうかと。

・戦闘

リンクシステム自体の発想は面白いしいいと思いますがつくりこみの甘さが目立つ。
相方の行動がかなり適当であり、イライラする場面も多いです。
そのくせリンクしないとOVLも秘奥義も出せないので仕方なくといった感じ。
というか、リンクシステムを売りにしておいてリンク秘奥義すらなく、
しかも闘技場にタッグ戦が無いのは明らかな手抜きですよね？
敵は単体でOVLから秘奥義まで完備、「！」のせいでコンボも続かず終始単発威力の高い技を当てるだけの作業。

・その他

やり込み要素も皆無です。
サブイベントはそれなりですが、これ明らかに本編でやるべきだろ？ってのが多すぎてなんだかなぁ。
W主人公にして本編の薄さをごまかし、サブイベントでそれなりに適当に補完しておけばいいやって気持ちが見え見え。

COMMENT

テイルズ初めてやる人ならいいかもしれません。
ただ、これをやった後に過去作を是非やってみてほしいですね。
どれだけエクシリアの作り込みが甘いかを分かってもらえると思います。