PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

２つのタイトルが同時収録され、１本のソフトとして発売したところ。
グラフィックもHD化され、（若干ですが）見栄えが良くなりました。

96人という圧倒的な操作武将の多さ。
三國・戦国の武将だけでなく、OROCHIシリーズのオリジナル武将と今作オリジナルの新武将を、今作１本のみで操作できるというのがかなり魅力的。
登場する三國・戦国武将の中は、今作向けに強さが調節され、本家シリーズよりも使いやすく・強くなった武将もいます。

OROCHI独自のアクションシステムも面白いです。
３人１組のチーム制で、それぞれのアタッカータイプの特性を活かしながら侵攻し、各武将の無双アクションで敵を倒す爽快感が良いです。
操作していない２人の控えの武将には、自動的に体力・無双ゲージが徐々に回復します。

BGMはどの曲もステージに合った内容の曲ばかりで良かったです。
基本的に三國４・戦国２からのものが大半なのですが、ステージによっては三國２〜３・戦国１からのものもあって嬉しい。
ステージ以外にも、クリア特典を鑑賞できるギャラリーモードにて流れるBGMは、ピアノを基調とした穏やかな曲で、とても癒されます。

圧倒的なやりこみ要素。
140本もあるシナリオ、96武将分の武器収集・強化と今作だけのオリジナルコスチューム追加、武将ごとの壁紙集めなど、かなりあります。
特にコスチューム追加では、三國武将は５のコス、戦国武将は１のオリジナルのコス、他(特定の三國・戦国武将含めて)は今作オリジナルとなっています。

シリーズの醍醐味である一騎当千の爽快感が半端なく最高。
敵が集まって来るワラワラ感が過去の作品以上の出来で、そのおかげでほとんどのステージで1000人斬りが楽にできます。

武器の改造や装備する特技によって、より強力な武将を育成することが可能です。
特に武器の改造には、属性や練成などさまざまな効果があり、それらを自由にカスタマイズできます。
（多少必要な条件は満たさなければなりませんが）

全ての武将で馬を呼ぶことが可能。
セレクトボタンを押せば、どこでも来てくれるので、移動は楽になりました。

BAD/REQUEST

三國無双の世界と戦国無双の世界観がゴチャマゼになった世界ということで、（当たり前ですが）個々の作品にある歴史観はありません。
ストーリーも「なぜこの武将とあの武将が一緒に行動しているんだ？」とツッコミたくなるほど、作中でのいくつか細かい設定が描かれていません。
正直言って、ストーリー性はあまりありません。

それほど不快ではないのですが、ほんの少し処理落ちが発生します。
今作はHDDインストールには対応しているものの、それをやっていても処理落ちは起きてしまいます。

武器の改造のうち「武器練成」がけっこう面倒。
必要な属性が入った武器と、特定の条件を満たして手に入れる練成素材がないと、欲しい練成能力が造れない。
多少高額でもいいから、普通に経験値を消費するだけで、練成効果をつけられるようにしてほしかった。

戦国無双２にあった特殊技・馬の耐久ゲージ・回避アクションがないのが残念。
特に今作では名馬が赤兎馬と松風しかおらず、この２匹でも弓矢や雑魚兵の一蹴りですぐに落馬してしまいます。
特殊技はタイプアクションとして似たようなシステムで残っていますが、馬の耐久ゲージと回避アクションは普通に出して欲しかった。

一部の武将の新規コスチュームの造りが手抜き。
劉備や董卓など、服装は５のものなのに顔は４のまま、などの姿があって違和感があります。

COMMENT

32型液晶TV・HDMI端子使用
無双シリーズは真･三國無双１、４(無印・Empires)、５(PSP版Special・PS3版Empires)、2nd Evolution、戦国無双２(無印・猛将伝)、激・戦国無双をプレイ済みです。

無双OROCHIシリーズをプレイするのは今作が初めてですが、大変素晴らしい作品でした。
次世代機で実現できた一騎当千の醍醐味、充実したやり込み要素、三國・戦国含めた96名もの武将を一片に操作できて、とても良かったです。
シナリオをすべてプレイし終えた現在でも、プレイしていて、かなりハマっています。

ただ、無双もここまでやってしまうと、マンネリ気味でもう本家のシリーズでプレイするのはそろそろ飽きてきました。
今作の続編である無双OROCHI２が発売されましたが、今作だけでも十分なボリュームです。
なので、無双シリーズは「しばらく今作だけを遊んでいれば充分かなあ…」と思います。

「無双シリーズが好きな方」
「三國無双４と戦国無双２が好きな方」
「歴史観・ストーリーはどうでもいいから無双アクションを純粋に楽しみたい方」
という方々には、今作はぜひオススメです。

私は現在発売されている廉価版を購入しました。
これから今作を楽しみたい方も廉価版をどうぞ。